守護者に俺はなる!!!
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平和な日1
アラバスタを出港してから3日が過ぎた。航海はのんびりしており、久々に平和な日が続いている。
ユウ「ん…ふあぁぁぁぁっ」
目が覚めた俺は、甲板で見張りをしてるナミの為にキッチンでコーヒーを淹れる。ついでに自分の分も。
ユウ「よう」
ナミ「お兄ちゃん」
ユウ「見張りお疲れ。コーヒーだ」
ナミ「ありがとう」
俺は片方のカップをナミに渡し、残りは俺が飲む。…うん、目覚めのコーヒーは生前と同じで美味いな。
ユウ「ん?あれは…島だな」
見ると前方に島の影が見える。
ナミ「ホントね。皆起きて!起きて!!」
ナミが叫んで全員を起こす。すると下から叫び声が聞こえた。
サンジ「テメェ気色悪い顔出してんじゃねぇ!!」
ゾロ「そいつは俺の台詞だ~!!」
ユウ「ま、あの状態で目が覚めたらああなるわな」
ナミ「島よ!島が見えたわよ!!」
ルフィ「島~~!!!!あひゃひゃひゃひゃ!!!何処だ?」
カサカサとメインマストをよじ登って来たルフィ。ゴキブリかよお前…
ナミ「ほら見て」
前方に見える島を指差すナミ。それを見たルフィは嬉しそうな表情になる。そして船を停泊させ、島に上陸する。みると、ロビンの姿が見えないな。
ルフィ「怪物はいねぇのか!!デッカくて強ぇのがいいな!!」
ワクワクしながら言うルフィ。
ウソップ「踏まねぇでくれ、踏まねぇでくれ。人の人生まで踏まねぇでくれ」
ウソップは、踏まれて曲がった鼻を治していた。人生ってお前、鼻踏まれたくらいで大袈裟な。
ナミ「怪しい気配はないようね」
レモーネ「そうね。見た感じ小さな島みたいね」
サンジ「見てくれナミさん!」
するとサンジがヤシの木に登って、そこにあった木の実をもぎって見せる。
サンジ「こいつは保存食糧にもってこいだぜ!この島には、沢山生ってるようだ」
木の実を俺とナミに投げる。
ナミ「へ~。集めて船に積んでおいた方がよさそうね」
ユウ「だな。ウチには大飯ぐらいの奴がいるしな」
ウチの船の場合、食料はたくさんあっても困らない。すぐにウチの船長が食いつくすからな。俺も別でポーチに保存しておくか。
サンジ「他にも食材になりそうな植物がたくさんありそうだ!この島、コックには中々楽しめそうだぜ」
嬉しそうな顔でそう言うサンジ。
ナミ「分かった。じゃあサンジ君は食材探しをお願い。で、残りはこれ」
ナミは、サンジ以外に木の棒を差し出す。
ナミ「短いのを引いた人は、今日1日この木の実を集めて。長いのを引いた人は船の見張り。中くらいのを引いた人は、私と一緒に測量に付き合ってもらうわ」
ゾロ「何でおめぇが勝手にそんな事指図すんだ!!」
ユウ「ゾロ、よく考えろよ。こういうのは、本来船長が指示するんだ。だが…」
俺はルフィを見る。ゾロも見る。そこには、何故か木の棒を3本引いてるルフィがいた。
ルフィ「お~、どれも短けぇぞ」
ウソップ「オメェは何で3本抜くんだよ!」
ルフィ「たくさん抜いた方が偉いんじゃねぇのか?」
ビビ「違うわよルフィさん」
ユウ「あれが俺達の船長だ」
ゾロ「……」
俺の言葉に、ゾロは理解したのか諦めていた。で、クジの結果は木の実探しがルフィ、ウソップ、ゾロ。船の番はチョッパー、ビビ、後降りてこないロビン。俺とレモーネはナミの測量の手伝いだ。サンジは別行動だ。
ユウ「さて、それじゃあ俺達はナミの手伝いに行くか」
レモーネ「そうね」
ナミ「お願いね」
俺達は取り敢えず、島が一望できる場所に向かう。そこに到着すると、ナミは測量機を組み立てて、島の経度を確認する。
ナミ「方向線はこんな感じ…」
ユウ「ナミの測量する姿初めて見たけど、こんな感じで行うんだな」
ナミ「そっか。お兄ちゃんは初めてだっけ?」
ユウ「ああ」
ナミ「…よし!次は、レモーネ!」
レモーネ「ん?」
ナミ「悪いけど、これ持って高く飛んでくれないかしら」
ナミは小型の電伝虫をレモーネに渡す。
ナミ「それは、測量するための小型のカメラなの。高く飛んで島全体を撮ってほしいのよ」
レモーネ「分かったわ。ユウ、風おこしてくれる?」
ユウ「ん?ああ、体重を軽くしてそれで飛び上がるのか。分かった」
俺はレモーネの注文通りに風を起こす。その風に乗ったレモーネは空高く飛んでいく。
ナミ「ホント便利よね」
ユウ「ああ。俺も流石にあそこまで高くは飛べないしな」
レモーネは、自分の体重を自在に変えられる。なので、体重をゼロにすれば風の力で空高く飛べる。俺がアルバーナで飛んだ高さより高く。そして傘を開いてゆっくりと下りて来た。
レモーネ「お待たせ。バッチリ撮れたわよ」
ナミ「ありがとう」
そんな事を繰り返しながら、島を一周し測量を終えた。その夜、皆で浜辺で晩飯を食うことになった。
ナミ「それで、何でアンタ達は1個も採ってこられなかったのよ!」
ナミは今現在、木の実を1つも採ってこなかったルフィとウソップを説教している。
ルフィ「んん…何でって言われてもな」
ウソップ「その時俺は思った。巨大なキングコンドルが俺に襲い掛かりうわあああ!!すまん皆…俺は命を懸けて木の実を採ろうとしたんだが…及ばなかった!死んだ…」
ユウ「サボった訳か」
ケチャップ星まで使って嘘をつくかね。ま、最初からヤル気なかったしなウソップは。
ユウ「お前ら、明日の朝飯抜きな」
「「ごめんなさい!!!」」
俺がそう言うと、ルフィとウソップは土下座する。
ユウ「なら、明日朝早くにカゴ4杯分採ってこい!いいな!!」
「「は、はい…」」
やれやれ…
ユウ「ったく、少しはゾロを見習えよな。文句言っててもキチンと採って来たんだぞ」
ナミ「ホントよ。この勢いで今夜は徹夜で採ってきて」
ゾロ「ぶ~~~!!!!」
ゾロは食ってた肉を吹き出した。
ビビ「ナミさん…」
サンジ「あぁ~、テキパキ指図するナミさんもなんて素敵なんだ♥」
ゾロ「うるへ~スケベコックが!!」
サンジ「やるかマリモヘッド!!」
ナミ「冗談よ♪」
『アハハハハ!!』
俺達はその光景を見て笑うのだった。ロビンも本を読んでるが、こっちを見て微笑んでいた。
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