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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第四章 RE:BIRTH
  PLATINUM STORY


BGM
最初・・・無音
光の中・・・「町、時の流れ、人」
問答終盤・・・「一万の軌跡」
ブチのめし・・・「未来への咆哮」

あくまでもイメージですので、脳内再生でもしていただけでばと






★☆★☆★


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★☆★☆★







遠くで、バチバチと炎が爆ぜる音がする。
コンクリートの瓦礫に囲まれているせいか、炎は見えない。

隙間から外の光が差し込んで来ているので、今この状況はしっかりと分かっていた。



「ガァァッッ!!ッォう!!!」


蒔風が叫び声を上げる。
だがそれによって腹筋に力が込められて激痛が走り、叫ぶことすらもままならない。


「ぁ゛・・ぃだぃ゛・・・だずげ・・・」



だから、声も小さくなる。
身体に入る力が抜けていく。

呼吸も乱れて、うまく力が廻らない。
腕に力も入らない。

脚の力も抜けそうになるが、そうすると体重が鉄パイプにのしかかる。
その激痛が脚に指令を飛ばし、泣きじゃくるような顔をしながらも蒔風は立つ。


だが、そうして落ち着いても腹の痛みがそうさせてくれない。
そもそも、頭に血が回らない。

その血はすべて今、腹部から垂れ流しになっている。



(・・ん・・・・ッ!!)

「ぇ?」

『・・・ゅん・・舜、舜ッッ!!!』

「ァリィ・・・・ス・・・・・」

「やっと見えた・・・わかりますか?出てこられますか!?」



そこで、蒔風をドーム状に覆う瓦礫に隙間ができた。

正面斜め上。
そこからアリスがこちらの状況を覗き見てきている。

どうやらアリスが炎をすべて巻き上げて消し散らしていたらしい。
おかげでここは蒸し風呂状態にも火葬場状態にもならなかったが、代わりに向こうからこちらの様子がうかがえてない。

向こうからこっちを覗こうとすると、覗き込む自分の頭で光をふさいでしまうのだ。
顔を離して見えるのは、せいぜい蒔風の顔だけである。


「ぁ・・・ぐ・・・・」

「手を!!伸ばしてください!!」


アリスが腕だけを穴に突っ込み、蒔風に手を伸ばす。
それに向かって蒔風の腕も伸び、掴もうとする。


アリスなら、腕を掴んでこっちの状態が分かるはずだ。
力がうまく廻らせられない今の状態でも、彼女の力でバックアップしてもらえば脱出も、回復の見込みもある。

それを生き延びようとする本能で察知し、蒔風の腕がフルフルと、まるで蝋燭が溶けるかのような遅さで持ちあがって行く。


だが、そこで止まる。
腕が届かない。


原因は、鉄パイプ。
こいつが、それ以上前に進ませてくれない。


「ぁ・・・そん・・・ぁ・・・」

「どうしたんですか!?何かあったんですか!?舜?舜!!!」


アリスの呼びかけも耳に届かない。
否、届いてはいるが、頭に入らない。


死の予感が、脳裏によぎる。
昔、手に入れたこの感覚。
理解してしまった、(それ)



蒔風には、鉄パイプが死神の腕にしか見えなかった。

それが、彼を捉えて離さない。


(死にたくない・・・死にたくない・・・・死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくないよ!!)



心が必死に叫んでる。

そのためには、彼女の腕を掴まなければならない。
だが、そのためには死を越えるような激痛に耐えて前に進まなければならないのだ。


「ぅぅぅうううウウウウうッッ!!」


うつむき、ボロボロと涙をこぼし、歯がガチガチと震える。

死ぬのは、怖い
こんなにも怖いことだったのか。


脚が一歩も動かない。
前に出せない。

瞳を開ける力もない。

ゆっくりと目の前が闇に包まれていく。


そして―――――――




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蒔風が目を開けると・・・・・・

否、本当に目を開けたのか?
そもそも、最初から閉じていたのかもわからない。

光景が飛び込んでくる。

そこは白い空間だった。
光の中、と言った方が正しいだろうか。



蒔風の姿勢はさっきから一ミリたりとも変わっていない。




寝起きのようなぼやけた頭なのに、目の前の光景だけははっきりと見える。
光景と入っても、見渡すばかりの光の中だ。

だがその中において、一つの気配を感じ取った。


『・・・・・・』


それは、蒔風の視線より上にあった。

まるで、丘の上にいる人間を見上げているような感覚。
そこにそいつは浮いている。

その姿はおかしなのものだった。
光の中だというのに、光のシルエットで浮かんでいるような人型。
まるで真っ白の画用紙に、白色で人型を描いたような。
透明人間なのに、そのシルエットだけは薄ぼんやりと見えるのだ。



『よぉ』



それが話しかけてきた。


『この世界は好きかい?』

「嫌いだ」


いきなりの質問。
それに対し、蒔風は思った瞬間返答していた。

もう少し言い方があるだろう。
だがそれを否定するのように、思ったことが瞬時に口から飛び出していく。


「何をしたってうまくいかないときがある。救えないものは救えないし、クソみたいなやつが笑って、イイ人がバカを見る。誰だって人を殺すし、だます。信じられるものなんて、この世界に一体どれだけある?」

『それで?』

「だから嫌いだ。今までだって、どれだけの目にあわされてきたことかわからない。何度だって死にかけた。何度だって痛みを負った。何度だって苦しみを味あわされた。人は希望がある、生きてればいいと言うが、そんなことはない。生きていた方がつらいし、死んだ方がどれだけ楽かということの方が多いじゃないか」

『それで、この世界が嫌いか?』

「嗚呼・・・・嫌いだとも。なんでこんなに必死になってるのか、馬鹿らしくなるくらいにな」

『だったらお前はなんで、ここまで必死になっている?』


その光は問う。
蒔風が、よどみなく答えていく。


「・・・・守りたいものがあるからだ」

『・・・それは?』

「どこの世界をめぐってもそうだった。変わり映えのない日常。つまらない日々。放棄したくなる生活。それが俺の世界での苦痛だった。先の見えない恐怖。どうすればいいのか分からない明日。怠惰な毎日の連続。人生に嫌気がさしてきた」

『他の世界を見て、それは変わったか?』

「思っていたのと違った。どこの世界も、同じだったと思う。ないものねだりだったよ。自分の世界のやつらに負けないくらい、人間はどうしようもなかったし、救いがない世界だった。でも、絶対にみんなが救われるわけもないのに、その中でも諦めないで必死になって救いを求めて縋る人間がいた」

『彼らが悲惨だと思ったか?』

「哀れだとも思った。絶対に救えるわけがないのに、助けたとしても地獄が待ってるだけかもしれないのに、それでも救おうと足掻くその姿を」

『かわいそうか?だから助けてきた?』

「そうかもしれない。だから、俺はこの力を手に入れて、みんなを助けてきたんだと思う。」




『そうだな、蒔風舜。だからお前は、一度として誰かと一緒に立ち向かったことがない』

「え・・・・・」


『誰かを助けたい。そうお前自身が願ったから、お前は強大な力を手に入れた。結果、お前は救われないものを救い、多くの人間を助けてきた』

「ああ」

『だがお前はそう言って、一人で敵に立ち向かっていった。「お前を死なせない」「絶対に守ってやる」・・・それがお前の敵に向かう認識だ』

「・・・・・・」

『たとえWORLD LINKで仲間と一緒に戦うという体をとっても、想いはそれだ。「俺がやる。お前を守る」』


言葉に、蒔風の口が止まる。


『いつだって一人で戦ってきていた。守る、ということはその人間を、物を、背後に置き去りにして自分だけで敵に向かうことだ。それは決して一緒になどではない。それは必ずしも「仲間」のあり方じゃない』

「じゃあ、なんだ」

『それは「王と従者」の関係だ。王が前に出ようとも、従者であるお前が最後にはその身を犠牲にしても必ず守り通す。なるほど、その姿勢は立派だ。神々しいまでに誇り高い道だろう。だが、お前が求めるものはそこにあるのか?』

「おれが・・・求めるもの・・・・」

『そこで「王」が従者も守ろうとするのなら、それはその関係を越えた「仲間」だと言える。だがどうだろう?お前は仲間だという彼らに「自分を守らせようとしない」じゃないか。自分を守ることを、許さないじゃないか』



「俺に死の恐怖はなかった。そんな男に「自己犠牲」も何もない。だから、自分の命を真っ先に懸けられた」

『そうだな。その「理解」が、何よりお前を一人で戦わせた。自己存在の希薄。自らの命の軽視。それがお前をそうさせた。では、今は?』

「・・・今?」

『そう、それを失った――――否、取り戻すことができたお前は、今どうやって戦場に立ちたい?』

「どう・・・やって・・・・・?」



『さて、質問を繰り返そう。蒔風舜、お前は今、何を守りたい?』

「なにを・・・・・」

『問い直すのならばこうだ。「蒔風舜が今、戦場に立つほどに覚悟を決めるような、背負う価値のある物とは何か」』

「背負うもの・・・」



『それは、世界か?』

「世界じゃない。世界は嫌いだ」

『自分の命か?』

「そもそも、それは胸に宿すものだ」

『誰かの命か?』

「見知りもしないどこかの誰かの為に命を懸けるなんて、馬鹿げてる」

『では、何のために?』



「そうだ・・・それは見知った誰かだ」

『だれだ?』

「仲間だ」

『今更背負うと?』



「・・・・今さらかもしれない」

『そうだな』

「でも、今からしちゃいけないことなんて理由は、ない」

『それも然り。真に正論』

「そして、それは俺が背負えるほど軽いものじゃない」

『では?』

「共にいたい。並んで立ちたい。同じ世界で生き、同じ歩幅で歩み、同じように死んでいく。俺はあいつらを、あいつらとの日常を・・・・守りたいんだ」


『日常は怠惰で、無変化で、ぼんやりとしたものじゃなかったのか?』

「でも、その日常の中に輝きがあることを知った」

『日常の怠惰から逃れようとして死を理解し、それでも得られなかったものが最初からあったと?』

「そうだ。変わらない日常を謳歌しよう。日々の中の小さな変化を楽しもう。それはとても小さなものだ。だから、人々はそれを見つけようと一生懸命に生きている。一生懸命に、それを守る。それは、些細なことで崩壊してしまう、本当に脆いものだから」



『覚悟が決まったようだな、蒔風舜』

「ああ」

『生きたいか?』

「ああ」

『何のために?』

「あいつらと、一緒に生きていくために」

『そのために、何をすべきかわかるな?』

「ああ」




『では最初の問いに戻ろう、蒔風舜。君は、この世界が好きか?』

「嫌いだ。でも」

『あぁ・・・そうだよな』


「でも、この世界には守りたいものがある。そのためにだったら、この世界も守ってみせる」


『・・・・わかっていたさ。その答えは』

「ま、まて・・・お前は一体誰なんだ!?」


突風が吹き荒れる。
目を開けてられない。

腕で顔をガードし、その隙間からシルエットが見える。
そのシルエットがドンドン遠くへと去って行ってしまう。


『俺が誰かだって?その問いほど本末転倒なものはないぜ?』

「誰なんだ・・・・お前は・・・どうして俺の心を知る?どうして俺のあり方をそんなにも言い当てる?」

『当然さ。俺は今までお前を守ってたんだからな』

「え・・・・・?」


そして、一気に遠ざかる。
まるで、今度はこちら側も後退して行っているかのような勢いで姿が見えなくなる。

否、もしかしたら遠くに行ったら見えなくなったのではなく「小さくなって消えるから遠くに行ったと錯覚している」だけかもしれない。



『俺は消えるよ。だが忘れるな?人間、誰だって自分の理想像は持ってるもんさ。お前はそれを大仰にしすぎただけだ。この「俺」だって、立派なお前という人間の中にいる要素なんだぜ?』

「まさか・・・お前が・・・・」

『さあ!!蒔風舜よ!!(オレ)の創造主よ!!』

「俺を・・・導いてくれたのか・・・・?」



『戻/行ってこい。あの地獄だという世界で、どれだけ楽しみ、幸福に染め上げるかがお前の人生の命題だろ?』



「ああ・・・ありがとう」

『礼を言う必要はないだろ』

「でも・・・ありがとう。こんな俺を、何年も守ってくれて」



『主人公として存在した(オレ)だ。これぐらいやってやるさ。そして、真打登場、だ』

「――――――――」



蒔風が叫ぶ。
それは風にまみれて聞こえない。


『銀白の翼に祝福あらんことを!!!』



最後の声。
そして、目を閉じ、開く。




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「ハッ・・・ァぐっ!?」


目を開けた蒔風が、意識を取り戻す。
アリスの声が聞こえてくる。

腹の痛みに、顔が歪む。
一切の我慢などできようもない激痛。


だが、それでも蒔風の瞳は生き抜く力に満ち満ちていた。



腕が伸びる。
アリスの腕を掴もうと空を切る。


届かない



足を踏み出す。
無骨な鉄パイプが、さらなる激痛を腹部から全身に訴えかける。
ヌルリと血で滑り、少し前に出る。
腕を伸ばす。



届かない。



脚が、沼に嵌まったかのように動かない。
それでも、蒔風は涙を流しながらも前に進んだ。
彼の足を捉えているのは、一体何か。
腕を伸ばす。



届かない。



その現実に、蒔風はすべてを投げ捨てて楽になりたいと泣きたくなるが、それでも前に進む。
身体の内部を通る鉄パイプが、背中を引っ張る。
蒔風を後ろに引くのは、鉄パイプか、それとも恐怖か。
両方かもしれない。
でも、足を動かす。

腕を伸ばす。



ガクン、と身体が落ちた。
身体から、抜ける。


腹から別の激痛が走り、血が一気に流れ出す。
だが腕だけは前に出ており、崩れ倒れる蒔風のそれを、アリスの腕がつかみ取った。





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「!!掴みまし・・・ッ!?舜!?この状態は・・・舜!!!!!」



瓦礫の中に腕を伸ばしたアリスが、蒔風の腕をつかみ取る。
その瞬間彼がどんな状態かを把握し、もう一方の腕でその瓦礫を弾き飛ばして彼を引き上げた。



「舜、舜!!!」

頭を抱え、しゃがみこんで蒔風の頭を膝に乗せる。
彼女の力が流し込まれ、蒔風の出血が徐々におさまって行く。


「アリ・・・・ス・・・・・」


蒔風の背中の翼も現出し、傷を癒そうと力を回し始めた。

蒔風の状態を知り、佳景山と初原も駆けより、大丈夫かと声をかける。
その願いが翼に共鳴し、応急処置程度――――とりあえず失血死はしないレベルには回復していく。



「あ?助かったのかよ?まぁいい・・・それでも瀕死、まだ勝てるよなぁ?」

「ま、まて・・・見てわからないのか?もう俺たちだって・・・・」

「うっせ!!重傷人一人に”no Name”二人くらい片づけられねえのかよクズが!!」


彼らの姿を見て、機関の男が叫ぶ。

佳景山、初原に、すべてやられたわけではないが損耗を負っていた局員たち。
本来なら引く局面であるのに、この男は蒔風たちを殺すことに執着しすぎている。



「っ・・・・」

「舜?ま、まだ傷が・・・・」



その声を聞いて、蒔風が立ちあがる。
アリスの肩に手をかけ、体重を寄り掛からせながらも彼は立ち上がった。



「礼は・・・させてもらわないとな・・・・」


言う蒔風だが、息は荒い。
だが翼人の回復力はそれを凌駕しつつある。


「ほら行けよ!今だけがチャンスだぞ!!殺せ!!」

「や、やってられっかよ!!テメェだけで殺しやがれ!!」


あまりに横暴な男の言葉に、他の局員は逃走を始める。
その光景に、男がキレる。


「あ゛ァ゛あ゛あ゛ッッ!!もういいッ!!俺が殺す・・・あんなヒョロ野郎、俺一人で十分だッッ!!!」


バチン!とナイフを取り出し、蒔風に向ける男。


「にしてもお前が立ち上がんのかよ?なめてんのか?つまんねぇ正義感振りかざしてヒーロー面ってか?あァ!?」

「・・・んてことはない・・・・・」

「あ?なんだって?」



男が叫ぶ。
つまらない正義感だと。

だが、蒔風はそれに答える。




「誰かが何かの為に立ちあがるのに、それがつまらないなんてことは絶対にない・・・・!!!」




その言葉に一瞬ポカンとし、クックックと笑いながら下を向く男。
そして髪をまくしたてながら一気に男が叫んだ。


「じゃあ俺が俺の為にテメェをブッ殺すのもつまんなくないってことだよなァ!?」

「蒔風!!!」


そして、男が駆ける。
刃に殺気を揺らめかせ、ギラリと眼光を飛ばして蒔風を殺そうと走り寄る。

まるで、彼自身がナイフになったかのような鋭い殺気。
なるほど、この施設の、如いては残党どものボスだということはある。

だがその走駆を見てもなお、銀白の翼人に揺らぎはない―――――!!!



「あぁ、つまらなくなんてないさ。それだってつまらないことじゃない」



ゴォッ!!

ナイフの切っ先が蒔風の顎下に迫り

ガシッ!!


それを素手でつかみ取って止める。


「な!?」

「だがな、お前のそれは―――――!!」

バガドォウッッッガァッッッ!!!!



凄まじい音がした。

蒔風の拳が一瞬で破壊の権化と化し、その皮と肉と骨が、男の顎の骨を完膚無きにまで砕く。
そしてそのたった一歩の踏込みは、男の身体を木の葉のように跳ね飛ばして拳を撃ち抜かせたのだ。



ドシャッ、と男の体が地面に落ちる。
生きている方が悲惨だと思えるようなその状態の男を背中越しに見て、蒔風が言い放った。



「だが・・・・お前のはただ―――――」


―――――くだらねぇ、って言うんだよ。




RE:BIRTH
―――――――PLATINUM WING







to be continued
 
 

 
後書き


復活!!
まずは一人目の帰還です!!


蒔風
「おぉおお!!」

あまりにもリアルな死の足音。
その中で見つけた、本当に守りたいもの。

今度は一緒に戦おう。


そんな感じにしてみました。



蒔風
「そしてまさかの蓋が登場とはな」

あれは蒔風の心理に生きる概念武装みたいなものです。
赤銅の翼はそれを「外した」だけであって「消滅」させたわけではないので、まだどこかに引っかかって残っていたのでしょう。


蒔風
「でも今回で完全に消えたと?」

YES
でも「蓋」みたいな蒔風だって、立派な蒔風のあり方の一つなんです。

本来の蒔風にも、しっかりとその要素はあるんです。
だから、もうそれがなくても大丈夫ですよ。


蒔風
「アリスさんは瓦礫吹っ飛ばせたのになんで・・・あ、俺がいるからか」

アリスがいきなり瓦礫吹っ飛ばしたら、崩壊してお前生き埋めだよ?
引っ張ってもらわなきゃ確実に死んだぞ。


蒔風
「なるほどな。次回は?」


次回は一方、ラピュタの方に戻ります。
そろそろもう一人も戻さないといけませんしね!!

次回、VS天空要塞の一部と、もう一人の帰還

ではまた次回 
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