英雄伝説~灰の軌跡~ 閃Ⅲ篇
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第54話
~オルキスタワー・屋上~
「響け―――ホワイトソング!!(的の歌……)―――――♪」
「光の守護を―――防護の結界!!」
ユウナ達と共にカンパネルラとの戦闘を開始したゲルドとミュゼはそれぞれ仲間全員の防御能力を高めるブレイブオーダーと魔術で自分達の防御能力を高め、ゲルドはブレイブオーダーを発動させた後”歌”による魔法で仲間達全員の集中力を上昇させ
「ブリューナク起動、照射。」
「――――!」
「ハァァァァ……そこだっ!!」
「へえ、学生なのに結構やるね。さすがは灰のお兄さんの教え子って所かな?」
アルティナはクラウ=ソラスで集束したレーザーを、クルトは光と闇の斬撃波をそれぞれカンパネルラに放ったが、カンパネルラは余裕の笑みを浮かべてそれぞれの攻撃を回避した。
「いつまでも余裕ぶってんじゃねえぞ!オラアッ!!」
「おっと、今のはちょっとだけ危なかったよ。」
「ぐっ!?」
跳躍して上空から強襲するクラフト――――ランブルスマッシュで襲い掛かって来たアッシュの攻撃を回避したカンパネルラは指を鳴らしてアッシュを中心に鎌鼬を発生させてダメージを与え
「光の一撃、受けてみなさい!ハァァァァ……ッ!スマ――――ッシュ!!」
「!フウ、今のは冷や汗をかいたよ。」
反撃を終えた瞬間全身に光の魔力を纏って突撃するクラフト――――ホーリースマッシュで襲い掛かって来たユウナの攻撃を紙一重で回避したカンパネルラは冷や汗をかいて呟いた。
「蒼き翼よ――――シュート!!」
「大地に降り注ぐ光よ、弾丸となり、敵を貫け―――――シャインブレッド!!」
「うわっ!?」
するとその時ミュゼが魔導騎銃から蒼き翼のエネルギーを解き放つクラフト――――オワソーブルーを、ゲルドは上空より無数の光の弾丸を降り注がせる魔術―――シャインブレッドを放ち、絶えず攻撃が放たれ続けた事で反応が遅れたカンパネルラはまともにダメージを受けてしまった事によって怯み
「崩しましたわ!」
「もらったぜ!」
「崩したわ!」
「追撃します!」
「――――!」
「いたっ!?」
カンパネルラが怯むとカンパネルラを怯ませた攻撃を放った二人とそれぞれリンクを結んでいたアッシュとアルティナがそれぞれ追撃をカンパネルラに叩き込み
「光よ、集え――――光霞!!」
「風よ、斬り裂け―――かまいたち!!」
「ぐっ!?」
アッシュとアルティナが攻撃している間にそれぞれ詠唱の短い魔術の詠唱を終えたユウナは光の結界で広範囲を閉じ込めて炸裂させる光の魔術で、クルトはかまいたちを発生させる風の魔術で追撃してカンパネルラに更なるダメージを与えた。
「アークス駆動――――貫け、水晶の刃よ!クリスタルエッジ!!」
「氷結せし刃、鋭く空を駆け抜けよ――――フリーズランス!!」
更にアッシュ達の反撃が開始されると同時に駆動や詠唱に時間がかかる代わりに威力が高いアーツや魔術の準備を終えたミュゼとゲルドはそれぞれ水晶の刃を解き放つアーツと無数の氷の槍を解き放つ魔術をカンパネルラに向かって放った。
「っと!まさか学生なのにここまでやるなんて、驚いたよ。さあ……席替えをしようか。シャッフル、シャッフル!」
転移で襲い掛かるアーツと魔術を回避したカンパネルラはユウナ達をランダム転移させて位置をバラバラにさせるクラフト――――ナイトメアシャッフルでユウナ達の位置をそれぞれバラバラにさせ
「ふふっ……プレゼントだよ!それそれそれっ!」
続けて全属性の魔力弾を降り注がせるクラフト――――セブンスフィアで反撃し、それらを受けたユウナ達の何人かは様々な状態異常に陥った。
「浄化の光よ――――ハイリフレッシュ!!―――ブレス!!」
しかし”予知能力”によってカンパネルラの反撃の内容がわかっていた為、既に状態異常回復と範囲回復の魔術とアーツの準備を終えていたゲルドはカンパネルラの攻撃が終わった瞬間準備を終えた状態異常回復の魔術で様々な状態異常に陥った仲間達の状態異常を回復させた後範囲回復アーツで自分と偶然自分の側にいたミュゼの傷を回復させ
「回復します―――アルジェムヒール!!」
「――――!」
「蒼珀の雨よ、我等に癒しを――――サフィールレイン!!」
ゲルドに続くようにアルティナとミュゼもそれぞれ回復クラフトで自分や仲間達の傷を回復させた。
「あ、あれ……?ちょっと立ち直りが早くないかい……!?」
一方自分の反撃の後にすぐに状況を立て直したゲルド達の早さにカンパネルラは驚いた後高火力のアーツを放つ為にオーブメントを駆動させていたが駆動を中断させて攻撃に移ろうとしたが
「逃がさない――――ヤァァァァッ!」
「っと!」
ユウナがガンブレイカーから無数の弾丸による射撃を放つと、カンパネルラは転移で回避してユウナの攻撃範囲外から逃れた。
「へっ、”それ”を待っていたぜ!おらよっと!逝きやがれ!」
「しま――――あぐっ!?」
その時転移で回避した後に現れる瞬間を狙っていたアッシュがカンパネルラの側面からヴァリアブルアクスを大鎌に変形させて薙ぎ払うクラフト――――デッドリーサイズを叩き込んでカンパネルラを怯ませ
「崩したぜ!」
「冬の翼よ―――シュート!!」
「くっ……ちょっとマズイかな……」
カンパネルラが怯むとアッシュとリンクをしていたミュゼが魔導騎銃から冷却属性を付与した事によって凍結効果が込められた蒼きエネルギーの翼――――オワソーアイスを命中させるとカンパネルラの全身のいくつかの場所が凍結し始め、凍結によってカンパネルラの動きは制限された。
「壊せ――――スレッジハンマー!!行くわよ……!スマ―――シュッ!!」
「カハッ!?くっ………」
その時敵が”ブレイク状態”に陥りやすいようにブレイクダメージを倍加させるブレイブオーダーを発動したユウナはクラフト――――ブレイブスマッシュをカンパネルラに叩き込み、今までの攻撃によってブレイクダメージが蓄積していた所にブレイクダメージが倍加されたクラフトを受けたカンパネルラは”ブレイク状態”になる事で無防備な所をさらしてしまい
「漆黒の闇に包まれよ――――ティルワンの闇界!!」
「いたっ!?」
無防備な状態をさらしたカンパネルラにアルティナは広範囲の暗黒魔術を放って追撃し
「ヴァンダールが双剣――――とくと味わえ!行くぞ――――うおおおおぉぉぉぉぉ……っ!!」
「……!…………………」
クルトは止めを刺す為にSクラフトをカンパネルラに叩き込み始めると”予知能力”によってクルトのSクラフトの後に見えた少し先の未来――――クルトのSクラフトを受けても倒れず、反撃に凄まじいアーツを放つカンパネルラを視たゲルドはその対策をする為に魔術の詠唱を開始した。
「止めだ――――たあっ!ラグナ――――ストライク!!」
「ぐっ!?うふふ……中々楽しい子達じゃない。だったら……ちょっと本気を出させてもらうかな……!ふふっ――――そぉれっ!!」
クルトが放った止めの一撃を受けたカンパネルラは唸り声を上げて胸を抑えたがすぐに余裕の笑みを浮かべて立ち直り、何と駆動ゼロで空より無数の雷を呼び寄せる最高位アーツ――――イクシオン・ヴォルトをユウナ達に放った!
「集束せし天雷よ、炸裂し、裁きを――――サンダースフィア!!」
そして上空から無数の雷がユウナ達に向かって降り注いだその時魔術の詠唱を終えたゲルドは自分達の上空に向かって巨大な雷球を放ち、炸裂させる事で上空でカンパネルラが放ったアーツによる雷を相殺した!
「なっ………今のアーツを魔術で相殺して無力化するなんて……!?」
自分が放った最高位アーツを無力化された事に驚いたカンパネルラは驚きの表情でゲルドを見つめたその時
「ハッ、余所見してんじゃねえぞ!焔よ、吼えやがれっ!!」
「ハァァァァ……ッ!斬り裂け!!」
「ハァァァァァ………受けろ、大地の一撃!!」
「!!ぐっ!?」
一気に詰め寄って反撃したアッシュが放った火属性の魔力を付与した事で様々な部分が強化されたランブルスマッシュ――――バーンスマッシュとクルトが放った回転と共に竜巻を発生させるヴァンダールの双剣技――――テンペストエッジ、ユウナの地属性の魔力を溜め込んで強烈な一撃――――アースブレイクを受けたカンパネルラは再び怯み
「アークス駆動――――出でよ、幻の砲台――――ガリオンフォート!!」
「アークス駆動――――吹き上がれ、清浄なる水―――ブルーアセンション!!」
「カハッ!?」
更に3人が攻撃している間に駆動時間が長い代わりに威力が高い上位アーツの駆動を終えたアルティナとミュゼはそれぞれ発動させた上位アーツでカンパネルラに追撃して大ダメージを与えた。
「――――全てを闇の眠りへと誘え、炸裂せし大いなる深淵―――――ダークエクストリーム!!」
「な―――――うわあああああああっ!?参ったなぁ………さすがにここまでやるなんて、想定外だよ………」
そして自身が扱える魔術の中でもトップクラスの威力の魔術の詠唱を終えたゲルドが魔術を発動した瞬間ドーム型の暗黒の空間がカンパネルラを中心に覆い、暗黒のドームの発現にカンパネルラが驚きのあまり絶句したがドームの中で連鎖して炸裂した暗黒の爆発をその身に受けて悲鳴を上げ、そして攻撃が終わるとカンパネルラは今まで蓄積したダメージによって戦闘不能になり、地面に膝をついた!
「構えろ――――防御陣”鉄心”!!」
セレーネ達と共にマクバーンの戦闘を開始したリィンは自分達の防御能力を高めるブレイブオーダーを発動して自分達の防御能力を高め
「焼き尽くせ!!」
マクバーンは先制攻撃として炎の狼を解き放つクラフト――――ヘルハウンドをリィン達に放った。
「させませんわ!吹雪よ、吹き荒れよ――――ハリケーンブリザード!!」
襲い掛かる炎の狼に対してセレーネはリィン達の前に出て自分を中心とした吹雪の結界を発生させて炎の狼を吹雪で消し飛ばし
「へえ?まさか吹雪であれを消し飛ばすとはな?」
「串刺しにしてあ・げ・る――――豪破岩槍撃!!」
「っと!」
自分の攻撃を無効化したセレーネを興味ありげな様子で見つめていたマクバーンだったが地面から突然現れた無数の岩の槍を回避する為に側面へと跳躍し
「緋空斬!!」
「ぬりぃ。」
回避した瞬間を狙って炎の斬撃波を放ったリィンの遠距離攻撃に対しては片手で瞬間的に発生した炎の球体をぶつけて相殺した。
「まだですわ……――――シャドウステッチ!!」
「ガッ!?おらっ!」
「!!」
しかし亡霊に絶大な効果を発揮する”神聖属性”に加えて亡霊や悪魔などの”魔”の存在に威力が倍増する武装を装備しているシャロンが放った物理攻撃のクラフトを受けた事で思わずうめき声を上げたマクバーンは反撃に炎の球体をシャロン目がけて放ち、シャロンは炎の球体を側面に跳躍して回避した。
「秘技――――裏疾風!斬!!」
「ぐっ!?」
そこにリィンが側面から電光石火の強襲攻撃と斬撃の連携攻撃を叩き込み、リィンの得物である”神剣”による斬撃を受けたマクバーンは自身が亡霊であった為、悪魔や亡霊といった”魔”の存在に対して絶大な威力を発揮する”神剣”によるダメージは決して無視できず、うめき声をあげると共に怯んだ。
「崩した!」
「甘々ですわ!」
マクバーンが怯むとリィンとリンクを結んでいるシャロンが追撃をし
「出でよ、空の神槍―――そして邪悪なる存在を貫け、イナンナ!!」
「行け、七色の光の矢よ――――プリズミックミサイル!!」
レンとセレーネはそれぞれ亡霊にとって弱点である神聖属性の魔力槍と七色の矢をマクバーン目がけて解き放った!
「燃えやがれっ!」
襲い掛かる槍と矢に対してマクバーンは炎の渦を発生させる球体―――――ギルティフレイムをぶつけて無効化し
「おら、おら、おら、おらぁっ!」
リィン達一人一人にそれぞれ炎の球体を解き放ち、解き放たれた炎の球体に対してリィン達はそれぞれ回避行動を取って回避した。
「うふふ、これはどうかしら?」
「あ?こんなもん、効かねぇよっ!!」
炎の球体を回避し終えたレンは束縛の効果がある特殊な睨み――――魔眼を発動してマクバーンを束縛しようとしたが、マクバーンは膨大な黒き闘気を解放して魔眼による束縛を一瞬で打ち破った。
「うふふ、一瞬でも動きを止める事ができれば十分よ。―――そうよね、セレーネ?」
「はい!落ちよ、聖なる雷――――ライトニングプラズマ!!」
「アークス駆動――――ゴルトスフィア!!」
「ガッ!?」
マクバーンの言葉に対して意味ありげな笑みを浮かべたレンはセレーネに視線を向け、視線を向けられたセレーネは頷いた後短い詠唱で敵の頭上より聖なる雷を落とす魔術を発動し、レンも続くように駆動時間が短い”魔”の存在に対して絶大な威力を発揮する神聖属性同様”光”の属性である”空属性”の下位アーツを発動してマクバーンに命中させ、弱点属性の魔法攻撃を連続で受けたマクバーンは再び怯み
「こんなのはいかがですか?――――絶!!」
「下がれ――――弧月一閃!!」
「ぐあっ!?」
マクバーンが怯むとシャロンはクラフト――――カラミティクロスでマクバーンを引き寄せた後リィンが抜刀による一閃をマクバーンに叩き込むと同時にダガーを一閃してマクバーンに大ダメージを与えた後リィンと同時にマクバーンから距離を取った。
「クク、やるじゃねぇか……ご褒美だ!いいものを見せてやるよっ!オラッ、オラッ、オラァッ!!」
リィンとシャロンが離れると予想以上に善戦するリィン達に対して闘争心が沸いてきた事で凶悪な笑みを浮かべたマクバーンは次々と巨大な火炎弾を放ち
「リィンお兄さん、セレーネ!任せるわよ!」
「はい!アイドス、結界を頼む!二の型――――洸波斬!!」
レンの言葉に力強く頷いたリィンは前に出て神剣による神速の抜刀の斬撃波を放って襲い掛かる炎の球体を切り裂いて炸裂させ、炸裂した炎の爆発は近くにいたリィンを襲ったがリィンは神剣の中にいるアイドスが展開した結界によって守られていた為無傷で済んだ。
「さて……こいつで仕上げだ……!ジリオン――――ハザードッ!!」
「全てを塵と化せ―――超電磁砲―――――ッ!!」
そして片手に炎のエネルギーを溜め込んだマクバーンが炎の球体を放った瞬間、セレーネは両手から極太の雷光のエネルギーを解き放った!炎と雷光のエネルギーがぶつかり合った瞬間互いのエネルギーがぶつかり合った事で大爆発が起こり、互いの大技は無効化された!
「何…………っ!?」
自身の奥義(Sクラフト)が相殺された事に驚いたマクバーンが思わず驚きの声を上げたその時
「アークス駆動――――降り注げ、七耀の剣――――セブンス・キャリバー!!」
オーブメントの駆動を終えたレンが空属性の最高位アーツを発動させると空より七色の魔法陣が現れた後そこから巨大な剣が現れてマクバーンの周囲に突き刺さった後七色の爆発を起こした!
「うおおおおおおお……っ!?ぐ……っ!?」
弱点属性である空属性かつ威力が非常に高いアーツをその身に受けたマクバーンは大ダメージを受けた後”ブレイク”状態になって無防備になり
「明鏡止水――――我が太刀は静……―――見えた!うおおおおお…………っ!斬!七ノ太刀――――落葉!!」
「死線の由来とくとご覧あれ―――――失礼――――ですが、もう逃げられませんわ!秘技――――死縛葬送!!」
無防備になったマクバーンの隙を好機と判断したリィンとシャロンはそれぞれ縦横無尽に駆けながら同時にSクラフトでマクバーンを攻撃して大ダメージを与えた!
「がああああああああっ!?クク、ここまでやるとはな……!」
亡霊である自分にとって弱点の効果を秘められた武装による奥義をその身に受けたマクバーンは悲鳴を上げた後、思わず地面に膝をついて”本気”を出していないとはいえ、自分を膝につかせたリィン達に対する闘争心が更に沸いてきたことで不敵な笑みを浮かべていた―――――
後書き
という訳で本来なら負けイベントの執行者戦、どっちも原作と違い、メンバーが大幅に強化されている上レン達の加勢もあった為勝利しましたw(そりゃそうだ)ちなみにマクバーンは原作と違い、空属性が200%になっている為空属性が弱点の状態だと思ってくださいw(つまり、クオーツやマスタークオーツの組み合わせによっては空属性最高位アーツであるセブンス・キャリバー一発でマクバーンを瞬殺できる可能性もww)
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