| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

守護者に俺はなる!!!

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

平和な日1

アラバスタを出港してから3日が過ぎた。航海はのんびりしており、久々に平和な日が続いている。

ユウ「ん…ふあぁぁぁぁっ」

目が覚めた俺は、甲板で見張りをしてるナミの為にキッチンでコーヒーを淹れる。ついでに自分の分も。

ユウ「よう」

ナミ「お兄ちゃん」

ユウ「見張りお疲れ。コーヒーだ」

ナミ「ありがとう」

俺は片方のカップをナミに渡し、残りは俺が飲む。…うん、目覚めのコーヒーは生前と同じで美味いな。

ユウ「ん?あれは…島だな」

見ると前方に島の影が見える。

ナミ「ホントね。皆起きて!起きて!!」

ナミが叫んで全員を起こす。すると下から叫び声が聞こえた。

サンジ「テメェ気色悪い顔出してんじゃねぇ!!」

ゾロ「そいつは俺の台詞だ~!!」

ユウ「ま、あの状態で目が覚めたらああなるわな」

ナミ「島よ!島が見えたわよ!!」

ルフィ「島~~!!!!あひゃひゃひゃひゃ!!!何処だ?」

カサカサとメインマストをよじ登って来たルフィ。ゴキブリかよお前…

ナミ「ほら見て」

前方に見える島を指差すナミ。それを見たルフィは嬉しそうな表情になる。そして船を停泊させ、島に上陸する。みると、ロビンの姿が見えないな。

ルフィ「怪物はいねぇのか!!デッカくて強ぇのがいいな!!」

ワクワクしながら言うルフィ。

ウソップ「踏まねぇでくれ、踏まねぇでくれ。人の人生まで踏まねぇでくれ」

ウソップは、踏まれて曲がった鼻を治していた。人生ってお前、鼻踏まれたくらいで大袈裟な。

ナミ「怪しい気配はないようね」

レモーネ「そうね。見た感じ小さな島みたいね」

サンジ「見てくれナミさん!」

するとサンジがヤシの木に登って、そこにあった木の実をもぎって見せる。

サンジ「こいつは保存食糧にもってこいだぜ!この島には、沢山生ってるようだ」

木の実を俺とナミに投げる。

ナミ「へ~。集めて船に積んでおいた方がよさそうね」

ユウ「だな。ウチには大飯ぐらいの奴がいるしな」

ウチの船の場合、食料はたくさんあっても困らない。すぐにウチの船長が食いつくすからな。俺も別でポーチに保存しておくか。

サンジ「他にも食材になりそうな植物がたくさんありそうだ!この島、コックには中々楽しめそうだぜ」

嬉しそうな顔でそう言うサンジ。

ナミ「分かった。じゃあサンジ君は食材探しをお願い。で、残りはこれ」

ナミは、サンジ以外に木の棒を差し出す。

ナミ「短いのを引いた人は、今日1日この木の実を集めて。長いのを引いた人は船の見張り。中くらいのを引いた人は、私と一緒に測量に付き合ってもらうわ」

ゾロ「何でおめぇが勝手にそんな事指図すんだ!!」

ユウ「ゾロ、よく考えろよ。こういうのは、本来船長が指示するんだ。だが…」

俺はルフィを見る。ゾロも見る。そこには、何故か木の棒を3本引いてるルフィがいた。

ルフィ「お~、どれも短けぇぞ」

ウソップ「オメェは何で3本抜くんだよ!」

ルフィ「たくさん抜いた方が偉いんじゃねぇのか?」

ビビ「違うわよルフィさん」

ユウ「あれが俺達の船長だ」

ゾロ「……」

俺の言葉に、ゾロは理解したのか諦めていた。で、クジの結果は木の実探しがルフィ、ウソップ、ゾロ。船の番はチョッパー、ビビ、後降りてこないロビン。俺とレモーネはナミの測量の手伝いだ。サンジは別行動だ。

ユウ「さて、それじゃあ俺達はナミの手伝いに行くか」

レモーネ「そうね」

ナミ「お願いね」

俺達は取り敢えず、島が一望できる場所に向かう。そこに到着すると、ナミは測量機を組み立てて、島の経度を確認する。

ナミ「方向線はこんな感じ…」

ユウ「ナミの測量する姿初めて見たけど、こんな感じで行うんだな」

ナミ「そっか。お兄ちゃんは初めてだっけ?」

ユウ「ああ」

ナミ「…よし!次は、レモーネ!」

レモーネ「ん?」

ナミ「悪いけど、これ持って高く飛んでくれないかしら」

ナミは小型の電伝虫をレモーネに渡す。

ナミ「それは、測量するための小型のカメラなの。高く飛んで島全体を撮ってほしいのよ」

レモーネ「分かったわ。ユウ、風おこしてくれる?」

ユウ「ん?ああ、体重を軽くしてそれで飛び上がるのか。分かった」

俺はレモーネの注文通りに風を起こす。その風に乗ったレモーネは空高く飛んでいく。

ナミ「ホント便利よね」

ユウ「ああ。俺も流石にあそこまで高くは飛べないしな」

レモーネは、自分の体重を自在に変えられる。なので、体重をゼロにすれば風の力で空高く飛べる。俺がアルバーナで飛んだ高さより高く。そして傘を開いてゆっくりと下りて来た。

レモーネ「お待たせ。バッチリ撮れたわよ」

ナミ「ありがとう」

そんな事を繰り返しながら、島を一周し測量を終えた。その夜、皆で浜辺で晩飯を食うことになった。

ナミ「それで、何でアンタ達は1個も採ってこられなかったのよ!」

ナミは今現在、木の実を1つも採ってこなかったルフィとウソップを説教している。

ルフィ「んん…何でって言われてもな」

ウソップ「その時俺は思った。巨大なキングコンドルが俺に襲い掛かりうわあああ!!すまん皆…俺は命を懸けて木の実を採ろうとしたんだが…及ばなかった!死んだ…」

ユウ「サボった訳か」

ケチャップ星まで使って嘘をつくかね。ま、最初からヤル気なかったしなウソップは。

ユウ「お前ら、明日の朝飯抜きな」

「「ごめんなさい!!!」」

俺がそう言うと、ルフィとウソップは土下座する。

ユウ「なら、明日朝早くにカゴ4杯分採ってこい!いいな!!」

「「は、はい…」」

やれやれ…

ユウ「ったく、少しはゾロを見習えよな。文句言っててもキチンと採って来たんだぞ」

ナミ「ホントよ。この勢いで今夜は徹夜で採ってきて」

ゾロ「ぶ~~~!!!!」

ゾロは食ってた肉を吹き出した。

ビビ「ナミさん…」

サンジ「あぁ~、テキパキ指図するナミさんもなんて素敵なんだ♥」

ゾロ「うるへ~スケベコックが!!」

サンジ「やるかマリモヘッド!!」

ナミ「冗談よ♪」

『アハハハハ!!』

俺達はその光景を見て笑うのだった。ロビンも本を読んでるが、こっちを見て微笑んでいた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧