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ハイスクールD×D キングオブハジケリスト兵藤一誠

作者:unnown
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第二十八話 京都での邂逅

 
前書き
京都編突入です!!今回は結構長めになる予定です!! 

 
-前回のあらすじ-

「オラァッ!!!」

「ングォアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!?なぁああああああああああにぃいいいいいいいいいいいいいい!!!!!?」

「ば、馬鹿なぁあああああああ!!!?このロキが・・・・・・・このロキがぁあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

バゴォオオオオオオオンッ

「テメエの敗因はたった一つだぜロキ。たった一つのシンプルな答えだ・・・・・・・・テメエは俺を怒らせた。」

我らがイッセーは死闘の末、恐るべき邪神ロキを撃破したのであった

by天の助

「いやそんな終わり方じゃなかったから!!ロキも生きてるし!!!」

天の助の捏造あらすじにツッコむリアスであった






-偽あらすじ終わり-













-あれから2週間後、京都行新幹線内-

「JとQの2ペア。」

「悪いなイッセー、KとAの2ペアだ。」

京都行の新幹線の1車両でイッセーとアザゼルがポーカーに興じていた。無論、金を賭けた本格的なモノである。何故イッセー達が京都行の新幹線に乗ってるのかというと答えは単純、修学旅行の行き先が京都だからだ

「危ない危ない、もうちょっとで負けるところだったぜ。ククククク!」

そう言いながらアザゼルは今のゲームの賭け金を自分の手元に寄せる

「ネクストゲームだ、配ってくれ松田。」

「お、おう。」

「ネクストゲーム・・・・・ラストゲームにならないと良いがなイッセー。」

イッセーとアザゼルのそんなやり取りが終わると同時に松田がカードを配る

「イ、イリナさん。確か日本ってギャンブルは禁止されてませんでした?」

「その通りよアーシア。正直これバレたらヤバいよ絶対。」

イッセーとアザゼルがポーカーをやってる光景を見てアーシアとイリナはそんな会話をしたのであった。2人の会話が終わると同時にカードが配り終わりアザゼルは自身の手元に配られたカードを確認する。アザゼルの元に配られたカードは♠の3・♣のK・♦のK・♥のK・♠の5、この時点でKの3カードが出来ていた

「1枚チェンジだ・・・・・・ん?」

賭け金を出しながら松田にそう言った直後、アザゼルは気づいた。イッセーが自身に配られたカードを見ていない事に

「どうしたイッセー?早くそのカードを見てチェンジするか降りるか決断して欲しいな。」

アザゼルがそう言った次の瞬間












「・・・・・・カードは、〝このままで良い”。」

イッセーがそんな事を言い出したのだった

「えっと、その・・・・・今何て言ったんだ?聞き間違いか?〝このままで良い”と聞こえたんだが?」

「言葉通りだ、このままで良い。この5枚のカードで勝負する。」

イッセーがそう言った瞬間

「わかっている!!俺が聞いてるのはお前はその5枚のカードを見ていない事だ!!!」

アザゼルがそう怒鳴るが

「このままで良い。」

イッセーはそう答えるのみであった

「ふざけんじゃねえぞ!!答えろイッセー、お前はそのカードをめくっても無いのに何で勝負ができるんだ!!!」

「ところで博士、頼みがある。」

「頼み?別に構わねえが何でカードを見ないんだ?」

「答えろイッセー!!!」

レオナルドとアザゼルがそう問いただすがイッセーはそれをスルーして

「残りの金全てに加えて・・・・・・・レオナルドの現在の所持金全てを賭ける!!!」

そう宣言したのだった

「な・・・・何ぃいいい!!!!?」

その宣言にアザゼルは驚愕しレオナルドの方を向く

「俺は別に問題は無えぜ!!イッセーのその伏せたままのカードの意味はわからねえがイッセーを信じて賭けてやる。俺の所持金だろうと何だろうと持って来やがれ!!」

「コイツはまぁ・・・・・2人共あまりの緊張で可笑しくなったか?松田!!1枚チェンジって言っただろうが!!早く寄越せ!!!」

「は・・・・はい!!!」

アザゼルにそう怒鳴られた松田はアザゼルにカードを1枚配る。そしてアザゼルが確認したそのカードは♠のKであった

「(アザゼル先生、貴方の指示通りです。イッセーには何も揃ってないブタのカードを配りました。俺の腕は絶対です。貴方の勝利で間違いありません。)」

「(ククク、イッセーは気づいてないだろうがあらかじめ松田を買収していたのだ。指示通りイッセーのカードはブタ、カードを見ないという普通じゃ考えない行動で一瞬焦ったが・・・・・ブラフだ、この俺にハッタリをかけやがって・・・・・降りるとでも思ってるのかこの間抜けが!!)良いだろう、さっきテメエから手に入れた金に加えて俺の現在の手持ちを賭け・・・・さらに、俺の貯金の一部の10万をレイズする!!全部で合計35万だ!!!」

ちなみに現在イッセーが賭けてる金額は15万である

「ちょっと待ちやがれ!!イッセーにはもう賭ける金が無えぞ!!!」

「無いだって?あるだろ?」

「何の事だ!!!」

「何、ちょいと一筆書いてくれればいいんだよ、そうすれば賭け金として成立する。」

「だからなんの事だっつってんだろ!!!」

レオナルドの問いにアザゼルは笑みを浮かべ

「テメエらの仲間の首領パッチの所持金の10万があるじゃねえか。」

「何ぃいい!!!?」

アザゼルは内心ほくそ笑んだ。確実にイッセーはビビると思ったからだ。しかし・・・・・

「良いぜ、首領パッチの10万を賭ける!!!」

「!!!!?」

躊躇う事無く宣言したイッセーに驚くアザゼル

「まぁそれなら別に問題無えな。」

「全くだ。」

レオナルドとそんなやり取りをするイッセーの口には何時の間にかポ○キーが咥えられているのだった

「おいイッセー!!お前今何をした!!!?」

「何の事ですかアザゼルさん?」

「今ポ○キーを・・・・・」

「どうしました?気分でも悪いんで?」

「(コイツ・・・・コイツの自身、まさか俺の気づかぬ間にカードのすり替えを!!?いや、ある筈が無い!!俺の手はKの4カード!!これより強い手はAの4カードかストレートフラッシュ、JOKERを含めた5カードのみ!!札を見ていないイッセーがすり替えるとしたら5枚全てすり替えるしかない!!5枚全部を気づかれもせずにすり替える等出来る筈が無い!!この俺の目に触れずにすり替えられるわけが無い・・・・・!!!)」

アザゼルがもう一度イッセーを見ると彼は何時の間にか持っていたジュースを飲んでいた

「げぇええええ!!!!コイツジュースまで・・・・・何時の間に!!!?クソが、舐めやがって!!!良いだろう、勝負だ!!!俺のカー「待ちな!!」!!!?」

アザゼルが勝負に出ようとした瞬間、イッセーが待ったをかけた

「まだ俺のレイズの権利が済んで無いぜ?」

『!!!!?』

イッセーの言葉に周囲の全員が驚愕する

「ンレレレレレレレレレレレレレレレレレレレイズだと!!!?もう賭けるモノがな・・・・・」

アザゼルが言い終わるその前に

「レイズするのは、天の助の所持金の10万だ。」

「んなぁあああああああああにぃいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!?」

またもこの場に居ないヤツの金を賭けたイッセーに驚愕するアザゼル

「そういや天の助の金も忘れてたな。流石はイッセーだな!!」

レオナルドは何故かイッセーの言葉に納得していた

「だがアザゼルさん。アンタにも天の助の10万に釣り合うモノを賭けてもらうぜ・・・・・・・・アンタには、知られたらヤバすぎる自身の黒歴史を公表してもらうぜ!!!」

イッセーがそう言った次の瞬間

「う、うわぁああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

叫び声を挙げアザゼルが尻餅をついたのだった

「(この反応・・・・・・アザゼルは黒歴史を持ってる!!だがそれを離したらアザゼルはヤバい事になる!!!本人にとって知られたら不味い黒歴史だからな・・・・・・それだけ言うという事はそのカードは強いという事なのかイッセー!!!!?)」

2人のやり取りを眺めてたゼノヴィアが内心でそんな事を考えてるのだった

「さぁ!!!賭けるか賭けないか、はっきり言ってもらおうかアザゼルさん!!!!!」

イッセーの凄まじい気迫に思わず息を呑む他の生徒達。そしてアザゼルは震える体にムチ打ち立ち上がるのだった

「(や・・・・・やってやる!!やってやるぞぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!コールしてやる!!!俺が・・・・・俺が負けるわけないんだ!!!コールと言ってやるぞぉおおおおおおおおおおお!!!!!)」

そしてコールを宣言しようとするアザゼルだったが何故か口に出す事が出来ずにいた

「(だ、駄目だ・・・・・・恐ろしい!!声が・・・・でない!!ビビっちまってこここ声が出ない!!!)」

あまりの恐怖故かアザゼルは段々老けだし髪も白くなっていくのだった

「(い、息が・・・・・・息が出来ない!!!あまりの恐ろしさで息が・・・・・・!!!!)」

瞬間、アザゼルの動きが完全に止まるのであった。すぐさまレオナルドが様子を見る

「コ、コイツ・・・・・・白目をむいてやがる!!!」

「ヒィイイイイ!!!!立ったまま気絶してる!!!!」

アザゼルが気絶してるのに気づいた松田が悲鳴を上げると同時にアザゼルは倒れるのであった

「あまりの緊張で気を失ったか・・・・・・そしてアザゼルさんは心の中で賭けを降り負けを認めたんだ。」

イッセーがそう呟いたその時レオナルドがアザゼルが握ってるカードを確認した

「Kの4カード!!コイツの手はKの4カードだ!!!オイイッセー!!お前の手は何だったんだ!!!」

レオナルドと松田がイッセーの手を確認した瞬間、2人は血相を変えるのだった

「や、やっぱり・・・・・・配られてたのはブタだったぁあああああああああああ!!!!!」

松田の叫び通りイッセーの手は何も揃ってないブタだったのだ

「お前、ブタのカードにあんだけ賭けやがったのかよ!!!」

「正直知ってたらゾッとしてたな・・・・・つうか松田、お前やっぱりって言ってたな?てこたぁあテメエグルだったって事か?」

「い、いやその・・・・・・」

「言い訳無用!!!!奥義〝鼻毛流八卦六十四掌”!!!!」

ドガガガガガガガガガガガッ

瞬間、NAR○TOの○ジの恰好をしたイッセーの猛撃が松田を襲う

「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

松田の断末魔の叫びが木霊する中、新幹線は目的地へ走るのであった。ちなみにその頃、所持金を勝手に賭けられてた首領パッチと天の助はというと・・・・・・・・・・・・新幹線の最後尾にロープで括り付けられた状態で引き摺られた状態で寛いでいたのだった

















-京都-

「いやぁ、初日から自由行動って素晴らしいモノだなアーシア!!」

「そ、そうですねイッセーさん。」

若干引き攣った顔でイッセーにそう相槌するアーシア

「だ、大丈夫かアザゼル?」

「あ、ああ・・・・・多少は回復したぜ。」

ゼノヴィアの問いにそう答えるアザゼル。あの後、栄養ドリンクなどを摂取して老け込んだ体に若さを取り戻せたようだ

「それにしてもアザゼルさん、ポーカーやる前から少し表情が強張ってたようだけどどうかしたんですか?」

「・・・・・・・・実はな、あまりよくない情報が入ったんだよ。」

「情報?」

「〝禍の団”の最大派閥の1つ〝英雄派”が京都で何かをおっぱじめようとしてるって情報だ。」

「〝英雄派”?」

アザゼルから発せられた耳慣れぬ単語に反応するイリナ

「過去に活躍した英雄の末裔や生まれ変わりで構成された派閥だ。構成員の多くが禁手に至った神器使いでその上神滅具持ちまでいるって話だ。」

アザゼルの言葉に言葉を失うイリナや佑奈達。無理もあるまい、禁手に至った神器使いだけでなく神滅具持ちまでいると聞けば普通はそうなるだろう











「〝英雄派”?ああ、あの厨二連中ね。」







『・・・・・・は?』

イッセーの発言に呆気に取られるアザゼル達

「お、おいイッセー?今お前・・・・・厨二連中って言ったか?」

「知らないんですかアザゼルさん?〝英雄派”って2ちゃんねるで〝英雄(笑)派”とか〝英雄(笑)”、〝先祖や前世の威光に縋ってるだけの厨二病集団”とか言われてる痛い人達なんですよ。」

「マジで!!!?そんな酷い扱いされてんのアイツら!!!?てかその2ちゃんの誰が投稿したんだ!!!?」

「主にクトゥルフ神話の方々です。」

「そんな事してんのかあの神話生物と邪神共!!!?」

アザゼルがそう叫んでる中、イッセーは突如視線を変えていたのだった

「どうしたのイッセー君?」

佑奈にそう問いかけられたイッセーの視線の先には複数の女性に囲まれてるという羨ましい状況下で何故か苦笑いしてる茶髪でクラスで3番目位の容姿のイッセーと同年代の少年がいた

「おっ、誰かと思ったら〝白野”じゃねえか!!久しぶりだな!!!」

「イ、イッセー!!!?」

〝白野”と呼ばれた少年はイッセーの姿を見て驚くのだった

「お、おいイッセー?そいつ知り合いか?」

「ああ、紹介しますねアザゼルさん。コイツは俺の友人の〝岸波白野”。前話してたド級の女難持ちです。」

「前話してたって・・・・・・ブリュンヒルデがシグルドの生まれ変わりと思ってるアレか!!!!?」

イッセーの言葉に驚愕するアザゼル達。それもそうだろう、以前話に出て来た人物が今目の前にいるのだから

「いやお前と友人になった覚えないから!!?」

「しかし何で京都にいるんだお前?」

「それはだな、余達の学校の修学旅行先が京都であったからだ!!」

イッセーの問いに対し金髪碧眼の尊大かつ自信満々そうな感じの少女がそう答えたのだった

「えっと・・・・・そいつらは?」

アザゼルがそう問いかけると

「ああ、彼女達の紹介もしますね。今俺の質問に答えた彼女は〝ネロ・クラウディウス”。あの第5代ローマ皇帝ネロの子孫です。」

「そして奏者とラブラブな関係にある者でもあるのだ!!」

イッセーの紹介に続くようにそんな発言をするネロ

「それとそこにいるネロと似た容姿をしてるのが〝アルトリア・ペンドラゴン”。かのアーサー王の末裔です。」

「ペンドラゴンって・・・・・ペンドラゴン家の!!!?」

イッセーの紹介に驚くイリナ達

「初めまして。それとイッセー、貴方は相変わらずですね。」

「褒められると照れるぜ。」

「褒めていませんよ。」

イッセーの言葉にそう答えるアルトリア

「こっちの金髪の長い髪を三つ編みで編んでる女性が〝ジャンヌ・ダルク”。その名の通りかの聖女ジャンヌの生まれ変わりです。」

「あの聖女ジャンヌの生まれ変わりですか!!!?」

「ただ前世がそうであったというだけです。それと久しぶりですねイッセーさん。」

驚くアーシアにそう答えてからイッセーに挨拶するジャンヌ

「こっちの銀髪で褐色の肌の女性が〝アルテラ”。かの戦闘王〝アッティラ・ザ・フン”の末裔です。」

「よろしく。」

驚きのあまり声が出ないアザゼル達にそう挨拶するアルテラ

「そんでこっちの黒髪ツインテールの女性がかの女神〝イシュタル”。こっちじゃ〝遠坂凛”って名乗ってるんで日常ではそう呼んでやってくださいね。」

「イシュタルって・・・・・・あのイシュタルか!!!!?」

「ええ、そのイシュタルよ。それと貴方相変わらずねイッセー。」

共学するゼノヴィアにそう答えたイシュタルはイッセーにそう言うのであった

「あら?何処かで見た顔だと思ったらイッセーじゃない。」

その時、銀髪碧眼の女性がイッセー達の元へ駆けよって来るのだった

「ま、まさか・・・・・アンタ〝アルテミス”か!!!!?」

その女性を見たアザゼルは驚きの表情でそう尋ねるのだった

「あら、貴方確か堕天使総督よね?」

「久しぶりですねアルテミスさん。一応紹介しますけど彼女はゼウスさんの娘で月の女神の〝アルテミス”さん。白野の学校で教師やってるそうですよ。」

「何で教師を!!!?」

「だって、そうすればダーリンに毎日会えるでしょ?」

「いや、そうでなくても毎日会ってるからね。」

「ちょい待て!!そりゃどういう意味だ!!!?」

「簡単な事ですよアザゼルさん。彼女達は白野と同じ屋根の下で生活してるんですよ。」

「ハァアアアアアアアアア!!!!?」

白野に代わって答えたイッセーの爆弾発言に思わず驚愕の叫びをあげるアザゼルであった

「どうかしましたか白野(シグルド)?・・・・・貴方は一誠さん。」

その時、アルテミスが来た方向から銀髪に紫色の瞳の女性が現れ白野をシグルドと呼んだ後でイッセーの存在に気付くのであった

「イ、イッセーさん。もしかして彼女が・・・・・」

「そうだよアーシア、彼女が前話してたオーディンさんの娘のブリュンヒルデだよ。久しぶりですねブリュンヒルデさん。」

「久しぶりです。」

アーシアにそう言った後イッセーはブリュンヒルデと挨拶するのであった

「そういえば先程何か話していましたが何かあったのですか?」

唐突にそんな事を尋ねるアルトリア

「ああ、アザゼルさんが禍の団の英雄派が京都で何かしようとしてる情報があったって言っただけですよ。」

「英雄派?ああ、あの厨二団体の。」

「はい、あの痛い人達の集まりですよアルテミスさん。」

「アルテミスにまで厨二扱いかよ・・・・・」

思わず英雄派の連中を哀れに思うアザゼルだった

「そういえば〝彼女”の姿が無いですけどどうかしたんですか?」

その時、イッセーが突然そんな事を問いかけるのだった

「〝彼女”って・・・・・〝立香”の事か?そういえばいないな・・・・・」

「立香って誰ですかイッセーさん?」

アーシアがイッセーにそう尋ねる

「〝藤丸立香”、どういう人間っかっていうt「白野さん!!!」アレ?ロスヴァイセさん?」

イッセーがアーシアに説明しようとしたその時、何故かロスヴァイセが姿を現したのであった

「ってイッセーさん!!?」

「久しぶりですね、何で此処に?」

「オーディン様の命で彼の学校に教師として赴いたんです・・・・・・ってこんな話してる場合じゃないんです!!」

「ロスヴァイセ、どうかしたの?」

ブリュンヒルデがロスヴァイセにそう尋ねる

「藤丸さんが・・・・・兎に角ついて来てください!!!」

そう叫ぶロスヴァイセについて行くイッセー達。そして近くの曲がり角を曲がったその先で彼らが見たのは





























「おい、さっきまでの威勢はどこ行ったんだよヘラクレス(笑)?そんなんでヘラクレス名乗って良いと思ってんのかああ?」

「ガハッ・・・・グハッ・・・・・・」

大柄の男が橙色の明るい髪をサイドテールに結った少女に首根っこを掴まれて死にかけ、そのすぐ傍で少年が腰を抜かした状態で漏らし更にその近くで妖狐と思わしき幼女が怯えているという光景であった
















『・・・・・・・何じゃこりゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!?』

その光景にイッセーと白野達以外・・・・・つまりアザゼル達駒王組が叫び声を挙げるのだった

「立香!!?何してんの一体!!!!?」

白野が少女にそう叫んだ瞬間、少女が顔を向けるのだった

「あ!誰かと思ったら運命の人じゃない!!!」

先程まで首根っこを掴んでた男を放り投げ白野に近づく少女。彼女が振り向いた瞬間、アザゼル達駒王組は致命的な事に気づいたのであった

『(な、何なんだあの目は!!!?)』

彼女の目は普通では無かった。狂気・・・・・そう呼ぶべきなのか、目のハイライトは機能しておらず目の中に渦の様なものが見えていた

「聞いてよ運命の人!!そこでぶっ倒れてる自称ヘラクレスの末裔とレオナルドって子供がそこの狐の幼女を襲おうとしてたんだよ!!んでそこに偶々通りかかった私が幼女を助けてあげたんだ!!」

少女の言葉にアザゼルが目を見開く

「おい、今ヘラクレスの末裔って言ったのか!!?てことはコイツ等は英雄派!!!?」

「ん?誰アンタ?」

「彼は堕天使総督のアザゼルさんだよ藤丸さん。」

そう答えたイッセーを少女・・・・〝藤丸立香7”が視認した次の瞬間












「くたばれやオラァアアアアアアアアア!!!!!!」

ドバキィッ

「ゴパァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

物凄い勢いでイッセーを殴り飛ばしたのであった

「イッセーさぁああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!?」

イッセーが突如殴り飛ばされた事に驚くアーシア

「ちょっ何してるんだ立香!?やめろぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

そう叫びながら立香を背後から抑える白野

「離して運命の人!!コイツを殺せない!!!」

「だからやめろって言ってるだろ!!殺すのは駄目だ!!!」

「だってコイツ前会った時私のジャムパン横取りしたんだよ!!!?」

『それだけで!!!!?』

立香の発言に思わずツッコむ駒王組

「ジャムパン位幾らでも買ってあげるから!だからやめるんだ!!!」

「本当に!!?流石運命の人!!!」

そう言って白野に抱き着く立香

「ずるいぞ立香!!余も奏者に抱き着く!!!」

そう言って反対側から抱き着くネロ

「ったく、目を離した隙に何処に行ったかと思ったら何騒いでんだお前ら?」

そこにレオナルド(天才マッドサイエンティストの方)が姿を現した

「え!?何で熊が此処n「オレは熊じゃねぇええええええええええええ!!!!!」んぎゃあああああああああああああああああ!!!!!!?」

「奏者ぁあああああああああああああああ!!!!!!?」

「運命の人ぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!?」

白野(シグルド)!?しっかりして白野(シグルド)!!!」

禁句を言ってしまったハクノがレオナルドに襲われ大騒ぎするネロ達とは別にイッセーに集まる駒王組

「おいイッセー、あの目がヤバい嬢ちゃんは何者なんだ?」

「彼女がさっき言ってた〝藤丸立香”。俺がこの世で厄介だと思う存在の1人だ。」

イッセーのその発言に驚愕する駒王組。当然だ、普段からイッセーのとんでもなさを知る彼等にとってイッセーに厄介と言わしめる存在がいるというのはそれだけの事なのだから

「お、お前が厄介な存在って思うなんてどんだけヤバいんだよあの嬢ちゃん?」

「本気で戦った場合良くて互角、下手をしたら俺が敗北するってとこですかね?」

その発言によって更に混乱する駒王組。あのイッセーに負けるかもしれないと言わしめる程の存在がいる等想像だにしてなかったのだから無理も無いだろう

「お、お主・・・・・もしかしてイッセーか!?」

そこに妖狐の幼女がイッセーに話しかけてくるのだった

「ん?君はもしかして八坂さん所の九重ちゃんかい?久しぶりだね!!」

「うむ!!久しぶりじゃな!!」

「知り合いなのかイッセー!?」

「ああ、この娘は九重、裏京都の顔役やってる九尾の八坂さんの娘さんなんだ。」

「やっぱ京都の妖怪にも知り合いいたのねお前。」

疲れ切った表情でそうぼやくアザゼルだった

「ところでイッセー、こりゃ何の騒ぎなんだ?」

そこでレオナルドがイッセーに問いかけてきた

「あそこでぶっ倒れてる自称ヘラクレスの末裔とレオナルドって名乗ってる子供が九重ちゃんを襲ったそうだよ。」

「ほうほう・・・・・・!!!!!」

イッセーの指差す先を見たレオナルドがレオナルド(英雄派)を視界にとらえたその瞬間

























「お前・・・・・・・トニーじゃねえか!!何してんだこんな所で!!!!」

「レ・・・・・・・レオナルド兄さん!!!!?」


















『・・・・・・・ええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!?』

レオナルドから発せられた言葉に驚愕するイッセー以外の全員。それもそうだろう、まさか白衣を着た熊の弟が人間なんて考えられるわけないのだから

「博士の弟さんですか?」

「オウ!コイツの本名はトニーって言ってな、神滅具の1つの〝魔獣創造”の保有者なんだよ。」

「神滅具持ちだと!!?」

「てかお前何俺の名前使ってんだよトニー!!」

「い、色々事情があったんだよ!!ていうか兄弟だってばらさないでよ!!兄が白衣を着た熊なんて知られたら恥もいいt「オレは熊じゃねぇええええええええええええ!!!!」んぎゃあああああああああああああああああ!!!!!!」

禁句を言えばたとえ弟でも容赦しないレオナルドであった

「そんで?何で九重ちゃんを襲ってたんだお前達?」

トニーがレオナルドに襲われてる中イッセーがトニーに問いかけるのだった

「話すから!!知ってる事全部話すから助けてぇえええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!」

トニーの叫び声が京都に響くのであった 
 

 
後書き
今回は此処までです!!ようやく京都編に突入出来ました・・・・・そしてロスヴァイセはリアスの眷属にならず岸波君所に行きました!え?原作のアーサーと英雄派のジャンヌ?知らない子ですね!!ちなみに本作のぐだ子は等身大のリヨぐだ子仕様となっております!!次回英雄派(笑)を地獄が襲う事に・・・・・次回もどうぞお楽しみに!! 
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