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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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8部 StrikerS
1章 機動六課
  黎明~緩泣

 尻尾がなのはを襲う瞬間
なのはは自分に来る衝撃に備え力を入れていた瞬間
忘れようのない声が聞こえた。

「てめぇ人の女に何しやがるぅ~」

 そんな声と同時に怪物は明後日の方に飛んでいった。
何と声の主は飛び蹴りをして吹き飛ばした。

「下等動物の虫共が~」

『怒龍爆炎獄(ナパーム・デス)』

 声の主の上空に魔力の渦がたち上がり虫に取りつかれたもの、虫共をめがけて爆炎球が向かっていった。

「人がいないことを良いことに手を出すんじゃねえよ。このサイコ野郎」

「あ・・・綾・・・ちゃん?」

「ん、大丈夫なのは。待たせたかな?」

 精神弱体の呪文を綾に飛ばしてきたのだが、まったく寄せ付けなかった。

「あ~マインド・フレイヤの変種か何かか?俺にその手の技は聞かないぜ!」

 綾は小さく呪文を放ちなのはの周囲に球体の結界が生まれた。

「そこにいれば少しずつ回復するから。そこにいて」

「強敵だよ、呪文が・・・」

「なのはを泣かしたなぁ蛇やろう」

 触手が綾に向かっていったのだが、それを見越して礫峰槍把(ドラッシュ・ガン)にて地面から鋭く尖った岩を突出させた。

「それに良くもこれだけの被害を・・・てめえは死ね」

 マインド・イータと呼ばれた生物は逃げようと試みたのだが、触手が岩に刺さり逃げることも隠れることもできなかった。

「ザーザード・ザーザード・スクローノー・ローノスーク 漆黒の闇の底に燃える地獄の業火よ 我が剣となりて敵を滅ぼせ」

 綾は詠唱を終え、力ある言葉を発する。
対する
マインド・イータはこの呪文を耐えればまだ勝機があると思っていたのか自分の呪文の抵抗力を上げた。

「べノン(爆霊地獄)」

 呪文が対象に能た瞬間
分解し消費による燃焼を起こしてチリとかした。

 その瞬間周囲のどんよりとした雲などがなくなり、晴天になった。
綾は周囲に敵意がない事を確認をしてなのはの周囲にかけた呪文を解く。
その瞬間綾は倒れこんだ
何故なら解いた瞬間なのはがダッシュで抱き着いてきたからだ。

「な・なのは」

「ぐすぅ・あ・あやちゃ~ん」

「大丈夫私はきちんと帰ってきたよ」

「うん、うん」

 綾は包み込むように抱きしめて頭をやさしくなでた。
お互いが目を見つめて自然とお互いの顔が近づいたときに通信画面が開いた。

「大丈夫かなのは?・・・す、すまない」

「はぁ~クロノ相変わらず空気読んでない」

「そうは言うが・・・あ・・・綾?」

「って言うかクロノ巨人化計画でも起こしたの?」

「な・な・なぜ君が?」

「ちっ!」

 綾はゆっくりとなのはをやさしく離し、立ち上がり呪文の詠唱に入った。

「カイザード・アルザード・キ・スク・ハンセ・グロス・シルク 灰塵と化せ冥界の賢者 七つの鍵を持て 開け地獄の門」

「あ・綾ちゃんその呪文は・・・」

「呪われたアーティファクトよ消え失せろぉ」

 力ある言葉を発した。

「七鍵守護神(ハーロ・イーン)」 

 超エネルギーの破壊光線がロストロギアの球体をめがけて撃ち込まれた。
それは声を上げたような悲鳴にも似た音を出し消滅していった。

「終了」

「綾、君は何を?」

「消滅させたんだけど。何?」

「あれを確保するのが今回の任務だったんだ?」

「そして脳みそ食われて死んでいくの」

「な・何?」

「ク・クロノ君、じゃなくクロノ艦長」

「なのはどうした」

「綾ちゃんの言う通り、あの怪物にやられた職員は全員脳を吸ったように気がします」

「後で詳しい事を」

「うん」

(ダークネス)さんもナイスタイミングだ。クロノ私はどうすればいい?」

「君も詳しく話を聞きたいので同乗してくれるか?」

「了解、そのまえに」

 綾はなのはの頭に手を乗せ呪文を放った。

「どう、頭スッキリした。」

「うん、ありがとう」

 なのははもう一度抱きしめた。

「ただ今、なのは」

 綾もゆっくりと抱きしめ返した。
その間何回もクロノから帰還命令が来ていたが無視した。 
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