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ドリトル先生と悩める画家

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第十幕その九

「僕も嬉しいね」
「よし、それじゃあね」
「今はよね」
「太田さんの状況を見て」
「アドバイスをしましょう」
「それがいいね」
 先生も頷きます、そうしてアフリカや中南米の爬虫類達を見ていきますが一緒に観ている動物の皆は今度はこんなことを言いました。
「皆ジャングルにいる生きものだけれど」
「いつも思うけれど違うわね」
「外見も大きさも」
「結構ね」
「そうだよ、ジャングルといってもね」
 先生も皆にお話します。
「アフリカのジャングルとブラジルのアマゾンじゃ違うんだ」
「まただね」
「別のジャングルよね」
「それぞれが違う」
「そうよね」
「そうだよ、皆どちらも行ったことがあるね」
 先生は皆にこうも尋ねました。
「それで観てきたけれど」
「言われてみれば違うわね」
「実際にね」
「どうにも」
「アマゾンはね」
 それこそというのです。
「あまりにも独特だよね」
「うんうん、凄い川だからね」
「あそこの川はね」
「長くて幅も広くて」
「その周りをジャングルが覆っていて」
「その中に色々な生きものがいるんだよね」
「彼等もいるしね」
 先生は赤と黒、白のストライブ模様の蛇達を観ています。とても奇麗で目立つ外見をしています。
「サンゴヘビ君達も」
「アナコンダさんとかね」
「物凄く大きな蛇さんもいるしね」
「あと鰐さんもいるし」
「爬虫類の人達も色々ね」
「うん、それで僕が思うに」
 先生は皆にこうも言いました。
「アフリカもだけどアマゾンは特にね」
「特に?」
「特にっていうと?」
「まだ発見されていない生きものがいるね」
 そうだというのです。
「多分ね」
「いるかな、やっぱり」
「まだ発見されていない生きものが」
「アマゾンには」
「そうだっていうのね」
「若しくは絶滅したと思われている生きものが残っているかも知れないよ」
 先生はこちらのお話もしました。
「人間の知っていることは本当に僅かだからね」
「だからアマゾンもだね」
「まだまだだね」
「いるかも知れない」
「そうかも知れないんだね」
「そうだよ、ニホンオオカミ君達もそうだったね」
 彼等もというのです。 
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