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転生貴族の銀河

作者:ドンコ
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第二十七話

帝国暦482年3月


自由惑星同盟では政治家の汚職問題、当選の為の進攻作戦等の問題が半年過ぎても収まりが付かない状況であった。



軍部は予算が取れずにいた。





帝国軍

「それで、いけるのか」

「行けます、プラネートは情報が漏れてはいるがしかしそれは問題では無いです。プラネートが補給基地になってますし、戦線の継続には問題無いと考えます」

「それとだが、フェザーンは正規艦隊で良いのか」

「良いですね、敵方の侵攻を防げばそれでイゼルローン回廊からの侵攻だけで済みます。
同盟をフェザーンに何個艦隊かを張り付ける、戦争の終了後に何とでもなります」

「分かっている、最後の詰めだからな意思を統一しなければいかんぞ」

「フェザーンには5個艦隊を向かわせる、五個艦隊は帝国領の治安にその他の10個艦隊を進攻作戦導入する」

「それで経費は掛かりますが、ガイエスブルグを移動してフェザーンに付ければ後方基地に最悪は戦線の最前線にと」

「ほう、それは良いな逆に最後だからこそ万全を期すか」

「良いな、まだ時間はあるしプラネート自体の移動も出来るのだ半分以下の規模のガイエスブルグなら問題無いだろう」

「イゼルローン要塞はそのままで攻め込まれても5個艦隊を配備すれば問題は無い」

「イゼルローン要塞方面の総指揮官は誰にするかだな」

「それはモルト大将で良いでしょう」

「しかしモルト大将は艦隊指揮は無理だろう」

「いえ、艦隊指揮は別な指揮官に全体の指揮官にはモルト大将がいいでしょう」

「何故だ、理由は?」

「仁徳です、公明正大で今のイゼルローン方面軍では人気と実務能力では単独でトップを独走してます。
総司令官に必要なのは信頼できる事と実務能力です、実務を直ぐに熟していけば他の司令官が直ぐに動けますので」

「では、決まりだな。ロルフが此処まで真剣とは驚いたがな」

「これで戦争を終わらせます。何と呼ばれようが関係ない、戦争等必要ないのです」

「そうかで」

「戦争後には統一が待っています、問題は統一通貨の問題ですぞ。通貨の統一が無理でも通貨の基準を決めておかなくては混乱が待ってます。これは商業に通じた者が任に就かせなくては」

「それもあったか、貴族と馬鹿は除いてだな選んでおこう」

「他には」

「ロルフ貴様が今回の総指揮を取れ、次の宇宙艦隊司令官に推薦する」

「嫌です」

「やれ」

「嫌です、面倒何で」

「やれ」

「・・・・・」

「良いか、ワシは最近身体が思うように動かんのだ、だから次を決めておかないといかん立場だ」

「・・・・・それならば、考えます」

「それでは今回はこれで終わろうか、次回は十日後だ進攻作戦まで皆スマンが頑張ってくれ」


次の宇宙艦隊司令官か俺が二年位やって、副司令官にメルカッツ大将を上級大将に上げてだな。
我が家の幹部は全員が拒否だな、司令官に戦闘には参加するが事務処理は最低限出か困ったな。

だれも候補がいないぞ。


ヤンとアッテンボロ―の誘拐計画は暗礁に乗り上げていた、何故ってシトレ大将が囲っているとの情報が入ってきたのだ。
軍の再建などで忙しく誘拐のチャンスが無いとの事だ。





「で!何だ」

「卿の配下の装甲擲弾兵には今度の進攻作戦で都市の制圧に動いて貰う予定だ、兎に角迅速な行動が必要だ」

「それでは惑星を全て落としながら進行するのか」

「いや、迅速に首都星ハイネセンを一気に攻め込んで占領する。
しかし、正規艦隊がどう出るかで作戦も変わるがね。今は三長官と月に三回会合を重ねているところだ」

「装甲擲弾兵を増やしておくか」

「それは任せるよ、今は同盟の軍事面での進攻ルートを決めているのでね」

「その軍事面の惑星のデータを良くも手に入れたな」

「地道にね、数十年かけて集めたんだよ。基地のデータも軍事面の全てを手に入れている」

「凄いな、軍では無いだろうが」

「我が家の情報網だよ、内容は機密扱いで言えないけどね」

「惑星の首都と軍事基地の制圧を今は考えている、軍事基地には物資があるからそれを各惑星に間違いなく届ける。
それが第一の条件だ、食料が皆に行き届けば暴動も起きにくいのは過去数千年の歴史が証明している」

「分かった、それを装甲擲弾兵が間違いなく配給するのか」

「そうだ、恐らくこの任務が一番大事な任務になる、これの結果次第ではその後の統治に支障が出るだろう」

真剣にその内容を話していくと如何に大事な任務かを理解してくれた。

「まさか馬鹿にされていた我が装甲擲弾兵が重大な任務がまわってくるとはな」

「責任重大だぞ、些細な事で燃え上がり進行作戦事態に影響する」

「成る程、作戦事態にか」

「そうだ、今度の三長官との会議には出てくれ」

「良いのか」

「卿が進攻作戦の地上戦の責任者になるんだ」

「気を引き締めよう、卿も大変だな」

「今はな、二年後には楽をするので今は勤勉に成らざる得ないのでな」

「変わらんな卿は」

「変わる筈がない、俺は俺だからね。それに無人艦を敵軍に突入させれば楽に勝てるかも知れんしな」

「それは楽をし過ぎだろうが、我が軍に人的被害が無ければ......」

「そう、人的被害が無ければ良いのだが各司令官が納得しないのでね」




フェザーン自治領主の暗殺もそろそろだと思っていたが、間違っていたかなそれでも護衛は付けているし何とかなるだろう。
ルビンスキー何ぞと裏で戦うのは面倒だし、時間も勿体ない

パウルがやってくれているだろうがね。



同盟軍も12個艦隊に再編中の艦隊が3個艦隊か、多いが何とかなるだろうな。



門閥貴族の司令官は排除出来ているし、征服した時に貴族共が領地を自分の物にしようとした時が一番厄介だぞ、同盟全域で反乱や地下活動が起きる可能性は100%だ。









 
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