銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
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第十二話 裏の事情
出かける前に今日の分だけは更新、今夜は難しいです。
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第十二話 裏の事情
帝国暦477年7月25日
■オーディン ノイエ・サンスーシ 黒真珠の間 ヨヒアム・フォン・フレーゲル
本日我が妻になるテレーゼ皇女のご学友お披露目会が開かれた、許嫁候補も居るだろうという輩も居るが其れは間違えだ、テレーゼ皇女の夫は私ヨヒアム・フォン・フレーゲル男爵以外には考えられないのだ。本日も謁見時『皇女殿下私も来年には士官学校入校でございます、是非来年の視察ではエスコートさせていただきたく存じます』と言ったら、にこやかに接してくれたのだ。伯父上も全面的に協力してくれるから他の連中には負けはしないのだ。
■オーディン ノイエ・サンスーシ 黒真珠の間 フリーデグット・フォン・ミュッケンベルガー
祖父に連れられテレーゼ皇女殿下のご学友お披露目会に参加した本来なら幼年学校4年であるから授業があるのだが免除されたのだが、本来ならばミュッケンベルガー伯爵家の本家たる再従兄弟が出るのが普通なのだが既婚者なので私にお鉢が回ってきたようだ。どうやらお披露目会と将来の婚約者候補を絞り込むための会だったようだ。テレーゼ皇女殿下とお話ししたが可愛らしいかたであった。
フレーゲル先輩がニヤニヤと自分の世界に入っていたようだが気にしないことにした。
■オーディン ノイエ・サンスーシ 黒真珠の間 オスカー・フォン・ロイエンタール
マールバッハの伯父にどうしてもと言われ行く気がなかった不敬にあたると言われ仕方が無く皇女のご学友お披露目会なるパーティーに参加した。
仕方がなかったがパーティーに群がる無数の艶やかな花達、手折ってみたいと感じたが皇女への挨拶に連れられ挨拶をせざるを得なくなった。伯父だけ挨拶で良いだろうと思ったら俺に振ってきた『マールバッハ伯痛み入ります、ロイエンタール卿一年ぶりですね息災にしていましたか』
はぁ!息災じゃないお前のせいで去年は散々だったんだぞと言えないから『はっ皇女殿下も御息災で何よりで御座います』と心にもないことを言ってきた。しかし伯父が又噂を流すかもしれないなんとかしてくれ!
■オーディン ノイエ・サンスーシ 黒真珠の間 ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ
お母様に連れられてテレーゼ皇女殿下のパーティーへ出席した、お母様が古典文学を教えるそうで私はお姉様役で遊び相手とかするらしい、テレーゼ様はにこやかでたいそう可愛く可憐なかたでした、今度会えるのが楽しみです。
■オーディン ノイエ・サンスーシ 黒真珠の間 マグダレーナ・フォン・ヴェストパーレ
お母様の学校でテレーゼ皇女殿下のご教育をお手伝いすると言うことで、ご学友お披露目会に参加しご学友も観察するために一緒に参加した。皇女様は私顔を見ると一瞬ジーとみましたがすぐに笑顔で挨拶を返していただきました、9月からは私も参加する事になりそうですから頑張らなければなりませんね。
■オーディン ノイエ・サンスーシ 黒真珠の間 エルフリーデ・フォン・リヒテンラーデ
緊張するな、7月になっていきなりリヒテンラーデ大叔父様から父に私を養女に欲しいと連絡があった何でも皇女殿下のご学友として私が選ればれるそうでビックリした、今日初めて皇女殿下にお会いしてご挨拶したけど、いきなり自己紹介で名字を間違えるんて恥ずかしいよー皇女様は変に思わなかったか其れが不安だよ。けど優しそうなかたで良かった9月からが楽しみです。
■オーディン 某所
「今宵のパーティーは如何でございました」
「小娘の学友選びと婚約者候補選びが茶番だったな」
「そうでございますか」
「うむいくら教師が良くても役に立たん知識ではどうしようもあるまえ」
「御意」
「其れよりあの女の流産はどうした」
「あの者からですと自然に流産させないと怪しまれる為特殊な薬を使うとの事です」
「急がせよ」
「御意」
■オーディン グリンメルスハウゼン子爵邸 リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン
テレーゼ皇女殿下のご学友お披露目会に参加したカロリーネが帰ってきた。
「カロリーネご苦労であった」
「はっ御屋形様」
「テレーゼ様はいかがであった?」
「御屋形様の仰る通り皇帝陛下と同じかと」
「やはりな、自分をお隠し有られる方か」
「御意」
「兄も暗殺され自らも生まれながらに暗殺されかかったお方じゃ陛下と同じ様に成られるのも判る気がするの」
「御意」
「カロリーネ済まんの無理を言って」
「何を仰います御屋形様、私のような者を養女として育てていただき何不自由無く居られるのも御屋形様のお陰にございます」
「此から辛かろうがテレーゼ様を守ってくれ」
「御意」
「カロリーネあまり鯱張るでないぞ」
「御意」
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