守護者に俺はなる!!!
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友達の為に
ルフィも目が覚め、俺達は今今後について話してる。
ルフィ「今夜!?」
ナミ「そう」
ルフィ「ここを出るのか?」
ゾロ「ま、俺も妥当だと思うぜ。もう長居する理由はねぇからな」
確かにゾロの言う通りだ。船長であるルフィが目を覚ました以上、ここに留まる理由はない。
サンジ「そうだな。海軍の動きも気になる」
ウソップ「ルフィ、お前が決めろよ」
ルフィ「よし!も一回アラバスタ料理を食ったら行こう!!」
『すぐ行くんだよバカ野郎!!!!』
ルフィ「ああああああああああ!!!!!!!!」
ロビンとビビ、レモーネ以外の全員から拳骨を貰ったルフィ。その声がアラバスタの夜空に響き渡った。ってか、殴った俺が言うのも変だけど、何段重ねになってんだ??トリプルの倍の6段重ねのたんこぶが出来上がっていた。
「失礼致します。あの、麦わらの皆さんに電伝虫が」
ユウ「相手は誰だ?」
「ボンちゃんという…方です」
サンジ「ボンちゃん…誰だ?」
ボンちゃん…どこかで聞いたぞ。何処だ?
ルフィ「まぁ…話してみようぜ」
代表してサンジが出る。
『モシモシィ!!!?モッシィ!!!?が~っはっはっは!!!あァちしよォ~~~う!!!あ、ち、シ~~~~~~!!!!!!』
サンジ「……」
サンジはそのまま無言で切った。おいおい…
電伝虫『ジリリリリリリリリリリリリ』
サンジ「何だよ!!!」
ルフィ「おうオカマか?俺達に何の用だ??」
今度はルフィが出る。ボンクレーだったのを何で俺は忘れてたんだ。
ボンクレー『アラ!?その声は麦わらちゃんね~い!!アンタ強いじゃな~い!!あちしぼっくらコイたわ!!そ~そ~、Mr2ってあちしの事呼んじゃダメよ。電波が海軍につかまったら、あちし大変だから!!』
チョッパー「今自分で言ったぞ」
ゾロ「用件を言え」
本当だよ。なんでこんな危険を犯してまで俺達に連絡してきたんだ?
ボンクレー『あ…そうそう。アンタ達の船あちしが貰ったから!』
『フザけんな!!!!!』
いきなり何言い出すかと思えばあのオカマ!!ん?ちょっと待て。船を貰ったって事は、多分ボンクレーの奴は、今現在俺達の船にいる。で、おそらくだが海軍の連中はアラバスタを囲むように軍艦を配備してる筈だ。って事は…
ユウ「なるほど。意外にいい奴じゃないか」
レモーネ「ユウ?」
ロビン「気が付いたのね」
どうやら、ロビンは既に俺が考えてた事が分かったようだ。で、電話が終わり俺達はメリーに向かう準備をする。
ビビ「ねぇ皆」
すると、ビビが俺達に声をかける。
ビビ「私…どうしたらいい?」
ユウ「……」
悩んでるか。当然だな。ビビは一国の王女だ。しかもコブラ王の一人娘。将来は誰かと結婚してこの国を守っていかないといけない。
ナミ「よく聞いてビビ。「12時間」猶予をあげる。私達はサンドラ河で船を奪い返したら、明日の昼12時丁度!「東の海」に一度だけ船をよせる。おそらく停泊はできないわ。あんたがもし…私達と旅を続けたいのなら、その一瞬だけが船に乗るチャンス!!その時は…歓迎するわ!!海賊だけどね♪」
サンジ「君は一国の王女だから、これが俺達の精一杯の勧誘だ」
2人はそう言い終わると、窓から出されロープで下に下りていく。
ルフィ「来いよビビ!絶対来い!!今来い!!!」
ウソップ「やめろってルフィ!」
全員が下に行き、部屋に残ったのは俺だけとなった。
ビビ「ユウさん」
ユウ「……」
ビビ「私…どうすれば」
ユウ「それを決めるのはビビ、お前自身だ」
俺はそう言う。
ユウ「人生は一度きりだ。だから、誰かの意見を聞くんじゃなく、お前自身で決めろ。でないと、必ず後悔する」
ビビ「……」
ユウ「俺から言えるのはそれだけだ」
そして俺は、トランプを巻き上げビビの視界を奪い、部屋から消えたのだった。
ビビ「ユウさん」
能力を使って、ユウさんは私の前から消えた。部屋にはその時使ったトランプが散らばっていた。
ビビ「自分自身で決めろ…か」
あの時、ユウさんが来てくれと言ったら、私はついて行ったと思う。だけど、本人からはその言葉は貰えず、自分自身で決めろと言われた。でないと後悔する…確かにその通りね。
ビビ「うん!!私、後悔しない!!」
ユウさんに言われた言葉を胸に、私はパパの所に走るのだった。
俺がナミ達と合流すると、既に出港準備が終わっていた。
ナミ「お帰りお兄ちゃん」
ユウ「ああ」
俺は自分の荷物を部屋に置く。因みに俺の荷物はナミ達女部屋に置かせてもらっている。何でかって?男部屋はぐちゃぐちゃしてて、勝手に使われかねないからな。
ナミ「ビビ…来るかな?」
ユウ「さぁな。自分自身で決める事だ。俺達がとやかく言って来ても、いずれ後悔する事になるからな」
俺はそう言い残して、出向までの間寝ることにした。暫くして、ナミが俺を起こしに来た。
ナミ「お兄ちゃん起きて!!!起きてったら!!!」
ユウ「んん~どうしたんだ?もう12時か?」
ナミ「寝ぼけてる場合じゃないのよ!!今軍艦から攻撃を受けてて、ルフィ達が対処してるけどまずいのよ!!これ以上攻撃を受けると、船が沈んじゃうの!!」
ユウ「攻撃って…砲弾とかはルフィ達で対処できるだろ?」
ナミ「いいから来て!!」
そのままナミに手を引っ張られ甲板に出る。すると、あちこちに鉄槍が刺さっていた。
ユウ「おいおい、これはまずいな」
ナミ「そうなのよ!!」
すると、鉄槍の攻撃が飛んできた。
ウソップ「ぎゃあああああ!!!また来た~~~~!!!!」
ユウ「任せろ!!」
俺は飛んできた鉄槍を風船に変えた。
ウソップ「た、助かった~!!」
ユウ「鉄槍は任せろ!!急いであの場所に行くぞ!!」
俺達は約束の場所に向かう。しかし、ボンクレーが何でその場所に行くかと言い、ナミが説明していた。
ボンクレー「…ここで逃げるは、オカマに非ず!!」
「「??」」
ボンクレー「命を懸けて友達を迎えに行く友達を…見捨ててオメェら明日食うメシが美味ェかよ!!!いいか、野郎共及び麦ちゃんチームあちしの言う事をよォく聞きねい!!」
ボンクレーはこう説明する。自分と部下が囮になるから、その間にビビを迎えに行けと。当然ルフィ達は反対するが、ボンクレーは聞かずそのまま行ってしまった。
「「「……」」」
ユウ「泣くな!!あいつの…友達の行為を無駄にするな!!お前ら、よく見ておけ。友達の為に命を懸けてくれる奴の姿を!!」
俺の声で、全員が海軍と戦っているボンクレー達を見る。
ボンクレー「男の道をそれるとも 女の道をそれるとも 踏み外せぬは人の道 散らば諸友 真の空に 咲かせてみせよう オカマ道…かかって来いや」
「…!!ヒナ屈辱」
ルフィ「ボンちゃん!!俺達…お前らの事絶っっ対に忘れねぇがらな~~~~!!!!!」
ルフィにウソップ、チョッパー、サンジはボンクレーの漢気に涙を流していた。
ボンクレー「散らば水面に いとめでたけれ 友の華」
ユウ「ボンクレー…あんたカッコいいぜ」
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