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『廻廊』

作者:零那
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『一番星』



離れてみると気付く優しさとか温もり。そんなもの要らないと言ってたもの。気持ち悪いとさえ思ってたもの。

強く繋がれた手は煩わしさしか無かった。それでも温かいのは解ってたんだ。甘えたくなかった。みみっちぃプライドだった。

流れ星は願いを叶えない。一番星は見ててくれている気がした。いつもすぐ傍に見えたから。

人の波に飲み込まれ、そのまま消えていたいと思う。何処迄も流されてしまいたいと。永遠に起きなくて良いよと...。

煌りと美しく光ったのは、涙なんかじゃなくて此の窓から見える一番星。


 
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