恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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718部分:第五十七話 豪傑達、荘に戻るのことその八
第五十七話 豪傑達、荘に戻るのことその八
「ずっと一緒にいて欲しい」
「恋殿・・・・・・」
陳宮もその呂布の言葉を受けて暖かい顔になる。そしてであった。
あらためてだ。劉備達に対してこう言うのであった。
「それで反乱のこと」
「あっ、ああそうだな」
「そうでどうなったのだ!?」
関羽と張飛がふと気付いた顔になって言った。
「何処で反乱が起こったのだ」
「都でないのはわかったのだ」
「徐州」
そこだとだ。呂布は答えた。
「そこで反乱が起こった」
「えっ、徐州って」
それを聞いてだ。劉備は思わず驚きの声をあげた。
「あそこでなんですか?」
「そう」
呂布は劉備に対しても口調を変えない。
「あそこで」
「けれどあの州は」
「そうだな、我々は前に通ったが」
「平和だったのだ」
関羽と張飛もそれぞれ言う。
「それで反乱が起こるとは」
「信じられないのだ」
「けれど起こった」
しかしだという呂布だった。
「それでここにいる面々に」
「兵を出してもらいたいのです」
そういうことだというのであった。
「すぐに徐州に向かって欲しい」
「いいのです?」
「はい、わかりました」
即答する劉備だった。
「反乱が起こったら何の罪もない人達が巻き込まれますか」
「そう、それが問題」
呂布もそれを指摘する。
「悪い奴等をやっつけるだけならいいけれど」
「そうですよね、本当に」
「だから御願い」
呂布は劉備にさらに話す。
「反乱平定の為に徐州に」
「それじゃあすぐに」
「幽州は牧がいなくてそれでなのです」
陳宮はここでこんなことを言った。
「幽州で一番力のある劉備殿に白羽の矢が立ったのです」
「むっ、幽州の僕は公孫賛殿だが」
「そちらには声はかけないのだ?」
「誰なのです?それは」
陳宮は関羽と張飛の言葉に目をしばたかせる。
「聞いたことないのです」
「幽州には今のところ牧はいない」
呂布も言う。
「今度袁紹がなるけれど」
「そうなのです。だからねね達はここに来たのです」
そうだというのだ。
「牧がいればそこに行っているのです」
「朝廷はここに来るように言ってたから」
「公孫賛殿はどうやら本当に」
二人の言葉からだ。関羽はある事実を理解した。
「朝廷にも忘れられているようだな」
「だから誰、それ」
「知らない名前なのです」
やはりこう言う呂布と陳宮だった。とにかく誰からも忘れられている公孫賛だった。しかし何はともあれだった。彼女達の出陣が決まった。
「じゃあ出陣するのは」
「はい、そうですね」
「誰が出るのかを決めましょう」
皆宴が行われている部屋に集まっていた。そのうえで席について話すのだった。
孔明と鳳統がだ。劉備に話すのだった。
「まず愛紗さんに鈴々ちゃんですね」
「お二人は外せません」
その二人は絶対にだというのだった。
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