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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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9部 ViVid!
1章 覇王流
  セイクリッドハート

 ヴィヴィオが箱を開けるとそこにはかわいらしいウサギのぬいぐるみがあった。
六課に来た時のウサギによく似てる。
間違ってもヴィヴィオお気に入りののろウサギではない。

「うさぎ?」

「まぁそのうさぎは外装って言うか、アクセサリーね」
 
 なのはがそう説明をした。

「中の本体は普通のインテリジェントデバイスだよ」

 嘘だ!と言おうとした瞬間
箱の中に入っていたうさぎが飛び出し宙に舞ってヴィヴィオの方に向かっていっって手を上げた。

「飛んだよ、動いたよ!」

 ヴィヴィオはすごくびっくりして大リアクションで指をさしながらフェイトに問いかけてる

「動くし、飛ぶよ」

 ヴィヴィオが両手を開くとそこに自分の居場所を知っているかのように降りた。

「色々リサーチをして、ヴィヴィオのデータに合わせた最新式、だけど中身は真っ新な状態なんだ」

 なのはが補足を入れつつ説明しながらフェイトも後に続いた。

「名前もないから付けてあげて」

「へへっ実は、名前も相性も決まってたりして」

「そうなんだ」

 フェイトが感心したように聞いたけど、俺も感心した。
そんなに欲しかったんだなぁと実感

「そうだ、ママ。リサーチしてくれたってことはあれ出来る?」

「もちろん」

「「あれ!」」

 ヴィヴィオの魔導練習や格闘練習に一切手を出していない俺は全くわからなかったし、フェイト自身も知らない感じだった。
中庭に出てヴィヴィオがデバイス認識のセットに入る

 ヴィヴィオの足元にベルガの魔法陣が展開

「マスター認証 高町 ヴィヴィオ
術式はベルガ主体のミッド混合のハイブリッド
私のデバイスに個体名称を登録
マスコットネームは『クリス』
正式名称『セイクリッドハート』」

 フェイトは嬉しそうに
なのはは少しびっくりと恥ずかしそうにでも嬉しそうにヴィヴィオを見守っていた。

「行くよ、クリス」

 一回転をしながらクリスを頭上にあげた

「セットアップ」

 バリアジャケットに・・・まさかこれ

「うん、綾ちゃんの大人モードだね」

「はい」

 現れたのは黒のボディスーツになのはのジャケット風の白のハーフジャケットを着用
現れた姿は今の容姿ではなく成長した姿だった。
うん、納得なんで今さら大人モードの術式を知りたがるのかを、うんうん

「うん、やったー。ママありがとー」

 無事成功したので両手を上げて万歳をしている

「うん、無事に成功したね」

 その横で現実を受け入れれないのか腰が砕けたかのようにフェイトが崩れ落ちた。

「フェイトママ」

「ヴィヴィオが・・・」

 何を驚いてるのやら俺が大人モードやった事あるでしょうが

「なのはママ、もしかしてフェイトママに説明してなかったの?」

「つい、うっかり」

 フェイトいきなりな状況に弱いもんな。普段は、なんかそこだけは美由希さんと被るけれど、実践だと動揺しないってなんでだろう?

「なんで、綾と同じことを・・・」

「酷くないフェイト」

「だって・・・」

「あのね、フェイトママ。この大人変化は魔法や武術の練習に便利だから変身できるようになのはママに見てもらって練習してたんだよ」

「そうなの。まぁ術式は綾ちゃんの物を参考にして組み立てたよ」

「でも・・・」

 そう言えば俺が初披露した時もフェイトは否定してたよなぁ

「えっと・・・クリス。モードをリリース」

 そうクリスに命令いをした瞬間
いつもの姿に戻った。
なるほど、クリスが管制させてるわけだ

「ほら、こうやって簡単に元に戻れるし、変身したってヴィヴィオはヴィヴィオのまま。
心配してくれてありがとうフェイトママ
ヴィヴィオは大丈夫です。
クリスもちゃんとサポートしてくれるって」

 そう言った瞬間ウサギのクリスは自分の手を上げて証明した。
このウサギ。
何気にすごくないか

「うん」

「それに、ママやお姉ちゃんたちはヴィヴィオと同じ年ぐらいの時お姉ちゃんから、かなりヤンチャしたって聞いてるよ。」

「それは・・・綾」

「はは」

「本当の事じゃん。邪魔しないで・・・って感じで一刀両断」

「もぅ綾」

「そんなわけで、早速ヴィヴィオは魔法の練習に行きたいと思います」

「私付いてくよ」

「行ってきます。綾お姉ちゃん、フェイトママ」

「「いってらっしゃい」」

 次の日俺はヴィヴィオを連れて聖王教会にあの子の見舞いに向かった。
付き添いでナカジマ家にいる元ナンバーズのみんなも来てくれてる
俺もなのはも仕事があるのだが、結構元ナンバースのみんながこうやって見てくれてるからとてもうれしい
チンクはカリムに用事があるらしく
ディエジとウェンディは何故だろう?
ノーヴェは武術の師だからか?
もしかしたらまた何か始まってるのかは知らないが、その時動けばいいでしょ

 ヴィヴィオが去年関係を持った古代ベルカ・ガレア王国を治め、冥府の炎王の異名を持つ女王なのだが、少しだけここで眠っている
俺やヴィヴィオそしてスバルの友人

 ヴィヴィオは何かあったりするとここで、沢山の事を話して聞かしている。
俺達はきっとこの二人はまた会えると信じている
それからチンクはまだ騎士カリムと話しているそうだが、
俺はてっきりノーヴェが送ってくれるとばかりに思っていた。
俺自身もこの後店に行かないといけないのだが、
ウェンディが名乗りを上げてくれた。

「ウェンディ、助かる」

「良いって事っス」

「陛下よろしければこれをお持ちください」

聖王教会で働く執事のオットーがヴィヴィオに小さな籠を私中を見たらクッキーが入っていた。

「自信作のクッキーです。綾様に比べたらですが」

「どれ!おいしいじゃん」

 オットーのクッキーを一個掴んで食べた

「綾お姉ちゃん」

「だって自信作って言って、不安そうに言われたら心配するじゃん
昨日のフェイトと言いオットーと言い出来が良いんだよね
本職の私としちゃもっと頑張らないと、これ少しだけもらっていい?」

「・・・構いませんが、それと綾様、お土産のシューありがとうございます」

「いいって、いつもここで見てくれてるお礼。本当にナカジマ家や聖王教会には高町家感謝いっぱいだよ。ヴィヴィオ」

「うん」

「ヴィヴィオ。また家でね」

「うん、あんまりシーラさんに迷惑かけたらだめだよ」

「わかってる」

 ヴィヴィオをウェンディに任せて俺も移動しようと思ったら
ヴィヴィオの武術の師匠オットーが話しかけてきた。
実はヴィヴィオがダメダメとか・・・

「綾さん伝えたいことが・・・」

「何?ノーヴェ」

 聖王と冥府の炎王について聴きまわってる通り魔がいるって言う話を聞いた。

「俺の所にも来ないかな」

「いや、そう言う話じゃなくて」

「そして本当にありがとう、ヴィヴィオをガードしてくれて助かるよ」

「いや、えっと」

「スカリエッティってさ最悪な奴だけど、感謝もしてるんだ」

「ドクターに?」

「うん、ヴィヴィオにした事は許せないけれど、そのおかげでヴィヴィオはここにいる。そのおかげでなのはと結婚が早くできた。
そして、あんたらみたいないい子たちがヴィヴィオを見守ってくれてる。
感謝できるでしょ」

「そう言う考え方もあるんですね」

「本当に危ないと感じたら、俺を呼びな、助けるから」

「きたら、私が逆ボッコですよ」

「それもいいかもね」

「スバルにもよろしくって言っておいて」

「はい」

 
 今日はお菓子の発表会
毎月初めの週にお菓子を持ち合い食べ比べをする会を開いている。
ライバルはやはり多いから努力をして切磋琢磨にしないとね。
みんなにもオットーのクッキーを食べてもらったら美味しいと評判
意外とオットーの作るお菓子ってうまいんだよな
今度レシピ本気で教えてもらおう
本気でお菓子が好きな奴ばかりだからすっごく熱がこもった会議になった。
時間を見てみると、もう20時になりかけてる
早く帰らないと、そうして近道で公園を通り越そうとしたのが間違いだった。
誰かが戦闘している。
一人はわかる
あんなローラーの音を出して戦うのは俺が知る限り3人しかいない
まぁノーヴェやスバル、ギンガがストリートファイトごときに負けるとは思わないけれど、その後必要かもしれないからなぁ

 丁度広場から見える位置に付いたら信じられ無いものを見た。
ノーヴェ自身がバインドにつかまり、一刀両断されるのを見た。

「覇王断空拳」

 緑色の少女が振りかざした瞬間
ノーヴェが捕まっていたチェーン型のバインド事叩き切って打ち付けた。

「弱さは罪です。弱い拳では誰も護れないから」

 俺にもその静かな言葉が聞こえてきた時に少し立ち止まってしまった。
我に返った時は少女はここからいなくなっていた。

「ノーヴェ!」

「あっぅ綾さんか」

「悪い一瞬気をそらして見失ってしまった。」

「いえ、スバルに連絡してもらっても良いですか?」

「了解」
 
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