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『廻廊』

作者:零那
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『執着』



積み上げてきた過去。好きでこんなに真っ黒に染め上げてきたワケじゃない。

誰のせいでこうなった?自分達のせいでこうなった?そうじゃない。

どうしても繋ぎ止めたい。死に逝くアナタ追い求める。想い出は色褪せない。其れが痛い程ふとした時に突き刺さる。

戻らぬ遠い日々。此の想いもいつか消えるのだろうか...。赦されないこと。解ってる...。

頬に伝う涙を拭い合ったあの日が懐かしい。語り合った日々さえ無かったことになりそうで怖くなった。あの頃が無くなる...其れがどれだけ絶望的か...。


 
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