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転生とらぶる

作者:青竹
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ガンダムW
  1685話

 映像モニタを流れていくのは、どこまでも広がる漆黒の宇宙空間……ではなく、白い雲、青い空、茶色の地面。
 ……そう、現在の俺は地球にいた。
 考えてみれば当然なのだが、今までにもピースミリオンから生身で脱出し、ニーズヘッグのシステムXNで転移し、トレーズ派と財団派の戦いに割り込んでいた。
 そう考えれば、システムXNで転移する先が宇宙空間だろうと地上であろうと大差ない訳で……
 これがフォールドシステムであれば、惑星上でのフォールドには多大な危険を伴う事になるんだが、システムXNにそんな制限はない。
 である以上、こうして俺が地上にやって来ても特に問題はない訳だ。
 まぁ、地球周辺にある防衛網とか、そういうのに全く映っていないのに、エンデュミオンの鷹がいつの間にか地球上にいるというのは、疑問に思う者も多くなるだろうが。
 ともあれ、現在ミロンガ改は真っ直ぐに砂漠を飛んでいた。
 そうして数分……やがて映像モニタに戦闘の爆発光が見えてくる。
 そう、現在俺が向かっているのは中東連合と財団派が戦っている戦場。
 地上の状況を幾らかでも膠着状態に持ち込むには、やはりエンデュミオンの鷹の出番だろうと判断したのだ。
 そうしてやがてしっかりと戦場が見えてくるのだが……映像モニタに映し出されたのは、ちょっと予想外の光景だった。
 サンドロックとマグアナックが共に戦っているのは分かる。
 それと対しているのが、動きからMDのトーラスなのも分かる。
 ましてや、トーラスのかなり後方にはトラゴスを用意して中東連合に向かって射撃しているのも……まぁ、分かる。
 ただ一点。
 前線で戦っているサンドロックとマグアナックの援護射撃をしているヘビーアームズの姿がなければ。

「おいおい、本当か?」

 思わずそう呟くも、映像モニタに映し出されているのは間違いなくドクトルSが開発したヘビーアームズだ。
 原作ではカトルとトロワの仲は良好で、行動を共にもした。
 ウイングゼロの件を見れば分かるように、トロワはカトルに対して強い友情を感じていたのも間違いない。
 だが、それでも……トロワはあくまでもサーカス団と一緒に行動をしており、OZが色々と混乱状態にある今では、戦いに出ているというのは完全に予想外だった。
 ……もしかして、ヒイロのウイングガンダムもこの戦場にいたりしないだろうな?
 ふとそんな思いを抱いて、急速に近付きつつある戦場の様子を調べるが、ウイングガンダムの姿はどこにもない。
 まぁ、いい。今の俺がやるべき事は、少しでも向こうの戦力を減らして財団派にダメージを与える事だけなのだから。
 真っ直ぐに戦場に突っ込むと、そのまま通り抜けざまにトーラスをビームサーベルで一閃し、撃破する。
 そしてオープンチャンネルを開き、叫ぶ。

「エンデュミオンの鷹、ムウ・ラ・フラガ見参! この戦い、中東連合に協力させて貰う!」

 そう叫び、ビームマシンガンでトーラスを撃破する。

『馬鹿な、何故貴様がここに……地上にいる!』

 そう叫んだのは、財団派の人間。
 どうやら俺を知っていたらしい。
 いや、散々財団派に被害を与えてきたんだから、エンデュミオンの鷹は財団派の中でもかなり広まっているのだろう。
 MDは攻撃を止め、それに釣られるように中東連合の方でも攻撃を一時的に停止していた。
 だが、こうやって向こうから通信を送ってきてくれたのは、こっちにとっても好都合。

「俺が何故ここにいるのかって? お前達財団派が、宇宙だけではなく地上でも好き勝手に動いていると察知したからに決まってるだろう!」
『ふざけるな! そもそも、何故貴様はそこまでOZに……財団派に敵対する!』
「ふんっ、お前達が今までしてきた事を思えば、自分達が恨まれていないとでも思っているのか?」
『当然だ! OZはロームフェラ財団の……高貴なる者の剣! そのような者に敵対するとは恥を知れ!』
「ったく、どっちが恥を知らないのやら」

 高貴なる者……まぁ、王侯貴族が主となったのがロームフェラ財団なのだから、普通に考えればその辺は間違っていないのだろう。
 けど、その代表がデルマイユだぞ?
 あのデルマイユを見て、高貴?
 ……いやまぁ、趣味とかは貴族趣味っぽかったから、あながち似合わないって訳でもないかもしれないが……

『貴様、ロームフェラ財団と敵対するつもりか!』
「ふんっ、お前は自分で何を言っているのか分かっているのか? 俺はエンデュミオンの鷹、ロームフェラ財団と財団派に敵対する者だぞ? つまり、ここでお前達を相手にしても、全く不思議は……ないっ!」

 その叫びと共に、ビームマシンガンを放つ。
 MDの1機が、特に抵抗らしい抵抗すらしないままに撃破される。
 財団派の兵士が俺に向かって通信を送ってきた際、それに合わせるように動きを止めたのが致命的だったな。
 向こうとしては、MDとロームフェラ財団の威光を使ってこっちをどうにかしようとしたのだろうが……甘い。

『貴様ぁっ!』

 その甘さの結果が、こうして怒りの声を発する事だった。
 そして叫びながら、MDに改めて命令を下したのだろう。
 MDが次々にトーラスカノンの砲口をこちらに向けてくる……が、その時には既にミロンガ改の姿はそこにはない。
 スラスターを噴射させながら、真っ直ぐにトーラスとの間合いを詰める。
 そうしてビームサーベルで胴体を上下に切断しながら、再びオープンチャンネルで叫ぶ。

「聞こえているな、ガンダムのパイロット。そんな訳でこの戦い、そちらに加勢する!」

 胴体を真っ二つにされたトーラスが爆発するのを感じながら、別の敵に向かってスラスターを噴射し、近付いていく。
 そうして至近距離でビームマシンガンのトリガーを引く。

『感謝します!』

 再度爆発が起きるのと同時に、そんな声が通信を送ってくる。
 映像モニタに映し出されたのは、当然のように……カトル。
 いや、もしかしたらトロワが出てくるんじゃないか? という思いも抱いていたんだが。……まぁ、普通に考えたら未知の相手との接触……そして交渉をするには、トロワよりもカトルの方が向いてるよな。

「気にするな。さっきの通信でも言ったが、俺はあくまでもロームフェラ財団と財団派に敵対しているにすぎない。だからこそ、お前達中東連合に所属しようと思っている訳ではない」
『それでも、僕達に協力してくれるのであれば、感謝して当然かと。ありがとうございます』
「……ふんっ、感謝をするのであれば、好きにしろ」
『はい、そうさせて貰います。……一応聞きますが、貴方はエンデュミオンの鷹、ムウ・ラ・フラガさんですよね?』
「ガンダムのパイロットに俺の名前を知って貰っていて、光栄……だな!」

 トーラスカノンの一撃を回避しながら、再び接近。ビームサーベルでMDを撃破する。
 ……ミロンガ改を使っているといつも思うけど、広域破壊兵器の類がないのは痛いな。
 エナジーウィングの羽根の掃射や、S-11ミサイルと、その両方を封じられている形となっているんだよな。
 いやまぁ、封じているって言ってもあくまでも俺個人の感情からのものであって、物理的にロックされている訳ではない。
 それこそ、使おうと思えばいつでも使えるんだが……それを使ったら最後、絶対に面倒な事になるのは間違いない。
 エナジーウィングは、バルジでサラマンダーが使っているのをゼクスと……そして近くにあったコロニーに見られている。
 S-11ミサイルは、別にそういうのはないから使ってもいいのだが、威力が巨大だ。
 ただのミサイルにも関わらず、バスターライフル……いや、ウイングゼロのツインバスターライフル並か、下手をしたらそれ以上の威力を発揮するミサイルを見れば、色々な奴が俺に興味を持つのは間違いない。
 アクセルとしても色々と興味を持たれている現在、それ以外の場所でも注目を集めるのは出来るだけ避けたい。
 そんな風に思いながら、次々にMDを撃破していく。
 勿論、戦闘に参加しているのは俺だけではない。
 サンドロックの指示でマグアナックが攻撃を開始し、ヘビーアームズの攻撃も敵を撃破していく。
 また、トラゴスに似た形のタンク型MS……恐らくトラゴスを参考にして開発されたのだろうが、そのMSもヘビーアームズよりも更に後方にある街の付近から援護射撃を行い、トーラスの逃げ場を奪っていく。
 元々、ただでさえサンドロック、ヘビーアームズ、マグアナックと高性能MSが揃っている中で、そこにエンデュミオンの鷹という存在が参加したのだ。
 当然のように財団派の戦力は不利になり……やがて、どうあっても自分達の負けを覆す事は出来ないと判断したのだろう。
 先程俺に通信を送ってきた財団派の兵士が乗っていると思しきトーラスが、その場から逃げ出そうと空中でMA形態に変形する。

「させると思うか?」

 瞬間、ミロンガのスラスターを全開にして、一気に逃げ出そうとした財団派のトーラスとの距離を縮める。
 エナジーウィングを使用出来ず、本来の加速性、運動性、機動力を発揮出来ないミロンガ改だったが、それでもトーラス程度のMSに振り切られる程に性能は低くない。
 テスラ・ドライブとブラックホールエンジンが生み出す推進力は、最大性能を発揮していない状態であっても、ガンダムと同程度……いや、それ以上の性能を持つ。
 ……まぁ、純粋な攻撃力という意味では、サンドロックはともかくヘビーアームズよりは大分劣るんだが。
 ともあれ、映像モニタではMA形態で逃げ出すトーラスの姿が見る間に近付いてくる。
 向こうもそれは理解しているのだろう。何とか死という運命から逃れようと、オープンチャンネルで叫ぶ。

『来るな……来るなぁっ! 私を殺していいと、本気でそう思っているのか! 私は、これでもロームフェラ財団に連なる者の親族だ! そんな私を殺して、ただで済むと思っているのか、この平民風情がぁっ!』
「そうか、なら……貴族らしく誇り高い死にざまを見せてみろ」

 そう呟き、逃げているトーラスを追い越すとテスラ・ドライブとスラスターを使って強引に半回転する。
 普通の人間なら、とてもではないが耐えられないGが襲うが、物理攻撃が無意味な俺にとって、この程度のGは全く問題にならない。
 そのままビームサーベルを引き抜き……

『待って下さい!』

 制止するカトルの声がオープンチャンネルで聞こえてくるが、俺はそれを意図的に無視してそのまま突き出す。
 一直線に突き出されたビームサーベルは、あっさりとトーラスのコックピットを貫く。
 カトルが何で俺を制止したのかというのは、大体予想が出来る。
 今消滅したパイロットが口にしたように、ロームフェラ財団に連なる者であれば人質として……あるいは情報源として使えただろう。
 もしくは、カトルの性格を考えればここで殺すような真似をしたくなかったのか。
 そんな風に色々な理由があるのだろうが、それでも俺がそれを聞くつもりはなかった。
 そもそも、俺は中東連合に所属している訳ではなく、あくまでも純粋に財団派に対して敵対するエンデュミオンの鷹なのだから。
 ここでそのポーズを崩さず、俺という存在はあくまでも個人的に行動していると、そして誰にも命令する事は出来ないと、そんな風に思わせる必要がある。
 そうでもないと、カトルはともかくその後ろにいるだろう中東連合を結成した者達に、俺を上手く使おうと考える奴が出て来かねない。
 そういう連中にとって、OZの財団派を個人的な感情で敵対しているエンデュミオンの鷹という存在は、格好の手駒と見る可能性が高い。

「悪いな、残念ながら俺はお前の指揮下にはない。あくまでも個人の感情で財団派と戦っているだけだ。そっちの命令を聞くつもりはない」

 俺の言葉が癪に障ったのか、最後まで言うよりも早くマグアナック隊がこちらに銃口を向けてくる。
 ヘビーアームズのビームガトリングもこちらに狙いを定めている。

「へぇ、随分と好戦的だな。やる気なら相手になるが、どうする? 俺としては、どっちでも構わないんだが」
『待って下さい! 皆も、武器を下ろして! 僕達は貴方と敵対するつもりはありません! ただ、同じ敵を相手にするどうし、手を組めるのではないかとは思いますが。どうでしょう?』
「そうだな、今回みたいに手を組めるかもしれないというそちらの要望は分かる。だが……俺は生憎人に縛られるのは好きじゃない。今のところ、そちらと手を組むメリットはないな」
『補給や整備に関しては……』
「いや、その心配はない。俺の機体は色々と特別製でな」

 実際、少しでもMSに詳しい奴がミロンガ改を整備しようとすれば、その機体の異常性に気が付くだろう。
 ミロンガ改はMSとは全く別系等の技術で開発された機体なのだから。

「話はもういいな? また、戦場で財団派と戦っている時なら、その場限りなら手を結んでも構わない。……じゃあな!」

 そう告げ、俺はミロンガ改を使い、素早くその場を脱出するのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1140
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1330 
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