鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――
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エド「レンリが、人殺しってどういうことだ・・・・?」
アデールの突然の言葉に驚くエド達だったが、エドがアデールに聞いてみた。
アデール「なんだ、知らないんだ?こいつはね、ザムエルお爺ちゃんとラルクを・・・殺したのよ!!そして・・・私大事なヴァイスを奪った!!」
アデールは、ものすごく怒った表情をして言った。
アデール「殺す、殺す…殺す!あんたを殺して、ヴァイスを私の物に・・・してやる!」
レンリ「私を殺したかったら、殺したらいいよ。」
レンリがとんでもないことを言い出した。
エド「レンリ!!何言ってるんだ!お前!」
エドはレンリに怒鳴りつけた。レンリは笑顔でエドに向かって
レンリ「大丈夫だよ、エド^^心配しないで^^」
と言った。そう言われたって、エドの心配が消えるわけもない。そんな光景を見ていたアデールは、だんだんイラだってきて
アデ―ル「なに?そんなこと言ったら、私があんたを殺すのを辞めると思ったの?あっはははははは・・・・・。」
また、人を馬鹿にしたような笑い方をした。レンリは、一切表情を変えずに
レンリ「んなわけ、ねぇーよ^^馬鹿かお前は?」
とちょっと馬鹿にした感じに言った。
アデール「じゃあ、どういう意味だというの?」
アデールは、怒りを隠しているようで隠していない感じで言った。
レンリ「ん?まぁ普通は、私を殺してもいいけど仲間は助けてくれだよね♪^^」
笑いながら、レンリは言う。そしてまた
レンリ「でも、こいつらは仲間じゃないし殺したければ殺すといいよ^^」
と笑顔で、結構怖いことを言った。
エド「おい・・・レンリ・・・?」
ひきつった顔でエドは言った。レンリはそんなエドを無視して続ける。
レンリ「私ね、殺してもいいって言ったけど今は無理なんだ。約束があるから。」
最初から最後までレンリは不気味な笑顔で言った。アデールは「約束」と聞いた時、なにかがピーンと来た。
アデール「“約束”?ヴァイスとの約束かしら?」
イライラしながらも、多少は笑顔で言うアデール。
レンリ「そんなの、アデールには関係ないよ。」
不気味な笑顔から、真剣な顔へと変える。なにか突然、アデールの中にとある感情が流れ込んできた。そして、アデールはなぜか笑いがこみ上げてきた。
アデ―ル「あっ、ははははは・・・・・」
レンリ「はぁ?何笑ってんの?頭のネジ外れたの?」
凄く真剣な表情でアデールを見ながら、レンリは言う。
アデール「はははははは・・・やっぱり、あんたも捨てるんだ・・・」
笑いながら、声になってない声で静かにアデールは言う。
レンリ「はぁ?なんだって?」
ちょっと、志村けんをイメージした感じでレンリは言う。アデールは静かに笑うのを辞め、杖をレンリの方に向け力強くこう言い放った。
アデール「あんたを殺してあげるって言ったのよ!」
先ほどまで馬鹿笑いをしていたアデールがいきなり、戦闘モードになった!だが、あせっているのは作者とエドたちだけでレンリは何にもあせっておらず普通に
レンリ「いや、だから今殺されるのは困るんだって(汗」
受け答えしている。エドは、このスキにスピルーンにッ!と思いレンリのことは気になるが、アデールがレンリに気を取られているスキにエドはスピルーンのある奥へと走った。そして……いや、今それ言ってる場合じゃないだろォォォォォ!と心の中で叫んでいるリフルであった。
~レンリside~
ブルース「今は貴様なんぞと闘っている暇はない。レンリ、すぐにでもスピルーンに向かうぞ!」
この、少しでも動いたら速戦いが始まりそうなこの展開をどうにか静めようとするブルースであったが……
アデール「うるさい!犬は黙れ!」
レンリ「クソ犬は黙ってて。」
二人同時に「犬」と呼ばれた…。
ブルース「あ゛?誰が犬じゃボケェェェェェ!!」
戦いを静めようとしていた犬が、キレて暴れ出した!
アル&リフル「えぇぇぇぇぇぇ?!」
ウインリィ「なんで?」
アル達は超あきれ顔。ブルースが暴れ出したことによってレンリ達もなんか火がついちゃって・・・(汗
アデール「うるさい、犬!いいわ、レンリからじゃ無くてあんたから殺してあげるわ!」
怖いことに一番目に殺す奴をブルースに変えるアデール。
レンリ「ああ゛?おめぇーのどこがクソ犬じゃねぇーだよ!!おもくそ、クソ犬じゃねぇーか!!」
「クソ」と言う言葉を何回を言うレンリ。
ブルース「あ゛あ゛?やるか、このクソガキども!!」
なんか知ねぇーけど、
――超ブチギレたブルースvs一番最初に殺すのをブルースに変えたアデールvs「クソ」を連言するレンリの超どうでもいい戦いが幕を開けた――
アル「兄さん……早くシレーナを連れて帰ってきて……ここ、僕だけじゃどうにもならないよぁ~(T_T)」
心の底からアルはエドとシレーナが早く帰ってくるのを願った。
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エド「ヘックション!!……ん?なんだぁ?」
アルの願いが通じたのかどうか、わからないがエドはくしゃみをした。
エド「たくっ、どこまで続くんだ?この結晶の森は……?」
ブツブツ文句を言いながら独り寂しく、エドはたぶんシレーナのいるスピルーンへと走って行った……。
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