提督はBarにいる。
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提督と艦娘達の夏休み~夏のTKG祭り・2~
「ねぇ提督ぅ、秋雲でも簡単に再現できる美味しいTKGないの?」
「あるぞ、載せるだけ・掛けるだけのTKGも教えてやる」
《おかかとネギ、黒胡椒のTKG》
・おかか:適量
・青ネギ:適量
・黒胡椒:少々
・醤油:少々
・卵:1個
熱々のご飯におかかと青ネギを散らし、黒胡椒を振る。そこに卵を落として醤油をかけたら完成。ポイントはご飯を熱々にしておく事。おかかとネギに程好く熱が入っていい感じに香りも旨味もアップする。
「うん、これならネギ刻む位だから出来そう」
「この黒胡椒のピリッとしたのがアクセントなんだよな」
《塩昆布バターTKG》
・塩昆布:適量
・バター:10g
・揚げ玉:少々
・卵:1個
・醤油:お好みで
ご飯にバターを埋めて少し溶かして、卵を溶いてかける。仕上げに揚げ玉と塩昆布を散らして、お好みで醤油を垂らして食べよう。
「バターと塩昆布ってどうなの?って思ったけど……」
「案外合うだろ?」
塩昆布は元々油との相性は悪くないので、先入観を持たずに試してみてもらいたい。それに揚げ玉がいい仕事をしてくれる。
《韓国風TKG》
・キムチ:適量
・ごま油:少々
・醤油:小さじ1~2
・青ネギ:少々
・白ごま(お好みで):少々
・卵:1個
熱々のご飯に醤油とごま油を加えてよく混ぜる。その上に卵を落とし、刻んだ青ネギとキムチ、お好みで白ごまを散らせば完成。
「ごま油とキムチだけで韓国風になるんだね~」
「焼肉屋で出てきても違和感ねぇよな」
食べる時に韓国海苔やサンチュで巻いて食うと更に美味いぞ。
《ツナ玉TKG》
・ツナ缶:1缶
・青ネギ:適量
・七味唐辛子:適量
・卵(卵黄だけでもOK):1個
・醤油:適量
ご飯を盛り付けたら油を切ったツナ缶を載せ、そこに青ネギ散らして七味唐辛子を振る。中心に卵を落として醤油をかけたら完成。
「ん~、美味しいけどマヨネーズ欲しくなるかも」
「まぁその辺は個人の好みで調整だな」
秋雲の指摘通り、マヨネーズかけても美味いぞ。
《オイスターTKG》
・オイスターソース:小さじ1/2
・醤油:小さじ1
・白ごま:適量
・卵:1個
オイスターソースがコクを出してくれる食べてビックリなTKG。混ぜ合わせる比率は醤油が2にオイスターソースが1。分量は増やしても比率は変えないように。合わせ調味料を卵と混ぜ、ご飯にかけたらお好みで白ごま散らして完成。
「お、初めての味わい!」
「加熱しないオイスターソースも案外美味いんだよなぁ」
《ゆず胡椒ダレのTKG》
・ゆず胡椒:小さじ1~お好みで
・めんつゆ:大さじ1~1.5
・ごま油:小さじ1
・卵:1個
・マヨネーズ、鰹節、青ネギなど:お好みで
ゆず胡椒、めんつゆ、ごま油を合わせてタレを作る。ご飯に卵を載せ、タレをかけたらお好みの薬味を散らして完成。
「辛っ!鼻痛い!」
「辛けりゃマヨネーズかけな。少しはマシになるぞ」
「う~……お腹苦し」
流石に駆逐艦にゃ量が少な目にしてあっても、種類が多すぎたか。秋雲が苦しそうに味噌汁を啜っている。
「どうする?もう止めとくか」
「ん~……も少し食べよっかな?」
そんなに一度に詰め込まなくてもいいだろうに。
「だってホラ、アタシ達艦娘じゃん?やりたい事とか食べたい物は味わえる時に味わっとかないとさぁ」
「同人活動もそういう『やりたい事』の一つなワケか」
「そういう事~♪だからさ、多少無理してでmーー」
「バカ言ってんじゃねぇよお前は」
発言を遮られて、え……という顔をしている秋雲。その言い方だと『生』に対して達観してるみてぇじゃねぇか。
「俺はウチの鎮守府からこれ以上轟沈を出すつもりはねぇんだがな」
戦場に絶対は存在しない。だからこそ俺は、所属する艦娘達に様々な訓練を課してきた。しぶとく、狡猾に、薄汚く、みっともなく。どんな形でもいいから『生』にしがみつけ。潔い『死』よりも薄汚い『生』を選べ。常々そう教えてきた。秋雲の言い方は、そんな執着が感じられなかった。悔いなく生きて、いつ死んでもいい……そんな雰囲気が漂っていた。そんなのは俺が許さん、という念を込めて秋雲を睨む。
「ごめん。アタシが悪かったわ」
「解りゃあいいんだよ、解りゃあ」
よし、余計な事を考えられない位腹がパンパンになるまで喰わせてやろう。
《味噌マヨTKG》
・味噌:小さじ1/2~1
・ほんだし:小さじ1/2
・水:小さじ1/2
・マヨネーズ:適量
・卵:1個
味噌とほんだしを水で溶き、タレを作ってご飯にかける。卵を落として、上からマヨネーズを適量かければ完成。薬味はお子のみで。
「味噌マヨ美味っ!」
「まぁ、豚バラの味噌味もマッチしてたしな」
《紅生姜TKG》
・白だし:大さじ2
・鰹パック:適量
・紅生姜:適量
・卵:1個
ご飯に卵を落とし、白だしを加えてよく混ぜる。鰹パックの細かい鰹節と紅生姜をトッピングして完成。食べる時にはよく混ぜましょう。
「紅生姜の辛味がいい感じのアクセントだね」
「醤油じゃなく白だしってのもポイントだな」
《ゆかりご飯でTKG》
・ゆかり:適量
・白ごま:適量
・鰹節:ひとつまみ
・揚げ玉(お好みで):少々
・マヨネーズ:少々
・醤油:少々
・卵:1個
先にご飯とゆかりを混ぜて、ゆかりご飯を作る。そこに白ごまと鰹節(お好みで揚げ玉も)を散らし、醤油とマヨネーズをひと回しずつかける。仕上げに溶き卵をかけたら完成。
「ゆかりご飯の酸味がアクセントなんだねコレ」
「あんまりゆかりご飯得意じゃなくてもイケるな」
《にんにくTKG》
・おろしにんにく(チューブでOK):小さじ1/4
・ごま油:小さじ1/3
・醤油:適量
・卵:1個
まずは卵の黄身と白身を分ける。捨てる訳じゃなく、両方使うので勘違いしないように。熱々のご飯を盛り、そこに白身を回しかけてよく混ぜる。こうするとご飯がフワフワになるぞ。
ご飯の中心に窪みを作り、卵黄、にんにく、ごま油を載せて醤油をかけたら完成。黄身を崩しながら美味しく頂きましょう。
「にんにくが利いてて美味っ!」
「この作り方だと、にんにく無くても十分美味いけどな」
そう、黄身と白身を分けて白身を先に混ぜる方式、普通の卵かけご飯とは食感も味も別物だから、まずはにんにくとごま油ナシで試してみて欲しい。
「う~……流石に限界だわ。提督、ご馳走さま。」
「へいへい、お粗末さん」
苦しそうにお腹をさすりながら立ち上がる秋雲。帰りの足取りもフラフラしているが、その顔は満足そうだ。たまにはこういう朝飯もいいだろうさ。
「……あ、秋雲の奴にどんな本書いたのか聞き忘れた」
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