星の痣を持つ赤龍帝
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7話 少女らは友達になる
昨日の事で今日の授業が全く頭に入ってなかったイッセーであった。
「どうしたんだイッセー悩み事?」
「俺達が出来る範囲だったら手伝うだけど」
「ありがとう松田元浜。気持ちだけでも十分だよ」
松田と元浜はやっぱり心配してくれている。この悩みは僕が何とかしなければならない。
放課後。
アーシアの事が気になって学校が終わってから直ぐに出ていった。もちろんオカ研はサボったけど誰に言っていない。
「ねぇ、ドライグ」
『なんだ』
「今からアーシアを助けるべきかな?」
『相棒。お前一人だけなら何も言わないけど、今はリアス・グレモリーの眷属の兵士だから下手に行動が出来ないぞ相棒』
確かにドライグの言う事は正しい。今は部長の眷属だから下手にアーシアを助けようとすると堕天使と戦う可能性があって、最悪の場合悪魔と堕天使との問題が争いが起きるかもしれない。
「あれ?もしかして……」
ふっと見上げたら一人の金髪の少女を見かけた。
そこには、
「イッセーさん!」
金髪の少女はアーシアだった。
「よかった、アーシア!無事でなりよりだよ!」
「はい!私大丈夫です」
元気でなりよりねアーシアは、でも疑問は残る何故アーシアは堕天使と一緒にいるのだろう。
僕はアーシアに質問する。
「ねぇ、アーシア。何で堕天使と一緒にいるの?君は信仰が深そうなシスターだね。あっ……でも、答えたく無かった答えなくてもいいよ」
「いいえ、イッセーさん!私の過去を聞いてくれませんか。」
するとアーシアは語り始まった。
アーシア・アルジェント。小さい頃から欧州のとある教会に住んでいる。彼女は8歳頃、転機訪ねた。ケガをしている子犬を見つけ、その子犬を助けようと思った時に突然神器(セイグリット・ギア)を目覚めさせて、子犬をケガを治したんだ。
偶然、教会の人が見ていた。彼女を奇跡の力を持つシスターとして崇められた。だが、彼女自身は望まなかった。何故なら彼女の本当の願いは友達が欲しかったのだ。
だけど人とは違う能力を持っていた為、周りの人が距離をおいたから友と呼べる存在がいなかった。
ある日事、偶々彼女の目の前にケガをした悪魔を治療をしてしまった。治癒能力は神の加護を受けた者した効果が発揮しないと思った教会の関係者は彼女を魔女のものと判断し教会を追い出した。
行き場が無い彼女は極東の日本の悪魔払いに入って、堕天使の加護を受けるしかなかった。
それでも彼女は1日も神に感謝を忘れずに祈りをしているだろう。
これがアーシアの過去、何で……こんな事が平然と出来るだ!ただアーシアはケガをしている者がいたら治療をする優しい女の子だけなのに、悪魔を治癒するだけで追い出すなんて間違っている。
「これが私の試練です。きっと私が信仰が足りないから、神から与えられた試練です。これを乗り切れば私の夢である友達を叶えてくるはずです」
「アーシア、試練は乗り切ったはず。僕もう、君の事は友達と思っているからそんなに落ち込まないでねぇ」
確かに過去は変えられないげと、未来は変える事が出来る。だからこそ僕はアーシアに出来る事をしないといけない。
「イッセーさんはやさしいですね。やっぱりレイナーレさん言った通りです」
「ねえ、アーシア。レイナーレの事知っているの?」
「はい!堕天使の所にいますけど、レイナーレさんだけは気軽に接してくれます」
少しだけどアーシアの表情が明るくなった。それにしてもレイナーレか……忘れてしまいそうになったから今度会ったら謝よ。
「イッセーさんもレイナーレさんの事、知っているですか?」
「うん……少し前にね……」
僕が言いかけた時だった。
「見つけたわアーシア!!もう、私から離れないでって言ったでしょ、えっイッセー君!?」
女性の声が聞こえたから、振り返るとそこにはレイナーレがだった。
「イッセー君ごめんなさい!」
そう言ってレイナーレは僕に頭を下げた。
「ねぇ、レイナーレ。何で僕に謝るの?」
「それは私がイッセー君を倒そうとしたから」
「ううん、それは違うよ。君の事を忘れた僕も否があるから、謝る事は無いよ」
「で、でも……私は……」
このままだと埒が明かないから……こうなったら空飛ぶ波紋使いの巫女の直伝を使うよ!
「大丈夫よレイナーレ。僕たちは今、こうして生きて再び出会ったからそれだけで十分だよ」
「ふぇ!?で、でも」
「レイナーレもう自分に正直になったら。此処には僕とアーシアがいるから貯まっているもの吐き出したほうがいいよ」
僕がそう言うとレイナーレは泣き出した。
「い、イッセー君。私は淋しいかったよぉぉ!!」
何故かアーシアはジト目を見てくるんだけど……。
僕は取り合いずレイナーレが泣きやむまで優しく抱きしめた。
「ねぇ、レイナーレ。もう大丈夫?」
「イッセー君。もう前みたいに呼んでくれないの?」
「前みたいに……もしかしてレイちゃん?」
「今、思い出したでしょうイッセー君。今から私の事レイちゃんと呼んでねぇ」
「うん、分かった。レイちゃん」
「イッセーとレイナーレさんは仲良しですねぇ、少し羨ましいです」
「僕とレイちゃんは再会した友達だ。それにアーシアも友達になったじゃない」
「私はイッセー君との再会出来たのが嬉しいの。だからアーシア、私も友達になってくれないかしら?」
「はい!レイナーレさん、お願いします!」
こうして、イッセーとレイナーレとアーシアの3人は種族を越えて友達になろうとした時だった。
「堕天使が悪魔と友達ごっこか?実にくだらないわ。レイナーレ」
僕たちは声の方に振り向くと、レイちゃんの上司で僕を倒そうとした堕天使、イシュタムがいた。
「さあ、神器を持った人間……いや、悪魔よ。そこにいるアーシア・アルジェントを引き渡して貰おうかしら」
「僕が断ると言ったらどうする?それに此処は、悪魔の領地と知ってしているのかな?」
「この事は我々の一部の者しか知らないわ。それに貴様を倒せば問題は無いわ」
そう言ってイシュタムは光の槍を構える。これで万が一リアス部長達が来ても動けるね。
「い、イッセーさん」
「大丈夫よアーシア。イッセー君は強いから」
僕の後ろにはアーシアとレイちゃんがいるから派手には動けない。
「よそ見とは余裕って言いたいかしら!!」
イシュタムは光の槍を投げて来た。それを僕は……
「自由の絆」
『オラ!』
飛んでくる光の槍を破壊した。この程度で苦戦する程やわな修羅場を潜っていないよ。
「やはり貴様を倒すには骨が折れそうわ。ここは撤退するしかないわね。アーシアとレイナーレを連れてね」
イシュタムが言うとアーシアとレイちゃんの足元から魔方陣が現れて、アーシアとレイちゃんが光に包まれて消えた。
「何をしたんだ!?あんたは!!」
「私の計画には二人が必要で、もしも時に二人には強制転移をマーキングをしていたの」
強制転移!?そんなのありなの!?
僕が驚くのを無視してイシュタムは転移用の魔方陣を展開する。
「ここで失礼するわ。計画が終われば次は貴様の番よ」
「待つんだ!!」
僕はすぐさま霊力で作った弾幕を放つが、僅かな差でイシュタムに当たることができず、イシュタムは消えていた。
僕のせいで二人は連れて行かされた。
『相棒行くのか?』
「うん……僕は行くよ、二人を助けるために」
『そっか……相棒無茶だけはするな』
僕はアーシアとレイちゃんを救出するために、教会に向かった。あっ、部長達には無断にサボりの件と合わせて説明を何としようか。
To be continued
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