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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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487部分:第三十九話 幽霊、袁術を驚かせるのこと六


第三十九話 幽霊、袁術を驚かせるのこと六

「ジョーカーはね」
「僕達ここで畑仕事もしてるし」
「そうして暮らしてるんだ」
「釣りや狩りもしてね」
「大変ね」
 それを聞いてだ。劉備は心から同情した。
 そしてだ。一同に話すのだった。
「あの、これでお化けのことは終わったし」
「はい、そうですね」
「それは」
「袁術さんにはこのことを話して」
 こう言うとだった。孔明と鳳統が言うのだった。
「あっ、そこはですね」
「ありのまま言うよりは」
 二人はこう劉備に話す。
「お化けを退治したと」
「そう言っておくべきです」
「そうするの?」
「その方が袁術さんも南部に進出してくれますし」
「全体的にいい流れになります」
「そうなのね」
 劉備は考える顔で述べた。
「それだったら」
「ただ。この子達はかなり多いですけれど」
「ここまで孤児が出る理由は」
「それなのですが」
 女の子が難しい顔で話してきた。
「実は近頃」
「賊でも出ているのか?」
「それならすぐに退治するのだ」
「南部に妖怪が出るという噂がありまして」
「うっ、それか」
「それなのか」
 関羽と張飛は妖怪と聞いてまた青い顔になった。
「やはりいるのか!?」
「それは勘弁して欲しいのだ」
「乱れていまして」
「乱れている」
「そうなのか」
「はい」
 女の子はさらに話すのだった。
「それを袁術様が聞かれて中々統治に出られなくて賊が出たり政がされていなくて」
「ううむ、そういう話だったのか」
「袁術にも困ったものだ」
「それを何とかしないといけませんから」
「ここは」
 こう話す孔明と鳳統だった。
「お化けを退治したということにしてです」
「袁術さんにお話しましょう」
「ええ、わかったわ」
 劉備もこれで賛同した。そうしてだった。
 一行は子供達とジョーカー達を連れて袁術の下に戻った。話は孔明と鳳統がだ。彼女達の考えた通りに袁術に話すのだった。
「ということで」
「お化けは退治しました」
「うむ、それは何よりなのじゃ」
 左右に張勲と紀霊を置く袁術はそれを聞いて満足した顔で頷いた。
「では剣は劉備殿のものじゃ」
「有り難うございます」
「礼はよいぞ」
 それはいいという袁術だった。
「これで一件落着だな」
「では美羽様」
「ジョーカー殿達は」
「そうじゃな。召抱えるとしよう」
 袁術は機嫌のいい顔のまま話した。
 
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