ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三章:月光校庭のエクスカリバー/雷洸射の火神鳴
Change2:強奪された聖剣~The arrogance of evil exorcism~
さて、あの二人を見つけてから翌日部長がなぜか俺も含めて全員に集まるように言われた。どうやら軽い顔合わせらしい。おそらく会長関連だろうな。
「少し遅くなってすまないわね、リアス」
「あらソーナ。ようやく来たのね」
入ってきたのは駒王学園の生徒会会長、支取 蒼那。いやここにきたってことは悪魔として来ているな。しかも副会長、それにもう一人生徒会書紀の、匙 元士郎もいた。おそらく彼も悪魔だろう。
「部長なんで生徒会がここに?」
「なんだ、リアス先輩、もしかして俺達の事を兵藤や神無月に話していないんですか?」
「匙、私達は基本『裏』の生活以外ではお互いに干渉しないことになっているの。それに彼は悪魔になって日が浅いし。神無月君も裏の世界に入って日が浅いのよ」
どうやらこの様子だとあの書紀…いや生徒会全員が悪魔、しかもソーナ会長の眷属のようだな。
「え?」
どうたらイッセーがいまいち理解できていないようだ。しかもソーナ会長は前に説明してくれたんだが。
「イッセー君。シトリーもグレモリーもフェニックス同様、生き残った七二柱の一つですわ。学園とこの駒王町はグレモリーが実権を握っているけれど、表の生活は生徒会… つまりシトリー家が支配していて、昼と夜で支配権を分けたのですわ」
「なるほど~」
朱乃さんがイッセーに説明し、イッセーがようやく状況を理解した。
「会長と俺達眷属悪魔が日中頑張っているから、学園の平和が守られているって事だけでも覚えておいてバチは当たらねえと思うぜ。俺は二年の匙元士郎、会長の兵士だ。よろしく」
「おお!! 俺と同じ兵士か!!」
「俺としては、変態三人組の一人であるお前と一緒なんてプライドが傷つくけどな」
「ま、何だと!!」
あってから早々印象が最悪になっているな。まあ俺も裏としての顔合わせは始めてだから自己紹介するか。
「とりあえず落ち着けイッセー。さて知っているとは思うが神無月進だ。今はリアス部長の協力者としてここに居る。よろしく頼む」
「協力者?どうゆう事だ」
もしかしてその辺のことはまだ身内には話していないのか。
「彼は堕天使と一騒動のときに知り合ったの。そして今わ私の協力者としてここに居るわ」
「そうですか。でも俺は転生する際に俺は、『兵士』の駒四つ消費してるんでるだぜ兵藤や神無月には、負けないぜ?」
『兵士』の駒を四つ消費か。それにしても自身があるように自慢しているがイッセーは『兵士』の駒を全部消費しているのを知らない…そうだったイッセーのことは今知ったんだっけな。
「おやめなさい、サジ」
「で、ですが会長!」
「今日此処に来たのは、同じ学園を根城にしている上級悪魔同士、最近眷属にした悪魔を紹介するためです。私の眷属なら恥を掻かせないこと」
「で、ですが会長…」
するとソーナ会長は俺とイッセー似に視線を移した。
どうやらイッセーや俺のことを話すようだな。
「サジ、相手の実力軽視にもほどがありますよ。兵藤君はあのライザー・フェニックスを一人で倒しています。それに神無月君はライザーの眷属を彼は一切攻撃を受けずにあっさりと倒したのです」
「マジかよ… てっきり俺は木場か朱乃さんかリアス先輩を助けたものと…」
まあ、普通ならそう思うのがだとうだな。だが実力軽視はあまりよくないな。
「すみませんね兵藤君、神無月君。うちの眷属が失礼なことを言ってしまって」
「大丈夫ですよ!!まだ俺は弱いですし」
「別にかまいませんよ」
「すまないな。兵藤、神無月」
どうやら無事に和解できたな。いいことだ。
「匙さん、これからよろしくお願いします」
「アーシアさん見たいな美女なら大歓迎さ!!」
どうやらある意味ではサジとイッセーは同類のようだ。
―○●●●●○―
「どこに行くつもりなんだ…」
俺は先日発信機をつけた二人組みの悪魔祓いを尾行していた。今朝から夕方にかけて動きがなかったが18時ぐらいに二人が動いたので現在尾行している。
『ご主人~どうよ、の二人のゴミ虫の様子は?』
「今のところ目立った行動はしていないがどうやら火と避けの魔法を使って住宅地帯を移動している。
『あ、そうなんだ。それじゃあ何かくぁったことがあったられんらくしてね。ギャハハハハハ!!』
まったく相変わらず口調が面白いやつだな。
『それを含めての彼じゃない。正直あの呼び方は少し納得いかないけど』
そうだな。もしかしたら、オカルト研究部女性全員に同じような愛称で呼びそうだな。
『十分ありえるわねその話』
「そうだな……ん?誰かの家に入っていった。確かあそこはソーナ会長の家だったか。しかも普通に出迎えられた様子だから恐らく話し合いか」
「主任、テュール。今例の二人組みがソーナ会長の家に入った。恐らくあちらから悪魔側に接触を図ってきた感じだ。今のところ俺は尾行を続けるがそっちの判断を聞きたい」
『そうだね~。まあ方針は変えずに今のところ危害はなそうだし。備考速攻でいいんじゃない?』
『私も主任と同意権だよ。マスター』
『お、気が合うね~テュルりん』
二人は俺と同じ意見か。まあ今日あたりソーナ会長に接触してきたなら少なくとも近日中にリアス部長の方にもいずれ接触してくるだろう。この様子だとソーナ会長経由で接触すると予測して間違いないだろう。
そして数分後。二人がソーナ会長の家から出てくる。すると二人がしゃべりだした。
「さて明日。グレモリーの時期投手とその眷属悪魔たちに会う予定だが」
「どうしたの?ゼノヴィア」
「イリナも聞いているだろう?最近現れたグレモリーの謎の協力者」
「確か任務に行く前に言われてたわね。その人物には気おつけろって」
何…?俺に関しての情報が漏れている。一体どこから……。
「ああ、聞いたとおり相当腕が立つ人間らしい」
「まあ、会うだけだし下手の言動しなければ大丈夫だよ」
「そうだな」
そして二人はそのまま廃教会に戻りそのまま動きがなかったため俺は尾行をやめ帰路に着く。
「二人ともある意味悪い情報だ」
『どうしたのマスター?』
『どうした~ご主人』
「実は教会側が俺の存在をどうやら薄々認識している」
『『え?』』
「先ほどあの二人の会話を聞いていて。『グレモリーの謎の協力者』といっていた。しかも警戒されている。」
『マスターって悪魔側以外ではそこまで目立った行動はしてないよね?』
「ああ、そこまで目立った行動はした覚えはないが…」
『もしかして、ご主人が魔王と接触したのが原因なんじゃない?』
「一体どういう……そうゆうことか」
今考えてみれば魔王…いや冥界に来ている時点である程度俺の存在が知れ渡っている。しかも広い悪魔社会、恐らくほかの勢力に話が漏れても不思議じゃない…が、まさか現状冷戦状態のような教会側にも届いているとはな。これは早くどうやって身分を偽るか考えないとだめだな。
「大体検討はついた。だがいまさらひらがったものは収集がつかないからな」
『まあ、できることがあったらお手伝いするからさっ!』
『私もできることなら手伝うよ?』
「すまないな」
こうして今後の未来に不安を持ちながら俺は自宅に帰った。
―○●●●●○―
翌日、俺の予測どおり俺含めオカルト研究部全員が部室に集められていた。まあ部長の表情を見る限り恐らくあの二人がここに来るのだろう。
正直俺の感性で教会をたとえると一見少しおかしな命令やアーシアの一件を聞いて正直組織としておかしいと思っている。だがあくまで教会側でその上位にある天使側がどうなっているかはわからない。正直この世界の勢力図はあまりはっきりしていないので判断材料がない。
そして例のごとく二人の白いローブをつけて女性が入ってきた。とりあえず今回の話でこの二人をどう対処するかこっちで決めさせてもらおう。
それにしても二人が入室したときから木場から明らかなる殺意に近いものが出ている。しかも木場以外はリアス部長の後ろで待機しているが木場だけは奥で壁にもたれかかっている。できれば面倒なことは起こしてほしくないが。
「この度、会談を了承してもらって感謝する。私はエクソシストのゼノヴィアという者だ」
「同じくエクソシストの紫藤イリナです」
「私はグレモリー家次期当主、リアス・グレモリーよ。それで、悪魔を嫌悪している教会側の人達が私達悪魔に何の用かしら?会談を求めてくるぐらいだからそれ相当の厄介ごとが起きたのでしょう?」
さてここからだな。恐らくあの二つの異常な反応恐らくこの二人画かかわっていることには間違いないだろう。
「数日前、・・・・教会側が所有しているエクスカリバーが、堕天使たちによって奪われてしまった」
なるほど、エクスカリバー。確かアーサー王伝説に出てくる伝説の聖剣。確か以前読んでいた書物にエクスカリバーは、裏の大戦中に折れて現在は七本に分けられていると記述があった。確か七本の内六本が協会側が保管しており残りの一本は所在が不明だったな。
「エクスカリバーそのものは現存していないわ」
部長が後ろにいるイッセーを見ながら言った。
「ごめんなさいね、私の下僕に悪魔になりたての子達がいるから説明込みで話してもらえるかしら」
リアス部長の言葉に紫藤イリナが頷く。
「イッセーくん、エクスカリバーは大昔の戦争で折られているの」
「折られた?」
「今はこのような姿さ」
布の中には一振りの両刃剣があった。
「これがエクスカリバーだ」
「…これが聖剣?」
恐らくあの同類の五つの反応がエクスカリバーの反応だったのだろう。恐らく主任はこのことを自然に感じ取って『ゴミ虫』といっていたのだろう。
「これは 破 壊 の 聖 剣、カトリックが管理している」
「私のは 擬 態 の 聖 剣。形が自由自在に出来るの。こんな風にエクスカリバーには一つ一つに特殊な力を有しているの。これはプロテスタントが管理しているわ」
どうやら七本に分かれたエクスカリバーはそれぞれに能力があるようだな。しかしこうも敵対している勢力に武器の情報を与えていいのかとおもうな。
しかもそんな伝説の武器を易々奪われるとはな。だが教会は大きな組織、そんな簡単に盗まれることはまずないと思うのが正しい。恐らく教会内部でエクスカリバーの強奪に関与した関係者がいるかだな。
「我々がこの地に来たのはエクスカリバーを奪った堕天使がこの町に潜伏しているという情報を掴んだからだ。我々はそれを奪取、もしくは破壊するためにここに来た」
破壊か…。まあ悪用されるなら破壊したほうがいいと判断したのか。
「堕天使に奪われるくらいなら、壊した方がマシだもの」
「それでエクスカリバーを奪い、それには飽き足らず私が管理するこの土地に潜伏しているはた迷惑な堕天使は一体誰かしら?」
リアス部長が二人に質問する。確か強大な組織でもある教会から聖剣を盗んだ堕天使はどういう存在なのかは気になる。だがあの反応恐らく幹部クラスのうち二人と見て間違いない。
「それは『神の子を見張る者』の幹部、コカビエル」
まさかここまで予想が当たってくれるとは。正直この予想はあまり的中してほしくないなかったんだがな。それにいきなり聖書でも有名な堕天使の幹部とはな。これは本気でいかないと最悪ここにいる全員が全滅…そしてこの町は吹っ飛ぶだろうな。
「・・・それで、貴方達は私達に何を要求するのかしら?」
「簡単だ。私達の依頼―――いや、注文は私達と堕天使のエクスカリバー争奪の戦いに悪魔が介入してこないこと。つまり、今回の事件で悪魔側は関わるなということだ」
まったく勝手な要求だな。現にリアス部長は表情こそ落ち着いているが雰囲気が先ほどとは一転して内心堪忍袋のが切れそうになっているな。
俺に関しても少々あの物言いは感心できない。一応この土地はリアス部長が管轄している土地そこでおきている事件に関して一切の関わりをするな。リアス部長に喧嘩を売っているのも同然の行為だとは知らないのか、この二人は。
「ずいぶんな言い方ね。私達が堕天使と組んで聖剣をどうにかするとでも?」
「悪魔にとって聖剣は忌むべき物だ。可能性がないわけではないだろう?」
埒が明かないな。
俺は部長の近くにより二人に聞こえないように話しかける。
「(リアス部長ここは俺に任せてもらいませんか?)」
「(いきなりどうしたの?)」
「(俺もあなたと同じあの二人の上から目線の物言いが気に入らないんですよ。それにここはリアス部長が管轄している町です。あなただって好き勝手にエクソシストや堕天使に暴れさせるのは本意ではないでしょう?)」
「(……ええ。そこまで言うのならあなたに任せるわ)」
「何を話しているんだ?」
「ごめんなさいね御二方。実はあなた方と話したい相手がいるのだけれど変わってもいいかしら?」
「……かまわない」
「二人の許可は出たわ、座って頂戴シン」
「ありがとうございます。リアス部長」
俺はリアス部長の隣に座り二人と対面する。
「さてまずは。はじめまして教会の使者の方々。俺はリアス・グレモリーに協力している神無月進だ」
「で、我々に話すことは何だ?」
さてここからは敬語はなしで話させてもらおうか。
「単刀直入に言わせてもらおう。お前らふざけているのか?『今回の事件で悪魔側は関わるな』だと自分勝手にも限度があるぞ信者ども」
「ふざけてなどはいない。これは堕天使と教会の問題だから悪魔は関わるなといっているんだ」
「これは教会と堕天使の問題?ふざけるのも大概にしろ。まずこの町いや…リアス・グレモリーが管轄している土地でもある。なら少なくともこちらには関わる権利があるはずだ。それを勝手にこの町で戦争をやるだと…迷惑にもほどがある」
「君は教会を敵に回したいのか?愚かだな」
「いい加減にしてほしいな小娘ども。いいか、今起きていることはこちら悪魔側そして俺の安全に関わることだ。ましてはお前らの争いの飛び火がきたらどうする。それにこの町には多くの人間がいるんだ。それになる脅威を見過ごせ?冗談にしては笑えないな。それにリアス部長が堕天使と組んでいる?ずいぶんと浅はかな憶測で言ってくれるな。自分たちの失態を棚に上げてその態度とはな」
「君とは話しにならないようだ。ならリアス・グレモリー。もし、そちらが堕天使と手を組んでいるなら、私達はあなた達を完全に消滅させる。たとえ、魔王の妹でもね」
どうやら交渉の余地は無いようだな。
「そう。ならば、言わせてもらうわ。私は堕天使と手を組んだりしない。決してね。グレモリーの名にかけて、魔王の顔に泥を塗るような真似はしないわ」
「それが聞けただけで十分だ。私も魔王の妹がそこまで馬鹿だとは思っていない。今のはあくまで上の意向を伝えただけさ。それでは、そろそろお暇させて貰おうかな。行こうイリナ」
「ごめんなさいね。それでは」
二人が出ていこうとすると、その場にいたアーシアを見る。
「…… もしや、魔女アーシア・アルジェントか?まさかこの地で会おうとは」
「貴女が噂の元聖女さん?追放されたと聞いたけどまさか悪魔になってるなんて」
「わ、私は…」
いきなり初対面の人に向かって魔女か…どうやらアーシアの過去を知っているようだな。
「悪魔か… 堕ちる所まで堕ちたものだ。まだ神を信じているのか」
「ゼノヴィア。悪魔が我が主を信じてるわけないでしょう?」
「いいや、その子から信仰の香りがする。そういうのに敏感でね」
ゼノヴィアがアーシアを睨む。それに合わせてイリナがアーシアを見つめる。
「そうなの?」
「……捨てきれないだけです。ずっと信じてきたのですから…」
そこまで言ったアーシア。
「なら今すぐ私に斬られるといい。我らの主なら救いの手を差し伸べて下さる筈だ」
今こいつはなんて言った?斬られるといい?だと……。
「ふざけんな!! 自分達で勝手に聖女にしておいて、求めていたものと違ったら切り捨てるのか!! そんなの… そんなのってねえよ…ッ!!」
だがゼノヴィアは布に巻かれた聖剣をアーシアに向ける。
「神は愛してくれていた。何もなかったとすれば彼女の信仰が足りないか、偽りだったからだろう」
「アーシアの苦しみを誰も理解しようとしなかったくせに!!……ってシン!?」
俺はイッセーの言葉をさえぎるようにアーシアに向けられた聖剣をつかみ強引に矛先を下に向ける。
「どうやら上からの忠告は本当のようだな。まさか私が力をこめている聖剣を片手で抑えるとは」
「そんなことはどうでもいい…。後いい加減にしてもらおうか。何聞いてみればあんたら教会の身勝手にしか…。いや、お前らの神がいかに自分勝手で傲慢な存在かわかったよ」
「今の発言は教会への宣戦布告か?」
「いやただ俺はお前らの神がいかにくだらない存在かをい言ったまでだ」
「ほう、たかが悪魔の協力者ごときが我々の神を愚弄するか……」
ゼノヴィアが俺に向けて殺気を放ってきた。
「丁度いい… 僕が相手になろう」
すると木場が俺の前に立つ。
「誰だ君は?」
「君達の先輩だよ…… 失敗作だったけどね」
部室には無数の魔剣が出現した。
「木場、喧嘩を売られたのは俺だ。それに個人的にこいつらみたいな信仰心によっている連中は気に入らないんでね」
「そうもいかないのは君だって知っているだろう?目の前に追い求めた物があるんだ、みすみす見逃す訳にはいかない」
「…解ったが所持者は殺すな。後々リアス部長たちに迷惑がかかる」
「…わかたよ」
後書き
どうも革命者です。
さて今回の話の展開…正直すごく迷いました。まあ何とかかけたのでよかったです。
ではまた次回のあとがきで会いましょう!!
感想、お待ちしています。それと『この作品とクロスして欲しい』などのリクエストがありましたら。感想に書き込んでくさい。またこのサイト『暁』で投稿されているSS作品でもかまいません。そして誤字報告などもありましたらどんどんください!!
ページ上へ戻る