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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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4部 闇の書事件
1章 帰ってきた早々にトラブル発生
  これからの方針

 俺たちは、お偉いさんとの面談も終わり、ラウンジで休憩した。
その後デバイスのラボまで来た。
途中参加だったので俺は気づかなかったのだが、
先の戦闘で大破したなのはとフェイトのデバイスである、レイジングハートとバルディッシュの様子を見に来ていた。
クロノは忙しいらしくお仕事のほうに戻っていった。執務官は大変だ

「ごめんね、バルディッシュ・・・わたしの力不足で」
「いっぱい頑張ってくれてありがとね、レイジングハート」

 待機状態のバルディッシュとレイジングハートが自己修復を行っていた。
それをフェイトとなのはは悲しい表情で見つめており、
その瞳からは涙が零れ落ちそうになっていた。

「ごめんね。二機ともシステムチェック中だからお話は出来なくて……」

 そう僅かに申し訳なさそうにフェイトとなのはへ話しをしたのは、ショートカットの髪に眼鏡を掛け、制服の上から白衣を纏った女性マリエル・アテンザであった。
クロノとエイミィの後輩であると話していた。
二機のメンテナンスを担当することになった
デバイスマイスターだ。

「ちょっと時間は掛かるけど、ちゃんと直るから心配しないで」

 そう話しながらマリエルは二人に優しく微笑み掛けると、すぐに表情を戻し、話を続けた。

「でも、この二機をここまで破壊するなんて、よっぽどすごい相手だったんだね」

「はい、とても強かったです。――それに、見たことのない魔法陣でした」

「たしかベルカ式だったかな?

自分の頭の中からデーターが出てくる。
まぁ詳しい事はよくわからないのだが、 それが、なのはたちが戦闘を行った者たちが使用している魔法の名前らしい。
最近では近代ベルガっていうのもあるらしいが

「おそらくあいつらは本物のベルカの魔法を使用している」

「本物の……?」

 俺の言葉に、なのはは質問を返していた。

「確かエンシェントベルカっていうんでしたか?
使用者はレアスキルと認定されて
また一流の術者は騎士と呼ばれる」

「じゃあ、デバイスの中で何か爆発していたのは?」

「ちょうど専門家がいるし、あっちに答えてもらおう」


「あれは魔力カートリッジシステム。
圧縮魔力の弾丸をデバイス内で炸裂させて、爆発的な破壊力を得るの。
頑丈な機体と優秀な術者、その両方が揃わなきゃただの自爆装置になりかねない、危険で物騒なシステムなの……」

「あれだけ自由に使用しているということは一流なんだろうね」

「じゃあ、今のわたしたちじゃあ、あの人たちには勝てないってこと……?」

「現にやられているから、今の状態なら十中八九、勝てないと思うよ」

ここは期待を持たせなくていいとおもいはっきりと答えた。
まぁそれでもやり様はあると思うのだが、出力差があるのなら工夫をすれば何とかなると言いたいところだが、多分今の段階では実力もあちらさんの方が上
それでも伸びしろは2人とも化け物クラスだからこの先はわからないけれど・・・きっとデバイスが戻ったら勝てると信じている。


「そんな」

 綾のはっきりとした返答に、
フェイトは悔しげな表情を浮かべた。

「じゃあ、綾ちゃんならこの人たちに勝てるの?」

 「ん~おそらく大人モードなら勝てると思うけど厄介なのは、あの褐色ボーイかな」

 魔法戦なら俺に勝てるものなんていないと自負している。
シグナムとか言ったっけ炎を操るんだっけ
なら100%勝ちだな
でもガウは別だ

「そう、なんだ」

「まぁ、今私の話よりも二人だよね
デバイスの修理が完了したとして、またあいつらと戦うの?」

「「そ、それは……」」

「ちょっと強くなったから忘れちゃったのかな」

「「え……?」」

「フェイトはわからないけれど、なのはって最初フェイトにぼろ負け、2回目もそうだったっけ
でもあきらめなかったよね。
多分フェイトも負けず嫌い。なのにあきらめるの?」

 俺の言葉に二人は俯いていた顔を上げた。
 
「私はあの褐色の男の子に負けたつもりもないし、
アンディたちにも負けていないだからこそ次の対戦まで鍛えるつもりだけど
あきらめるならあきらめたら
生きてる限り負けってのはないんだよ
しんに負ける時は諦めた時
なのは達の人生だかどちらでもいいけどね」

そこで俺は一度息を吐き、意地悪そうに言いながら

「でも私は知っている。
私の好きな子達はそれぐらいで負けないことを、
この間会った友人と同じぐらい誇りある狼達ってね」

「うん、うん、そうだよね。
諦めるなんて私らしくないし、
今出来ることを精一杯、全力でやっていく!」

「わたしも後悔しないように、もっと頑張っていくよっ!」

「手伝えることがあれば手伝うよ、たとえば扱いが違うけれど
あのシグナムとかいうのは、炎が得意だということは仮想敵になれたりするしね
私剣もそれなりに仕えるしね」

「「ありがとう」」


[ティアはメンテ大丈夫なの
ここにデバイスマイスターがいるから]

[私は大丈夫ですよ
それにカートリッジシステムを搭載するとして何処に?]

[そうだね]

 それからしばらくの間、マリエルから、
バルディッシュとレイジングハートの状態を話していていた。

デバイスルームを後にした俺たち御一行は、
リンディたちと合流し、今後のことについて話をしていた。

「じゃあ、アースラは今は使えないんですか?」

「ええ。今はメンテナンス中で使用できないの。
それに、他の艦も三ヶ月先まで空きがないの」

 リンディが困ったように頬に手を当てながら、そう返した。

「では、今回の事件はどう対応するんですか? 
流石に本部がどれだけ遠いかは知らないけれど
結構無茶じゃないの?」

 俺はリンディさんにそう聞いたら

「そうなのよ、でも実はほとんどプランは決まってるのよね」

「どうするんですかリンディさん (提督)」

 お子様2人は素直で可愛いね
あのリンディさんのいたずらっ子のような顔
嬉しそうだね
リンディの言葉に、話しを聞いていた、フェイト、なのは、アルフは首を傾げていた。
クロノは何故か溜め息を吐いていたが……。

 あぁあの顔はとらハ特有のいたずらモードだ。
それに勝てたものはいない。
女性強いからな。どんな無茶を言う事やら・・・
そして、リンディは表情を笑顔に変えて口を開いた。

「みんなでお引越ししましょうか」

 そんなリンディの言葉を聞き、
クロノは一瞬ポカンとした表情で驚いていたが、
なのはとフェイトの表情はすぐに笑顔が浮かべ、嬉しそうにしていた。

 さすがとらハの住人だ思考がぶっ飛んでやがる。
現場に基地を作るのは良い判断だとは思うけれど・・・
こちらの紙幣とかどうするんだろ?

 俺はそんなことを思いながらも、
なのはとフェイトの表情を見つめながら笑顔を浮かべていた。
そうして俺たちは帰宅準備に入るときに
言い忘れていたことをなのはに伝える

「ごめんなのは、一緒に帰れないわ」

「どうして綾ちゃん」

 なぜ俺が日本にいるのか
いきさつを教えて今日はホテルのほうに戻らないといけないこと
いきなりなのはと一緒に行ったら怪しまれるしね
明日には顔を出すからといって納得してもらった。

「そうそうクロノにお願い」

「ん、出来ることなら」

「転送お願い。呪文使うのも良いけれど、安全性はこちらの呪文の方が上だから、後こちらの転送呪文を教えて欲しいのだけども」

 そこで俺は手を叩いた。

「ごめんクロノじゃなく、転送はエイミィさんだったよねよろしく」

「転送はO・Kだよ綾ちゃん」

「ありがと~」

「教えるのはこの呪文は時間がかかるからな」

「ふ~ん」

「なら私が教えるよ」

「頼めるフェイト」

「友達のお願いだからね、
それに手伝ってくれるといってくれたし」

「ありがと、クロノのけち」

「ケチって君ねぇ」

「執務官殿は忙しいみたいだから
私みたいな得体の知れない人には教えれないと見た
それに比べてフェイトのやさしさ
この綾、心に響いたなぁ」

「い・いやそんなことではないのだが・・・」
クロノは言い、フェイトは顔を赤くして照れているようだった。

「冗談はそこまでにしてフェイト頼めるかな?
私の瞬間移動呪文少しリスクあるからね」

「うん、大丈夫」

「今回もきちんとした転送呪文が使用できたらもっと早くこれたはずだからね」

 すぐにまじめな顔をしてみんなに伝えた
いくら凄い呪文を使えるからといってその場に会う呪文がなければ
無用の長物
D・Sみたいに力技で何とかできればいいが
まだまだあそこまでのレベルに達していないしね
その後でフェイトに転送の魔法の説明を聞き
簡単に理解が出来た。
ここら辺は流石魔法使いだけあって
理解が早いといえる。

 ホテルに帰宅して使用した結果
上手く作動しました。
さすがD・Sの能力
会得が速いわ
今日は疲れたから
ゆっくりと眠るとしますか・・・ 
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