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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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9部 ViVid!
6章 たまにはまったりな日常
  ヴィヴィオとの勝負

 お偉い先生方との会話も終わり、ただ今なのはと学園祭デート中
結婚してからフェイトも少しの時間だけどなのはと二人の時間を捻出してくれる。
ぶっちゃけ高町家にはフェイトの部屋が有るぐらいだし

「ねえ、綾ちゃん?」

「どうしたのなのは?」

「教導隊に入らない」

「パス、私なんかが、組織にはいったら、絶対に問題が起きるって
向いてないしね、どうしたのいきなり?」

 まさかなのはからそんなお誘いが来るとは思わなかった。
急にどうしたんだろう?
俺は、少しだけ驚いた顔でなのはを見つめた。

「先程のヴィヴィオのクラスの子を見たり、セル君達のことを思い出したら、
綾ちゃんって教えるのうまいから、好きなのかなって思ってね」

「魔法にしろお菓子作りにしろ、私プロだからね
さわりぐらいなら丁寧に教えるよ、
あの子達に教えたのは基礎っていうか、魔法供給の効率化と
マルチタスクのやり方を少しだけ教えただけだよ
お菓子作りもそう、本格的に教えると厳しいよ
フェイトがいつも涙目だもん」

 実際に教えるのが好きかどうかは、面倒くさいからあまり好きではない。
でも教えるということは、そのことを一段と深く自分のものにできるので
いいのかもしれないけどね

「うん、聞いてるよ、でもそれはフェイトちゃんだからでしょ」

「危険だからね、綾式は特にね、入るのは却下だけど、嘱託再開したからそれで勘弁して、
せっかくのデートなのに仕事の話はなしにしようよ」

「うん」

 どうしたんだろう急にこんなこと言うなんて、
この間の話でやはり心配かけてるのかな
あの時も言ったけれど、当分の間は嘱託等をして情報集めかな

「綾ちゃん、そう言えばヴィヴィオのお願いってなんだろうね」

「さぁ、でも普通にいったら反対か拒否される類いってのはわかった。
それ以外はさっぱり!」

 そろそろ時間になったので的あてのクラスの方にいったら知った顔が勢揃い

「スバルってひまなの?」

「久しぶりに会うのに冷たすぎませんか?」

「元気そうだ!」

「おかげ様です.綾さん」

 だって確か、イクスが目が覚めた次の日も来てなかったっけ、
管理職のはずなのに暇なのかなって思うでしょうが
まぁスバルの部署が暇なのはいいことだと思うけれど

「ディエチもお疲れさま」

「イクスの事は好きでしているから」

「それでも感謝すべきの事は声に出さないとね
イクスも久しぶり」

 俺が声をかけるとスカートに指をつまんで挨拶してくれた

「はじめての子がいるね
ヴィヴィオの姉の綾だよ。
よろしく」

「はい、アインハルトさんのクラスのクラス委員の
ユミナ・アンクレイヴです」

「アインハルトの友人?」

 ほぅ、つきものが尽きたと思ったら、
こんなかわいい子と友達になるなんてと思ったら・・・

「友達・・・で良いのかな?」

 ユミナはアインハルトの方に聞き返した。
はたからみたら何てお間抜けな質問なんだ
まぁ心がまったりしてくるからいいけれど

「私は、その・・・ユミナさんがよろしければ」

 アインハルトの返事もやはりお間抜けにしか聞こえない

「じゃ、友達」

「はい」

「確認するもんじゃないでしょ、それだけ通じあってるんだったら、
友人通り越して親友だよ」

 俺がそういったら、二人とも真っ赤になっちゃって

「綾ちゃん、二人を困らせたらダメでしょ」

「了解、ミカさんや、ルーに、ついでにはやてまで揃ってどうしたの」

「なぁ、綾ちゃん私の扱い酷くない」

「はやてだし良いよね」

「良いわけあるか!なのはちゃん!
あんたの所の穀潰し、私にひどいんだけど」

「はやてちゃんも綾ちゃんのペースに乗るからだよ」

「漫才はいいとして、本当にどうしたの、
はやてはスバルや皆みたいに暇じゃないでしょう」

「私にも有給ってものがあるんやで」

「っで!」

「なんかヴィヴィオが綾ちゃんに挑戦って聞いてな」

「なるほど!」

 奥から可愛らしい衣装を着込んできた
デビル姿のヴィヴィオ
ヴィヴィオは笑顔で来たけれど、あれマジの顔だわ
この間のお菓子つくりのお願いじゃなく
アインハルトと戦った時のような思いを伝えるための本気だ!

「そんなにしてまで、お願いしたいの?」

「うん」

「ふ~ん」

「綾ちゃん気ぃいれんと負けるで、私たち4人一気にヤって敗北したんや」

「ふ~ん、でルールは?」

「綾お姉ちゃんがそのボールでわたしの後ろにあるボードに当てたら綾お姉ちゃんの勝ちだよ」

「私の方が有利だね、本気だよね」

「うん」

「そんな本気のヴィヴィオに私がプレゼントしよう」

「ハンデってこと」

「どう取ってもらってもいいけれど、やるからには本気でやるから安心して
1つ、魔法は一切使わない
2つ、私のボールはこのボールを使わせてもらう」

 俺が取り出したのはサッカーボール

「綾お姉ちゃん。もしかしてバカにしてる!」

「3つ」

「綾お姉ちゃん!」

「ヴィヴィオが挑戦者なんだから黙って聞け
私が今の状態でも本気でヤったらそこにいる狸に怒られる」

「ですが、綾さん。そのボールでは、流石にヴィヴィオさんが有利なのでは」

「は、有利?だれが、アインハルト見た目で判断するな
多分アインハルトでも所見はとれないと思う。
もう!話がずれた。
3つ目、私が14才ぐらいの時の力でヤってあげる」

「絶対にお願い聞いてもらうよ」

「4つ目、3回挑戦権上げるよ
もちろん1発でも止めたらヴィヴィオの勝ちでいいから」

「でも!」

「ヴィヴィオ、綾ちゃんは勝負の時はどんな状態でも、
その状態で本気でやるから、甘く見てると、ヴィヴィオ負けるよ」

 さすがなのはよくわかってる。

「綾が魔法を使ったら、これ賭けにならないよね。
魔弓閃光矢(レイ・ボウ)とかの呪文を付加されたら誰も止められないし」

「あ~、確かに、たしかあれって絶対命中呪文だったよね」

「フェイト正解。魔法の(マジックミサイル)の最上位版」

「挑戦者はヴィヴィオだから、まぁ不満があったらやめてもいいよ」

「認めさせてもらうから」

 俺は久しぶりにサッカーボールをリフディングしながら、
ボールと戯れていた

 俺は、みんなが投げた距離ではなく、大体約20メートル先まで行き、
ボールをおいた
観客が沢山いる中で俺は第1球目を蹴りこんだ。
時速にして多分60キロあるかどうか、未熟だけれども当て感、よけ感
聞けばはやて、ミウラ、ルー、ヴィクターの4人の球を防いだらしい
普通のシュートなら止めれるはずなのだが、そう誰もがタイミングが合ってるから止めれるはずなのに
俺が放ったシュートのボールは無情にもヴィヴィオの防御をすり抜けゴールを決めた。

「あれれ~どうしたのヴィヴィオ。決まったんだけど!」

「綾お姉ちゃん。本当に魔法使用してないの」

「勝負ことで嘘はつかないよ。そこの指令に聞いてみれば、それか執務官どのでも良いけれど」

「あ~綾ちゃんフェイトちゃんは知らんはずよ
ヴィヴィオ。綾ちゃんのそれな魔法は使ってないんよ
技術や
また懐かしいもの使用したな」

「あ~はやて覚えてた。」

「綾ちゃんが全中の大会を制覇した時のシュート。確かファントムって名がついてるんよ」

「それは知らなかった」

「確かに・・・掴んだはずなのに・・・なんで・・・」

 ヴィヴィオはキツネやタヌキにばかされたかのような顔をして俺を見ていた。

「考えるのはいいけれど、2回目いっても良い?」

「う・・・うん」

 2回目もヴィヴィオの防御を通り抜けてゴールした。

「綾さん、いじわるですよね」

「あれ、コロナは分かったの」

「2回目はもっとわかりやすくやってくださったので」

 そういえばノーヴェが言ってたっけ
コロナはチーム1の知性はとか言ってたっけ

「3投目行くよ」

「う・・・うん」

 運命の3球目を蹴った瞬間
声が聞こえた。

「ヴィヴィオちゃん。もっと早く体で受けるように止めるの」

 俺はシュートし終わって声が聞こえた方を見ると、
アインハルトと先ほど友人になったユミナが声を上げていた。
その声を聴いてヴィヴィオは先ほどとは違って声の反応と同時にボールに向かって横っ飛びをしていた。  
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