恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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777部分:第六十三話 劉備、牧になるのことその二
第六十三話 劉備、牧になるのことその二
「怪物にしか見えなかったぞ」
「ああ、俺の仲間達だ」
しかし華陀はへ依然としてこう袁術に話すのだった。
「気のいい奴等だ」
「あの、それで済ませるには」
「かなり無理があるかと」
紀霊と楽就は戸惑いながら華陀に返した。
「あの二人は」
「言い様がありませんし」
「そうか?何かおかしいところはあるか?」
だが、だった。彼にはわからないことだった。
「空も飛べるし。頼りになる連中だぞ」
「いや、それは幾ら何でも」
徐晃も突っ込みを入れずにはいられなかった。
「空を飛べるとなると。人間では」
「術だろうな」
そのこともこれで終わらせる華陀だった。
「見事な術だな」
「この男、違うわね」
曹操も華陀のその器には唖然となっていた。
「妖怪を仲間にしてもこの平然さ。有り得ないわ」
「今の絶対にそうよね」
「そうだよね」
馬岱と許緒もそれを話す。
「人間じゃないわよね」
「妖怪よね」
そんなことを話してだ。あの二人のことは殆どの者が人間ではないと断じた。だが問題はそれで終わりではなくだ。他にもあった。
三姉妹がだ。下喜にこう言われたのである。
「えっ、バイスとマチュアが?」
「はい、急にです」
「いなくなったの?」
「何でよ、それって」
「マネージャーがいなくなるなんて」
張梁と張宝も話す。
「これからまたお仕事がはじまるのに」
「おかしな話ね」
その三人の怪訝な話を聞いてだ。草薙がいぶかしむ顔になってだ。彼女達に問うたのだった。
「おい、今バイスとマチュアって言ったな」
「うん、そうだけれど」
「あたし達のマネージャーよ」
「色々としてくれてるけれど」
「そうか。あいつ等も来ていたんだな」
「いるとは思っていたがな」
草薙だけでなく八神も言ってきた。
「あんた達についてたのか」
「そうしていたか」
「何かあるの?」
張角は二人の剣呑な様子にきょとんとした顔で返した。
「あの人達に」
「ある、だから言うんだ」
「それでだ」
こう話す二人だった。
「あの連中がいるということはな」
「他のオロチの奴等もいるか」
「オロチ?」
「何、それ」
張梁と張宝も怪訝な顔になってだ。草薙と八神に尋ね返した。
「蛇がどうかしたの?」
「怪しい感じはするけれど」
「簡単に言うとな」
草薙は自分でもわかるようにだ。こう三姉妹達に話した。
「あの連中は世界を破壊しようとしている奴等だ」
「この世界をって」
「ああ。人間の世界をな。破壊しようとしている奴等だ」
「あの連中も人間ではないの?」
「そうよね」
曹仁と曹洪は二人のことを知らないがそれでもこう言った。
「同じ人間なのに」
「そんなことをしてどうなるの?」
「あの連中は厳密に言うと人間じゃないからな」
草薙はオロチについてこう述べた。
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