守護者に俺はなる!!!
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平和な日2
グランドラインを順調に進んでいる麦わら海賊団。今日も今のところは何もなく、平和な時間が流れている。
ゾロ「1867!1868!1869!」
ゾロは見張り台のてっぺんで、親指だけで片手腕立て伏せをしている。ルフィ、ウソップ、チョッパーは釣りを楽しんでいる。ロビンはいつものように読書。ナミはビビとレモーネと談笑しながら、たまにログポースを確認している。俺はルフィ達の側で釣りを見ている。
チョッパー「きた!!」
チョッパーの竿に魚がかかり、釣り上げる。
チョッパー「釣れた!」
ユウ「やるなチョッパー」
ウソップ「おお!こっちもきた!!」
すると、ウソップの竿にも当たりがくる。竿がかなりしなり、大物の予感がする。
ウソップ「これはデカいぞ!ひょっとして、この辺のヌシかも知れねぇ!!」
そして、ようやく釣り上げる。で釣れたのは…
「「「「……」」」」
かなり小さい魚だった。金魚サイズだなそれ。
チョッパー「…ヌシ」
ルフィ「それ食うとこねぇぞ」
ユウ「金魚か?」
ウソップ「だ~!!うるせぇ!!まだ一匹も釣れてねぇのに四の五の言うな!!!」
ルフィ「よし見てろ!!」
そしてルフィも釣り糸を垂らす。
ルフィ「デカいの釣るぞ~!!」
サンジ「んナミさ~ん!!美容に最高、お肌スベスベ特製トロピカルジュースをお持ちしやした」
ナミ「ありがとう」
「「「いいな~!!」」」
それを見たルフィ達は、物欲しそうに言う。
ルフィ「俺にもくれ~!!」
チョッパー「スベスベだ!!」
サンジ「いや、オメェらがお肌スベスベになってどうすんだよ」
「「「可愛いじゃん」」」
ユウ「おい!」
男でそれはないだろ…でも、なんだかんだで全員分用意してるサンジであった。俺も美味しく頂きましたよ。お肌スベスベになったところでだがな。
ナミ「風もよし、潮もよし、今日は1日問題なさそうね」
確かにナミの言う通り、いい天気だし風も落ち着いているな。
ルフィ「かかったぁ!!!」
ルフィの竿に魚がかかった。釣り上げると、甲板に上がったのは魚ではなくアンモナイトだった。
ルフィ「何だこれ?」
チョッパー「デケェ!!」
サンジ「おいルフィ、何釣ってんだ?」
釣り上げたアンモナイトに全員が集まる。
ルフィ「デケェサザエだな~」
ウソップ「ってかそれ、サザエじゃねぇでございま~す」
ユウ「どうすんだこれ?」
釣ったはいいが、どうするつもりだ?
ルフィ「食えるかな?」
ウソップ「食うんかい!」
涎を出しながら言うな。行儀悪い。
サンジ「…つぼ焼き?」
ウソップ「ってお前もか!!」
流石はサンジ、料理人だな。すると、アンモナイトの貝が開き、中から人が出てきた。
「いや~、死ぬかと思いました。ども、ども、ども、ども」
ルフィ「誰だ…おめぇ?」
「いや~!どうも申し遅れまして!私コール1つで、貴方の町に真心籠めて商品をお届け。電伝虫通販のライスライスと申します!以後お見知りおきを」
電伝虫通販?初めて聞いたな。
ビビ「へ~、貴方が」
ナミ「ビビ、知ってるの?」
ビビ「直接は見た事ないけど、たまにパパやテラコッタさんが使ってたのを見た事があるのよ。カタログで」
へ~、アラバスタで使われてたのか。ってか、テラコッタは分かるがコブラ王…あんた通販使ってたのかよ。何買ってたんだ?
ゾロ「電伝虫通販?なんだぞりゃ??」
ライス「はい!私このエスカール号で、商品の配送中だったのでございますが、強烈な嵐に遭遇しましてあっちユラユラ!こっちユラユラ!遭難していたのでございます」
ナミ「そうなん…ですか」
ナミ、敢えて言わなかったんだぞ俺。
ライス「そうなんです!いやハハハ!!お嬢様ナイスツッコミですね」
ユウ「お前もわざわざ言わんでいいわ!!!」
チョッパー「さ、ほら水飲んで」
チョッパーは、エスカール号を治療していた。
ライス「お助けいただきありがとうございます!お礼といってはなんですが、カタログをど~ぞ。購入し次第お届けします」
ゾロ「へ~便利だな。海の上でも届けてくれんだな」
ライス「それは無理です」
ゾロ「へ~…そうかい…」
怒るなゾロ。こんな奴相手に怒れば負けた気がするぞ。
ライス「はい。私共は安全確実、低価格をモットーとしておりまして…」
ライスが話している間に、ルフィとウソップがエスカール号に入ってる商品を取り出している。
ライス「あ~!!何やってんですかあんた達!!」
素早く商品を奪い取る。
ライス「はい、今日ご紹介しますのがね、こちらね、もう皆様お馴染になっておりますプルプルプレードですね。我が社のトップ商品このプルプルプレードのね、なんとこちら新モデルでしてね…」
いきなり商品の説明を始めたぞ。生前に見た通販番組が、まさかこんな場所で見れるとはな。
ユウ「聞いてられねぇ」
俺はその場から離れ、ロビンが読書をしてる側に座る。
ロビン「あら?聞かなくていいのかしら」
ユウ「ああ。別に買うつもりもないしな」
ロビン「あらあら」
そのままロビンは読書を続ける。あ~…段々眠くなってきたな。うつらうつらとしてると、先程の奴が物凄い勢いで船から出て行った。
ユウ「なんだ?」
ロビン「きっと彼に驚いたのね。賞金首のモンキー・Ⅾ・ルフィに」
ユウ「いや、一応俺ルフィより金額上なんだが」
そんな事を言ってると、ナミがあの通販野郎から貰った紙で、溜まってた海図を書くそうだ。その間、余程の事がない限り部屋に入るなと言われた。ま、今のところは大丈夫だろう。んで、ルフィ達は甲板の掃除をすることになり、俺は免除されたがゾロがロビン達にもやらせろと言い、サンジと言い合いになっていた。
ゾロ「ぶった斬る!!」
サンジ「三枚にオロされてぇのか!」
ゾロ「テメェこそみじん切りにしてやる!」
ルフィ「いいぞやれやれ~!!」
ビビ「サンジさん!Mrブシドーも!!」
ビビが止めに入るが聞かず、そのまま攻撃を続ける。すると、部屋から出てきたナミに一撃でノックアウトされた。
ナミ「静かにしてって言ったでしょ!!」
チョッパー「い、一撃だ…」
レモーネ「恐ろしいわね」
ユウ「ああなったナミには手を出さない方がいいぞ」
俺の経験が言うから間違いない。昔邪魔して、俺も殴られたっけ。懐かしいな~
ユウ「って今度はなにしてんだ!!」
いつの間にか甲板が泡だらけになっていた。
ゾロ「なんだこりゃ?…お肌ツルツル石鹸??」
それさっきの奴が落としていったのか。で、懲りずにルフィ達がモップを滑らせて遊んでると、そのまま部屋に突っ込んでいった。
ナミ「地図が!!」
ルフィ「地図?」
ウソップ「仕事ってその事だったのか」
ナミ「そうよ…グランドラインに入ってから、ここまでの航海を記録した、世界でたった1枚の地図よ。それなのに!!」
ナミは涙を浮かべながらルフィ達を見ていた。
ユウ「……」
ナミの昔からの夢である、自分だけの世界地図を完成させる。確かに今まで色んなことがあった。ナミは航海士でもあるから、中々暇な時はない。今回はその機会だったっというわけだ。
ナミ「出てって!!」
そしてナミは全員を部屋から出て行かせた。
『……』
最後に、邪魔したら罰金10万ベリーと言い扉を閉めた。
ユウ「お前ら、分かっただろ?」
俺は一発ずつ拳骨をする。
サンジ「何すんだよ!!」
ユウ「「何すんだよ」じゃねぇよ。ナミは…俺の妹は昔からの夢である自分だけの世界地図を完成させる。それがどれだけ大変なのか分かってんのか?普段は、この船の航海に追われ地図を書く暇すらない。だが、今回はあの紙を手に入れ特に天気も荒れる事もないから、やっとの思いで地図を書き始めた。なのに、お前らは邪魔ばかりだ。ルフィ、お前ゲンさんに笑顔を奪うなと言われたんじゃなかったのか?」
ルフィ「……」
ユウ「なにナミを泣かしてんだよ。こういう時こそ、普段迷惑をかけてるお前らがナミに恩を返す時じゃないのかよ!!」
『……』
俺の言葉に、誰も何も言わなかった。
ユウ「次邪魔したら、今度は俺がお前らを海に叩き落とすからな」
俺はそう言い、ナミの部屋の中に入っていった。見ると、ナミは汚れた地図を見ていた。
ユウ「……」
ナミ「お兄ちゃん」
ユウ「俺がここで見張っててやる。だから、今はその世界地図を書けるだけ書け!!」
ナミ「…うん!!」
そしてナミは作業に取り掛かった。それからナミは作業に没頭する。また、今まで騒がしかったルフィ達も大人しく、俺も特に何もすることはなかった。
チョッパー「大変だ~~!!!ナミ~~!!!」
すると、外でチョッパーが騒いでいた。ナミは集中するために耳栓をしていた。
ユウ「何を騒いでるんだ?」
俺は外に出て、チョッパーを注意する。
ユウ「おい、騒がしいぞチョッ…パー」
チョッパー「ユウ…」
外を見ると、前方に巨大な竜巻が発生していた。
ユウ「おいおい!なんでこんな状況になるまで放っておいた!!」
チョッパー「だって…罰金10万ベリーだってナミが」
そうだった…チョッパーは良くも悪くも俺達の言葉を信じるんだった。
ユウ「ってそんな事考えてる場合じゃない!!ナミ!!ナミ!!!」
俺はナミの肩を叩く。
ナミ「どうしたのお兄ちゃん?」
ユウ「前方に巨大な竜巻が発生してる。指示をくれ!!他の連中は俺が叩き起こす!!!」
ナミ「分かったわ!!」
俺は急いで甲板に出て、能力で全員の頭上にタライを落とす。
『イッテ~~~~!!!!!!』
ユウ「起きろ!!このままじゃ船が沈むぞ!!!」
文句を言うのを聞かず、ナミの指示を聞く。
ナミ「ルフィ!ゾロ!帆を畳んで!!チョッパー、ビビ、レモーネ!船の荷物を固定して!!お兄ちゃんとサンジ君は舵を!!面舵一杯!!!」
それぞれナミの指示通りに動く。ってロビン!本読んでないでお前も手伝え!!
ナミ「いいこと!!高波で私の大切な地図に何かあったら…あんた達、只じゃおかないわよ!」
チョッパー「やっぱり怖い!!」
そして何とか竜巻から逃れることができたのだった。
ナミ「ご苦労様。もう皆休んでいいわよ」
『ふ~っ』
やれやれ、何とかなったか。
ユウ「それよりロビン…お前手伝えよな」
ロビン「あら、ごめんなさいね」
ユウ「ったく」
俺は軽くロビンの頭をコツンと小突いた。
サンジ「ところでユウ…」
ゾロ「よくも俺達にタライを落としてくれたな」
ユウ「えっ」
振り返ると、頭にたんこぶを作ったルフィ達がいた。その中にはビビとレモーネの姿も。
ユウ(しまった!男連中だけじゃなく、ビビ達にまで落としたか!!)
ビビ「ユウさん!」
レモーネ「覚悟はできてるでしょうね!!」
ユウ「…逃げるが勝ち!!」
ウソップ「逃げたぞ!!追え~!!」
そして船の上で鬼ごっこが始まった瞬間でもあった。
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