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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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9部 ViVid!
5章 今日から明日へ
  無限書庫へ

 俺は朝の仕込みをしてから無限書庫に向かう。
あそこって一般解放してないことがはじめて知った。
ユーノが司書になるまで、迷宮の中に亡霊とかゴーレムやら、
本田なの裏に迷宮が現れたり
あれは冒険心が踊るけれど、
一般解放したら確かに危ないわ
今でも解放地域と許可されないとはいれない地域
そして未だ未開拓地域があるときいたことあるな
今回の場所は未整理だけど、
一時調査が終わり何事も危ないのがないと調査された場所とも聞いてる。
そうじゃなければ許可は降りないわな。
一応ヴィヴィオは司書資格持ってるといっても
難しいかもしれない
10年以上前なら許可降りてるけど
なのはやフェイト、はやてをあれだけコキ使ってくれたしね
じゃなければこの年齢で司令や執務官
教導官チーフにはなってないでしょう
なのはは昇進断ってるからなぁ
もちろん3人とも身内贔屓かもしれないけれど、
しっかりとした実力もある。

 久しぶりの無限書庫に到着


「こんにちは」

「綾さんもですか?」

「ダメだった?」

「本業が忙しいときいてたからてっきり・・・」

「そうなんだ・・・これ持って帰ろうかな」

 俺は、翠屋のシューが入っているボックスを持って回れ右する

「綾さん~嘘ですってばぁ~」

 もう一度回れ右をして箱を司書台に置く。

「休憩時間でもいいから食べて、ユーノは?」

「ユーノ総合支所長は、いつもの依頼で手が離せないみたいです」

「クロノも人使いが荒いね!」

「綾さんぐらいですよねぇ。皆さんを敬称無しで普通にお話しするの」

「私管理局員じゃないし、ただのパティシエだよ。ヴィヴィオ達は?」

「八神司令達と共に先に向かいました」

「私を待ってくれないなんて、冷たいよね」

「同意を求められても・・・」

「向かうわ」

「お気をつけて」

 早速ゲートに向かい合流地点に到着
到着早々書庫の向こうからリンカーコア系の魔法じゃない流れを感じた。
侵入者を許している
はやてとノーヴェは気づいてないか
ルーテシアやフェイトなら気づいてたかもしれない
殺意は感じないからまだ大丈夫でしょ。
トップファイター達も付いてますし

「二人とも何してるの?」

「綾ちゃん!」

「綾さん!」

「やはり来たんか!」

「お邪魔だった?」

「まぁ、ぶっちゃけるとな、ヴィヴィオは慣れてるから良いと思うんや
他は刺激が強すぎると思うんよ」

「それで侵入者似入られて小細工されているのも気づいてないのにそんなこと言うの?」

「なに言うてんの・・・」

「ですが、ジェットには反応も・・・」

「私が言うのもなんだけど、デバイスに頼りすぎ
まぁミッドやベルガとも系列が違うから仕方ないけれど、
ルーテシア見てるなら、先行って」

《いいえ!前に向かいます》

「よろしく、ノーヴェはここで待機、はやて行くよ」

「力付くで行くんか」

「脳筋はよくないと思うよ」

 俺達は中に入る

「空間隔絶と迷宮(メイズ)の魔法ね」

「子供達の安全には」

「魔法は使うけど、力づくではしないってこと」

『魔法解除(ディスペルマジック)』


 俺は力ある言葉を発してこの場の滞在している呪文を解除した。

「は~相変わらずやね」

「みんなは破壊呪文に特化しすぎ
それじゃ行こうか」

 面倒なことにフロア部分ごとに此をしてくれたせいで少しだけ時間がかかってしまった。
俺自身少し焦ってるのがわかる

「綾ちゃんヴィヴィオなら大丈夫や。みんなも着いておる
うちのミウラ藻やる方だし、系列違いの魔法もルーなら詳しいから」

「焦ってるように見える」

「付き合い長いから」

 はやてがそういってくれた矢先にアッチの方角から魔力の流れを感じる。
だれかが大きな呪文を発車させた証拠だ

「はやて」

「あっちやな」

「急ごうか」

そう言った瞬間封鎖結界が展開された。

《綾さま!》

《ティアどうしたの?》

《封鎖結界ではなく魔術の方ですが、小代の呪文形態です》

《魔法解除呪文では解けないって訳だ》

「どないしたんや?」

「ごめん、どうやら俺のお客様の結界らしい」

「いうことは・・・」

「子供達が心配だね」

 そう言った瞬間、前方からわさわさと守護兵が現れた。

「綾ちゃんどないする?」

「俺に喧嘩を売ってきてるんなら買うよ。もちろん」

 そう話した瞬間ビーム砲が容赦なく2発飛んできたので、
はやてを腰から腕を回し飛び上がり、肩に米俵のように持った。

「なんでや!」

「あぁなりたかった?」

 俺達が先ほどまでいた場所は黒こげになっていた。

「なんでこんな対応なん」

「俺が楽だからだけど?」

「なのはちゃんと扱いが違うやん」

「当たり前でしょ!はやてはただの友人じゃん、なのはは奥さんだし、フェイトならそのばで置いておくよ。一応弟子だから」

「そうじゃなく、女の子にこんな対応ってよくないと思わんの?」

「ん?俺ははやてを異性として感じてないから大丈夫」

「なんや、私に魅力ないって言いたいんか?」

「魅力はあるよ、きっと良妻賢母似なるんだろうね。
旦那さんになる人は幸せ者だ」

 そう言いながら魔法の矢を飛ばしながら障害物を壊していってる。

「俺にはさ・・・勿体無いくらいの奥さんが居るから」

「それ恥ずかしくないん?」

「ちょっとね!」

 やっとゴールっぽいのを見つけたけれど、まだまだ敵が前方に居座ってやがる。

「はやて行くよ!」

 はやてがなにかを言う前に斜め上に投げ飛ばした。
俺は一気にもうスピードで敵に接近をする。
御神の神速
クルダ流交殺法影門歩法 神移(かむい)
ガウの字でもある。彼のオリジナル黒き咆哮(ブラックハウリング)
それらを目の辺りに見て、時には体感して、会得した俺の歩法
刹那

 まるで瞬間移動のように接近をしてそのスピードの状態で衝撃波の攻撃をしたのなら
その威力は通常の数十倍に膨れ上がる。
 『刀身 久遠』

 元々は武器で衝撃波を出し攻撃する技
戦士技能の基本技の一つ
大きく振りかざした蹴りは多きな衝撃波となり善方に居たガーディアン達を吹き飛ばし壊していた。
上から落下してくるはやてを今度はお姫様抱っこで捕まえた。

「夜天の王様のご要望の通りにしたけれど」

「これはこれで恥ずかしいやん!」

「はやての時で8年前と同じだから大丈夫だって」

「運動会か」

「そうそう、脱出するから、合図と共に今そちらにここの座標を送ったから修復魔法をよろしく」

「なにするん」

「次官があれば魔法解除したいところだけど、向こうも心配だし、
七鍵守護神(ハーロ・イーン)した時にあちら側に誰かおったら危ないので、
技でここを壊すよ」

「出来るん?」

「アヤ・クリステラや高町 綾では無理だけど、
歴史上存在しない第61代修練闘士(セヴァール)字は破壊者に破戒出来ぬ物なんて無いよ」

「修練闘士ってガウ君の」

「そうだね、そこでもらった。それなりの働きはしたけれどね
クルダの歴史上で上がってるのは59代影技(シャドウスキル)
歴史上存在しないのが2人いるの
その内の一人が私ってわけね」

「あい変わらずなんでも有りやな」

「呪文の方は」

「完了や」

「俺もはやてに衝撃が来ないように呪文はかけとくけれど、はやて自身もかけておいてね
しっかりしがみつかないと危険だからね」

「了解やけど、恥ずかしいやん」

「同姓だから気にしないで、行くよ」

『我は無敵なり、我が一撃は破壊なり』

 修練闘士(セヴァール)のみが使用できる言霊の技
威力も数十倍に上がり、敵にも催眠を与え回避させないほとんどチート技
以前こちらに来たときガウが使用していたのは止まったままだったが、
ほんらいの武技言語は行動しながらでも出来る技らしい

 おれは武技言語を唱えながら、刹那で上空にはやてを抱えながらジャンプをして、縦の前方回転を始める。
耳許でキャーッキャー聞こえるが無視
結界の壁があるところで踵落としを決める

『我が一撃は無敵なり。刀身(とうしん) 斧重(ふがさね)

 当たった場所からひびが入りそこから壊れ出した。
俺は大事そうにお姫様抱っこをしているはやてを包み込むように衝撃を守りしゃがみこむ。
俺は、周囲を見ると全員集合していた。

「トップファイターの皆様が幼女一人を泣かしている図?」

「綾お姉ちゃんなんでそういう風に・・・」

 俺は全員を指差し、泣いている子を指差す

「わかっていていってるよね。お姉ちゃんこそ、なんで八神司令をお姫様抱っこしてるの?」

「ちょっとしたトラブルがあってね」

 はやては小さく咳き込み、準備してあった修復呪文をこの場で使った。
どうやら向こうの被害は危惧してたような結果は起きなかった。

 ちょうどツヴァイも到着して呪文を再開
解決したんなら良いタイミングだったのかな
でも今回も外れっぽいな

 トップファイターのエルス選手とハリー選手は驚いていた。
治癒だけじゃなく建物も一気に修復したから

「施設修復は私だけの魔法とちゃうよ
司書長が空間バックアップのデータを送ってくれたからや」

 はやては今回の騒動の人物の前に近づいていった。

「無機物ならデータがあれば壊れても復旧が出来る
人や生き物でも多少の傷なら直してあげられる」

 俺を見るのは辞めて欲しい
俺は暗黙の了解ではやてのお好きなようにと首を縦にふる。
あとでただしあの結界のことだけは聞くようにと伝えておく。

「人の傷もおんなじやー
治せるものなら治してあげたい
命があって元気でいるのなら
わざわざ悪い事したり、辛い思いをすることはない
ちゃんと話して迷惑かけた人たちには
一緒に「ごめんなさい」しよ
そしたらきっと、いろんな事がええ感じに進んでいくから」

 なんだかはやてが美味しいところを取っていった気がするけれど、一段落したみたい。   
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