ドリトル先生と悩める画家
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第十幕その十
「絶滅していたと思ったら」
「そうそう、いたよね」
「先生の大発見だったね」
「前から噂になっていたらしいけれど」
「本当にいてね」
「びっくりしたわ」
「そうしたこともあるからね」
だからというのです。
「アマゾンにもまだね」
「発見されていない生きものがいる」
「若しくは絶滅したと思われていた生きものが」
「あの中にいるんだね」
「そうかも知れないんだ」
「そうだよ、森の中だけじゃなくて川の中にも」
ジャングルだけでなくです、アマゾン川のその中にもというのです。
「いるかもね」
「そういえばあそこに凄く大きなアナコンダの噂あるね」
「二十メートル以上あるとか」
「あの噂本当?」
「見たって話が多いけれど」
「今そんな蛇さんいるの?」
「そこまで大きな蛇さんが」
「いるかも知れないね」
先生はそのアナコンダを観つつ答えます、皆と一緒に観ているその大蛇は七メートルはあります。これだけでも相当な大きさですが。
「このアナコンダ君の三倍位の大きさのね」
「三倍ってね」
「鰐さんでも一飲みじゃない」
「あそこにいる生きもの全部よ」
「もう何?」
「怪物みたいよ」
「昔はティタノボアっていう大蛇がいてね」
先生は大昔の生きものにも詳しいです、それでこの蛇のこともお話するのでした。
「十三メートルあったらしいよ、骨格も残っていて見たけれど」
「十三メートルね」
「それ相当よね」
「このアナコンダさんの二倍近いから」
「もうね」
「お化けみたいよ」
「そう、それで相当な大きさだったんだ」
十三メートルのその骨格もというのです。
「博物館の二階の天井から一階まで螺旋状に飾られていたけれど」
「それで一階の床まであるんだ」
「凄い大きさね」
「僕達皆一飲みじゃない」
「恐竜みたいよ」
「十三メートルでそうだから」
先生のお話は続きます。
「二十メートル以上になると」
「もうどんなのかしら」
「この動物園でも飼育出来ないわね」
「恐竜みたいじゃない」
「そこまで大きいと」
「恐竜もいるんじゃって噂があるしね」
アマゾンにはです。
「これはアフリカでもどの国でもあるけれどね」
「ネッシーとかね」
「スコットランドのあれは有名よね」
「先生も何度かネス湖に行ってるけれどね」
「やっぱりネッシーはいるのかしら」
「恐竜かしら」
皆こうも考えるのでした。
「やっぱりね」
「いるのかしら」
「どうかしら」
皆言うのでした、ネッシーのことについても。
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