恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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567部分:第四十四話 怪物達、北にも出るのことその十四
第四十四話 怪物達、北にも出るのことその十四
「気にするな」
「そういうことだな」
「では行こう」
獅子王と無限示も言う。
「その地にな」
「今からな」
「益州まで一瞬に行けるわ」
「すぐにね」
また怪物達が話す。
「それならね」
「今から行きましょう」
「よし、それならな」
こうしてまた旅をはじめる二人だった。そしてまた新しい仲間と巡り会うのだった。
そして劉備達もだ。その益州に向かっていた。
その中でだ。劉備が言うのだった。
「何か少し暑くなってきたような」
「はい、それはですね」
孔明がその劉備の言葉に答える。
「南方に来ているからです」
「それでなの」
「私達は益州でもかなり南に向かっています」
「北に行けば寒くなり南に行けば暑くなります」
鳳統も話す。
「ですから」
「そういうことね。それじゃあね」
「はい、それじゃあ」
「服とか脱いだらよくないわよね」
「脱がない方がいいですね」
孔明はすぐにそれを止めた。
「やっぱりそれは」
「そうなの」
「さもないと蚊に襲われますよ」
何故脱いだらいけないのかも話すのだった。
「ですから」
「蚊、そんなに多いの」
「はい、ですから脱がない方がいいです」
また言う孔明だった。
「さもないと大変なことになりますから」
「ううん、やっぱり蚊に刺されるのは」
劉備もそれを聞いて困った顔になる。
「遠慮したいし」
「そうですよね。ですからここは」
「わかったわ」
劉備は仕方ないといった顔で頷いた。
「じゃあ脱がないわ」
「それがいいですね」
「けれど。南蛮よね」
「はい、そこの五つの泉です」
「南蛮ってまだ遠いの?」
今度は距離のことを尋ねるのだった。
「それは。まだ遠いの?」
「っていうか益州って無闇に広いしな」
「そうなのよね」
馬超と馬岱がこんなことを言う。
「ここからでも南蛮まで結構あるだろ」
「ううん、そうかも」
「それにだ」
趙雲も話す。
「まだ益州に入ったばかりだしな」
「まだこれからなのね」
黄忠もいる。
「南蛮への道は」
「そうなります。ですから道中は何かと御気をつけ下さい」
「お水は特にです」
鳳統と孔明が話す。
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