鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――
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レンリについて行くと、「スピルメイズにようこそ」と看板が下げられた場所に着いた。
リフル「えっ?スピルメイズって何?それに、ようこそって・・・。」
リフルが首をかしげていると、レンリが
レンリ「リフルっち、なにやってんの?早く受け付けに行こうよ~。」
リフル「受付?」
レンリが歩いているほうを見ると、受付と書かれた看板が出ている場所に白いひげを生やしたおじいさんがいた。(だれ―。あのおじいさんー。)
レンリ「仙人、子ども二人なんですが・・・。」
リフル「えっ?そのひと、仙人なの?それに、私はおt・・・」
仙人「ふたりで、3000万センズ。」
リフル「3000万センズ?!高すぎだよ!そんな、お金ないよ!」
レンリ「じゃはい、30センズ。」
リフル「レンリ、仙人さんが言ったのは3000万センズじゃあ?」
仙人「はい、ちょうど。」
リフル「いや、全然ちょうどじゃないよねっ!」
仙人「3が、ついてるからいい。」
リフル「3が、ついてたらいいの?!」
レンリ「リフルっち、早く行くよ~。」
リフル「えっ?あっうん・・・。」
リフルは何が何だかわからないまま、スピルメイズへと入って行った。
リフル「ねぇ、レンリ。スピルメイズってなに?それにさっきのおじいさんは・・・・。」
リフルはレンリに聞いてみた。
レンリ「スピルメイズは、人の心が形となったもので、人の心が創りだす思念の迷宮だよ。で、その奥にスピル―ンがあるんだよ。さっきのクソじじいがだれか知らない。」
リフル「へ~、あれ?」
リフルはレンリの言葉に違和感を感じた。そしてすぐに、それが何だか分かった。
リフル「えっえー!!あのおじいさん、知らないって。じゃあ勝手に仙人って呼んでたの?!」
レンリ「うん、仙人ぽかったし♪」
レンリは、ニコニコしながら言った。(だったら、あのおじいさん誰なんだろ~?それになんで、シレーナちゃんの心中にいるんだろ~?)リフルの中に大きな疑問が残ったが、それが解決することはたぶんないだろう・・・・・・。
しばらくスピルメイズを歩いていると、問題と書かれた看板と大きな扉が現われた。
リフル「なにこれ?」
不思議そうな顔をするリフルにレンリは
レンリ「えっと、このクロスワードパズルを完成させたら扉が開く設定じゃない?」
看板にぶら下がっていたクロスワードパズルを手に取り、レンリはそう言った。(なんで、クロスワードパズルがあるの?!)とリフルは疑問に思ったが、ここは我慢してレンリのペースに合わせることにした。
レンリ「それじゃあまず縦の1、クリスマスイブの夜、枕もとにプレゼント運んでくれるのはだ~れ?」
リフル「簡単♪サンタクロースでしょ?」
レンリ「不法侵入者だね。」
リフル「ふっ、不法侵入者?!」
レンリ「だって、そうでしょ?子供に夢を与えるというたてまえが無かったら、ただのロリコンジジじゃん。そうゆう奴には、パトカーというそりに乗って警察という場所に行ってもらはないと♪」
リフル「あっ、ははは・・・。」
(レンリって、以外と夢ないな・・・。凄い現実的・・・。)
レンリ「次は横の1、秋の風物詩といえば運動会、紅葉狩りもう一つは?」
リフル「えっ?え~と、なんだろう?松茸狩り?クリ拾い?読書の秋??」
レンリ「秋の女子プロレス大会だね♪」
リフル「えっ、なにそれ?楽しいの?」
レンリ「楽しいよ。醜い女どもが、醜い顔をしながら殴り合うの。今度リフルっちにも見せてあげるよ♪」
リフル「あっ、ありがとう・・・。」
(レンリも確か、女の子だよね・・・?)
レンリ「縦の2、世の中に悪い人はいないという意味、渡る世間に・・・」
リフル「あっ!それわかる!鬼ばk」
レンリ「鬼しかねーコンチキショウー。」
リフル「なにそれ?!絶対、鬼ばかりだよね!!」
レンリ「なにそれ?そんなの聞いたことないよ。」
リフル「はぁ~、早く帰りたい~。」
リフルはレンリとコンビになった事に、今さらだがすごく後悔した。レンリワールドはずっと続いた。よくわからないが、ほとんどの答えがムーさんと猫ヒゲさんだった。そして、やっと最後の問題。
レンリ「じゃあ最後の問題、大みそかの夜に百八つたたく鐘を何の鐘という?」
リフル「それも、ムーさんとか猫ヒゲさんでしょ。」
レンリ「は?あははは♪バカだなぁ~リフルっち♪除夜の鐘にきまってるでしょ♪ムーさん108回もたたいたら死んじゃうよ♪」
リフル「チッ。」
クロスワードパズルを埋めると、扉が開いた!
レンリ「さぁ、先に行こう♪」
リフル「何でこのコンビで、行かなきゃならないんだろ~(T_T)」
レンリとリフルは扉に中へと入って行った。
またしばらく、スピルメイズを歩いているとまた大きな扉が出てきた。だが今度は、扉と問題だけでなく・・・・・・
リフル「ウィンリィ、アル!」
そう、ウィンリィとアルもここで問題を解いていた。
ウィンリィ「レンリ、リフルさん!」
アル「ふたりとも無事だったんだね!!」
リフルは二人に泣きながら駆け寄る。(よかった~。これでレンリから解放される~(T_T))
レンリ「ぶ~。あんなに泣かなくてもいいのに~。」
レンリは、誰にも分からないようにはぶてていた。
リフル「エド達は?」
エドとブルースがいないことをウィンリィとアルに聞いた。
アル「それが、僕たちにもわからないんだ。どこにいるんだろ、兄さん達・・・・・・。」
心配そうな顔をして、アルは言った。レンリは、マイペースに
レンリ「今度はマッチ棒の問題かぁ~。」
と、一人で次の問題を見ていた。次の問題は、「マッチ棒で数字の8が作ってありそれに一本加えて、長方形にせよ」という問題だった。
ウィンリィ「これに一本加えるって、どういうことだろう?」
みんなで、頭をフル回転させながら考えていると、どっかで聞いた事のある声が聞こえてきた。
???「あの~・・・。」
リフル「ん?・・・・・・うわっ!!」
振り返るとそこには、受付にいた仙人がなぜかいた。(なんで、おじいさんがここにいるのー?)
レンリ「あれ?仙人どうしたの?」
レンリは、普通に仙人に話しかける。ウィンリィとアルは、ドン引きで固まっている。
仙人「その答えは・・・・・。」
仙人は、そお言うと8の真ん中にある、マッチ棒を口で加えてた。そおすると、なぜか扉が開いた!!
レンリ仙人以外全「え~、そんな解き方でいいの~?!」
とみんなびっくりした。仙人は、まだ用事があるようで
仙人「5億センズ・・・くれ・・・。」
と、言ってきた。
リフル「えっ?お金取るの?!しかも、入る時よりも高いし!!」
リフルが、あっけにとられてる間レンリはリフルのサイフから、5000センズ取って。
レンリ「はい、仙人。5000センズ。」
仙人に渡した。
リフル「いやだから、仙人が言ったのは5億センズじゃあ・・・・・・。」
リフルはそお言いかけたが、レンリが持っているサイフが自分のサイフだと気づき
リフル「って、それ私のサイフじゃん!!いつのまに?!」
リフルは、レンリからサイフを奪い介した。レンリは小声で「ケチッ」と言った。(ケチッ。じゃないよ・・・まったく・・・。油断も隙もありゃしない・・・。)
リフル「あっ、お金!おじいさん、お金!」
と言った時にはもう仙人はいなかった。(5000センズ、持ってかれた~(T_T))
アル&ウィンリィ「ドンマイ・・・・・。」
アルとウィンリィは、リフルにこれしか言えなかった・・・。
リフル「お金が~・・・私の旅資金が~(T_T)」
リフルはものすごくお金が取られたことを悲しんでいた。
レンリ「まぁまぁ、そんなに泣かないでお金なんてまた入るよ。」
レンリはいつもながらのマイペースぶりで言う。
アル「えっと・・・そろそろ、先に行こうか?」
空気を呼んで、アルが先に進むことを勧めた。リフル達もそれに賛成し、スピルメイズの奥へと入って行った・・・。どんどん、奥へ奥へ入って行くと少女の歌声が聞こえてきた。
???「フゥーミシカー ヴィナ サーミシル―ヤ フゥーミシカー・・・・・・」
歌声は奥へ進めば進むほど大きくなる。まさか?!いや、そんなわけが・・・あるわけない?!でも、もしかして・・・レンリの脳裏にいやな予感がした。
~1時間後~
結構歩き続けると、すべてが結晶化した空間にたどり着いた。リフル達がたどり着くと同時に、エドとブルースも到着した。
レンリ「ブルース!」
ウィンリィ「エド!!」
皆エドとブルースのもとに駆け寄った。
エド「お前ら、無事だったんだな!」
ウィンリィ「無事だったんだな。じゃないわよ!みんな心配してたのよ!!」
ウィンリィはエドの体をたたきながら言う。
アル「そうだよ!兄さん!」
エド「心配掛けて、悪かったな・・・。」
エドは、みんなに心配をかけたことを詫びた。
リフル「ううん、べつにいいよ。みんな無事だったんだしねぇ、レンリ!ん?レンリ?」
レンリは、歌声が一番よく聞こえてくる、大きな花の結晶がある方向を見ていた。しかも、真剣な表情で。
レンリ「あそこにスピル―ンが・・・。」
独り言っぽくレンリは言った。(スピル―ン?確かシレーナちゃんのすべての感情が集まっている場所だよね・・・。あの、大きな花の所にあるのかな・・・?)
レンリ「さぁ、みんな揃ったしあとはあそこにいるボスを倒してシレちゃんの心の傷をいやすだけだよ!!」
レンリはさっきとうって変わって、明るく元気に言った。
エド「ああ、そうだな。シレーナをデスピル病から救うぞー!!」
全「おおー!!」
皆でまた、一気団結した。(シレーナちゃん、待っててね。私たちがきっとあなたの病気という苦しみから、開放してあげるからね。)
だが、スピールのそばにいるのはレンリにとってとても大切な人がいるということは、まだ誰も知る者はいなかった。リフル達は、デスピル病の真実の傍らを見ることになるだろう。それを知った時、リフル達は何を思い、何を感じるのだろう。
???「フゥーミシカー ヴィナ サーミシルーヤ フゥーミシカー イナサービシリューユ アージャシナウ カーボシナウ コーエーキー シーヴァナー・・・・・・」
大きな結晶花の所に行くと、赤いドレスのようなワンピースを着ている少女が歌を歌っていた。しかもよく見ると、歌を歌えば歌うほどみるみるシレーナの心の中が結晶になって行く。
エド「なんだ、これ?!シレーナの心がどんどん結晶化していくぞ!」
少し、レンリやブルースに向けてエドは言った。
レンリ「・・・・・・滅びの詩・・・。」
レンリは小声で言った。
ウィンリィ「滅びの詩って・・・・シレーナの心が滅びちゃうってこと?!」
少女が、ウィンリィの声でエドたちがいることに気付いた。
???「あら?こんなところでまた会えるとわね、レンリ。」
レンリ「アデール・・・。」
少女は少しレンリをバカにしたような感じで言い、レンリは少女を恐れているかのように言った。
アル「君はシレーナの心に中で何をしていたんだ?!」
アルはアデールに聞いてみた。
アデール「なにって?私は、この子の心が壊れようとしていたから、これ以上壊れないように止めてるだけよ。」
アデールは得意げに言った。
リフル「でもっ、デスピル病にかかった人は獣になるって・・・。貴方は、シレーナちゃんを獣にしようとしてるんじゃないの?!」
リフルは、強気で言った。
アデール「あっははは・・・。そんなこと本気で思ってるの?あっははははははは・・・・。」
アデールはものすごく、人を馬鹿にしたような笑い方をした。(この人、私は嫌いだな・・・。)リフルは心の中で思った。
アデール「私は、黒龍の巫女。私は滅びの詩ですべてを、結晶にしてとどめる力を持っている。分かる?私はこの子の心が、これ以上壊れないように、結晶にしてとどめているのよ。それから、デスピル病の真実は・・・!」
レンリ「アデールやめて!!」
アデールがデスピル病の真実を語ろうとした時、レンリが突然震えながら言った。
レンリ「もう・・・やめて・・・それ以上言って苦しいのはアデールのほうだよ・・・(泣)」
ポロポロと涙を垂らしながら、レンリは言った。それが何を意味するのかは、今のエドたちにはよくわからなかった。
アデール「よく、言うわね。人殺しが!!」
アデールがそお言った途端、空気が一気に変わった。(えっ、レンリが人殺しって、どういうこと・・・?)
いったいアデールの言う、人殺しとはどういう意味なのか?!そしてなぜ、レンリは涙を流しているのか?!
~真実の裏に真の真実があり~
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