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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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4部 闇の書事件
1章 帰ってきた早々にトラブル発生
  嵐の前の静けさ~引越しです

 なのはは体調は万全と言ってもいいものの、
闇の書に蒐集された魔力は戻っていないことから、
今はまだ戦闘が出来る状態ではなかった、
回復呪文をかけたんだけど、リンカーコア回復は出来ないらしい
そんな状態でもあるため、本格的に闇の書を追うのはこちらが万全の状態になってからということになった。
中途半端に手を出したら返り討ちになるしね
また、その期間でリンディ率いるアースラチームが
一時的に地球へと住まいを移動するための準備期間となってもいる。
名目上はなのはの保護もかねているらしいが

 そして現在俺は、なのはとともにリンディたちが引越してくるマンションへと向かっている最中であった。

 なのはからフェイトの養子の事を聞いた。
リンディがフェイトを自分の家族、娘にしようと思っているらしい。
フェイトもプレシアを失い、
家族と呼べる人物は使い魔のアルフだけとなってしまっている状態であった。
そういった状態だから、
リンディはフェイトを養子にしようとしているのだろうと、綾は感じていた。
子供だけっていうのもあまり良い環境ではない。
親がいればいいってもんじゃないけれど、良さそうな親がいるのは心の成長が望めやすい現に俺自身も今の親の方が子供らしい感情、愛されてる実感。人を愛する感情。色々な事を学ばせてもらっている。

フェイトは出生から愛情を受け取った成分が薄い分良いんじゃないかな。
リンディさんもすごく若く見えるし、一緒にいたらあれは姉妹だよと思う。
こちらの世界の親たち若すぎる。
士郎さん、桃子さん
リンディさん
俊さん・春奈さん(すずかの親)
デビットさんジョディさん(アリサの親)
隆行さん・栞さん(俺の親)
まぁ30代だからってもっと若く見えるよな
まぁいいけれど、若く見えるってことはきっといい事

 この世界の人たちは凄く優しいよね
基本高町家で血がつながっているのはのはだけだし
恭也さんは士郎さんの子供だし
美由希は士郎さんの妹の子供
士郎さんと桃子さんの血が繋がっている子供は
なのはだけということになる。
原作では、こちらはどうなんだろう?

「なのははどう思う?」

「わたし? わたしはすっごく、良いと思うよっ!」

「そう」

 質問に対し、満面の笑みで答えるなのはを見て、
俺はフェイトがリンディの養子になると決めたなら、
良い母と良い兄、お嫁さんも良い感じ
環境的にもグッドだね
ただ将来が決定しているのが気がかりかな
俺となのはがしばらく話しをしながら歩いていると、
目的地であるマンションへと到着した。

「あら、綾さんになのはさん、いらっしゃい」

「おじゃまします、リンディさん」

「おじゃまします。引越し中なのに、お邪魔します」

「ふふ、いいのよ。気にしないで」

 到着すると、出迎えてくれたのは私服姿のリンディであった。
僅かに申し訳なさそうに話す綾に、いつものおっとりとした笑みで答えた
普通に考えたら迷惑だ。

「あ、なのは、綾、来てたんだ」

「フェイトちゃんっ!」

「お邪魔します」

 部屋から出てきたフェイトが、
なのはと俺の姿を見つけると笑顔で二人を迎えた。

「どんなところに住んでるか見に来たんだっ!」

「男手じゃないけれど何か手伝えるかなと思ってね」

「そうなんだ。業者さんがほとんどやってくれたから、全然大丈夫だよ」

「そうだね」

 あたりを見渡すともう引越しはほとんど終わって
後は個人の荷物を片付けるぐらいしかないみたいだ

「なのは、フェイト、友達だよ」

「あ、はぁ~いっ!」

 クロノの言葉に二人は元気に返事をすると、玄関の方へと駆けて行った。
二人が部屋から出て行く姿を見届けた綾は、クロノへと声を掛ける。

「引越しで忙しいのにごめんね、クロノ」

「別に構わない。綾たちが来てくれた方がフェイトも嬉しいでしょうから」

「良いお兄ちゃんだ」

「知っているのか?」

「ん、こちらに来るときになのはが教えてくれた」

「決定ではないのだが、母さんがそうしたいといって
僕も反対ではないし」

 珍しくクロノがあたふたしている表情が見れて満足

「最終的にはフェイトが決めると思うのだけど、環境的にも良いと思うよ。
やはりいくら出来るといっても親はいたほうが良いからね」
 
クロノと会話が終り、玄関に顔を出したら

「なんであんたがそこにいるのよ綾」

「綾ちゃん久しぶり」

「いや~びっくりさせようかと思って、二人とも久しぶり。何でって私もフェイトと友達だからかな?それとも私がいたら邪魔だったかな?」

「そんなわけないじゃない」

「アメリカに行ったきり、連絡をほとんどよこさない人なんてアリサたちは、もう私を友達としてみてくれないのよね」

「もう、そんなこと言ってないでしょうが、綾もお帰り」

「ただ今アリサ」

「もう、綾ちゃんからかいすぎだよ、久しぶり綾ちゃん」

「すずかも元気そうで何より」

その内はなしてもらうという顔をアリサにされてしまった。
それからしばらくして、綾はフェイトとなのはに連れられ、
喫茶《翠屋》へとやって来ていた。
マンションへとやってきていたアリサとすずか、
それになのはの両親に挨拶をすると言っていたリンディも同行していた。

「そんなわけで、これからしばらくご近所になりますので、よろしくお願いします」

「いえいえ、こちらこそ」
「どうぞ、ご贔屓に」

 リンディの挨拶に、なのはの両親である高町桃子と士郎が笑顔で言葉を返した。
すると、挨拶を終えた桃子が俺へと話し掛けてくる。

「綾ちゃんも久しぶり」

「はい、お久しぶりです。昨日は急に変更になって申し訳ありませんでした。」

「元気そうでなによりだよ」

士郎も笑みを浮かべながら綾へと声を掛けた。
そしてしばらくの間談笑していると、士郎がリンディへと質問を投げた。

「フェイトちゃん三年生ですよね? 学校はどちらに?」

「あ、はい。それなら……」

 士郎の質問にリンディが答えようとすると、
外でなのはたちと話しをしていたフェイトが箱を持ってやってきたのだ。

「リンディてい……リンディさん、あの、これって……」

 フェイトが困惑しながら箱の中身を見せてくる。するとそこには

「制服だね。それも聖祥・・・私達と同じ小学校だね」

 俺はその制服を見て静かに呟き、
リンディがその言葉を引き継ぐように言葉を続けた。

「転校手続きはしておいたから、週末からなのはさんたちとクラスメイトね」

「あら、本当にっ!」

「聖祥小学校か。あそこは良い学校ですよ。そうだよな、なのは」

「うんっ!」

 笑顔で話すリンディに桃子が嬉しそうに声を上げ、
士郎の言葉になのはも笑顔で頷いた。
だが、フェイトは現状についてこれないのか、困惑の表情を浮かべていた。
俺はというとどんな権力使ったのだ同じクラスって出来すぎでしょっと思ったのだが、すごく幸せそうなフェイトを見た瞬間。
こちらもほんわかしてどうでもよくなっていた

「ありがとう、ございます……」

 皆の視線に恥ずかしそうに頬を赤く染めながらも、
フェイトは嬉しそうにそう言葉を口にした。
そんなフェイトを皆は笑顔で見つめていた。

その後、俺はフェイト、なのは、アリサ、すずかとお茶をしながら話をしていた。
リンディは帰宅、士郎と桃子は仕事があるからといなくなり、
俺も帰宅しようかと考えていたのだが、
アリサに捕まりこの場に留まることを余儀なくされてしまったのだ。
綾は心の中で溜め息を吐きながら、四人の話しに耳を傾けていた。

「でも、フェイトと綾が知り合いだったなんて、今日初めて知ったわ」

「そうだね。ビデオレターでもそんな話は出なかったしね」

「ビデオレター?」

 なのはの説明によるとなのはとフェイトでそんなことをしていたらしい。

 そうよと、アリサが苦笑しながら答えた。
すると、アリサが僅かに身を乗り出しながら質問してきた。

「それで、綾とフェイトってどういう関係なんですか?」

「関係?」

「妙に親しげだし」

「なのはと同じ時期に知り合ったんだよ
それにビデオレターなんてやってたのは私も知らなかったしね。ほら私もアメリカにいたから」

「だから、アリサがどう思ってるかは知らないが、フェイトとはまぁ、友達だよ」

「そう」

 下手な事言うと頭良いから感ずくからこの程度で抑える。
あれから結局、俺は夕方までなのはたちに付き合う羽目になっていた。
アリサとすずかがいろいろと俺達とフェイトの出会いについてなど、
いろいろと質問したりしていた。
もちろん魔法関係のことは誤魔化しながら話しをしていたが……。
二人とも良い気分転換になったみたい
流石友情パワー
これからだけど
ガウとの戦闘は俺が受け持つしかないよな

闘技場の壁をぶち壊す凶悪な破壊力だから
バリアジャケットなんて気休め程度しかならないと思うしね。実際に俺のシールドを破壊してきたから厄介だよなぁ

多分アリすずはなのはも俺の厄介ごとに巻き込まれて
いえないとか思ってるんだよな
俺の力は知っているけれど
なのはの魔法は知らないからなぁ
アリサが先ほどから疑惑の目で見つめてくるから
やりにくいったら仕方がない
方向を変えて聞いてくるけれど、俺自身も方向を変えてごまかしていた。
アリサは天才かもしれないけれど、俺はその上をいく超天才だから、尋問には乗らないよ。
まぁこれはこれで面白いから良いけれど、アリサ自身も楽しそうだし、俺とアリサのじゃれ合いだよな。

なのはとフェイトと居ると心がほんわかする
アリサと居ると心が刺激される
すずかと居ると共感している感じがする
なのはが誘拐された時でも最初に連絡を取ったのはすずかだったしね
誰が一番って順位はないんだけどさ
久しぶりに会えて俺も嬉しかったりする。
絶対に言葉では言わないけれど
ただいまみんな
 
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