銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
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第十三話 退屈なる日々
相変わらず遅い時間経過。
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第十三話 退屈なる日々
帝国暦477年8月15日
■オーディン ノイエ・サンスーシ 桃珊瑚の間 テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム
本日9月からの勉強で宮殿内からヴェストパーレ男爵家が主催する学校へ通うための侍従武官との初顔合わせが行われるのです。
お母様は私が外の学校へ通うのは前代未聞だと反対したのですが、お父様が世間を見るのもよいことじゃとお母様を説得し(お父様がお母様のところへ通う回数を増やす約束をしたらしい)週2日通う事に決まり残り2日は館で勉強し1日は見学等の野外学習日で残り2日が休日という感じになるそうだ。
女官に連れられて部屋に入ると既に4人の男女が待っていました。
男性2人女性2人で身のこなしから相当な腕の持ち主ではと感じました。
最初にリーダーらしき30代に見える男性から挨拶がありました。
「皇女殿下ご機嫌麗しく、この度殿下侍従武官に任命されました、クレメンス・ブレンターノ大佐で有ります」
続いて20代ぐらいの男性が「皇女殿下ご機嫌麗しく、この度殿下侍従武官補に任命されました、ハインリヒ・フォン・ヴィッツレーベン大尉で有ります」
それから20代前半ぐらいの女性士官から「皇女殿下ご機嫌麗しく、この度殿下侍従武官補に任命されました、マルティナ・フォン・バウマイスター中尉で有ります」
最後に同じく20代前半ぐらいの女性士官から「皇女殿下ご機嫌麗しく、この度殿下侍従武官補に任命されました、ヴァーリア・ディーツゲン少尉で有ります」
4人から丁重に挨拶がされました。こちらも此から命を預ける訳ですから丁重にぺこりとお辞儀をしながら「テレーゼ・フォン・ゴールデンバウムです、此から苦労をかけると思いますがよろしくお願いいたします」
あまりの丁重さと腰の低さに驚いているようです。普通皇族どころか貴族もこんな態度取らないよね。
まあ最初が肝心ですし嫌々守られるよりは愛想良くしておいた方が良いじゃないですか。へんな貴族の紐付きだったら嫌ですけどね、その辺は追々判るでしょう。
顔合わせが終わって4人が退席したので自室に帰って何となくボーッとしながら考え事。
今日は日本じゃ終戦記念日かぁもう日本もないし関係ない日になってるんだけどね、元日本人としてはしみじみする訳ですよ、甲子園も高校野球もない夏の日。
スイカが食べたい気がしますね後で侍従長にスイカがないか聞いてみましょう。
そう言えば来年に第4次イゼルローン攻略戦が有るはずですが原作に載って無いので判らないんですよねOVAでアキレウス級旗艦戦艦がトールハンマーで沈むシーンが出てますが、トールハンマーで沈んだアキレウス級旗艦戦艦は記録上無いので478年に戦没したらしい第4艦隊旗艦アキレウスが該当するんじゃないかと言われてましたからね。けれども来年イゼルローン攻略戦が有るとは言えませんしね、何か手は無いですかね。
そう言えば同盟の大規模戦闘のパターンは評議会選挙の年統合作戦本部長改選の時に活発化ましたね、帝国領侵攻作戦が前者でしたし、ヤンのイゼルローン攻略が後者でしたね。
同盟の選挙と改選のパターンさえ判ればかなり正確に攻撃がわかるのでは無いでしょうか、研究する価値はありそうですね、問題は一人でしないと行けないと言うことで時間が足りないし資料が集まるかどうか、せめて軍務省と統帥本部の協力は欲しいが、あまり動き回るのも駄目だし・・・ん・・・困った知識も宝の持ち腐れだよ。
カロリーネと学友になれたからグリンメルスハウゼン爺さん家に遊びに隠れて会いに行って相談するかな時間いつが良いんだろう本人に聞かなきゃ駄目だから暫くはむりだな。
■オーディン ノイエ・サンスーシ 小部屋
「グリンメルスハウゼンその娘がカロリーネか」
「陛下そうでございます」
「カロリーネ、テレーゼはやはり儂と同じか」
「皇帝陛下皇女殿下は韜晦なさっております」
「鯱張らずに喋るが良いぞ」
「いやしかし恐れ多い事なれば」
「良いのじゃ儂は堅苦しいのは嫌いでな」
「カロリーネ此から陛下には直接度々連絡をするのだからそうせい」
「はっ陛下」
「未だ堅苦しいぞハハハ」
「してグリンメルスハウゼン今回付けた護衛はどうじゃ?」
「私の部下から選りすぐりの者を選びました、ケスラーは私の代理ですので動かせませんが、ブレンターノ、ヴィッツレーベン、バウマイスター、ディーツゲン4人とも腕利きでございます」
「女官も4人紛れ込ませております」
「他には?」
「外出時には装甲擲弾兵出身者からなる護衛部隊を2個小隊用意しております」
「100人か見事じゃの」
「しかし油断は禁物でございます」
「うむ、カロリーネご苦労じゃがテレーゼを頼むぞ」
「もったいないお言葉でございます」
「これ。またじゃな、ハハハ」
「カロリーネご苦労」
「陛下失礼いたします」
「さてグリンメルスよ幼年学校のあの者はどうして居る」
「はい成績は優秀であります共に連れて行った赤毛者も成績優秀でございます」
「ほう思わぬ拾い物であったか」
「そうですな、しかし」
「どうしたのじゃ?」
「あの者達校内でも孤立しており度々喧嘩沙汰を起こしており、さらに姉の悪口を聞くと逆上し石で相手の頭を殴り続けました、幸いにも死者は出ておりませんが問題になっておりまして、放校の可能性も出ております」
「うむその辺は儂が姉に頼まれたとして事を荒立てないよう伝えさせよう」
「そうでうすな陛下」
「しかしあの者がどう化けるか楽しみよのフフフ」
「グリンメルスよ此からも頼むぞ」
「御意でございます」
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