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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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486部分:第三十九話 幽霊、袁術を驚かせるのこと五


第三十九話 幽霊、袁術を驚かせるのこと五

「僕にここでも何かをさせたいのかね」
「それはないわね」
 神楽はそれは全否定だった。
「絶対にね」
「ないんだ」
「貴方のそれは犯罪よ」
 こうまで言う神楽だった。
「最早ね」
「そうかな。ほんの些細な悪戯だよ」
「悪戯じゃないから」
 また言った神楽だった。
「だから何度も捕まりそうになってるじゃない」
「ううん、皆心が狭いね」
「そのうち大変なことになるわよ。それにしてもね」
 神楽はここで話を変えてきた。子供達を見てだった。
「この子達はどうして」
「そういえばこの人達も」
「一緒にいるのでしょうか」
 ミナと月はジョーカーに三兄弟を見て話す。
「それもちょっとね」
「わかりませんし」
「ああ、それはね」
 ジョーカーが話をはじめた。
「この子達ってあれなんだよ」
「孤児なんですね」
 孔明が言った。
「そうなんですね」
「そうだ、その通りだ」
「この子達は全員だ」
「そうなのだ」
 ゴズウ、ガズウ、メズウの三人が話した。
「それでこの女の子が面倒を見ていた」
「俺達はたまたま一食一晩世話になってだ」
「それで協力しているのだ」
「意外といい奴なのだ?」
 張飛がそれを聞いてこう言った。
「外見は怪しいぇれどそれでも」
「怪しいか」
「確かにそうだな」
「それは否定しない」
 彼等もそれはだった。
「別にな」
「だが、だ。一食一晩の恩を受けたのは事実だ」
「だからこの子達を助けているのだ」
「僕も同じだよ」
 それはジョーカーもだった。
「やっぱりね。子供好きだしね」
「そうなのだな」
 関羽はそれを聞いて少し微笑んだ。
「それはいいことだ」
「外見は怪しいけれどな」
「それでも根はいい人達なんだね」
「それは間違いないようだな」
 馬超に馬岱、趙雲がそれぞれ話す。
「それでか」
「お化けになってるのにも」
「協力していたのか」
「お化けのおもちゃは僕達が作ったんだよ」
 ジョーカーもここで話す。
「実はね」
「道理でよくできていた筈です」
「確かに」
 孔明と鳳統も頷く。
「子供達が作ったにしては」
「そうだったんですね」
「ちなみに最初のアイディアは僕がだったんだよ」
 そうだったというのである。ジョーカーの言葉だ。
「どうかな」
「中々面白かったけれど」
 黄忠はこう前置きしてから話した。
「それでもあまり趣味がよくはないわね」
「そこがいいんだよ」
 ジョーカーは笑いながら話した。
「だって僕の趣味は悪戯なんだから」
「そこが問題なのよ」 
 それを見て話す神楽だった。
 
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