ドリトル先生と和歌山の海と山
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第二幕その四
「僕も気をつけてるよ」
「王子として国民の人達にもだね」
「絶対にしたらいけないって言ってるよ、父上も母上も」
「それがいいよ、麻薬なんてしたら」
またお話する先生でした。
「何度も言うけれど破滅するからね」
「そうだよね」
「日本はやってる人が少ないけれど」
「欧州は多いよね」
「アメリカ以上に多いみたいだしね」
麻薬の類をしている人がです。
「困ったことだよ」
「そうだよね、アフリカもね」
王子のお国があるこちらもというのです。
「気をつけてるよ」
「全人類の問題の一つだからね」
「くれぐれもね、麻薬と比べたらお酒は」
「ずっといいよ、確かに飲み過ぎはよくないけれど」
それでもというのです。
「百役の長でもあるし」
「飲み方だね」
「それ次第だよ」
こうお話してです、先生もミルクティーを飲みました。そうして講義に出てご自身の学問にも励んでです。
お家に帰ってです、いつも一緒にいる動物の皆に言いました。
「じゃあね」
「うん、今からね」
「旅行の準備をしようね」
「それじゃあね」
「今からね」
「はじめましょう」
「いつも通り僕達に任せてね」
ホワイティがこう先生に言いました。
「そうしようね」
「そうそう、こうしたことは先生はからっきしだから」
ガブガブも先生に言います。
「私達が手伝うけれど」
「かなりの部分は任せてね」
ジップも先生に言うのでした。
「助言もするから」
「じゃあ今から皆で用意をして」
「それで連休には和歌山ね」
チープサイドの家族は今からかなり乗り気です。
「海を見てサファリパークにも行って」
「高野山にも入りましょう」
「高野山が第一の目的地ね」
ポリネシアはもうこのことが頭にありました」
「あそこね」
「そうだね、先生今真言宗のことを学んでるしね」
それならと言う老馬でした。
「何といってもあそこが第一だね」
「先生の旅とか冒険って一番行きたいところは最後に行くけれど」
こう言ったのはダブダヴでした。
「今度もそうなるかな」
「そうなるんじゃないの?」
「高野山って確か和歌山の奥の方にあるからね」
オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「だったらね」
「まずは海とかサファリに行ってね」
「それからだね」
トートーも言います。
「高野山だね」
「高野山は何処にあったかな」
最後に言ったのはチーチーでした。
「一体」
「うん、和歌山県は海から少しいくと山がかなり深いけれどね」
先生も皆にお話します、先生も旅支度をしていますが見れば皆の方がテキパキとしていて的確に用意をしています。
「奈良県の南にまで続いているからね」
「ああ、あそこね」
「あそこは確かに凄いよね」
「奈良県の南も」
「あそこまで続いてるってことは」
「それじゃあね」
「そうだよ、もうね」
それこそと言う先生でした。
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