魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
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7部 中学生編
4章 体育祭
体育祭項目決め
はぁ~めんどくさいなぁ
体育祭は見ている分には楽しいんだけどなぁ。
女の子たちが汗水たらして運動するのは美しいと思う。
やるのは、勝負が分かり切ったものをするほどかったるいものはない。
競技でいえば自分が出ればたいてい勝てるし
チームだときっと負けるのもわかる。
他の学年は少しわからないけれど2年で言えば隣の2クラスが頭一つか2つ抜けている。
隣のクラスはすずかとフェイトがいて確か陸上部のエースもいた記憶がある。
1クラスの俺たちは俺しかいない。
文化方面では強いんだけどね。
だからかこのクラスは体育祭に関してはあまり熱くならないクラスだった。
全員参加のはもちろんでないといけないのはわかっているけれど、
学年共通参加の競技は何とかして辞退したいんだけどなぁ。
ぼ~と考えていたら自分の名前が沢山上がっていたので流石に声を上げた。
「こんなに出るわけないでしょ。」
「でも綾さんが出れば勝利は確実だし」
勝ちたい意識はあるのはいいことだけどね、
他人のふんどしで勝って何がうれしいのやら
自分の名前に上がっていたのは100、400リレー、幅跳び、高跳び、障害物、総合リレー
学年参加の玉ころがしにダンス、綱引き、仮装レース、応援合戦とふざけているとしか言えないような数に参加してほしい
ちなみに小学生の運動会は基本先生方だか
体育祭は基本生徒が中心になって行うのが普通で、
競技決めも生徒が中心になっての話し合い。
「出てもいいけれど、私その日休むわよ」
「それは無責任ではないの?」
「他人のふんどしで優勝目指そうというのは卑怯ではなくて?」
「綾ちゃんの言う通りみんなで参加した方が思い出に残ると思うよ」
なのはナイス、なのはは借り物競争に出るみたいだ。
「ならそういうなら高町さんも手伝ってあげたらいいんじゃない」
ぷちっ
そういえばこの女私に敵対意識があったっけ、
それであおろうとしているってわけね
「それにこんなに推薦されるのは綾さんに人望があるからでしょ、その意をくむのは人として当然ではなくて」
ぷちっぷちっ
「そぅ」
助けを出したなのはにまで火の粉が飛ぶのもよくないから
「良いわよ全部参加してあげる。結果はどうなるかわからないけれど」
「腹いせに手を抜くつもりなの」
「そんな子供じみたやり方、あなた方じゃあるまいし、全力は出しますよ。結果に文句は聞きませんから、もし喧嘩売るんなら女だろうと泣かすからね」
俺は軽い殺気を出して言い切った。
この殺気を受けて泣き出した子もいるか知ったことではない。
まぁ軽くだから少しだけトラウマになるかも
さっきから挑発したこの子にも軽い仕返ししなきゃ
「あなたもチーム対抗リレーに参加してね」
「私はクラブ対抗に」
「私6種目出るから一つぐらいいいよね、それならこれ全部受けてあげるわよ」
「は・はい」
そしてお昼になっていつもの屋上に向かった。
「あれ、なのはちゃんどないしたんや、ぐったりして」
はやてがなのはを心配そうに聞いてきた。
例の事故からなのはの体の心配はみんな共通になっていた。
「う・うん体育祭の種目決めがあって」
「なのは・・・運動苦手だからね」
「それだけじゃないんだけどね」
フェイトもなのはが運動苦手だと思ってそう聞いていたんだが
「綾何かしたんでしょ」
「そんな、アリサが私を疑うなんて」
「でも綾ちゃんあれはやりすぎだと思うよ」
「なんで、すずかが知っているの?」
「私一番後ろの席だから」
「ようするにや、クラスで何かあって、綾ちゃんが怒ってなのはちゃんがぐったりと」
「みんなして私が悪者なのね・・・」
俺は泣きまねをしてみんなを見た。
「冗談やん、なにがあったん」
事の成り行きを食事をしながら話したら
「何考えてるの1組は、綾におんぶにだっこで自分たちのプライドを保とうなんて」
「でも私あの子に何かやった記憶がないのになんでだろ?」
「綾ちゃん知らないの?」
「なになのは?」
普段噂とか知らないなのはが知っていることに驚いた。
「瑞枝さんは陸上部のエースだったんだけど」
「あ~私も聞いたことある」
「アリサも知っているの」
「あの話ね」
「すずかも?」
「何かあったの」
「その子有名人なん?」
フェイトとはやては知らないみたいだね
「えっとね、私もうわさしか聞いたことないのだけど」
「うん」
「去年の話でもう卒業した先輩にことごとく綾ちゃんと比較されて…」
「私陸上部に顔出したことないよ」
「うん・・・」
「良いわなのは私が説明するいい綾」
「何アリサ?」
「綾ってば去年サッカー部だったでしょ」
「だね」
「サッカーの練習にフリーランニングってあるよね」
「あるね、私はあまり好きじゃないけれどね」
「それを見た当時の先輩が綾を見習えみたいなことを言ったらしいの」
「ふ~ん、良いんじゃない」
「瑞枝さん期待されていた分、他部の綾より遅いから、散々なことを言われてスランプに落ちたらしいわ」
「それで私に恨みを、ばかばかしい、はっきり言えばその子瑞枝だったっけ、陸上やる資格ないわ」
「ちょっと綾ちゃん言いすぎじゃ」
「良いなのは陸上だけじゃなく個人種目は基本自分との戦いなの、他人にライバル心持つのはいいことだけど、自分の心に負けて嫉妬心抱くなんて問題外なの」
「うん」
「まぁいいや、体育祭は私のやりたいようにやるから」
「何か考えてるみたいね」
「あぁ、私なりに全力は尽くすから」
「あっ、でもそれやったら」
「さすがすずかにはわかっちゃったかな、それぐらいしないと本気出せないし、だったらすずかとフェイトも私と同じ種目に出て一緒に戦おうよ」
「綾ちゃんごめんなさい」
「綾は何をしようとしたの」
「当日の方が楽しいと思うから秘密、なのはにも話してないのに」
「うん、質問はしているのだけど教えてくれないの」
「私は気づいちゃったから、でも私も秘密にしておくね」
後は体育祭の話で盛り上がった
なのはと一緒に帰る途中、なのはの所にサッカーボールが飛んできたので、
なのはの前に立って胸トラップをして足元に落とした。
「すみませ~ん」
俺は声が聞こえる方に顔を向けるとサッカー部員がこちらに走ってきた。
「あ・綾先輩」
「私が受けたから良かったけれど、危ないよ」
「フリーキックの練習をしていたんですが、上手くいかなくて、もしよかったら教えてくれませんか」
俺はなのはの方を向いてから断ろうと思ったんだが、
「私も綾ちゃんがやっている所みたいな」
「言ってもね、私スカートだよ」
「駄目かな」
「なのはのお願いなら良いよ」
俺はなのはと後輩を連れサッカー場に向かった。
「おひさ、綾どうしたの」
「綾さん復帰してくれるんですか?」
「私が復帰してどうするの?今まで頑張ってきたんでしょ。
来た理由後輩ちゃんにフリーキックをせがまれちゃってね」
「先輩方ごめんなさい。以前綾先輩のフリーキックはすごいって言っていたから」
「ちょっと見せてみて」
俺はその子のフリーキックを見たところ、キッカーの素質はある感じを受けた。
「聞くけど、どこをねらって撃っている?」
「はい、今はゴール左上に行くような巻く感じでイメージしています。」
「狙いは悪くないよね、アバウトにあそこを狙う感じでふわっとしたイメージするの。撃つ瞬間にそれを縮む感じで打つとこうなる」
俺が撃つと弧をえがきゴール左上に吸い込まれるように入っていった。
「ねぇ綾もう一度はいるつもりはないかな」
「ごめん、うぬぼれと思うんならそれで良いんだけど、私が入るとチームじゃなくなるんだよね。10人と1人になっちゃう。それはサッカーじゃないんだよ。」
「私たちも綾クラスとは言わないけれど頑張るから」
「なのは、後10分待ってくれないかな」
「私は構わないけれど」
「先生ご無沙汰です」
「毎日会っているけどなぁ」
「ここでは久しぶりじゃないですか」
「俺としちゃぁ、綾は必要なしだと思っている。勝つためなら必要だが、俺が言った事出来そうか?」
「無理!この子たちの心折ってもいい」
「やめて欲しいんだが」
「聞こえません。私はサッカーは好きだけど、サッカーもどきは嫌いなの」
「綾私たちのサッカーはもどきって言いたいの」
「違うってキャプテン。私が入るともどきになっちゃうんだって、論より証拠3VS1やろう。キーパーとDF2人対私」
俺がセンターサークルからゆっくりとドリブルをしだす。
俺の前には2人のDFがいる。
少し腰を落として動きを見極めようとしているのもわかる。
それを高速シザースをして、かわし抜き、
次の相手には一瞬だけ左を見ながらヒールリフト
「え、ボールは」
俺はそのままその子を抜き2人目
キーパーがゴールエリアから出てきたが俺はそこからキーパーを後ろ向きになりジャンプをして胸トラップで大きく後ろにそらした。
キーパーもジャンプをしたようだったが斜め後ろに飛んでいるので手を伸ばしても届かなかった。
約180身長と垂直とびで確か軽くやって1メーター超えてたから、女子では無理でしょ。
俺は着地と同時に回転をしてボールの方に行き、後ろ向きになってからのジャンプを調整してバイシクルシュートでゴール
俺はゴールをひろい部員の所に戻った。
「みんなが弱いわけじゃないよ。私は運よく人並み以上の身体能力がある。
今見たようにパワープレイをしたらまず止められないと思う。私って垂直飛び1mあるんだよね。」
ざわざわ声が聞こえる
「そして私は負けるのが何より嫌い。多分負け始めたら最後の手段も辞さないと思うの」
一瞬だけどかるく殺気を放った。
「みんな一瞬だけ寒気を感じたでしょ。多分本気になったらこれを使うと思うの。ねサッカーじゃないでしょ。先生」
「お前なぁ」
「でもやっぱり気持ちいいね
もしよかったらだけど、私が空いている時間ならコーチしても良いよ。
それならいいでしょ先生」
「実際に俺よりテクあるからなぁ」
「もちろんみんながいいならね」
「はぁ~それでもいいわお願いできる」
「去年だいぶ骨折ってくれたからお返しだよ」
「知ってたの」
「まぁね」
「ありがとう」
「友達待たせてるから私帰るね。」
「お待たせ」
「にはは、相変わらずすごいね」
「すごすぎて士郎さんにFC入れさせてもらえなかったし」
「お父さんのチーム男子サッカーだよ」
「小学生の時なんて男や女なんて関係ないって」
「ふ~ん」
「何?」
「私に興味を持ったのはいつ」
「小学3年だね。どうだった」
「殺気はやりすぎだと思うんだけど」
「うん、私さぁサッカーも好きなんだよね」
「知ってる」
「アスリートとして手を抜くの嫌いなんだよね」
「それも知ってるよ」
「だからサッカー出来ないの」
「うん」
「フェイトやすずかぐらいのスペックなら出来るかもしれないけど、それかなのは並みの空間把握が出来たら別だけど」
「無理だよね」
「でもあの子たちには頑張ってほしいな」
「そういえば何かあったの」
「やめる時にね。今のキャプテンが守ってくれたわけ」
「そっか」
「出来る時に恩返しはしないとね。中学卒業したらミッド予定だから」
「管理局はいるの?」
「それはないかな。私自身は個人ではいい人が多いのも知っている。
けれどね。やっぱり組織はね」
「そっか」
そんなこんなで家路に帰った。
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