ハイスクールD×D キングオブハジケリスト兵藤一誠
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第二十六話 北欧の神とハジケリストのペット
前書き
お待たせしました!更新再開です!!
-禍の団旧魔王派による冥界悪魔領襲撃&旧魔王派壊滅から2週間後、人間界-
「いやぁ、こうしてゆっくり話すのはこの前のオフ会以来ですねオーディンさん。」
「フォッフォッフォッ、そうじゃなイッセーよ。」
『・・・・・・・・』
リアス達は目の前の光景にどう反応すればいいか全くわからなかった。突如下った北欧アスガルドの最高神オーディンの護衛、この任務にリアスらオカ研メンバーとアザゼルと朱乃の父パラキエルが就いたのだがいざ護衛開始したと思ったらオーディンが乗るスレイブニルが引く馬車に何故かイッセーまでいたのである
「・・・・・・・ま、まぁ予想はしていたけどお前オーディンとも知り合いだったのなイッセー。」
「ええ、ネトゲ仲間の1人ですよアザゼルさん。」
「・・・・・・・もうツッコむ気力すらなくなってきたぞ俺。」
疲れ切った表情でそうぼやくアザゼル
「そう言えば娘さん・・・・・ブリュンヒルデさんはお元気ですか?」
「ああ・・・・・・・実は今日本にいるんじゃよ。」
「日本に?」
「しかも今学生やっとる。」
「何でまた?」
「ああ・・・・・・・ブリュンヒルデ曰く少し前ちょっとした事で日本に訪れた際に1人の少年と知り合ったそうでな、本人はその少年をシグルドの生まれ変わりと思っとるそうなんじゃよ。」
「ありゃりゃ、そりゃ大変ですね。」
「イ、イッセー?それの何が大変なのかしら?」
若干引き攣った表情でそう尋ねるリアス
「ブリュンヒルデさんは彼女の愛する者を殺した逸話が元で好意を抱いた相手に自動的に自身の得物である槍を向けてしまう危険な側面があるんですよ。まぁ所謂ヤンデレってやつですね。ちなみに何処に通ってるんですか?」
「確か・・・・・・・〝月海原学園”じゃったかのう。」
「・・・・・・・〝月海原学園”?」
「ん?どうかしたかイッセーよ?」
「・・・・・・・オーディンさん、その少年ってもしかして見た目は1集団で3番目くらいで激辛麻婆が好物だったりします?」
「何じゃ?良く知ってるのう?」
「ああ、やっぱりか。」
「お、おいイッセー。お前ブリュンヒルデがシグルドの生まれ変わりと思ってるヤツ知ってんのか?」
そこにアザゼルが思い切って尋ねる
「ええ、知ってますよ。恐らく世界でも稀にみるレベルの女難持ちにして一級フラグ建築士と言うべき人物ですよ。」
「じょ、女難持ち?」
「ええ。しかしアイツ戦乙女まで陥落させるとはな・・・・・まぁ、女神陥落させたから有り得なくなかったけど。」
「ちょ、ちょっと待て!!女神陥落させたってどういうことだ!!?」
「既に何人かフラグ建ててるって事ですよ。んでそのフラグ建てた相手が凄い顔ぶれでして・・・・・暴君ネロの末裔・戦闘王アッティラの末裔・アーサー王の末裔・ジャンヌ・ダルクの生まれ変わりに、ギリシャ神話の女神アルテミスに古代メソポタミア神話の女神イシュタルといった感じですね。」
「何だよ!!?何なんだよソイツ!!?唯の人間じゃねえよなどう考えても!!?」
「残念じゃが・・・・・唯の人間じゃよアザゼル。きちんと調査したから間違い無い。」
「アザゼルさん、女難に血筋は関係無いんですよ?ちなみに先に挙げた女性の他にもフラグ建てた娘がいるんですけどそこは割愛しますね。」
「いや言えよ!!すんげえ気になるだろ!!!」
物凄い形相でイッセーに掴みかかりながら叫ぶアザゼル
「・・・・・・・・そちらは苦労してるようですね。」
「え、ええ・・・・・・」
外で警戒に当たってるパラキエルとオーディンの付き添いであるロスヴァイセはそんなやり取りを疲れた表情でしているのであった
「ところでイッセー、今代の赤龍帝・・・・・お主の弟だったか?さっきから険しい表情してるんじゃが心当たりあるか?」
「さぁ?カルシウム不足とかじゃないんですか?」
「(100%お前が原因だよこの屑が!!!お前のせいで僕の計画が滅茶苦茶になったんだからな!!!)」
そんな事を考えながらイッセーを睨む誠治
「どうした弟?そんな険しい表情する事無いだろ?チョコレートでも食うか?」
そんな誠治の様子を気にする事無くチョコレートを勧めるイッセー
「いや、遠慮するよ。(コイツ・・・・・そろそろ殺したほうが良いよな?)」
心の中で出来もしない(本人はそう思ってない)事を誠治が考えてたその時、突如馬車が停止したのであった
「敵襲!!?」
突如の異常事態にすかさずリアスらオカ研メンバーが外に出ると馬車の前に1人のローブを纏った男がいた。そしてその男を見たロスヴァイセは困惑の表情をしアザゼルは苦虫を噛み潰したような表情になる
「初めまして諸君。私h「話長えよ!!!!」ゴバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!?」
『ファッ!!!!!?』
男が口を開いた直後、何処からか姿を現したガ王が男を殴り飛ばしたのであった
「どんだけ長話すりゃ気が済むんだよ!!夏休み明けの校長かお前は!!!!」
「いやまだ自己紹介すらしてなかったぞそいつ!!!?」
予想の斜め上を行くガ王の行動と発言に思わずツッコむアザゼルであった
「ん?誰かと思ったらアスガルドの邪神で有名なロキさんじゃないですか。こんなとこでナニしてんです?」
ひょっこりと馬車から顔を出したイッセーが先程ガ王に殴り飛ばされた男を見てそう言うのであった
「ガフッ!!・・・・・・何をしに来たかだと?決まってるだろう、聖書の連中と条約を結ぼうとするオーディンを妨害しに来たのだ人間!!!」
「俺の名前はイッセーですよ?何回かアスガルドに遊びに行ったときとか会ってるのにまだ覚えられないんですか?」
呆れた様子でロキにそう言うイッセー
「黙れ!!!私は前々から貴様が気に入らなかったのだ!!!人間の分際で神に馴れ馴れしい態度をとったりと身の程を全く弁えようとしない貴様がな!!!!」
「全くカリカリしすぎですよロキさん。カルシウム足りてます?それとも疲れてるんですか?そういう時は甘いもの食べると良いんですよ。チョコレートでもどうです?」
そう言ってロキにチョコレートを勧めるイッセー
ブチッ
「人間がぁあああああああああああああああああ!!!!!!!さっきからふざけた態度を取り追ってぇええええええええええええええ!!!!!!最早容赦はしない!!いでよ我が子達よ!!!!」
「いきなり逆ギレしてんですけどこの邪神。」
「いや切れても仕方ないと思うぞお前のその態度。」
ロキの態度に呆れるイッセーにそうツッコむアザゼル。その最中、何もない空間が歪みそこから3頭の恐ろしく強大な力をあふれさせる巨大な狼が姿を現した
「何だ、ただのペットじゃないですか。」
「ペットじゃない!!我が子神喰狼のフェンリルとその子たるスコルとハティだ!!!」
「ペット自慢なら負けませんよ。」
「人・・・・・じゃなくて神の話を聞け!!!!」
「イ、イッセー?貴方のペットってそこのガ王じゃないの?」
「他にもペットがいるんですよリアス先輩・・・・・・ポチ~~~~~!!!おいで~~~~~~!!!!」
リアスの問いに答えた直後、イッセーは何故か彼のペットと思われる名を叫ぶのだった
ビシィイイッ
『!!!!?』
その瞬間、突如空間に大きな罅が生じるのであった
「な、何が起ころうとしているの!!!?」
「あのイッセーのペットだから碌なのじゃねえのは理解してたが予想以上にヤバそうなのが出てきそうだぜ・・・・・」
困惑するリアスの傍でアザゼルがそう呟いた次の瞬間、〝ソレ”は姿を現した
バリィイイイイイインッ
「ギィヤアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
空間に生じた割れ目から姿を現したモノ・・・・・・それは7つの頭と10本の角を持つ熊の様な足と獅子の様な口を持つ豹に似た獣であった
「よ~しよしよし!!ちゃんと呼ばれてすぐ来たなポチ!偉いぞ~~~!!!」
その場の殆どの者が絶句する中イッセーはその獣をワシャワシャと撫でるのであった
「・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと待てぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!」
その瞬間、アザゼルが大声で叫ぶのだった
「何ですかアザゼルさん?大声で叫ばないでくださいよ。」
「んな事はどうでも良いだろ!!!!お前・・・・・そ、そいつはもしかして〝トライヘキサ”じゃねえのか!!!?あの黙示録の獣の!!!!?」
「良く知ってますね・・・・・ああ、きちんと紹介しないといけなかったですね。コイツは俺のペットのトライヘキサのポチです。」
『・・・・・・・えええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!?』
イッセーがトライヘキサ・・・・・ポチの紹介をした次の瞬間、リアスらオカ研メンバーとアザゼルとバラキエルとロスヴァイセとロキが驚きの声をあげるのだった。無理もあるまい、まさか黙示録の獣が人間のペットになってるなんて想像出来るわけが無いのだから
「イイイイイイイイイイイッセー!!!?ああああああああ貴方黙示録の獣を何時ペットにしたというの!!!!!?」
物凄く動揺しながら問いかけるリアス
「去年散歩中偶然異空間に迷い込んだ時見つけてペットにしたんですよ。」
「それで納得出来るわけないだろ!!!!」
誠治がそうツッコミを入れると
「甘ったれるなぁあああああああ!!!!!」
ドバキィイイイイイッ
「グボァアアアアアアアアアアア!!!!!!?」
「セージ!!!!?」
イッセーの理不尽なパンチによって誠治が吹っ飛ぶのだった
「全く、甘ったれてんじゃねえぞ愚弟が。」
『理不尽だ!!!!』
その場の殆どの者がそうツッコミを入れた次の瞬間
「・・・・・・・・・・ふざけるな。」
静かにそう呟くロキからは凄まじい殺気と神力が溢れ出すのだった
「人間が、取るに足らぬちっぽけな存在である人間風情が神に対し馴れ馴れしい態度を取るばかりか黙示録の獣をペットにするだと!!!!?我々は貴様ら人間とは格が違う!!価値が違う!!次元が違う!!!故に貴様ら人間共は我等の前に跪きひれ伏さなければならないのだ!!!貴様の様な異分子はこの世界から消し去ってくれる!!!!」
「(そうだ、ロキの言う通りお前はこの世界にとって異分子なんだ!!!)」
ロキの言葉に心の中で同意する誠治
「・・・・・・・ロキ、貴様は屑以下だな。」
「「確かに。」」
イッセーの言葉に何時の間にかいた首領パッチと天の助が同意する
「いいだろう、その腐った考え方叩き直してやる!!人間の素晴らしさをその身をもって知るが良い!!!」
瞬間、イッセーは闘志を燃やすのであった・・・・・・全ては目の前の邪神に人間の素晴らしさを教えるために
後書き
今回は此処までです!!イッセーの会話の中に出て来た少年・・・・・一体何処のザビ男なんだ?その全貌は修学旅行編で明かされるかな?ともかく次回もどうぞお楽しみに!!
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