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『ある転生者の奮闘記』

作者:零戦
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TURN45

 
前書き
最後の方はかなりの駆け足となります。
一発ネタとエピローグは昼頃に投稿します。 

 





 翌日、休息をとった連合艦隊は再び進撃を開始した。

「そういや圭子さん達には黙って行ってきたな……」

 圭子さんやマリーに出発時間は一日遅れで言っていた。東郷長官にも裏で合わせしてもらってるし。

 それに……そろそろ決めなあかんよな。

「ま、今はそれよりラムダスやな。長門からの電文によれば、ラムダスの親玉には超怪獣キルギロスという門番みたいなのがいるみたいやな」

 勿論柴神様からの情報やけどな。

「まぁ門番が居ようが居まいが全て潰せばええんやけどな。そうせえへんと人類は滅亡するし」

「ですよね」

 シャルロットが頷く。連合艦隊は現在、巡航速度の十八宇宙ノットで航行している。

「前方に大怪獣らしき物体の反応ですッ!! そのうちの一体は大型ですッ!!」

「……そいつが超怪獣キルギロスやろな……」

 全く……さっさとラムダスクイーンを倒して日本に帰りたいわ。

「全艦砲雷撃戦用意やッ!!」

「全武装オールグリーン、何時でも撃てますッ!!」

「撃ェッ!!」

 前部主砲と副砲が唸りを上げる。ビーム弾は大怪獣に命中して大怪獣の命を削るけど、超怪獣キルギロスは全くピンピンしていた。

 どんだけ防御高いねんおい。しかもビーム弾を跳ね返してないか?

「……これは難関やな……」

「艦長、ビスマルクから次元爆弾を発射するので後退してほしいと」

「次元爆弾? それ持ってきてたんやな」

 確か次元爆弾はアドルフ総統の切り札らしいけど……まぁ使える物は使うしかないからな。

「分かった、後退や後退。それと念のために対閃光防御をしておけ」

「了解、逆噴射します」

 三笠のスラスターが開いて逆噴射をして三笠を後退させる。

 そして十分な位置までキルギロスから後退するとビスマルクの主砲から次元爆弾が発射された。

 爆弾を主砲から撃つか?

 次元爆弾はキルギロスに接触すると閃光後に大爆発をした。

「対閃光防御が必要やな。乗組員に被害は?」

「皆無です。艦長の指示のおかげです」

 後に他艦では少し目の異常を訴える乗組員がいたらしい。

「映像回復します」

「キルギロスは?」

「……ダメージを負っているようですッ!!」

 流石にチート防御力のキルギロスでも次元爆弾には耐えられないみたいやな。

「ビスマルクから電文。次元爆弾をもう二発撃ち込むそうです」

「……最後はドクツが横取りか?」

 俺の言葉にオペレーターやシャルロット達は苦笑した。そしてビスマルクから再び次元爆弾が発射された。

「対閃光防御ッ!!」

 オペレーター達はバイザーをかける。何かヤマトの波動砲みたいやな。

 次元爆弾はキルギロスに命中してその瞬間に閃光、大爆発した。

「映像乱れます」

 そんな大爆発やから仕方ない。そして大爆発から回復するとキルギロスはやられていた。

「……アドルフ総統は人類の宝やろな」

 世界征服を目指したら日本もドクツに占領されそうやなぁ。まぁ帝がいるから侵攻せんとは思うけどな。

「超怪獣キルギロス、完全に撃破ッ!! 長門から電文、進撃をするとの事です」

「ま、そうやろな。速度を巡航に上げろ」

 連合艦隊は陣形を整えて進撃を始める。そろそろ決戦かな?

 それから二時間が経過した。途中で田中が試作のHエンジンを無理矢理搭載して追いかけてきたな。

 鉄鋼魚雷の出番あるか?

「ッ!? 前方に反応ありッ!!」

「通信パネルに映せ」

 通信パネルにはラムダスクイーンとそれを守る大怪獣がいた。

「……最終決戦やな」

「長門から攻撃命令ですッ!!」

「主砲は?」

「何時でも撃てますッ!!」

「ならばええ。全艦撃ちぃ方始めェッ!!」

 そして連合艦隊がラムダスクイーンに砲撃を開始する。

 ……が、ビーム弾は全て弾かれた。

「……バリア? 付近にバリアでも敷いているのか?」

「ラムダスクイーンの左翼に展開している大怪獣からバリア反応ですッ!!」

 ……そいつが原因やな。

「ビスマルクに打電ッ!! 次元爆弾をラムダスクイーンの左翼に展開しているバリア大怪獣を撃破せよッ!!」

「了解ッ!!」

 電文は直ぐにビスマルクに伝わり、ビスマルクは次元爆弾を発射した。

「対閃光防御ッ!!」

 大爆発後、映像が回復するとバリア大怪獣はかなりのダメージを負っていたけどしぶとくてまだ生きている。他の大怪獣は撃破されたけど。

「ビスマルク、再度発射しますッ!!」

 今度はビスマルクが左舷に舵を切って全部の主砲で次元爆弾を発射した。

 バリア大怪獣に次元爆弾が命中して大爆発が起きる。今度はどうやろか?

「映像回復しますッ!!」

「………」

 通信パネルには大ダメージを負ったバリア大怪獣がいた。

「主砲連続発射ァッ!!」

「は、はいッ!!」

 すぐさま三笠から主砲が連続斉射する。大ダメージを負っていたバリア大怪獣は直ぐにバリアを展開する事が出来ずにビーム弾がバリア大怪獣に命中して遂に爆発した。

「バリア大怪獣を撃破ッ!!」

 ……残るはラムダスクイーンのみやな。

『―――ッ!!』

「ぐぅッ!?」

「これは……ッ!?」

 するとラムダスクイーンが叫び出した。何言っているけど分からんけど頭が痛いな。

「……ラムダスクイーンの精神波……かもな」

 その時、長門から映像が出て東郷長官が映し出された。

『俺達はこの戦いに勝たねばならない。勝たねば明日の未来は無いッ!!』

「そうですね長官……」

「全く、私達を置いてけぼりにさせようなんざ早すぎるよ」

「圭子さんッ!? それにキャシーにマリー、ラスシャラ、山下長官、それにリディアまで……」

 あれ? 皆は置いてきたはずなのに……まさか。

「はい、私がこっそりと三笠に乗艦させました。東郷長官も許可してます」

「……やられたな」

 まさかシャルロットが関与してたとはな。しかも東郷長官もグルやし。

「雪風、私は貴方と共にしたい。それは皆も一緒だよ」

 圭子さんの言葉に皆が頷く。

 ……仕方ないな。

「帰ってきた時に言おうと思ってたけど今言うわ。俺も皆といたい。優柔不断な俺やけど、俺と結婚してほしい」

 俺は皆にそう言った。皆は笑顔で答えてくれた。流石に「ふざけるなッ!!」は無かった事に内心安堵している。

「長門が砲撃を開始しますッ!!」

「よし、此方も撃ちぃ方始めェッ!!」

 連合艦隊は一斉に砲撃を開始する。勿論、ラムダスクイーンも負けてはおらず、連合艦隊に攻撃する。

「アイオワ被弾ッ!! アイオワが戦列を離れますッ!!」

「アイオワの場所へ向かえッ!! 長門を死守やッ!!」

 前衛やったアイオワが戦列を離れると入れ替わるように三笠が前衛に入る。

「エネルギー来ますッ!!」

「バリアミサイル発射ァッ!!」

 両舷からバリアミサイルが発射されて迫り来るエネルギーを連合艦隊から守る。

「今やッ!! 撃ェッ!!」

 三笠が主砲を発射してラムダスクイーンを攻撃する。

「ビスマルクから電文、次元爆弾を発射するとの事ですッ!!」

「後退やッ!!」

 直ぐに三笠が後退する。それと同時にビスマルクが再び次元爆弾を発射してラムダスクイーンの命を削る。

「かなり弱っているようですッ!!」

「砲身が焼け切れるまで撃ちまくれェッ!!」

 連合艦隊は止めとばかりにラムダスクイーンに砲撃をする。そして多数のビーム弾を貫かれたラムダスクイーンは雄叫びを上げて遂に消滅するのであった。








 
 

 
後書き
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