守護者に俺はなる!!!
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レース終了。なんだが・・・
気絶から目を覚ました俺は、真っ青な空を見ていた。
「ん?お前さん気が付いたか」
ユウ「あんたは?」
船を漕いでる老人に話を聞く。
「あの船で罐焚きをしてたジジイじゃよ」
「爺さん、なんて格好だよ」
すると、横に座ってる男が話に加わる。
「儂も生きるのに必死でな。それにしても、大の男3人を運ぶのはほねじゃったぞ」
すると、奥で寝てるルフィに目を向ける。
ユウ「そうか。俺を含め船長も助けてくれた事に感謝するよ」
「麦わら!?」
「たいした男だ。あのガスパーデを倒しちまった。そっちの兄さんも、入れ墨野郎を倒したしの」
「何だと!?」
すると男は驚くが、すぐに表情を変えた。
「…だったら俺を助ける必要なんかなかったぜ。もう生きてる意味がねぇ。ガスパーデを倒す事だけが、俺の生きてる意味だった。麦わらに横取りされ、俺の生きがいは消えちまった」
「儂はそうは思えんね。神様って奴は、粋な事を時々なさる」
「何の話だ?」
船などに括り付けてる浮き輪を引き上げてる爺さんが話し出す。
「オメェさん背中に大きな傷があるな?」
「見たのか?」
「ああ、それで確信したよ。妹がいたって言ってたろ?生きとるよ」
「!?」
その言葉に男は驚く。
「何言ってんだい。俺の妹は8年前…」
「あの日儂は川から子供を助けた。3歳の女の子だ。名前だけは憶えていたよ…アデル・バスクード」
「あ…あぁ…」
「じっちゃ~ん!!」
すると、島から女の子の叫び声が聞こえた。前を見ると、メリー号が止まってる場所から岩に乗り、こちらを見ながら手を振っている。隣にはウソップがいた。
「…人生は面白い。生きていればこそ、きっといいこともあらぁな」
そして俺達は無事に皆と合流した。そしてゴールがある島に向けて出発する。
「すみませんな、この子に服まで貰って」
ナミ「アタシのお古だけどね」
ゾロ「爺さん…死ぬ気じゃなかったのか」
「儂がか?バカ抜かせ!ボイラーの最期を看取っただけじゃ。死ぬなんて一言も言ってないぞ」
そう言われゾロとサンジはバツの悪そうな顔をする。
ビビ「動かないで下さいユウさん」
レモーネ「そうよ。大人しくしていないと治療できないでしょ!全く」
ロビン「そうね」
で、俺は現在ビビ達から治療と説教を受けていた。
ビビ「無事に帰ってきてくださいって言いましたよね!」
ユウ「はい…」
レモーネ「確かに帰って来たけど、お腹に傷なんか作って」
ユウ「すみません…」
ロビン「ユウにしては、珍しく油断していたものね」
何で知ってるんだよ。ロビンの奴、能力で見てたな…とにかく治療が終わり、話をする為に各自座る。俺はナミとロビンの間に無理矢理座らされる。サンジも文句を言いたかったみたいだが、ナミ達の雰囲気に気が付き顔を逸らしていた。
『……』
だが、男と女の子が兄妹と聞かされ、気まずい空気が流れる。
ウソップ「…なんか気まずくない?」
ナミ「そりゃそうでしょ。いきなり兄妹って言われてもね」
ルフィ「帽子…」
ルフィは大切な麦わら帽を無くして泣いていた。
サンジ「元気出せよ。あれ程探してなかったんだ。気持ちは分かるが…」
ルフィ「帽子…」
サンジの慰めにも、ルフィは泣きっぱなしである。
「ほらよ」
すると、男がルフィの麦わら帽子を投げて来た。
ルフィ「ああっ!!帽子~!!!」
ウソップ「おいアンタ」
「大事なモンだって言ってたからな。足元にあったのを拾っておいた」
ルフィ「ありがどう!お前いい奴だな。ナミ~、また直して~!!」
ナミ「はいはい」
そしてナミは帽子を受け取り、裁縫で破れた部分を縫ってあげた。直った帽子を嬉しそうに被ったルフィは、外に出て行った。
ルフィ「島が見えたぞ~!!」
その言葉に全員が外に出る。
ビビ「あれがゴールの島なんですね」
ユウ「みたいだな」
ナミ「おじいさんが持ち出してくれたログとも合ってる。って事は…」
『優勝だ~!!』
全員が嬉しそうに叫ぶ。だが、その楽しいひと時は一瞬で終わった。
ウソップ「えええええ!?海軍だ!!!」
ナミ「何でココにいるのよ!!」
サンジ「ちょっと待て!あいつこの前追いかけて来た奴か?」
「全速前進!!地の果てまで追いかけろ!!」
『絶対的正義の名のもとに!!』
俺達はすぐさま船を反転させ、逃げる事にする。爺さん達は乗っていた小舟に移る。
「なんでだよ!俺達を助けた事を話せばいいじゃんか!」
ウソップ「そんな事聞いちゃくんないさ」
ナミ「私達は海賊なのよ。こういう時は逃げるしかないでしょ」
「でも!でもぉ…」
女の子は悲しそうな顔をする。
ナミ「あんたはこれから、日の当たる所で生きるの。お尋ね者と関わっちゃ駄目」
「でもぉ…」
ナミ「もう生きる意味ないなんて言っちゃ駄目よ。じゃあね」
ウソップ「元気でな!」
サンジ「素敵なレディになるんだぜ」
ロビン「その為には、まず言葉遣いね」
レモーネ「後服装もね」
ビビ「3人ともお元気で!」
ゾロ「達者でな」
チョッパー「体には気を付けろよ!」
ユウ「爺さんと兄さんと仲良く暮らせよ」
ルフィを残して、俺達は前方に向かった。ルフィと男が何かを話してるが、流石に離れてるから聞こえないな。
ルフィ「じゃ~な~!元気でいろよぉぉぉ!!!!」
そして俺達は爺さん達と分かれたのだった。さて、後は海軍から逃げるだけか。
ゾロ「意外だな」
ナミ「何が?」
ゾロがナミに話しかける。おいゾロ、今のナミに話しかけるのは…
ゾロ「賞金だよ。三億ベリーをあっさり諦めるとはな」
ナミ「しょうがないでしょ…この状況でどうせぇっちゅうの!ええ!!!!あの胴元よ!絶対そうよ!!あいつガスパーデすら嵌める気だったのよ!!もう絶対許さないぃぃぃぃ!!!!」
叫びながらゾロの首を絞めるナミ。だから言わんこっちゃない。
ゾロ「で…でもそいつは…もう…生きてるかどうか…」
その状況できちんと説明するお前に感心するよ俺は。
ルフィ「まぁいいじゃんか。クヨクヨすんなって。まだまだ旅は続くんだぜ?またなんかあるって!」
ユウ「そうだな。それに、今は後ろの連中をどうにかしないとな」
「待て~!!貴様ら~~~!!!」
そんなに叫んで、喉潰れるぞ。
ナミ「あぁ~やだ。私こんな貧乏海賊やだ。あんな船振り切ってとっとと次の島行くわよ!!!」
サンジ「はぁ~いナミすわ~ん♥」
ルフィ「よ~し!海賊王に向かって全速前進!!次の冒険に向かって…行くぞぉ!!皆~~!!!」
『おおおおお!!!!!!』
後書き
デッドエンド終了しました。
いや~疲れた!!
後、シャーロットですが、シャーロット・スムージーでした
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