レーヴァティン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二十七話 騎士の参入その八
「そうなっています」
「ああ、それは確かにな」
「目立つから噂になり」
「情報としてな」
「私達に知らせてくれるので」
「確かに俺達にとっていいことだな」
「そうなります」
正に笑顔で話した。
「それだけすぐに向かえるので」
「そいつのところにな」
「では」
「ああ、明日首尾よく四人目を仲間に加えたらな」
その時からというのだ。
「行こうな」
「そうしようか」
「是非な」
こうした話もした、そしてだった。
久志はまた飲むがだ、正はここでふと気付いて彼に言った。
「御前昼も飲んでたよな」
「ああ、ワインな」
「そうだよな」
「それで今もな」
見れば今もワインを飲んでいる、赤ワインだ。木の杯に入れたその赤ワインを美味そうに飲んでいる。
「飲んでるんだよ」
「今日相当飲んでるよな」
「ああ」
久志は否定せずに答えた。
「昼もこうした勢いで飲んでたな」
「それで今もか」
「風呂入って酒抜けたからな」
「それで飲みなおしか」
「そうなるな」
肴はソーセージとチーズだ、そういたものを楽しみつつ話す。
「今日は」
「御前本当に酒好きだな」
「あっちの世界でも強くてな」
「こっちの世界でもか」
「金持ってるから飲めるからな」
それだけの鐘が充分にあるからだとだ、久志は正に赤ら顔で答えた。
「だからな」
「好きなだけ飲んでるか」
「街だとな」
「冒険の時は飲んでないな」
「持ってないし売られてないからな」
つまり飲み様がないからだというのだ。
「飲んでないぜ」
「それが休肝日になってるんだな」
「都合のいいことでな」
「それがいいな、いつもそんな勢いで飲んでるとな」
それこそとだ、正もかなりの勢いで飲みつつ言う。そして焼いたベーコンを美味そうに食べてもいる。
「身体壊すぜ」
「ああ、わかってるだ」
「だから冒険の時はか」
「飲んでないんだよ」
そうだというのだ。
「肝臓も休めてるぜ」
「そうしろよ、酒は薬にもなるけれどな」
「毒にもなるからな」
「御前も気をつけろよ」
「よくわかってるさ」
ここで久志はこんなことも言った。
「親戚に酒で身体壊した人がいるからな」
「実際にそうした人が身内にいるのかよ」
「入院までしてな」
「肝臓壊れてか」
「それでだよ、もう毎日日本酒を一升空けててな」
そうした飲み方をしていてというのだ。
「肝臓壊れたんだよ」
「糖尿病にもなりそうですね」
「そうだね」
久志の話を聞いて順一と源三はこう思って彼等で話した。
ページ上へ戻る