守護者に俺はなる!!!
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初めまして
海軍から逃げ切った俺達は、とある島に到着した。船を海軍に見つからないように停泊させ、全員で島に上陸する。
ロビン「無人島かしら?」
「メェ~」
『??』
歩いていると、前方にヤギの子供が草を食べていた。
チョッパー「ヤギ?」
「「「に、に、肉だぁぁぁぁぁ!!!!!」」」
ルフィにウソップ、サンジは逃げる子ヤギを追いかける。おいおい、いくら何でもそれはあまり…
ナミ「待ちなさいよ!」
すると、ナミ、ビビ、レモーネの三人がルフィ達の前に立ちはだかる。
ビビ「いくらお腹が空いていると言っても、あんな可愛いヤギを食べるだなんて」
レモーネ「そうよ!」
「メェ~」
確かにナミ達の言い分は分かる。だが、呑気に話してる場合じゃなくなったな。
ゾロ「どうやら、可愛いヤギさん達に好かれちまったみたいだぜ」
ユウ「そうみたいだな」
ナミ「え?」
すると、周りの草むらなどから大量のヤギが出て来た。見た感じ怒ってるな。
チョッパー「罠だ!俺達罠に嵌められたんだ!!」
すると、ヤギが俺達目掛けて突進して来る。
ゾロ「しょうがねぇ」
チョッパー「斬るなゾロ!」
刀で斬ろうとするゾロを止めるチョッパー。
チョッパー「こいつら悪い奴等じゃない!俺には分かるんだ!」
その言葉に俺達はヤギを傷つけない様に対処する。
チョッパー「待て!お前達を食べたりなんかしないよ。俺が約束する!でも、どうして俺達を罠に嵌めたんだ?」
「メェメェ。メメェメェメ」
チョッパー「えっ!?こいつら誰かに命令されてやったんだ」
ヤギの言葉を俺達に教えるチョッパー。ホント、動物同士だから便利だよな。
チョッパー「止めるんだ!」
チョッパーが攻撃して来るヤギを止めようとする。しかし、ヤギ達は一向に止める気配はない。
チョッパー「止めろおおおおおお!!!!」
人型に変身して叫ぶ。すると、攻撃してたヤギが全員驚く。いや、全匹?
「ひゃああああああ!!!」
すると、木から老人が落ちてきた。
「バ、バケモンや!!?」
ルフィ「変なおっさんが落ちたぞ」
ビビ「トニー君、ヤギさん達に命令してたのはその人なの?」
チョッパー「どうなんだ?」
「「メェ~」」
チョッパー「そうだって」
って事は、このヤギ達は全て爺さんのペットなのか?
「あわわわわわ!!」
爺さんは慌てふためく。
ゾロ「俺達に襲われるとでも思ったんだろ」
ユウ「ま、そう思われても仕方ないけどな。俺達海賊だしよ」
サンジ「心配すんな。水と食料が欲しいだけさ」
「海賊の言う事なんか信用出来るかい!言うとくが、この島にはお宝なんか無いさかいな!ワイは無一文や!!」
ウソップ「どう見たって大金持ちには見えねぇよ!」
確かにそうだな。よく見ると服もボロボロだしな。
「クソ海賊共め!こうなったらワイも男や!煮るなり焼くなり好きにせんかい!!」
サンジ「ほ~そうかい。俺はコックだ。煮るのも焼くのも得意だ」
「待った!待った冗談やっちゅうねん」
爺さんは石ころを数個投げて草むらに逃げていく。しかし、途中で枝に引っ掛かり動けなくなる。それをゾロが枝を切って助けてやった。しかし、それにビビったのか爺さんは気絶した。
ルフィ「のびちまったぞ」
ウソップ「負けん気は強ぇが、気の小さい爺さんだな」
気絶した爺さんを診察するチョッパー。すると、顔を青くする。
チョッパー「大変だ!心臓が止まってる!!」
『え!?』
その言葉に俺達は驚く。
ルフィ「ゾロ!」
ウソップ「鬼!」
ナミ「酷いわ!」
サンジ「マリモ」
ビビ「残酷です!」
レモーネ「そうよ!」
ユウ「殺すとはな」
「メェ!」
ゾロ「やっ!ちょっ!ちがっ!!えっ!!」
流石の本人もこの事態に焦っているな。チョッパーは必死に爺さんに心臓マッサージしてる。
チョッパー「俺は医者だ!早く爺さんを家に連れて行かないと!!」
「メェ…」
そして急いで爺さんの家に向かった。ゾロは罰として爺さんを背負っている。ベッドに寝かせて暫くすると、爺さんが目を覚ました。
「ふぅ…もうちょっとで殺されるとこやった。やっぱ海賊は油断も隙もならんわ」
ウソップ「よく言うぜ、勝手に気絶しちまった癖に」
ルフィ「ヤギのおっさん、ビビって心臓止まったのか?」
サンジ「このグランドラインじゃ驚きの毎日だろうが。よくそんな小せぇ心臓で生きてこられたもんだぜ」
ルフィ「ホントだな!」
笑いながら言うルフィ。確かにこのグランドラインじゃ驚きの連続だ。俺も初めて来た時は驚きすぎたな。
ナミ「でもよかった。命に別状がなくて」
「ええことなんかあるかい!!」
突然叫んだ爺さんは、そろばんを取り出す。
「ねがいましては、お前らのせいで腰は抜けるは死ぬ目に合うわ、おまけに薪割も水汲みもできん。えらい損害や!しめて五千万ベリーの損害やな」
そう言う爺さんを無視して、俺を含めた男連中は離れていく。ナミと2人でそろばんをはじいて値段を交渉してると、爺さんは泣き出した。
ルフィ「分かったよ爺さん。俺達が薪割や水汲みをしてやるよ」
「麦わらの兄ちゃん話分かるやないか!商談成立や」
ルフィがそう言うと打って変わって、笑顔になる爺さん。ド突いたろかホンマに。で、俺達は手分けして薪割りと水汲みを始めた。
サンジ「あの爺さん、よっぽど海賊が嫌いみたいだな」
ユウ「そうだな。何か恨みでもあるんじゃないのか?」
チョッパー「この島で人間は爺さん1人だって。何処からか流れ着いて、もう20年の付き合いになるんだってさ」
20年か。長いな…
ルフィ「20年!?んん?そんな奴前にもいたな」
いたのかよ。見ると、ナミは何かを思い出し苦笑いをしている。お前も見たのかよ…するとゾロが何処かに行こうとする。
ルフィ「何処行くんだゾロ?」
ゾロ「食いモン探してくる。あの爺さんが分けてくれるとは思えねぇしな」
だな。分けてくれって言った瞬間、またそろばんで勘定しそうだしな。
ルフィ「そっか!だったら肉頼むぞ肉!」
ゾロ「贅沢言うな!!」
そしてゾロは森の中に入っていった。
「もっと腰入れてやらんかい!近頃の若いモンは薪割りもロクに出来んのかいな」
爺さんは俺達に指示するだけ指示し、自分は何もせず口だけ出してくる。
ユウ「……」
俺は割れた薪を強い力で握っていた。ミシミシと音を立ててる薪がある。そして夜になっても、爺さんからの仕事は次々出された。
ゾロ「お前ら、まだやってんのか?」
ウソップ「あの爺さんが次から次へと仕事押し付けやがって!!」
レモーネ「もう疲れたわ」
ルフィ「腹減った~」
するとゾロが取って来た果物を差し出してくれた。そしてそれを食べてると、ゾロが山の上で海賊船を見たと言い出した。
ルフィ「海賊船?」
ゾロ「ボロ船だが、確かに海賊旗があったからな」
ルフィ「誰が作ったんだ?」
サンジ「爺さんしかいねぇだろ」
ユウ「そうだな。この島には爺さんしかいなかったんだ」
俺は果物をいくつか取ると、木にもたれる。
ユウ「悪い。俺もう休ませてもらうぞ」
そしてすぐに眠りについた。すると、今度は見慣れた場所にいた。
ユウ「ここは…確かアラバスタの時に見た」
『その通りです』
振り返ると、俺をこの世界に転生させ、つい最近その事を思い出させた女神がいた。
ユウ「あんたか。で、何の用だ?」
『はい。貴方に授けた能力ですが、見たところ完璧に使いこなせていないようでしたので』
ユウ「そうだな」
俺はニードルスでの戦いを思い出す。百式観音が長時間出せなかったしな。
『そこで、その能力の元の持ち主から修行を付けてあげたいと言われまして』
ユウ「修行か。それはありがたいな。だが、今現在俺は寝てるだけだ。どうやって修行をするんだよ」
『その事ですが、基本は貴方が眠った時に行います。そして、寝ている間は1日が1ヶ月になります』
ユウ「は?」
俺は言葉に理解できなかった。
『ですから、貴方の世界で寝た時は、こちらでは1ヶ月になるんです』
ユウ「つまり、俺が寝た時に修行を行い、1ヶ月分の修行が出来るってことか」
『その通りです』
それはありがたい。少しでも長い時間が必要だしな。
『それでは、貴方に修行を付けてくれる方達を紹介します』
そう言うと、目の前から人が現れた。
『まずは、百式観音の使われるネテロです』
ネテロ「ほっほっほ。よろしくのぅ」
『次に、居合拳等を使用する高畑・T・タカミチです』
タカミチ「よろしくね」
『次は川神流の総代、川神鉄心です』
鉄心「いい目をしておるのぅ」
『流派東方不敗、東方不敗です』
東方不敗「弟子を取るのはドモン以来じゃな!!」
『知識や技術等は、篠ノ乃束です』
束「なるほど~!確かに君なら、この束さんの弟子にピッタリだね♪どんどん教えるよ~!ブイブイ♪」
『太陽の能力、エスカノールです』
エスカノール「あなたが私の能力を受け継いだ者ですか。私が直々に教えるのに感謝しなさい」
『チャクラ等を教えるのは、歴代の影達です。そして、宝具は各持主が出て来ますので、使用した時に分からない事があればその都度聞いて下さい』
ユウ「……」
あまりの豪華な顔に、俺は言葉を失っていた。だが、これで確実に今より更に強くなれる!!
ユウ「これからよろしくお願いします!!」
『ああ!!』
そして、俺の修行は始まったのだった。
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