ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神
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第三章:月光校庭のエクスカリバー/雷洸射の火神鳴
Change3:復讐の疑戦~A case of sudden change~
現在、木場と俺は今旧校舎の裏側にある広い場所で、ゼノヴィアとイリナと対峙していた。
それとリアス部長たちが回りに消音と視界遮断の結界を張ってもらっている。まあ一般人にこんな戦いは見せられないな。
「いい?戦うなら勝つのよ二人とも」
「アーシアのためにも一泡吹かせてやれ!!木場、シン!!」
「うう… 私のせいで…」
皆が応援してくれている。そしてアーシアすまないな。これは俺が望んだことでもあるからな。
「木場、お前はどっちを相手にする。俺は個人的にゼノヴィアを潰したいんだが」
「なら…イリナさんとやらせてもらうよ。僕にしてみればどっちでもいいんだけどね」
「そうか。すまないな俺のわがままを聞いてもらって」
そして俺と木場はそれぞれの相手と対峙した。
「さて、一応上から君に対して注意するように言われている。だから全力で貴様を斬らせてもらおう」
「御託はいい。さっさと来い」
「では、こちらから行くぞ!」
ゼノヴィアが聖剣を構えながら突撃してくる。
「人間であるお前に、この破 壊 の 聖 剣の一撃にはひとたまりもあるまい!!」
確かに威力は高そうだな。攻撃を直接受けるのは回避するべきだろう。だがあくまでも脅威はその攻撃力だけだ。剣筋、それに攻撃が遅い。
俺は突っ込んできたゼノヴィアの攻撃を必要最低限の動きで避ける。
「フン、逃げるのは得意のようだなだがいつまで持つかな?」
俺が攻撃を避けたところでどうやら相手は慢心している。まあこっちとしては都合がいい。
さて木場はどうなっているんだ。
「くっこの悪魔なかなかやるわねッ!!」
「僕の頭が復讐でいっぱいだと思った?残念ながら戦うときは冷静でいるんでね」
復讐心で焦った戦いをしていると思ったが。意外と冷静に戦っているらしいな。
「余所見とはなめられたものだな!!」
俺はゼノヴィアの連続の攻撃を避ける。
「何故だ!何故攻撃があたらないいんだ!?」
どうやら相手は焦りだしたようだな。それならこっちは早く決めさせてもらおう。
俺はゼノヴィアの大振りな攻撃をさっきと同じ要領で回避しそのまま聖剣の腹の部分を蹴り持ち手から叩き落とす。
「な、何!?」
そして動揺している隙を見逃さずにゼノヴィアの片足をけり転倒させ片腕を背中に回し拘束する。
「それで、まだ続けるか?」
「悔しいが降参だ」
俺はそのままゼノヴィアの拘束を解く。
さて、後は木場だが……。
ガギィィン!!
「剣が…!!」
「僕の勝ちだね」
どうやら木場が勝ったようだ。
「さて、先ほどの話はどうするつもりだ」
「いやそれに関してはこちらは意思を変えるつもりは無い」
「……そうか。だが俺はその件に関して関与させてもらおう。あくまでもお前たちが言っていたのは悪魔であって俺じゃないからな」
「…ッ。好きにしろ」
「木場すまないが。この二人を少し見逃してくれないか?」
「何でだい…やっと復讐目的が目の前にあるんだ」
まったくまた目の前が見えなくなっている。ここで理解してくれるのがいいのだが仕方ないな。
「もし今ここでこの二人の力が無くなったら、今起きている異変が解決できなくなる可能性がある。それに今はお前だけの問題じゃない。ここにいるリアス部長も対処せざる負えない状況なんだ。お前だってリアス部長に迷惑がかかるのは本位ではないだろう」
「………」
木場がしばらく黙りこむ。もしこれで木場を止められなければ最悪気絶しても止めるしかない。
「わかった。二人は見逃すよ。だけど僕は独自で行動をとらせてもらうよ」
「ありがとうな。了承してもらって」
そして木場は立ち去ろうとしているが呼び止める声が聞こえた。
「待ちなさい!祐斗!」
リアス部長だった。
「私のもとから離れることは許さないわ。あなたは私の大切な『騎士』なのよ!はぐれになんて絶対にさせないわ!」
「・・・・部長、僕を拾っていただいたことにはとても感謝しきれないほど感謝しています。だけど、僕は同志達が身を挺したおかげで悪魔の研究所から逃げ出せたんです。だからこそ…僕は彼らの怨みを晴らさないといけないんです・・・」
「祐斗!」
リアス部長が木場を追いかけようとするがその間に俺が入る。
「何をしているのシン」
「今は木場を一人にしてあげてください。今の木場の心情は復讐しかありません。今の木場を拘束しても余計に禍根が残るだけです。だから木場を放って置いてください」
「……っ」
どうやら退いてくれたようだ。
そして木場は無言で立ち去っていった。
―○●●●●○―
夜21時が過ぎたころ。俺、テュール、主任は地下施設で今回の事件について整理していた。
「実際それ相応の覚悟をしていたんだがまさか堕天使の幹部とはな。それも以前読んだ、堕天使関連の本の記述が正しければコカビエルは堕天使の中でも戦闘狂だったな」
『マジで、ねぇこれやばいんじゃない?』
「確かに、あのときの感覚でわかるけど実力は相当なものだよ。正直相手にして勝てるかどうかわからないよ」
『あれれ、まさかテュルりんビビッちゃった?ギャハハハハハ!』
「もう!主任は何でいつも私を煽るの!!」
『だって面白いからさ、テュルりん煽るの。ギャハハハハハ!』
「主任さすがにこういうときは少し控えてくれ。今は緊急事態なんだぞ」
まったくこんなときも相変わらずブレないな主任は。まあ下手に緊張するよりもいいが。なるべくこうゆう非常事態の時はは控えてほしい。
「それで本題に戻るが、もうひとつの強大な反応だ。しかもコカビエル以上の反応を持った奴の情報がいまいちつかめない」
『それに関してはお手上げだ。駅周辺を探してもどこにもそんな反応は無かった』
「私もだめだったよ」
二人も手がかり無しか。正直その反応があってから今のところその反応に関しての事件は無い。
「それにしてもその反応の持ち主は一体何しにこの町に来たんだろう?」
『さあ、何もしてこないから不明だね』
何もしてこない…となると二つの仮定が生まれるな。一応二人の意見を聞いてみるか
「これはあくまで俺の仮定に過ぎないが、恐らくそいつは傍観もしくは潜伏が目的なのかもな」
「う~ん。考えてみればそう判断するのが正しいよね」
『そうだね~』
まあ、今のところ何もしてこない傾向を見てもうひとつの反応は除外していいか。
『そうだご主人。実は完成したよ例の『第一試験兵装』がね。とりあえず兵装内容のデータご主人のほうに送っとくね』
「できていたのか」
完成したのか。まあとりあえずコカビエルのことを考えるついでに見とくか。
「あの…マスター」
「ん?どうしたそんな深刻な表情。どうかしたのか?」
俺は『第一試験兵装』のデータを見ているとテュールが深刻そうな表情で話しかけてきた。
「実はマスターのことで聞きたいことがあるんだけど……」
「まあ、答えられる範囲でなら答えるが…」
テュール葉深呼吸をし質問してきた。
「そういえばマスターの体ってもしかして」
「ああ、そのことか」
そういえばまだ誰にも説明していないな。一応イッセーたちを混乱させないように説明したことは無いからな。まあテュールには話しても大丈夫だろう。
「聞きたいか?俺の体がどうなっているか」
「う、うん」
俺は完成した『第一試験兵装』の概要を見ながらテュールに自分の体について説明する。
「まあ、この体になった経緯は話せないが、俺の体は人間いや生命体じゃなく…”機械”で構成されている。まあ一応、元生命体だけどな」
「やっぱりそうだったんだ…」
「どうやって気づいたんだ?」
「実はマスターの変身前の姿と変身後の体格や骨格がどうにも不自然だったんだよ」
まさか、それだけで気づかれるとはな。
「まあ、いつか気づかれるとは思っていたが。まさか一番最初に体の正体をテュールに見破られるとはな。まったくすごいなお前は」
「でもマスターはそんな体で大丈夫なの…?だってマスター生まれたときは生身の人間だったよね?その体になって後悔はしたこと無いの…」
なるほど機械の体では人間の五感が感じられなくて不安かどうか聞いているのか。
「べつに大丈夫だし後悔もしていない。それに人間として感じる感触、温度感知、味覚などはこの体になってもあるからそこまで不便でもない」
それにこの体になったからこそあの月落下を食い止めることができている。むしろこの体になってからこそ救えたものあるからな。
「そういえば主任もスカーレットさんも、マスター体のこと知っているんでしょう?」
「それは当たり前だろう。そうじゃなければ俺専用の技術主任なんてできないだろう?それにスカーレット・ハートは俺の中に宿っているようなものだからな」
「それもそうだね」
「それでほかにこの体で聞きたいことは何かあるか?」
俺は他に質問が無いか聞いてみると、突然テュールが顔を赤くした。
「大丈夫かテュール?」
「な、なんでもないよそれでマスターに聞きたいことが後、一つだけあるんだけど……」
「まあ、そこまで俺の核心に迫ることが無ければ」
「マスターってさっき説明してくれたとおり機械の体だよね」
「ああ、そうだが」
「じゃあマスターの体についているの…。その『アレ』」
なぜか恥ずかしそうに聞いてくるが何のことを言っているんだ?
「『アレ』?一体何のことを言っているんだ?もっと詳しく説明してくれ」
「え、えーと、そのー///。男性が下半身にある大事なもの…だよ///」
男性が下半身にある大事なもの……ああ、そういうことか。だから恥ずかしがるわけだ。
「まあ、あるぞ。それとしっかりと機能するぞ。男性器として」
「そ、そうなの……(よかったぁ。もし無かったら正直ちょっと辛かったかも。いろいろな意味で)」
なぜか安心しているようだが……何かあったのか?
『ご主人~早速出悪いんだけど、『第一試験兵装』の装備とインストールをやってもらってもいいかな。なるべく早くデータ取りたいからさ』
俺が主任に向かおうとしたその時だった。
「「『この反応』」」
俺たちの言葉が重なった。そうこの場にいる全員が感じ取った。あの時感じた強大な反応、しかも堕天使と同じ反応をしているが、あのはぐれ堕天使たちとは比べ物にならないくらい強大な反応…恐らく奴が出てきたのだろう。堕天使の幹部『コカビエル』が。
『そうねあなたの予想通りで間違いないわ』
しかもそこに木場と教会の二人組みの反応もある。これは一刻を争うな。
「主任。悪いが『第一試験兵装』の装備は後回しにする。あんたならわかっているとは思うがついに出てきた。だがいつでも装備とインストールをできるように準備しててくれ。おそらく亜yつとの戦いに必要になってくる可能性がある」
『了解~ご主人。じゃあ、いっちょ行きますか!!』
スカーレット・ハートお前もいつでもその作業ができるようにしてくれ。
『わかったわ』
そうしたら念のためテュールも同行させよう。
「テュール。お前は俺と来てくれ。先ほどの反応があった場所に木場とあの二人組みの反応があった。それにもう戦闘している可能性がある」
「了解マスター!!」
そして俺とテュールは反応があった場所に急いだ。
―○●●●●○―
反応があった地点底は駒王町の少し外れにある山道だった。
盲点だったなここまでの範囲は調べていなかった。だがここは夜中ほとんど人間が立ち寄らない場所だ。どうやらここの山道は夜になると長髪の幽霊がでるとゆう噂のおかげだ。
今回限りはその噂話のおかげで被害は最小限に抑えれそうだ。
「あ、あれは……」
山道を登った中間地点にある休憩所付近に栗毛の女性、紫藤イリナが倒れていた。しかも着ている戦闘服はところどころ破けており何より全身にできた傷から出血している。さらに彼女が所持していた聖剣もどこにもない。
とりあえず応急処置をしないと命にかかわる。
俺は紫藤イリナ
「おい、聞こえるか!聞こえるなら返事をしろ」
「う…ッ。あ、あなたは…確かリアス・グレモリーの協力者の…」
「そんなことは後だ、いったい誰にやられた?それにお前と一緒に来たゼノヴィアはどうしたんだ」
「最初は…ゼノヴィアとリアス・グレモリーの『騎士』君と一緒に行動していたんだけどあ、”あいつ”が現れて…二人は逃げたんだけど……私だけ逃げ送れて……気おつけて……あいつはまだここに…い…る……」
くッ!おそらく出血による気絶だろう。だが木場がここにいたとなると、おそらくイッセーも少なからず関与しているだろう。
とりあえず俺は紫藤イリナの怪我の応急処置を終らせた。
「マスター危ない!!」
俺が応急処置が終わらせた途端、上空から光のよりが飛んできたがテュールが俺の前に出て光の槍を弾く、おそらくこの槍は上空にいるあの反応だ。
「すまないなテュール。―――それとずいぶんな挨拶だな堕ちた天使の幹部『コカビエル』」
俺は空中に浮かんでいる十枚もの黒い翼を広げている堕天使コカビエルに言い放つ。
「ほう…。俺の正体に一瞬で気づくとはなかなかの洞察力。それに加減したとはいえ俺の槍を弾くとは中々いい腕を持っている小娘じゃないか」
ここまで近くにいるといやでもわかることがある。明らかに今までの敵が弱く思えるほど強い。しかもやつの攻撃をテュールは防御していたが。明らかにテュールは俺と戦っていた時よりも力を出していた。おそらく俺でもこいつの相手は辛い。
俺は紫藤イリナを安全とはいえないが遠くの木陰に移し。そのまま戦闘形態スレイヴ・バルバトスになる。
「ほう、感じたことが無い……いやこの感じ覚えがあるな……だが思い出せないな」
何か考えているようだな。それよりも今はあいつに聞きたいことがある。
『どうやらずいぶんとこの町で好き勝手やってくれたようだな。お前はエクスカリバーを教会から強奪し何でこんな土地に来た?返答しだいでは殺す』
俺はウルトガ・メイスをそのまま地面に叩き付ける。その衝撃で周りの木々が折れコンクリートの地面に三メートルのクレータができる。
「ほう、この殺気、それにその力。貴様相当の実力者だな」
『御託はいい。聞こえてないならもう一度聞くぞ。お前はエクスカリバーを教会から強奪し何でこんな土地に来た?』
「そうだな。ここの土地の管理者リアス・グレモリーの根城であるこの町で少し暴れさせてもらおうと思ってな。そうすればあの魔王サーゼクスが出てくるだろう?」
サーゼクスが出てくる…?なるほどこいつは魔王サーゼクス・ルシファー二用があるのか。だがなぜこんな最悪の方法で呼びだす?そうすればまた、過去に起きた神と堕天使、悪魔の戦争が再び勃発する可能性が……まさかあいつの目的は!!
『お前まさか再び神と堕天使、悪魔の戦争を起こすつもりでいるのか…』
「まさか一言教えただけでここまで察しが着くとは恐ろしい限りだな貴様の洞察力。そう、お前の言ったとおり俺は戦争がしたい。戦いたいんだ殺し合いとゆう名の戦いをな!!あの三つ巴の戦争が終わってから俺は退屈してたんだよ!!アザゼルもシェムハザもほかの奴らも次の戦争に消極的でな。神器なんぞ集め始めて訳のわからない研究に没頭し始める始末。悪魔も天使奴らも誰も戦争を起こそうとしない。なら自分で戦争の火種を作ればいいと思ったんだよ」
折れは奴の一言に久しぶり怒りを覚えた。
戦争を起こすだと……こいつは何を言っているんだ。退屈しているから戦争起こして自分が楽しむだと……ッ!!!
そんな自分勝手で戦争を起こす行為……まるであの『帝王共』のクズと変わらないことをする奴がこの世界にいたとはなッ!!!
あんな奴らがいるせいで俺の世界はクズの塊が支配する腐敗した世界を作った。それをこいつはこの世界に実現しようとしているのか!!!!
『貴様は、決して口にしてはいけない言葉を俺の前で言ってくれたな。お前はこの世界に腐敗をもたらす歪み。お前はこの俺が倒す……いや殺すッ!!!』
俺は殺気、そして自身のエネルギーを放出する。だがコカビエルは笑みを浮かべる。
「ハハハッ!!!面白いぞ貴様は。なら俺はこの町にある学園を中心に破壊活動を行う。止めたければいつでも向かってくるのだな!!貴様との戦い楽しみにしているぞ!!」
コカビエルは魔方陣を展開しこの場から去ろうとする。
『逃がすか!!』
俺はウルトガ・メイスのボルク・アームを展開し最大出力の光弾を撃つ。だが防御されてしまう。
「貴様…その戦闘スタイルどこかで見たことがあるな……だがまあいい。では待っているぞ」
そして転移を許してしまう。
くッ!!このままだと駒王学園にいるイッセーたちが危ない。だがこの戦闘形態の火力じゃ奴にダメージを与えるのは難しい……いや、あれならできるな。完成したばかりの『第一試験兵装』なら今の戦闘形態の装備よりも火力と手数が大幅にあるからな。
『テュール。お前は先に駒王学園に行ってくれ』
「どうしてマスター?早く向わないと皆が」
『この戦闘形態だと奴にダメージを与えるのは難しい。さらに戦闘が長引けばイッセーたちにも被害が出る。だが先日完成した『第一試験兵装』ならいける。だから俺がそれを装備、インストールする時間でいいイッセーたちを守ってくれ』
「わかったよ。でもなるべく早めに来てね。私もイッセー君たちをかばいながらあいつと戦うのはかなりきついからね」
『ああ、わかった』
こうして俺は『第一試験兵装』を装備しにそしてテュールはイッセー達がいる駒王学園に向った。
後書き
どうも革命者です。
さてエクスカリバー変も終わりが見えてきました。さて次回はイッセーたちを中心の話しになります。
ではまた次回のあとがきで会いましょう!!
感想、お待ちしています。それと『この作品とクロスして欲しい』などのリクエストがありましたら。感想に書き込んでくさい。またこのサイト『暁』で投稿されているSS作品でもかまいません。そして誤字報告などもありましたらどんどんください!!
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