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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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9部 ViVid!
5章 今日から明日へ
  エレミアの手記

 一連の騒動は終わったのだが、はやての取り調べを待つ必要なく彼女は?白だろう
そう勝手にきめつけ後ははやて達に任せようと思った矢先にこの幼馴染みが質問してきた。

「前から思ってたんやけど、行方不明の私達の時間で何があったん?
ガウ君が関与してるの走ってるけれどな?」

「なのはにもあの時の事はっきり言ってないのにはやてに言うわけないじゃん」

「そう言われるとなぁ?
私ら綾ちゃんの事も心配なんよ」

「ありがとう、簡単に言えば知識と経験が一致していったって事かな
それ以上ははやてでも言えないかな」

「了解や」

 あの世界に行くまでは知識が先行していた部分が大きかった
でもあの世界で数ヵ月戦ったら経験値が一気に上がるって言うことだ
よく実践は1000回の練習よりすごいと言う例だろう。
それぐらいあの世界はやばく、死と隣り合わせだったと思う。

 犯人の名前はファビア・クロゼルク
今参加している大会の選手で純魔導師
どちらかと言えば俺がよく使う呪文や、ファンタジー小説とかに出てくる魔法形態に近い
みんなに謝罪をしてお許しが出たみたい
まぁ役柄上はやて達は、事情聴取なんてしないといけないのだが、立ち去る前にファビア選手が俺の方に来た。

「聞いて良い?」

 風都の警察官みたいに俺に質問するなと言いたいところだが、泣かせると多分ヴィヴィオがなのはに言って自分の首を絞めてしまうのはわかっている。

「ん?」

「どうやってあそこから出れたの?」

「あんなの私にかかれば簡単に出れるよ。反対に聞く?あの呪文どこで手にいれた?」

「綾ちゃん?」

「せっかく話しかけたんだこれぐらいは良いでしょ?」

「これだけやよ」

「知らないうちに家の魔法の本にあった。
最初のメイズをこっちの魔法解除以外で解いてきたようにってあった」

 やはり白か

「ありがとう、あとはそこの司令官に任せるとよくしてくれるから」

「綾ちゃん、はーどる上げんといてな」

 ファビア選手とはやてと話していたら全員着替えとか終わったみたいだ。
どうやらこの小さな魔女に身ぐるみをはぎ取られたみたい。
チャンピオンはちっこくなってたし
全員揃ったと言うことで書籍探しを再開しようとしたら、リオが発見していた。
一段落して足元を見たらこれが目についたとか
ヴィヴィオも心身共に成長していると感じたし
これはこれでよしとしますか

 ヴィクトーリア選手に質問されて答えた発言は本当に10才時なのかと突っ込みたいぐらいだ
なのはとフェイトの娘だから仕方ないのかも
周囲が大人ばっかりだったしな・・・俺は昨日の装置を改めて全員にわたした。
文字にも対応できるように昨日のうちに改造もした。
間違いなく、ジーク選手のご先祖様が書いた手記で探していたものだ。

 エレミアとオリヴィエ王女の出会いから始まり、
食客(しょかく)扱いで滞在していたらしい
幼い頃事故で両腕と主用臓器を損失しながらも心優しい人だったらしい。
オリヴィエ王女の義腕を作ったのもこの頃だと言うことがわかった。
映像付きだからよくわかる
それからオリヴィエ王女が留学に行ったらしい
それから2か月後にエレミアもシュトラに向かったと書かれていた。

 おれに言わせれば留学と言う名の人質だろうと思う
日本の戦国時代でもよく使われてたし
大人達の思惑は置いておいて、オリヴィエ王女、クラウス殿下、エレミアは切磋琢磨しながら武道に勉強と頑張ってたらしい
クラウスとオリヴィエが平定任務で出撃とか
この時期に魔女クロゼルクと出会った
エレミアにはなつかなかったとほほえましいエピソードもあった

 4年が終わる頃世界の情勢が変わっていった。
敗北するとわかった国が手を出したのは禁忌兵器の数々
「水と大地を汚す猛毒爆弾」
「全てを腐らせる腐敗兵器」
 
 勝っても自らが終わってしまう手段を最後の手として使用したそうだ
聖王家はゆりかごを発動させると発令したそうだ。
それから半年は何事もなく
学びと鍛練
要請があれば騎士として出陣もしたらしい
ここ1年は聖王家の王女よりも
シュトラの姫騎士の通り名だった、

 武勇に優れ兵にも慕われる王子と
強く優しい王女が結ばれ損な風にまとまっていくのではないかとエレミアを始め周囲もそう思ってたらしい。
オリヴィエ王女以外は・・・

 本当にエレミアはこの2人の事を大事にしていたのがよくわかる。
まさか助成とは思わなかったけれど・・・
悲劇はそれから半年後に悲劇が起きた。

シュトラの南に位置する魔女の森放火事件が起きた。
聖王連合の威嚇による圧政を許さないと一部の国家が、
聖王の血統所有者とそれを庇護とする国や団体を遅い始めた。
俺はそれを見ながらアシュリアーナの事を思い出していた。
そういえば同じ聖国だったっけ

 これがきっかけで、大陸全土に戦乱が広がり
悪天候や土壌を汚す兵器による収量の低下もあって
民も兵も疲労と不安を蓄積していった。
民はゆりかごの聖王様が民に光をもたらしてくださる
そう信じて明日への希望を繋いでいた。

 オリヴィエ皇女は魔女の森襲撃事件後実家に戻ったそうだ。
名目は式典のためだったが、彼女が望んだのはゆりかごの適合率だった
彼女はこの上無く適合していた。
正当の王位継承権がないのにすさまじいスピードで認定する計画が進行した。
その理由を調べ驚くことがわかった。
ゆりかごという兵器を動かす鍵でありコアだということ
自我さえも失い、すうねんで命を燃やし、また眠りにつくといった代物だった。
もともと人質同然としてシュトラに留学した身のオリヴィエ王女だったから
聖王国連合の首脳陣達は喜んだことだろう
シュトラ王家とクラウス王子は反発したのだが許されるわけがない。
でもシュトラ王家とオリヴィエ王女の懇願で1日だけの帰国が許された。
その間何度もエレミアはオリヴィエ王女を止めたのだが、
優しく説き伏せられた。
だからか帰国の同伴を許されなかった。

 帰国後ふたりにどんなやり取りがあったかはわからないけれど、
全てをかけて若い覇王の拳は聖王女に届かなかった。
聖王女に拳を向けたということで咎める件もあったのだが、
オリヴィエ聖王女が頭を下げお願いをした。

 そして戴冠の儀式を終え、ゆりかごが浮かび空へと飛び上がった。
飛び去った後に映像に残された笑顔一杯の別れの挨拶と
彼女が書きかけの手紙には本当の気持ちが書かれていた。

 ベルガの平定に向かっていった。
エレミアは10年近くの軟禁状態
クラウスも王位を継いでベルガ平定間近に戦場で命を落としたと書かれていた。
手記もここで終わっていた。

 俺はといえば映像を見ながら涙を流していた。
頭を撫でられてると思ったらヴィヴィオが撫でてくれてた。

「ヴィヴィちゃん・・・大丈夫か・・・」

 ジークはヴィヴィオを見ながら聞いていたのだが言葉が止まっていった。

「大丈夫です、でも綾お姉ちゃんが・・・」

「バッドエンドだとは思ってたよ。
悲しいものは悲しいけれど、俺は改めてオリヴィエ聖王女と覇王クラウスそしてエレミアに敬意をするよ
ちょっとヴィヴィオ恥ずかしいって」

「綾お姉ちゃんこういうの苦手だもんね」

「はいはい、一旦終了したことだし上に戻ろう」
 
 俺たちは全員揃って管理局のスカイラウンジカフェに向かった 
 

 
後書き
 回想だから書くことないんですよね 
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