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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第二百十話

下山し、伏見稲荷の敷地から出たので臥煙に連絡を取ることにした。

「もしもし臥煙?」

『こんにちは、僕の名前は斧乃木余接だよ。僕はキメ顔でそう言った』

なんで式神童女が出るんだよ。

おかしいだろ。

「臥煙はどうした?」

『僕に京都までの旅費とこの携帯を渡して何処かへ行ったよ。僕はキメ顔でそう言った』

マジかよ。

「じゃぁアンタでいいや。さっき伏見稲荷行ったら八重って奴に襲われたんだけどさ、どうなってんの?」

『八重? ああ、それはしかたない。八重はこの間警備隊長になったばかりだ。僕はキメ顔でそう言った』

「で?」

『で? とは? 僕はキメ顔でそう言った』

「俺って京都歩けない訳?」

『そうでもない。貴方を半封印状態にする札を臥煙さんから預かっている。僕はキメ顔でそう言った』

「そうか、で、お前は今どこに居るんだ?」

トントン、と肩を叩かれ振り向く。

「こんにちは、ユートピア・クイーンパラドクス・グリップアンドブレイクダウン。
貴方の心に住まいを構える永遠の死体人形斧乃木余接だよ。
僕はキメ顔でそう言った」

「よぉコタンジェント。取り敢えず俺の頬に突き刺した指をどけろ。
お前に指差されるとか恐怖だよ」

斧乃木余接を連れ、ぽてぽてと歩く。

「で、その札とやらは?」

「これ。僕はキメ顔でそう言った」

彼女が持っていたのは長方形に緑の丸が書かれた札だ。

「封印って言ったよな?」

「貴方程の怪異を封印できるほど強力じゃない。たぶん7日くらいしか持たない。僕はキメ顔でそう言った」

「十分さ」

斧乃木余接が俺の首筋に札を張った。

周囲から締め付けられるような圧を感じる。

これが封印だろうか。

「それならば、貴方は普通の人間としか認識されない。
でも、霊力を使えば綻びができる。僕はキメ顔でそう言った」

霊力、要するに気功だ。

「OK。霊力を使わなきゃいいんだな?」

「うん。貴方は霊力を使わずに術を行使できると聞いている。
それを使うのなら問題はない。僕はキメ顔でそう言った」

振り返って後ろの箒と弾に伝える。

「つー訳でもしまた襲撃あっても俺は後衛に専念するから」

「「魔法使え」」

「えー…」

「パンツァーやシルトを使えばいいだろう。さすがにジークフリートを使えとは言わん」

「はいはい…」

「ユートピア、あまり京の妖怪とは事を構えない方がいい。
適当な言いがかりをつけて襲ってくる輩も多い。僕はキメ顔でそう言った」

「そうなの?」

「うん。若い妖怪が力を示そうとしたり、八つ当たりしたり。僕はキメ顔でそう言った」

「迷惑な話だ」

「だから今から手回ししてくる。僕はキメ顔でそう言った」

「手回し?」

「転生にして新生にして厭生の吸血鬼ユートピア・クイーンパラドクス・グリップアンドブレイクダウンの事を京都中に知らせてくる。僕はキメ顔でそう言った」

「へー」

「今回貴方が襲われたのは貴方の事を各派閥のトップに伝えただけの此方にあると臥煙さんは言っていた。僕はキメ顔でそう言った」

「結局臥煙のせいじゃねぇか。それで俺に面倒な依頼してんのかよ…今度あったら問答無用でエロ魔法叩き込もうかな…」

「貴方は臥煙さんの派閥における現状の最高戦力だ。
そのご機嫌取りのためなら苦労は厭わない。
僕は厭うけど。僕はキメ顔でそう言った」

「最後本音漏らしやがったなお前」

こいつ表に出さないだけで中身クソだからな。

「あたりめーだろなんで僕がこんな男か女かわかんねーような奴の為に働かなきゃいけないんだよ。訳がわからないよ。
僕はキメ顔でそう言った」

「OKOK。お前に一言言ってやる。黙って働け、クソ式神」

「報酬を要求する。僕はキメ顔でそう言った」

コタンジェントが指差していたのはソフトクリームだ。

「いいのか? 俺から報酬を得たらその分俺の命令を聞かなきゃならんぞ」

「貴方の為に苦労する僕を労え。僕はキメ顔でそう言った」

「断る。お前は臥煙の命で動いてるんだろうが。
旅費からソフトクリーム代くらい出しやがれ」

「チッ…」

殴っていいかなコイツ。

「けつの穴が小さい野郎だ。僕はキメ顔でそう言った」

「お前に払う金が有れば妹への土産に使うね。
そんなにアイスが欲しいなら、お前がアイスになってみるか?」

コタンジェントに対して、指をピストルの形にして向ける。

「絶対零度まで下げれば、その喧しい口も動かなくなるかな?」

「やめてほしいな。僕にゴジラ程の防御力はないからね。
じゃぁ、僕は行くよ。僕はキメ顔でそう言った」

そう言ってコタンジェントは伏見稲荷の方へ戻っていった。

「なぁ、あのキャラ立ちの権化みてーなの誰?」

「斧乃木余接。ざっくり言うと…………同僚の部下?」

影縫さんを同僚と呼んだのは、俺は彼女の部下でも上司でもないからだ。

「まぁ、面倒な事は置いといて清水寺いこうぜ」









認識阻害使ってから箒と清水の舞台からI can fry! したら弾に怒られた。

解せぬ。
 
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