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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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10部 地球
1章 海鳴市
  栞母さん

 俺が立ち止まった理由
それは前から、フィアッセ義姉さんと一緒に栞お母・・・栞さんと歩いて対面にいる。
俺は、無意識に後ろに下がろうとしたとき、
なのはが手を握ってきた。
まるで逃げたらダメって感じ

 そうこうしていたら栞さんから声をかけてきた。

「こんにちは」

 すごく愛嬌のある可愛らしい声
俺が生まれる前は、日本全国の妹ともいわれた芸能人
その声を聴いてすごく戸惑ってしまった。

「言葉を忘れてしまったかしら」

「・・・とても・・・素敵な・・・素敵な・・・声でしたから、
少しだけ・・・忘れてました」

「言葉がうまいわね、なんで声かけたんだろう?」

「えっと・・・私に用事があったからじゃないですか?」

「アリサさんたちが別の友人を連れて歩いているのが珍しかったからかな?」

「そ・・・そうですか」

「ええ、なのはさんとフェイトさんはお久しぶりね」

「「お久しぶりです」」

「でも何故か、それ以上にあなたに目が行ってしまって、迷惑だったかしら?
私の名前は南條 栞です。もしよかったら名前を聞いても良いかしら?」

「いえ・・・迷惑では・・・
えっと・・・綾です
高町 綾です
栞さん」

 俺はどんな顔しているんだろう
困ったような、恥ずかしいやら、うれしいやら・・・

「あらあら、泣かせてしまったわね
綾ちゃんが産まれる前は芸能関係やってたんだけど、
もしかしてご存知だったのかな?」

 栞さんが俺に向けてハンカチを渡してくれた。
俺は気づかないうちに涙を流してしまった。

「ありがとうお母さん・・・あっ」

 俺がついお母さんと言ってしまった時
頭を抱えふさぎ込んでしまった。
俺は心配になって近寄り、自分もしゃがみ込んで手をつかんだ。

「大丈夫?」

「あ・・・あや・・・綾ちゃん!」

 おい嘘でしょ・・・古代呪文の忘却の呪文を
名前とお母さんって言葉だけで記憶を修復させちゃったよ・・・
勘弁してくれ

「俺は手を放し、逃げようとしたら、信じられないスピードで腕をつかまれ拘束された」

「離して・・・離して・・・」

「離さないよ、綾ちゃん。思い出したんだから・・・」

「いや・・・離してってば」

 当たり前だが俺が本気で力いっぱい剥がせば外せるのだが、出来るわけない

「親を捨てた親不孝な綾ちゃんは、外さないから」

「私は栞さんに娘だといわれる資格ないよ」

「綾ちゃんは不思議な力を備わっていても、大切な子どもよ
資格なら綾ちゃんは私がおなかを痛めて産んだ大切な子
これだけで資格があるわ
おかえりなさい」

「ん・・・ただいま・・・」

 俺は周囲を見るとみんな涙ぐんでやがる

「私をはめるなんてみんな卑怯だよ」

「ごめん綾ちゃん私がみんなにお願いをしたの?」

「なんでか聞いていい?」

 わかりきった答えだとしても聞きたかった。

「もしヴィヴィオが同じ事したら私は耐えられないよ
綾ちゃんもでしょ」

「そんな痛みは私だけでいいの、記憶を消せばそんな痛みなんてないよ」

「嫌!そんな人に作られた記憶なんて嫌だ!
どんな痛みもわが子なら耐えられる
綾ちゃんもそうでしょ」

「・・・」

 首っ子抱きしめられ栞さんがすごく泣いている

「ごめんなさい」

 俺は素直に言ってしまった。

「やっぱりそれでも綾ちゃんは親不孝者ね」

 隆行さん、俺のこの世界のお父さんは、去年ガンで亡くなった。
俺がそれを知ったのは亡くなってからだ
外部の危険は気にしてアラームを設置しておいたが、
まだ若いから病気の事は除外していた
50前で亡くなるなんて思わなかったし・・・

「わかっていれば直したんだけど・・・」

「ダメよ!綾ちゃんの世界ではいいかもしれないけれど
自然に反した行為をしたらダメ
それ以上のしっぺ返しが来るわ」

「うん」

 そして、俺は周囲を非難じみた眼で見る

「実はね、安定してきた時にフィリス先生と相談して、私や忍お姉ちゃんが解こうとしたのに
解けなかったけれど、やっぱりお母さんの愛は強いね」

 今すごい爆弾発言を聞いたよ、すずか

「すずかさん」

「ん、結婚するのにやっぱりだめだっていう結論が綾ちゃんの親戚筋の意見になってね」

「親戚筋?」

「月村家、高町家だけど」

「さようで・・・」

 首根っこ掴まれるのも疲れてきたので、軽くお姫様抱っこをした。

「え・・・ちょっと」

「私の負けです。お母さん、このままここに居たら風邪ひくから移動するよ」

 後ろで綾に初めて勝ったよね
なんて聴こえてくる

「ねえ、降ろして」

「嫌です、私ね」

「うん」

「なのはと結婚したよ、一人娘もいる」

「はぁ~やっぱり、良いんじゃない
そんなの覚悟してたしね
孫ができてるのはビックリだけど・・・
え!
どうやって!」

 女同士だからそうなるよね

「実際には結婚する前だったから、なのはの連れ子の養女ってなるのかな?」

「でも綾ちゃんもお姉ちゃんポジションだったよ」

「そうだね、なのはと綾にすごくなついてたよ」

「だっからなのはが実際に産んでないけれど、性格がなのはにそっくり
似たもの親子なんだよ」

「抱っこされながらお母さんは、なのはの方を見る」

「私の宝物です。だから余計なことをしたかもしれないけれど・・・」

「ううん・・・ありがとう、なのはちゃんが綾ちゃんのパートナーでよかった」

「認めてくれるんですか?」

「もうずっと昔から認めてたよ。おめでとうなのはちゃん
強いくせして、自分が傷つくことはどうでもいいくせに
大切なものが傷つくのが嫌だったり
変な後ろ向きな癖があるけれど、綾ちゃんの事よろしくね
みんなも、綾ちゃんの事嫌わないでフォローとかしてくれてありがとう」

 翠屋ではなく高町家に直行した。
これでよかったのかはわからないけれど覚悟を決めよう。
また受け入れてくれてありがとう
庭で雫とミウラが模擬戦をしていた
ヴィヴィオがこちらに気づいた。

「あっなのはママ、綾お姉ちゃん、フェイトママ」

「フェイト・・・ママ・・・」

 栞さんはフェイトの方を向いて聞きなおした。

「違うんです・・・なのはとヴィヴィオが親になるときに私が後見人で
その時にヴィヴィオが私もママって思ったらしくて・・・」

 忘れているからあれだけど、スバルが余計なことを言ったから
フェイトもママってことになったんだけど、私をはめてくれたから言わないでおこう

「てっきりなのはちゃんが両手に花状態なのッて思って」

「あ~、間違ってないですよ、栞さん
なのはと綾、フェイトは仕事ないときにはなのはの家で暮らしてますから」

「アリサ~」

「まぁなのはちゃんがそれだけ器量あるってことなんでしょ」

 幼馴染と義姉ちゃんは後から聞いたけど、
人を遊ぶ性格は綾そっくりと
失礼な私は人で遊んだことないのに

「綾お姉ちゃんが浮気してる・・・公認?」

「ん~私のお母さんだよ、だからヴィヴィオ的には桃子義母さん同じポジション」

「また~わたしをからかって、綾お姉ちゃんのお母さんなわけないよ
だってこんなに若いんだよ」

 そうこう話していたら、決着がついたみたいだ

「綾さんが連れてきた人って何ですか?
めちゃ強いんですけれど」

「全勝した?」

「いえ、2勝1分けです」

「栞さん記憶が・・・」

「うん、戻ったよ」

「良かった、お母さんも気にしてたから」

「ありがとう」

 雫とお母さんが話してたところでまた横はいりが・・・

「んで、綾お姉ちゃんとお姫様抱っこしてるお姉さんの関係は?」

「だからお母さんだってば」

「ねえアインハルトさん、ミウラさんどう思います?」

「さすがにお母さんというのは無理があるのでは」

「お母さんじゃなくお姉さんならわかります」

「お母さんも喜んでなく説明してよ!」

「困った綾ちゃんも可愛いなって思って、正真正銘綾ちゃんは私の子供よ」

「「「うそ~!」」」

 なんでなのはと桃子さんが親子って言ったら納得するのに
お母さんのことは納得いかないのか、聞いたら
なのはと桃子さんはそっくりらしい
似てはいるよね

「でもフィアッセお義姉ちゃんも乗るとは思わなかったよ」

「最初はすずかちゃんが連れてくる予定だったけどね
綾が弱い人物は多い方がいいって話になって私とすずかちゃんが変わったんだよ」」

 女が8人そろえば結構うるさい
まだ本当にこれでよかったのかなたむけれど
良かったと思い行動していきたい  
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