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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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566部分:第四十四話 怪物達、北にも出るのことその十三


第四十四話 怪物達、北にも出るのことその十三

「また会おうな」
「さあ、皆と合流してな」
「そこからまた行きましょう」
 華陀に二人が声をかけてきた。
「またすぐに新しい仲間が来るわよ」
「私達の前にね」
「そうだな。運命が導いてくれるな」
 華陀も二人の言葉に微笑んで応える。
「俺達をな」
「ええ、それじゃあね」
「行きましょう」
「わかった。じゃあな」
 また右京に言うのであった。
「機会があればまた会おう」
「またな。それでだが」
「ああ、何だ?」
「次に会った時にだ」
 微笑んで言う右京だった。
「一杯奢らせてもらいたい」
「御礼にか」
「そうだ、それでいいだろうか」
「ははは、酒は嫌いじゃないがそれは遠慮しておこう」
「いいのか」
「医術は仁術だ。御礼を求めるものじゃない」
 これが華陀の返事だった。
「だからな。それはいい」
「そう言うのか」
「そうだ。その酒はあんたが飲むといい」
 そうだと言うのだった。
「そういうことでな。いいな」
「わかった。ではそうさせてもらう」
「それじゃあ今度こそ本当にな」
「また会おう」
 こう挨拶を交えさせてだ。彼等は別れたのだった。そうしてであった。
 華陀達も旅に入る。ここで彼が言う。
「じゃあ次は何処に行く?」
「益州に向かいましょう」
「そこにしましょう」
 こう話す彼等だった。
「ここから西にね」
「それでどうかしら」
「そうだな。俺も少しな」
 華陀もここで考える顔になって応えた。
「ゴオオオオオオオッド!!米道の本部に戻りたいしな」
「そこになのね」
「一旦戻るのね」
「思ったよりも連中の浸透が深くなっている」
 こう言うのだった。
「そのことを伝えたい」
「よし、それならね」
「そこもなのね」
「そうだ。そこにも寄ってくれるか」
「ダーリンの為ならね」
「何処でも行くわよ」
 これが二人の返事だった。
「それじゃあ最初に行きましょう」
「そのゴオオオオオオッド!米道にね」
「済まないな。皆もそれでいいか」
「断る理由もないな」
「そうだな」
 ギースとクラウザーが答える。
「私はいい」
「私もだ」
「俺もだ」
 刀馬も答えてきた。
「そうするといい」
「私もです。この国を覆わんとしている禍々しいものを」
 命もだった。それを感じていたのだ。そして感じたうえでだ。こう言うのだった。
「消し去る為に行かれるのですかな」
「済まないな」
 華陀は仲間達の言葉を受けて言った。
「共に来てくれて」
「これも縁だ」
 ミスタービッグの言葉だ。
 
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