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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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7部 中学生編
3章 夏休み~ミッドチルダ
  その頃のフェイト

 フェイトは事件の案件をまとめてからなのはに次元電話で会話をしていた。

「単刀直入になのはに聞くけど綾のことをどう思っている」

「もぅフェイトちゃん唐突だよ。どうしたのお仕事は?」

「今事後処理も終わったところ。現場に誰がいたと思う」

「もう答え言っているよフェイトちゃん。そうやって言うとなると綾ちゃんでしょ」

「もう一度聞くよ綾のことをどう思っているの」

「親友だよ、それはフェイトちゃんやアリサちゃんたちと同じだよ」

「本当に?」

「どうしたの?」

「なのはってさ面倒見がいいよね。ここ最近違うか、あの綾が暴れた付近からある特定の人物にずっと目が言っているの気づいている?」

「え」

「本当はさ、私もなのはの事が好きだし、こんなことは言いたくなかったけれど今一番離れたくない人って誰なの?」

「意図がよくわからないんだけど、多分・多分だけど綾ちゃんかな?もしかして綾ちゃんが大けがしたの?」

「綾に限ってそれはないよ、心の方はわからないけれど、別れる前の綾の背中がすごく心細くて、あの時みたいだったから」

「う・うそ・・・」

「だったらいいんだけど、綾はさきっと他人を護る術や相手を滅ぼす技はすごいけれど自分のことを守らない感じがするんだよね」

「私もそれは常々思っているよ」

「きっともうあの時みたいな乱闘はしないと思うんだ」

「どうすると思う」

「今までの経験から地下に潜る可能性があると予想するかな」

「・・・」

「綾の技術で地下に潜られたらきっと見つからない可能性がある。でも何か起きたらきっと現れてくれることも知っているよ」

「うん」

「なのははどうしたい?」

「今から言う所をフェイトちゃん探してくれるかな」

「うん」

「場所はこの間の記事によく似た地域でビルの一室の空き状況でここ数日で購入もしくは借りた人物のピックアップ」

「何かあるの」

「きっと綾ちゃん何かやっていたと思うから、その基盤を壊したくないと思うから、多分昨日いたところには帰らずに新たに購入かレンタルしたんだと思う。」

「そんなお金」

「私たちの昇進やお休みってなんかスムーズだと感じない」

「まさか・・・」

「今日の報告を聞いて思ったの、全部じゃないけれどある程度の事は事前調査として綾ちゃんが終わらせている。それを指揮した人はきっとレティ提督かなぁ」

「確かに10件中大体2、3件はスムーズに終わるケースがあるし」

「きっかけは私の怪我の事件だと思うの?
あれからたまに連絡が取れないこともあったし、眠たそうにしている所も見たことあるから」

「それで修学旅行も全員参加できたって所かな」

「きっとそうだと思うの、私たちのことを護ってくれてる分もう少しだけ自分のことも大切にしてほしいのに」

「見つかったよ、この3件が綾の名前で購入予定とされている」

「行くの」

「うん、気持ちの整理と綾ちゃんとお話してくる」

「いってらっしゃい」

「ありがとうとフェイトちゃんごめんね」

「うん」

 なのはが去った後にフェイトはもう一人の親友に次元電話をした。

「あれフェイトちゃんからやないか?こんな夜更けに珍しいなぁ」

「ごめんはやてこんな夜更けに」

「ど・どないしたんやフェイトちゃん」

 流石のこだぬきって言われている八神はやても画像に出たら美人の泣き顔だったから驚くなというのが罪だろう。


「ごめんはやて」

「時間はどうでもいいんやけど・・・」

「多分失恋したんだと思う」

「なのはちゃんか?」

「はやて知ってたの?」

「多分気づいてないの当の本人ぐらいや」

「そっか」

「気持ち伝えたん?」

「ううん、伝えてない」

「まだわからんやろ」

 はやてに電話するまでのいきさつを伝えた。

「いまごろなのはちゃん、綾ちゃんの所かいな」

「多分、お互いの気持ちを確認してると思う」

「そうやな」

「これでよかったのかな」

「なのはちゃんもなんだかんだ言って綾ちゃんのこと好きだし、綾ちゃんは言わなくてもな」

「うん」

「恋敵に贈るなんてフェイトちゃんの馬鹿さ加減に乾杯やな」

「そこは友達思い出もよくないかな。でもこれでよかったのかな?」

「身を引く女もいい女の条件かもしれへんな」

「なにそれ」

「もしな、それでも諦め切れなかったらなのはちゃんに告白して綾ちゃんに宣戦布告すればいいだけやん」

「良いのかな?」

「しゃあないで、こればっかりは理性ではなく感情の勝利やからな」

「うん。ありがとうはやて」

「別に構わないで、美人さんの涙も見れたわけやし眼福や」

「もぅはやて」

「明日はお休みした方がいいって」

「で・でも」

「わたしから綾ちゃんに言っておくから」

「知ってたの?」

「あれだけはっきりしとったらなぁ。綾ちゃんやなのはちゃんに顔合わすの嫌やろ」

「明日だけは少しつらいかな」

「やろな」

「夜分遅くごめんはやて」

「いいって、いいって、ほんまお休みや」

「おやすみはやて」

 持つべきものは友人だなぁとフェイト自身そう感じた 
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