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ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神

作者: 革命者
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第三章:月光校庭のエクスカリバー/雷洸射の火神鳴
   Change4:駒王学園決戦~The power of the reached knight~

 
前書き
~~~視点の切り替えを廃止にしました。

理由としてはなるべく物語を自然に見せるためです。

それでは本編をどうぞ!! 

 
「学園全体に結界を張りました。これでよほどのことはない限り外部への被害は食い止められるはずです」

「ありがとう。助かるわソーナ」

俺、兵藤一誠は今駒王学園の校門にいた。なぜなら堕天使の幹部、コカビエルが急に宣戦布告をしてきてこの学園にいるからだ。

実は木場とシンがイリナたちと戦った後、部長たちに内緒で俺、小猫ちゃん、木場、そして匙と一緒にイリナたちと協力してエクスカリバーの行方を追っていたんだけど途中でフリードのやろうが出てきたんだ。

しかも木場がエクスカリバー恨む元凶、パルパー・ガリレイも出てきておかしなことになっちまった。そしてその二人は逃げて木場とゼノヴィアとイリナが追っていったんだが行方不明になっちまっている。

俺も木場たちを追おうとしたんだが部長たちに見つかって今に至るわけだ。

しかも勝手な行動をした罰として尻たたき1000回もやられて尻がまだ痛いぜ。

今は会長が部長に結界についての説明と現状がどうなっているかを説明している。相手は聖書や様々な書物に出てくる堕天使の幹部だ。何が起きてもおかしくない状況だ。

「この結界はあくまで外部への排外を最小限に食い止めるものです。正直言ってコカビエルがその気になればこの学園どころかこの地方都市自体が壊滅します。さらにいえば、恐らくコカビエルはその準備に入っている状況です」

何だって!?そんなにすごい存在なのかよ、コカビエルって奴は。

なんて迷惑な堕天使の幹部様だよ!!宣戦布告時にコカビエルが戦争を起こすために俺らの町を破壊すのかよ!!冗談じゃないぜ。

「本当にありがとう、ソーナ。後は私たちが何とか食い止めてみるわ」

「リアス、相手はケタ違いの化け物なのですよ?正直あまり言いたくないのですが、今のあなたたちでは確実に死ぬわよ。しかもシン君も今そばにいない状況なのに」

そうなぜかシンとも連絡がつかないでいた。木場と同じタイミングで連絡が途絶え、部長はシンにコカビエルを抑えてもらいたいと言っていたからな。

どこに行っちまったんだよ……シン…。

「分かってる。シンも居ない状況だからこそお兄様に連絡するよう朱乃に言っておいたわ。・・・朱乃、お兄様はなんと?」

朱乃さんが前に出てきた。

「一時間弱で到着する予定ですわ」

「一時間弱……わかりました。分かりました。その間、私達シトリーで結界を張り続けて見せます」

会長が決意を示す。

するとそれと同時に俺たちの目の前に轟雷とともに一人の女性が現れた。

「よかった、まだみんな無事ね!!!」

その人は使い魔のときにシンと戦って、今はシンのところにいるテュールさんだった。

「テュールさん!?何でここに」

「細かい説明は省くけど私はマスターの指示でみんなの助けに来たの」

シンが!?そしたらシンは一体どこにいるんだ……。

「テュールさん。シンは今どこにいるのかしら?シンならこの状況はもう察知しているはずよ?」

「リアスさんの行っているとおりだよ。マスターは実際あの教会から派遣されたあの二人が来る前からコカビエルがこの町に来ていたことは気づいていたの。それでコカビエルが私たちの前にあらわれて子の学園から破壊活動を始めるって言われて私を先にここに寄越したの」

そしてシンがこの状況になり、今までやってきた行動や調査の内容を聞かされた。

「まさか、シンがそこまで気づいているとはね。しかも私たちに余計な迷惑をかけないように小数で行動していたなんて。まったく……」

内容の全貌を聞いたんだが。まさかシンが俺たちの知らないところでがんばってくれたのか…。

「それでシンはなぜこないのかしら?」

そうだ何でシンはこないんだ?俺たちではコカビエルに勝てないことはシンがよく知っているはすなのに一体……。

「マスターは今コカビエルを倒すために準備をしているんだよ。マスターは『今の俺の持つ火力じゃ勝つのが難しくなる。だから火力をあげるため強化をしているんだが時間がかかる』とゆうことなの」

シンはまさかコカビエルを倒す気でいるのか!?

だがあいつならそうできるってなぜか信じられる。なぜなら”勝てない”と言っていないからだ。あいつは知り合ってから、必ず口にしたことを絶対に曲げないやつだからな。

「なるほど、わかったわ。ならシンの到着時間も考慮して行きましょう。さて、私のかわいい眷属たち!!今回はライザーの戦いとは違い『死戦』よ!!でも死ぬことは許さないわ!!それにテュールも参戦してくれる、生きてまたこの学園に通いましょう!!」

「「「はい!!部長」」」

「兵藤!後は頼んだぜ」

「ああ、任せろ! 匙も結界の維持、よろしくな!」

俺と匙は拳を合わせる。

さて、いよいよ決戦だ!!もしシンや魔王様が間に合わない場合は……。

『任せろ相棒。相手は聖書に記されしコカビエル。不足はない、見せてみろドラゴンの力をな』

ああ、ドライグ見せてやろうぜ。神と魔王、堕天使に逆ギレしたドラゴンの力をな。




―○●●●●○―




「フフフッ、まったく面白いのう、この学園は」

駒王学園殻数メートル離れたところに一人の女性笑みを浮かべながらがたたずんでいる。

「まさか、このような古く劣化した大物が降臨するとはこの学園…いやこの”土地”はどうなっておるのか不思議なものだな」

女性は腰から吸うほんの狐のような尾を生やしそこに座る。まるで一国の姫君のように

「だが、それよりも。あの堕天使よりも強き者が二人いるのう。しかも片方は三天の一角、白と来たか。これは不思議な運命かのう……イッセーよ」

その女性は自分とは反対の方向に視線を向ける。

「さて、見させてもらうぞ紅の眷属とその主、そして雷の姫よ。おぬしたちの戦を」

しかしすぐに違う方向へと視線を変える。そこはシンの自宅だった。

「なあに、心配せんでもよいぞ。あの者たちが危うくなっていたら手を貸してやろう。だから安心しておぬしの機の力を強めて来い……」

女性は不適な笑みを浮かべながらつぶやいた。

「――――シンよ。フフフ…」





―○●●●●○―




正面から駒王学園に入る俺たち。

「何だ… コレ…」

校庭に出ると、エクスカリバーを中心に魔方陣が発生していた。そこの中心にパルパーガリレイらしき人物がいた。

いったいこの学園で何をする気なんだ!?

「パルパーガリレイ!!お前いったい何をするんだ!?」

「四本のエクスカリバーを一つにするのだよ」

パルパーは面白おかしそうに笑みを浮かべる。

「パルパー。後どのくらい時間がかかる?」

「もう五分も要らんよ」

「ッ!!!」

空中から聞こえてくる声。俺たちは上を見るとそこには月光を浴びるコカビエルの姿があった。

宙で椅子に座りこちらを見ているコカビエル。あのでかい椅子を浮かべているのは堕天使の力か?クソッ!!余裕そうに足なんて組みあがって!!!

コカビエルは視線を俺たちから部長に向ける。

「やって来るのはサーゼクスか? それともセラフォルーか?それとも先ほどあったあの小僧か?」

「貴方の相手は私達よ!!」

部長が答えた瞬間、閃光が走り、体育館が吹きとんだ。

そして体育館のあった場所を見ると、そこには体育館はなくあったのはどデカイ光の槍が一本刺さっていた。

「お前たちではつまらん。まあいい余興くらいにはなりそうだ」

おいおい…嘘だろう。まじか体育館が一瞬で吹き飛んだぞ!!あのはぐれ堕天使たちの比じゃねぇ!?

『ビビッているのか相棒?』

それはそうだろう!?あんなもの見せられたら規格外なんてものじゃねぇ!!次元が違うレベルだぞ!!

『それはそうだ。相手は聖書にしるされている堕天使の幹部コカビエルだぞ。しかも先の大戦で先代魔王や神と戦いに意気の勝った強者だ』

勝てる?……俺はあいつを相手にして生き残れるか?

『なあに。いざとなったらお前の体をほぼドラゴン化させてでも勝たせてやる。少なくとも一時間は動けないほどのダメージは負わせられる。あとはあの小僧か魔王に任せればいい』

マジか全身ドラゴン化かよ……できればそうしたくないな。

「さて、俺のまずはペットと遊んでもらおうか」

パチンッ

コカビエルが指を鳴らす。

すると、魔法陣がいくつも展開され、十メートルはあるであろう三つ首の犬が出てきた。

「ケルベロス!!」

ケルベロスって… あの伝説の!?

「不味いわね… イッセー、あなたは神 器(セイクリッドギア)で譲渡の準備をして頂戴!!」

「はい部長!!行くぜ俺のセイクリッドギア!!」

『Boost!!』

俺は部長たちに力の譲渡をするために倍加を始めていく。

「あなたの相手は私だよ、堕天使さん!!」

「ほう、あのときの小娘か、面白い相手をしてやろう!!」

テュールさんはコカビエルと戦い始めたようだ。

さて俺はあの三つ首ワンコにしつけをやりますか!!

「いくわよ、朱乃」

「はい、部長」

部長たちがケルベロスに攻撃態勢を取る。

するとケルベロスのひとつの頭から炎が吐かれる。

「甘いですわ!!」

朱乃さんが魔法でケルベロスの炎を凍らせ…

「喰らいなさい!!」

部長が滅びの魔力でケルベロスに一撃を加える。さすがうちの部長と副部長だ!!

「キャァァァァァ!!!!!」

「ッ!? アーシア!!」

まずい!アーシアが取りこぼしたケルベロス二匹に襲われている!!

だめだ俺じゃ間に合わない!!

だがケルベロスはアーシアに攻撃できずに地面から生えた魔剣に串刺しされておりもう一匹は体を立てに両断されていた。

「遅くなってごめん!!」

「助太刀するぞ、グレモリー眷属」

するとアーシアの目の前に木場とゼノヴィアがいた。まったく遅いぜイケメン王子!!

そして突然俺の籠手が輝きだす。いったいなんだこれは?

『戦闘に必要な適正な倍加ができた合図だ』

そうなのかよ。手かこんな便利機能化までついているのかよ!?

『神器はおまえとともに日々成長する。おまえが望むことをただ神器が実行しただけだ』

だがこれで部長たちに譲渡できる!!

「部長!! 朱乃さん!! 譲渡します!!」

俺はブーステットギアに貯まった力を二人に譲渡した。

『Transfer!!』

そして部長と朱乃さんの力が跳ね上がる。

「いけるわ朱乃」

「いきますわよ、部長!!」

二人は大規模な滅びの魔力と雷をここにいるケルベロスに放ちケルベロスを消滅させる。

さすがうちの部長と副部長だぜ!!

「―――完成だ」

するとバルパーの嬉々とした声が聞こえた。

その瞬間神々しい光が校庭を覆う。あまりの眩しさに俺を含めた全員が顔を手で覆った。

そして光がやむとそこには異形の形をした聖剣が宙に浮いていた。

「エクスカリバー・・・・・ッ!」

木場が憎々しく呟く。

エクスカリバーが統合されたことで笑みを浮かべるバルパー。

「エクスカリバーが一本になった光で下の術式も完成した。あと20分程度でこの町は崩壊するだろう。早く逃げることをオススメするぞ。悪魔の諸君」

「「「ッ!!??」」」

マジかよ!!崩壊しちまうのかよ…この町が俺たちの住んでいる町が……。

だがこんな状況の中木場は手元に自分で作った魔剣を握りパルパーに近づく。

「バルパー・ガリレイ。僕はあなたの『聖剣計画』の生き残りだ。いや、正確にはあなたに殺された身だ。今は悪魔に転生しそしてエクスカリバーとあなたに対する復讐で生きながらえてきた」

冷静な口調で言う木場。だが木場の瞳には俺でもわかるような憎悪に染まっていた。

「ほう…。あの計画の生き残りか。あの時すべて搾り取って処分したと聞いていたが、それもこんな極東の国で会うとは数奇なものだ」

するとパルパーは木場に近づきしゃべりだす。

「だが、君達には礼を言うよ。おかげで計画は完成したのだからな」

「・・・・完成?」

「君達、あの時の計画にいた被験者にはエクスカリバーを操るほどの因子はなかった。そこで私は一つの結論に至った。被験者から聖剣に適応する因子だけを抜き出せば良い、とな」

「因子を抜き出す…?」

そしてパルパーはこの段階にいたった経緯を話し始める。しかもどうやら教会側もパルパーの技術で聖剣に適合できる人間を増やしていたそうだ。だがパルパーとは違って因子を抜き出した人間は殺していないらしい。

しかもパルパーの隣にいるフリード以外にもパルパーの手によって因子の結晶を与えられた人間がいたらしいんだが、その因子の力が体についていけなく死んでしまった…フリードが面白おかしくいっていた

「そして、私は因子を結晶化することに成功した。これはあの時に出来たものだ。だが私かこれより純度の高い結晶を生み出す段階にきている。これはもういらないから君にくれてやる」

木場は結晶を手に取って呆然と見つめた。

結晶を握り締めて、体を震わせる。

悲しそうに、愛おしそうに。そして懐かしむように涙を流しながら。

「皆………」

木場の頬に涙が流れる。その表情は悲しくそして憤怒んい歪んでいた。

そのとき木場の涙が木場の持っている結晶に零れ落ちたときその結晶が淡い光を放ち始める。

そしてその光は木場全体に広がり光は人の形を形成していく。

これはいったい?

「この戦場に漂う様々な力が因子の球体から魂を解き放ったのですね」

朱乃さんが言う。

そんな現象も起きるのか…まあ悪魔や天使などがいるんだこんなことがおきてもおかしくはない。

木場は彼らを見つめる。

哀しそうな、懐かしそうな表情を浮かべた。

「僕は……僕はッ!……ずっと、ずっと思っていたんだ……。僕が、僕だけが生きていいのか?僕よりも大きな夢を持った仲間だっていた。僕だけが平和な暮らしをしていいのかって…」

そうか木場はずっと悩んでいたんだな。みんなを犠牲にして、そして自分だけが平和な暮らしをしているこがいいのかって…。

すると光で形成された霊魂の少年が何かを言っている。俺には読唇術なんて持ってないからわからない。

すると朱乃さんが俺たちにわかるように代弁してくれた 。

「『自分達のことはいい。君だけでも生きてくれ』。彼らはそう言ったのです」

それが伝わったのか、木場の両眼から涙が溢れる。

そして木場の周りの人型の霊魂がまるで歌うかのように口を動かしその歌が俺たちに聞こえてきた。

「――聖歌」

アーシアがそう呟いた。

彼らは歌っている聖歌を…。木場も涙を流しながら聖歌を口ずさんでいた。

こんなバカな俺にでもわかる。この歌は木場たちが苦しい実験で唯一の希望。

そして過酷な生活で手に入れたただひとつの生きる糧。

それを歌う木場と彼らは泣きながらそして懐かしむように歌っていた。

「あ、あれは…ッ!!」

木場の周りにいた人型の霊魂が青白く輝きだしその光を中心に眩しくなっていく。

『大丈夫』

理由はわからない。だけどなぜか彼らの声が聞こえる。

『僕らは、独りだけでは駄目だった――』

『私たちでは聖剣を扱える因子は足りなかった――けど―――』

『けれど、皆が集まれば、きっと大丈夫だよ―――』

部長とアーシアから以前、聞いたことがある。

悪魔は聖歌を聴けば苦しむと。

だが今この場に様々な力が漂っている力の聖なのかまったく苦しくない、いやむしろ俺たちの心までに暖かい気持ちが流れ込んできた。

そして俺やほかの皆も自然と目から涙がでていた。

『聖剣を受け入れよう――』

『怖くないよ――』

『たとえ、神がいなくとも――』

『神が見ていなくたって――』

『僕たちの心はいつだって――』


「『ひとつだ』」


彼らの霊魂がやさしい光となって木場に降り注いでいる。

そしてその光が木場をやさしく抱くように包んだ。

『あの『騎士(ナイト)』は至った』

何だよこんな感動的な場面で何に至ったんだよ!!

神 器(セイクリットギア)は本来所有者の想い、願い、欲を勝てに成長していく。だが神器にはそれとは別に新たなる領域が存在する。所有者の想いが、願い、欲それぞれがこの世界に漂っている『流れ』に逆らうほど劇的な変化をしたとき神器は至る』

そしてドライグは楽しそうな声で言う。

『それがあの『騎士』が至った力―――禁 手(バランス・ブレイカー)だ』

俺は再び木場を見ると木場の回りに白と黒色のオーラが漂っているのが見えた。




 
 

 
後書き
どうも革命者デース!

さて今回の話はどうでしたか?実は冒頭の部分でこの日とどうしようか~と二時間迷っていました。すみません。ですが自分なりにかけたと思います!!そして木場きゅんが禁 手(バランス・ブレイカー)に至るシーン。原作でもアニメでも当時の私はなぜか感動して涙を流しました。皆さんはどうでしたか?できれば感想にて教えてください!!

さて次回は怒涛の急展開!!そしてついにあの人が登場します!!

それでは次回でお会いしましょう!!

感想、お待ちしています。それと『この作品とクロスして欲しい』などのリクエストがありましたら。感想に書き込んでくさい。またこのサイト『暁』で登校されているSS作品でもかまいません。そして誤字報告などもありましたらどんどんください!!

 
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