世界をめぐる、銀白の翼
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第五章 Over World
魔獣とオーズと八大コンボ
世界を巡る、銀白の翼、第五章 Over World!!
これまでの三つの出来事!!
一つ!次元転送を追って、ショウたちがフロニャルドを訪れる。
二つ!!そこで、仮面ライダークウガとオーズ、五代雄介と火野映司に出会った。
そして三つ!!!突如として出現した巨大魔獣に、彼等と勇者たちが力を合わせて戦いを始める!!
ショウ
「最後に四つ!!オーズが三枚のメダルを取り出した!!」
蒔風
「なんで四つ目入れんだよ三つだって言ってんだろうが!!」
★☆★☆★
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★☆★☆★
「派手に行きます!!みなさん、気を付けてください!!」
カシュカシュッ、カシャッ!!
オーズがメダルを三枚、ベルトに装填していく。
そのメダルは、昆虫系メダルの三枚。
即ち
キンキンキン!!
《クワガタ!カマキリ!バッタ!!ガーッタガタガタギリッバ!!ガタギリバ!!》
仮面ライダーオーズ ガタキリバコンボ
このコンボの能力は電撃。
だがそんなものは些末なものである。
この能力の、もっとも特筆すべきことは
「ハァッッ!!」「ハァ!」「ハァッ」「ハッ!」「セイヤッ!」「トウッ!」「ァアッ!」
最大50にも上る、自らの分身の生成である。
「す、すごい!!」
「流石だね。言うだけはある」
その光景を見て、ティアナとディエンドが称賛する。
だが、いくら飛びついて行っても相手が巨大すぎる。
顔面に飛びついても、脚を斬り裂いても、魔獣は体を震わせて彼らを弾き飛ばしていく。
「だめです!相手が巨大すぎます!!」
「まだまだ!!これからですよ!!」
ルネッサの声に、オーズがいまだ自信を持って返事をする。
見ると、八人のオーズが魔獣に向き合って並んでいた。
うち七人は異なるメダルを手にしており、それをオーズドライバーにセットして
「「「「「「「「変身!!」」」」」」」」
《クワガタ!カマキリ!バッタ!!》
《ライオン!トラ!チーター!!》
《サイ!ゴリラ!ゾウ!!》
《タカ!クジャク!コンドル!!》
《シャチ!ウナギ!タコ!!》
《プテラ!トリケラ!ティラノ!!》
《コブラ!カメ!ワニ!!》
《スーパー!スーパー!スーパー!!スーパータカ!スーパートラ!スーパーバッタ!!》
「あれは・・・・!!」
「ふ、火野も本気を出したということか!!俺たちも負けられんぞ、五代!!」
各メダルに秘められた、生物の名が唱えられ、音声が空高く響き渡る。
そしてその力を身体に宿し、仮面ライダーオーズが並び立つ!!
《ガーッタガタガタギリッバ、ガタキリバ!!》
《ラッタラッター、ラットラ~ッタ!!》
《サッゴーゾ・・・・サッゴーッゾ!!》
《タ~ジャ~ァドル~!!》
《シャシャシャウタ、シャシャシャウタッ!!》
《プットッティラ~ノザウルース!!》
《ブラカ~~ワニッ!!》
《ス ウ パ!!タトバ タ!ト!バ!!スーパー!!》
並び立つ、八大コンボ。
それこそ、まさに王's。
無限を越えて、さらなる先に存在する者
「「「「「「「「行くぞ!!」」」」」」」」」
全員が一斉に声をそろえて飛び出していく。
元が同じ人物だけあって、その連携はすでに完成形だ。
アッパーカットさながらに、スーパータトバがクローで魔獣の顎を下から掬い上げ、その前足が少し浮く。
更にラトラーターとガタキリバが頭上にまで駆け上り左右に別れ、そこから胴体を壁走りのように駆けて刃で体を引き裂いていく。
怒る魔獣だが、ブラカワニコンボのスライディングキック・ワーニングライドが蛇のように滑り、四肢を攻撃して動きを止める。
一瞬であっても身体が動かない事を煩わしく思ったのだろうか、魔獣の口内に炎の塊が集まり、それが発射された。
進行方向は街だ。このままでは直撃する。
しかしその眼前に立ちはだかるは、翼を纏った焔のコンボ。
ドォンッッ!!
ゴぉォォォおオオオオオオ!!!!
「オオオオオオオオ!!!」
空中でその炎弾をタジャドルコンボが受け止め、そのすべてを背の翼に吸収していく。
そしてその炎はクジャクの羽根のようなエネルギー・クジャクフェザーへと変換され、それが次々に放たれていき、魔獣の目をくらませた。
そうしている間に四肢が回復し、再び魔獣が進攻を開始する。
が
ズ、ズンッッ!!!
その足が止まった。
それどころか、若干押し戻されて後ろ脚が地面にめり込む。
「ギュぁぁアアアアアアアああ!!!?」
その現実に、ついに魔獣が咆哮を上げた。
魔獣からは見えない。
その前足は、サゴーゾとプトティラの二人によってがっしりと掴まれ、その進行を阻まれているということに!!
「「ゼェイヤァァッッ!!!」」
そして二人がその前足を上に向かって放り投げた。
無論、この巨体すべてが飛ぶわけではないが、前足だけは若干宙に浮く。
そしてそれを引き継ぐかのように、二本の電撃鞭が魔獣の両肩に巻きついた!
《スキャニングチャージ!!》
「ァァアアアセイヤァーッ!!!」
さらに引き上げられた魔獣の身体。
その顔面に向かって、シャウタコンボの必殺技・オクトバニッシュが命中する。
鼻面を強打され、さらにラトラーターとガタキリバに引き裂かれて視界がゆがむ。
魔獣が一瞬怯み直後、反撃しようと前脚で宙のシャウタを叩き落とそうと振るい上げてきた。
《タカ!クジャク!コンドル!!ギンギンギン・ギガスキャン!!!》
「セイヤァアッッ!!!」
が、魔獣の背中にタジャドルコンボのマグナブレイズが炸裂、浮いた胴体を再び地面に落としそれを防いだ。
そのまま着地し、ショウたちと合流するタジャドル。
「お!タジャドルコンボ!!」
「こっちもがんばるよ!!」
その背ではショウとクウガも奮闘しており、次々に襲い掛かってくる刃を叩き割っていた。
善戦しているものの、そろそろ飽和状態だ。
このままでは圧殺される可能性もある。
「ちょっと焼き払ってくんないかな!」
「了解、わかりました!!」
ブゴォッッ!!
そう考えた五代からの頼みで、タジャスピナーから炎を吹き出し周囲の刃を焼き払う。
それによって一瞬刃は消えるが、またすぐに生えそろってきてしまう。
「さあ、もうひと踏ん張りだ!!」
タジャドルが飛び去った後、ショウが刃を手刀でたたき割り、その刃が消える前にクウガに向かって放る。
それを見たクウガは、腰に手を添え刃を手に取る。
「超変身!!」
グォングォングォン!!ガゥン!!
クウガがタイタンフォームへと超変身し、ショウも魔導八天の一本を手にして肩に構えた。
刃はまだ出てくる。
「早くしろよ?主人公。じゃないとカッコ悪いぞッッと!!」
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「うォォォおオオオオオオ!!」
「ハァ゛ァァアアアッッ!!!」
一方、タジャドルの一撃に地面に魔獣が落ちたのと同時、サゴーゾコンボがその重力波を最大に発揮していた。
落下と重力で加速した前脚は地面にめり込み、その前足をプトティラが氷漬けにして動きを止めた。
さらには後ろ脚の関節を、裏側からガタキリバキックとワーニングライドが襲いガクリと落す。
立ち上がろうとする腰を下からシャウタが鞭で引き下げ、更に上からはプトティラが回り込んで尾の一撃で叩き落とした。
ついに尻が地面に落ち、地響きがしたところで
《スキャニングチャージ!!》
「セイヤァッ!!」
スーパータトバキックが上半身を後ろから押し込み、上半身も地面に伏せさせた。
立ち上がろうにもサゴーゾの重力場につかまって、ままならない。
そんな魔獣の全身に向かって、シャウタが水流を吹きかけ、それをプトティラが凍らせて動きを封じた。
「ギュご・・・・ガぁ・・・・る・・・・・」
ビキィッッ!!!
そして全身が氷に覆われ、魔獣の動きがビタリと止まった。
「やれやれ、僕らの見せ場がなくなってしまった」
「す、すごい・・・・」
「これが、仮面ライダーオーズ・・・・・」
その光景を離れて見ていた三人は、唖然とするやら感心するやら。
何もやることがなくなってしまった。
「ふゥっ・・・・う゛」
ドサリ
と、そこで分身が消え、一人に戻ったオーズが変身を解いたところで、火野はその場で倒れ込んでしまった。
場所は魔獣の顎の下だ。
凍っているとはいえ、危ない場所である。
「ちょ!?」
「映司さん!!?」
その火野を抱えあげに行く三人。
火野のもとに辿りついて見てみると、体中汗びっしょりで、いかにも疲労困憊という状態ではないか。
実はこのガタキリバコンボ、分身を生成し戦力を単純に50倍にする非常に強力なものなのだが、その分最終的にそのダメージもすべて元の一人になると集まるので、終わった後の疲労感やダメージが半端ないのだ。
更にはコンボの反動という物がある。
一つのコンボになるくらいならこれまでの戦いで慣れてきたので何とかなるが、さすがにこれだけのコンボはきつかったようだ。
ブラカワニは再生能力で回復し、スーパータトバには反動がないものの、それでも六つのコンボを同時に使った疲労は大きい。
「でもこれで!!」
「魔獣は止まったんですよね!?」
「いや、そうもいかないようだよ。見たまえ」
火野に肩を貸し、抱えあげる海東が顎をしゃくって魔獣を指す。
一見微動だにしていない魔獣の巨体だが、よく見るとパラパラ氷の欠片が落ちてきている。
更には氷の擦れるような、ミシリというあの独特な音もしてきていた。
「まだ完全には止まっていないようだね」
「あの攻撃で!?」
「いや、それはそうだけど・・・・・・」
ビキィッッ!!!
海東が解説しようとするが、その瞬間に大きな音が響いた。
魔獣の腹の部分に大きな亀裂が入り、そこから細かいヒビが全身に向かって広がって行っているのだ。
その光景に、身構えるティアナとルネッサ。
海東もディエンドライバーを握り、万が一に備えた。
そして
バキィッッ!!
その氷が砕け、周囲に細かい粒子となって弾け飛んだ。
一瞬視界を白く覆いつくし、それは気温を一度か二度近く下げたそれは、数秒して晴れて行き・・・・・
「・・・?」
「えっと・・・魔獣は・・・・・」
「あそこさ。うまくいったみたいだね」
海東がディエンドライバーを降ろし、指さす。
そこにはゆっくりと光に包まれて降下してくるシンクやミルヒオーレ、エクレールがおり、腕には小さな狐のような獣を抱えていた。
「あれは?」
「おそらく、妖刀に取り付かれていた哀れな犠牲者ってことだろうね」
「じゃあ・・・ひとまず決着ってこと・・・・ですね?」
見ると空の雲は避け始め、日の光が差し込み始めていた。
今回の戦・グラナ砦攻防戦は、負傷者は出たものの、両国ともに死者、行方不明者なく、こうしていったん終了とされたのだった。
to be continued
後書き
ただのオーズ無双な話になってしまった!!!
三人
「やっぱり私たち空気じゃないですかヤダー!!!」
映司
「あれ?五代さんたちは?」
ああほら、五代は抜けて飛んで行った妖刀ぶち壊しに行った。
多分今ごろ、ダルキアン卿とかユキカゼさんと一緒にフルボッコしてんじゃないかな?
ディエンド
「ショウは?」
何故変身しているのかわからんが、答えておこう。
それは次回に話すと。
ああ、変なところに行ったとかじゃなくて、ちゃんと次話に出てきますよ!!
でも一回読み直してみると、一斉変身の所がなんか拍子抜けだなぁ。
これオーズ劇場版みて、さらに脳内でBGM再生できないとポカーンになっちゃいそうだぞ・・・・
ティアナ
「シンクたちの活躍は?」
原作で補完してください。
エクレがいるだけでそのままの描写になってしまうので。
まあ多少なりとも次話で話しますけどね!!!
ルネッサ
「そしてそれで字数稼ぐ気ですね?汚い、流石武闘鬼人汚い」
映司
「次回!!よかったよかった一安心!!そしてショウさんはどうなった?」
ではまた次回
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