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デジモンアドベンチャー Miracle Light

作者:setuna
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第45話:駄菓子求めて

 
前書き
時々無性に食べたくなる 

 
太一は転校して間もなくお台場に慣れていない芽心にお台場を案内していた。

「で?メイクーモンは元気か?変なことになってないか?」

「いいえ、メイちゃん。ブイモンと一緒にいられるようになってから更に元気になって…時々ブイモンと一緒に飛び出していくから少し元気すぎるくらいなんです」

「そうか…」

「メイクーモン!!駄菓子屋に急げ!!新発売のジャンボチョコどら焼きをゲットするんだ!!」

「だがーん!!」

太一と芽心の真横を通り過ぎていくメイクーモンとメイクーモンに跨がったブイモン。

あいつらもう姿を隠すつもりはないようだ。

「…あいつらもう姿隠す気ないだろ」

「あ…ははは…」

堂々と街を爆走しているブイモンとメイクーモンに太一と芽心は引き攣った笑みを浮かべる。

しかし、新発売のジャンボチョコどら焼きとやらも気になるので追い掛けることにした。

しばらく進むと結構古い駄菓子屋がある。

「おばちゃーん、ジャンボチョコどら焼きくれー」

「メイもー」

「あいよ」

「(凄え、あの婆さん。ブイモンとメイクーモンにビビるどころか普通に応対してる)」

「(ブイモンはこの駄菓子屋さんによく来てるのかしら?随分馴染んでるけど)」

「お客様は神様だからねえ」

「「…!?」」

駄菓子屋のおばちゃんが不敵な笑みを浮かべながらこちらを見た。

自分達の存在がバレてる…。

「「?」」

ジャンボチョコどら焼きをかじりながら疑問符を浮かべるブイモンとメイクーモン。

「(おい、何者だよあの婆さんは!?俺達隠れてんのに何でバレた。)」

「(さ、さあ…)」

ジャンボチョコどら焼きを食べ終え、駄菓子をお小遣いで購入した後、駄菓子屋を後にする2体。

因みに子供ビールを結構な量を買っていきました。

「あいつらここに良く来てんのかな?婆さんの態度からここの常連っぽいけど…」

「ど、どうでしょう…あ、ミニドーナツがありますよ」

芽心が指差したのは一口サイズのドーナツである。

「あ、これうめえんだよな。お、うまい棒もある…俺チーズ味が好きなんだよなあ。次にめんたい味」

次から次へと目に映る駄菓子に太一は次第に籠に駄菓子を入れていく。

「私はチョコをコーティングしたのが好きです。」

芽心も駄菓子を籠に入れていった。

「ああ、それも美味いな。おお、これは!?」

「あ、このチョコ菓子美味しいですよね。中に入ってるチョコクリームが…」

「そうそう」

ボノ○ンみたいな物と思って下さい。

会話が弾み、気付けば沢山の駄菓子を手に取り、購入していた太一と芽心。

駄菓子屋のおばちゃんのニヤリという笑みに太一も芽心も気付かずに店を後にしていた。

確か今日は大輔と賢が八神家にお邪魔していたので茶菓子に出すかと太一は芽心と共に自宅に戻る。

すると2階が騒がしい。

「ただいま、駄菓子買ってきたけど食うか?」

「あ、お兄ちゃん…それに芽心さんも…2人も駄菓子買ってきたの?」

「「も?」」

「メイ~!!」

うまい棒の食べかすを口周りにつけたメイクーモンが駆け寄ってきた。

「もしかしてブイモンと一緒に駄菓子屋に行ったのは…」

「俺と一緒におやつ買いに行ってたんだよ。メイクーモンにも色んなお菓子を食べさせたかったからな」

口周りにチョコをつけたブイモンが一口サイズのチョコを頬張った。

大輔達も駄菓子を食べながら宿題をしている。

「ブイモン…だんだん」

「?」

「あ、ありがとうって意味…メイちゃんと仲良くしてくれてありがとう」

「別にいいぞ。」

ブイモンの言葉に芽心は笑みを浮かべるが、袋の中身の駄菓子はどうしようか?

大した量ではないが、これ以上食べさせたら夕飯が食べられなくなる。

「なら俺達が食うか、俺達が食えば大丈夫だろ」

「あ、はい」

駄菓子の袋を裂いて、中身を口にする2人。

「美味しいです」

「たまには駄菓子もいいな」

仲良く駄菓子を口にする太一と芽心。

余談だが、太一が空以外の女の子(しかも可愛い)を連れてきたことを喜んだ裕子が赤飯を炊いたことをここに記しておく。 
 

 
後書き
因みに私はうまい棒はたこ焼き味が好きなんです 
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