転生とらぶる
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機動戦士ガンダム
2208話
格納庫の中で色々と見せてもらい、次に研究者に案内された場所はシミュレータルームだった。
何人かのパイロットがそのシミュレータで訓練をしているが……ジャン以外にもヅダのパイロットがいたんだな。
考えてみれば当然だが、ヅダのテストパイロットをやるにしても、1人でとなると色々と厳しいのは間違いない。
であれば、当然のように他にも大勢……という程ではないが、何人か必要になるのは当然だった。
とはいえ、ヅダについては空中分解の一件がある。それを考えれば、よくこの連中が応募してきたな。
「一応聞くけど、テストパイロットは危険な仕事だと理解した上で、こうして参加してるんだよな? 別に騙したりとかはしていないな?」
「ええ。きちんとヅダについては説明して……コンペの一件も説明した上で、テストパイロットとして参加して貰っています」
「……よくまぁ、それを聞いた上でテストパイロットに応募してきたな」
ジャンの場合は、ヅダに対して強い思い入れがあるからテストパイロットになるのは当然だ。だが、他の面子にしてみれば、ヅダというのは非常に厄介で危険な存在なのは間違いないのだ。
「あはは。その辺は、ルナ・ジオンの技術を信じて……と言いたいところですが、実際には給料が高いからでしょうね。一定以上のMSの操縦技術が必要で、信頼出来る人という制約がありますが、それだけにテストパイロットは命懸けの仕事な分、給料は高いんですよ」
「あー……なるほど」
ルナ・ジオンに移住してクレイドルにやって来た者の中でも、特に重要なのは当然のように仕事……就職だ。
一応何もしなくても食料の配給は行われているが、配給されるのがマブラヴ世界にまだ大量に存在している改良前の合成食ともなれば……少しでも早く仕事をして、きちんと美味いと思える料理を食べたいと思うのは当然だろう。
マブラヴ世界の合成食は、農業をしている犯罪者達に食わせるような……その犯罪者達ですら食いたくないと、必死に農業に励むような代物だ。
クレイドルの中でレストランや喫茶店、それ以外にも料理店が数多くやっているのは、絶対にこの合成食が理由だと思われた。
ともあれ、そんな理由でより良い……稼ぎの大きい仕事を求めていた中でも、MSの操縦技術を持っている者にとって、ヅダのテストパイロットというのは非常にありがたかったのだろう。
これが戦後であれば、月の周辺にあるスペースデブリを持ってきてシャドウミラーに売るという事も出来たのだろうが……今はまだ買い取りはやってないしな。
ルナ・ジオン軍に入るという手段もあるが、その辺りについては……まぁ、実戦に出るか、テストパイロットをやるかといった感じで、違いがある。
「取りあえず、無理をさせてないのならそれでいい」
「分かって貰えたようで、何よりです」
「それで? テストパイロットとして雇ってるくらいだから、当然腕は立つんだろ?」
「はい。とはいえ……以前からヅダの開発に関わってきたジャンには敵いませんけどね」
そう告げる技術者は、ジャンを階級ではなく呼び捨てにしていた。
この辺りは、長い間ヅダの開発に対して共に関わってきた同僚……いや、同志だからか?
その辺りの理由はともかくとして、取りあえず現在の状況ではジャンが一番腕の良いテストパイロットであるというのは、間違いないらしい。
「そうか。……じゃあ、次に行くか。このままここにいて、テストパイロット達に見つかるとちょっと面倒だろうし」
ここで見つかると、色々とアドバイスを求められたりしそうなんだよな。
いや、その程度であればそこまで問題はないんだが、それだけで終わらなさそうな……
UC世界の人間にとって、俺は1人でグラナダを攻略した人物だ。
当然そうなれば、MSパイロットとしては俺に操縦技術について聞いてきたり……といったことをするのはおかしくはない。
そうなると、それこそヅダの開発に影響が出る可能性が高かった。
研究者も俺と同じ結論に達したのか、すぐに頷いてこの場を立ち去る。
そうして次に向かったのは……
「ここは、武器の開発をしてるのか?」
「はい、そうです。折角ヅダを改修してるのですから、どうせなら武器もザクの物を流用したり、他の世界のMSの武器を使ったりといった真似をせず、ヅダ専用の物を作りたいという意見が大きくて」
「それは別に構わないけど、出来ればヅダ専用って訳じゃなくて、この後にヅダの後継機というか、ルナ・ジオンが独自に使ったMSで使えるような設計にして欲しいな」
専用の武器というのは、かなり魅力的だ。
だが……カスタム機や専用機がその機体だけの武器を持つのはともかく、ヅダはルナ・ジオンの主力量産機になる予定の機体だ。
そうである以上、その後継機とかでも武器を流用出来るようになってくれれば、非常に助かる。
シャドウミラーの主力量産機たるシャドウが使っている武器だって、基本的にはPTの武器であって、PT系……場合によってはAMであっても、その武器をそのまま使う事が出来る。
恐らくだが、ジオン軍で現在作られているMSも、武器は共通で使えるようにしている……と、思う。
あ、でもズゴックは別だな。
手がそのままクローで武器になっているから、ザクマシンガンとかは持てないし。
……そもそも、水中用MSである以上、ザクマシンガンとかそういうのを水中で持っていても使えない……事はないだろうけど、1回か2回使えば使えなくなる筈だ。
「ルナ・ジオン独自の規格ですか。……なるほど、それは結構重要かもしれませんね」
「ああ。折角ヅダ用に強力な武器を作っても、それを使うのがヅダだけってのはちょっと勿体ないだろ? それこそ、ヅダの後継機とか……もしくは、後継機ではないにしろ他のMSでも使えた方がいい。資源的にもな」
「そうですね。分かりました。正直なところ、その辺りまでは考えていませんでしたから、現在開発中の武器に関しても、その辺を修正してみます」
技術者の目が、好奇心で輝く。
俺が言ったのは、どうやら予想以上にこの技術者の好奇心に火を点けてしまったらしい。
いやまぁ、それで性能の高い武器を作れるのなら、問題はないだろうけど。
ともあれ、これからこの技術者達が作る武器は、汎用性の高いものとなるだろう。
「その、武器に関しては他に何かアドバイスはありますか? シャドウミラーの技術を提供して貰うのは無理でも、アクセル代表からのアドバイスがあれば……」
「そうだな。……さっきのヅダの移動砲台的なバリエーションって話に戻るけど、どうせならそれを徹底的に極めてみるとか。言ってみれば、超長距離から狙撃するライフルみたいに」
「超長距離射撃用ライフルですか。……ですが、そうなるとそのライフルはかなり大型になる筈です。そうである以上、ヅダの最大の特徴たる、高い機動力を活かせなくなりそうですが」
「まぁ、近接戦闘とかは難しくなるだろうな。けど、超長距離からの狙撃を主目的とする機体である以上、敵に接近される事はそんなに多くないと思う。それでも、ヒートホークとまでは言わないが、ヒートナイフ程度の近接用の武器は用意した方がいいかもしれないけど」
「うーん……分かりました。検討してみます」
そう告げる技術者だったが、その様子は先程とは違ってそこまで興味を惹かれた様子はない。
やはり、ヅダ=高機動といった固定観念のようなものがあるのだろう。
まぁ、元々ヅダはその高機動型MSというのを前提として開発されたのだから、その辺は一瞬のアイデンティティになっていてもおかしくはない。
そう考えれば、寧ろ納得出来る事ですらあった。
「それと、ビーム兵器の開発はどうなっている? 今まで見たのは、実弾兵器だったみたいだけど」
「そちらは、ちょっと手こずってますね。MIP社の技術者や、アプサラス計画の方からも手を貸して貰ってるんですが……言ってみれば、基礎的な技術が足りません」
MIP社はズゴックでメガ粒子砲を内蔵武器として完成させたし、ギニアスのアプサラス計画の方は、言ってみればメガ粒子砲の空中砲台的なコンセプトだ。
だが……そのどちらも、普通のMSにビーム兵器を持たせるという点では、どうしてもまだ技術力不足だ。
例えば、ズゴックの方はメガ粒子砲を撃てはするが、内蔵する事が出来たのは水中用MSで水という冷却水を自由に使えるからだ。
アプラサスの方は、MSではなくMAという兵器プラットフォームである以上、メガ粒子砲を使うのにもそこまで苦戦する事はない。
ムサイ級を始めとした軍艦がメガ粒子砲を積んでいるのを考えれば、その辺は明らかだろう。
「そうか。ただ、ビーム兵器は間違いなくこれから先のメインウェポンになっていくだろうから、開発は諦めないで続けてくれ」
それは、間違いのない事実。
これまでSEED世界とW世界というガンダムの世界を見てきたが、やはり主力はビーム兵器だった。
もっとも、もしかしたら……本当にもしかしたら、俺が既に忘れ去った原作知識の中で、ビーム兵器の類が殆ど出てこないガンダムシリーズとかあるかもしれないが……少なくても、このUC世界においてはビーム兵器がメインになるのは間違いないと思う。
とはいえ、だからといって実弾兵器が廃れるかと言われれば、それもまた違う。
ビーム兵器の方がメインになるのは間違いないが、実弾兵器が廃れるという可能性は万に一つもない。……と、思う。
実際、ビーム兵器と重力波砲がメインになっているシャドウミラーでも、実弾兵器は普通に使われているし。
M950マシンガンとか、かなり優秀な性能を持っている。
ミサイルの類も、S-11ミサイルを始めとして強力な武器が備わっているし。
フレイヤは……あれは実弾に含めていいのかどうか、正直微妙だが。
「ええ、分かっています。……というか、ビーム兵器はどうしても新しい兵器だけに、その信頼度はそこまで高くありませんしね。そういう意味で、枯れた技術の実弾兵器というのはパイロットも信用して使う事が出来ますから」
技術者のその言葉に、なるほどと頷く。
実際のところ、この技術者がどこまで本腰を入れて武器の研究をしているのかというのは、表面上からでは分からない。
とはいえ、ジオン軍が使っているザクに対抗する為というのを考えれば、ヅダの有用性を示す為には当然のようにそちらに集中してもおかしくはないだろう。
……もっとも、当然の話だがヅダの改修の為にルナ・ジオンにやって来た技術者の数はそこまで多くはない。
ヅダの改修の他にヅダのバリエーションを検討し、新型の実弾兵器を開発し、その上でビーム兵器まで開発するとなると……どうしても人数が足りなくなる。
ジオニック社やMIP社、連邦の技術者といった面々の力を借りても、その全てに手が回る訳ではない。
そうなると、当然の話だが優先順位を付けていく必要があり……ビーム兵器は恐らく下位に回されるだろう。
本来なら重要度が高いのは分かっているのだろうが、技術的な難易度という点ではやはりそちらが一番難しいのだ。
そうである以上、取りあえずどうにか出来る場所から……という風に考えてもおかしな話ではない。
いや、寧ろそれは当然だと言ってもいい。
「色々と厳しいけど、よろしく頼む。……お前達の改修したヅダが、ザクを倒して……そして恐らくは連邦軍が開発してるだろうMSも倒して、となればちょっと面白い事になると思わないか?」
「連邦軍がMSを? ……それは事実ですか?」
俺の言葉が予想外だったのか、技術者は驚きの表情を浮かべてそう尋ねてくる。
そんな技術者に対し、俺は当然だと頷きを返す。
「MSの有効性は、それこそジオン軍がザクでこれでもかと示したし、ルナ・ジオン軍が月を占拠したり、俺が1機でグラナダを落としたりもした。そう考えれば、連邦軍がMSを開発しないという選択肢は有り得ない」
連邦軍の中には、間の抜けた……それこそ無能と呼ぶべき存在が多いのは事実だが、だからといって有能な人材がいない訳でもない。
レビルやゴップなんかは、その最たる例だろう。
特にレビルは、MSがどれだけの強さを持っているのかをはっきりと自分の目で確認している。
そして、北米や南米でゲラートが何度か捉えた、ザク同士の本気の戦闘。
これらの事を考えれば、連邦軍がMSの開発をしているというのは既にほぼ確実だろう。
とはいえ、コンピュータに一切のデータを保存しないといった風にアナログな手段の為か、ルリやラピスでもその証拠を確認する事は出来なかったのだが。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:235
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1435
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