転生とらぶる
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ガンダムW
1554話
「ねぇ、アクセル。……本当に三日後のニューエドワーズで騒動が起きるの?」
行為が終わった後の疲れも取れ、ようやく息が整った凛が俺の身体に抱きつきながらそう尋ねてくる。
凛とは反対側で俺に抱きついている綾子も、行為の激しさを物語るかのように頬を赤く染めながらも、凛の言葉に頷く。
「そうだな。OZが何かをしようとしても、連合軍が自分達を疑っているというのは理解している筈だろう? それこそ、連合軍はOZが何か行動を起こすのを待ち構えている状況だ。そんな中で行動を起こすとは思えないんだけどな」
俺の身体に押しつけられる、張りのある柔らかな膨らみがひしゃげる感触を楽しみながら、綾子と凛の汗で顔についている髪を撫でつつ、口を開く。
「自分達が疑われていると思っても、それは完全に疑われているとは思っていない。もしかしたら……そう思ってしまうんだろうな。それに、今まで長い時間を掛けて今回の件の準備をしてきたんだ。今更それを捨てるような真似が出来るとは思えないな」
髪から首にへと手を移し、凛と綾子の滑らかな肌の感触を楽しみつつ言葉を続ける。
「OZを率いるトレーズなら、危険だと知れば時を待つ事もするだろう。だが、トレーズの上に立つ者がそれを許容出来るとは思えない」
OZの上層部……つまりは、ロームフェラ財団だ。
そして現在ロームフェラ財団を実質的に動かしているのは、デルマイユ。
何もかもが自分の思い通りになると考えている人物であり、実際原作ではサンクキングダムが自分の思い通りにならないと知ると攻め込み、サンクキングダムは二度目の滅亡を経験した。
サンクキングダムの滅亡の時に演説したリリーナを見て、トレーズの代わりにロームフェラ財団の求心力として使おうとするも、リリーナのカリスマ性はデルマイユにどうにか出来るものではなく、結果的にドロシーの提案に従って宇宙で雌伏の時を選び……最終的にはホワイトファングによって、あっさりと死亡した。
ロームフェラ財団を運営してきたという意味では、間違いなく一定の能力を持ってはいるのだろう。だが、その強引すぎる手腕には嫌悪感を抱く者も少なくない。
そんな人物が、もしかしたら連合軍はオペレーション・デイブレイクの件を見抜いているかもしれませんと言っても……それどころか、ゼクスやノインといった者達から実際に俺の口からその名前を聞かされたとしても、それを許容する事は出来ないだろう。
そんな性格をしているデルマイユが、ここまで来てオペレーション・デイブレイクを中止するという事は絶対に有り得なかった。
そもそも、ここまで進めてきた計画を取りやめるような事になった場合、それを進めてきたデルマイユの責任を追及する者が必ず現れる。
そして責任を追及された場合、デルマイユが受けるダメージは決して少なくない。
トレーズが本気でロームフェラ財団のトップを狙うのであれば、今回のオペレーション・デイブレイクは止める事も出来るかもしれないが、トレーズは独自の美意識のようなものを持っている。
それに、トレーズも原作では最終的に地球圏から戦いをなくする事を考えてはいたが、それはあくまでもOZのトップから降りて幽閉されている時にその考えに行き着いた……んだと思う。
少なくても今のトレーズは戦いを好み、愛し、慈しむ……そんな感情を抱いている筈だ。
いや、トレーズと直接戦う機会のない俺には、その辺は正確には分からないが。
「じゃあ、やっぱり戦いは起こるのね」
「ああ。それは間違いなくな。……ただ、こっちも相応の準備はしてきている。勿論完全にって訳じゃないけど」
OZがオペレーション・デイブレイクを行う為の準備に費やしてきた時間は、それこそスペシャルズが作られて各基地に配備されてからと考えると、随分長期間だ。
それに比べて、こっちは一ヶ月前後しかなかったのだから。
準備に掛けられた時間は、その分どれだけ対応出来るのかに直接関係してくる。
それでも連合軍という、OZと比べると人数という意味では圧倒的な組織である以上、まだ何とかなってるんだが。
「ガンダムの方は……どうするの?」
「そうだな、ノベンタがコロニーとの宥和政策を早めに公表出来れば、ガンダムと戦う事になる必要はないと思う」
デュオ辺りなら顔見知りな分を考慮しても大丈夫だろうし、カトルも思慮深い性格をしているので、ノベンタの放送が始まればそれに気が付くだろう。
問題はヒイロ、トロワ、五飛か。
ヒイロとは顔見知りで、俺がOZと敵対しているというのは理解しているから大丈夫だと思いたいが……思い込んだら一直線な性格をしているからな。
トロワは元傭兵だけあって、こっちが傭兵だと知ればある程度手加減をするか? カトルと一緒に行動している筈だから、そっちで何とかして貰いたい。
そしてガンダムパイロットの中で最大の問題児、五飛。
原作では、唯一OZの情報操作を見破った人物だったのだが……ここで問題になるのは、以前俺が五飛を相手に圧倒して撃退したという事だ。
五飛は原作でもオペレーション・デイブレイク時にトレーズと生身で戦い、負けている。
その結果、五飛の中でトレーズに対する存在は大きくなり、最後の戦いでも途中でトレーズの下へと走った。
正直なところ、何故そこまで? と思わないでもないが……
ともあれ最大の問題は、俺がMS戦で五飛を圧倒してしまった事だ。
五飛にとっては、トレーズの方が有利な生身での戦いにおいて負けてもトレーズに対して執着したのだ。
それがMS戦で負けたとなれば……しかもトレーズと同様に見逃したとなれば、今頃はトールギスに対して強い執着を持っていてもおかしくはない。
原作だとトールギスと強い因縁があるのはヒイロだったんだがな。
だが、だからといって五飛のシェンロンガンダムをあの時に撃破したり鹵獲したりといった真似は出来なかった。
オペレーション・デイブレイクまでは原作の流れ通りに持っていきたいというのもあるが、当時はまだ連合軍内でOZは強い影響力を持っていた。
それは、今も変わらない。
勿論以前のように強い影響力は持っていないが、それでも未だに一定以上の影響力を持ってはいるのだ。
現状でシェンロンガンダムを鹵獲するような真似をすれば、必ず何らかの干渉があるだろう。
であれば、もしシェンロンガンダムを捕らえるのであれば、オペレーション・デイブレイク後が最善となる。
ただしオペレーション・デイブレイク後という事は、当然連合軍がコロニーとの宥和政策を公表した後な訳であり……その辺の匙加減が非常に難しい。
「それより、折角のデートなんだし……少しはこういう事以外にもしないか?」
俺と凛の会話を聞いていた綾子の言葉に、そちらへと視線を向ける。
「そうだな、久しぶりのデートなんだし、仕事の話は一旦置いておくか」
凛や綾子を久しぶりに抱いたのは、ここが基地の中ではないからだ。
ノベンタ直属の傭兵として雇われ、住居もきちんと用意されているが、それはあくまでも個人としての部屋だ。
勿論中には家族と一緒に住める官舎のような物もあるのだが、生憎と今は家族で住める官舎に空きはなかった。
だからこそ個人として住んでいるのだが、当然男女は別であり、凛や綾子達を連れ込めない……以前に、連れ込んでも個人としての部屋なので、ベッドはシングルだ。
とてもではないが三人でそういう行為は出来ない……どころか、セミシングルとでも呼ぶべき大きさでは二人でも難しいだろう。
なので……って訳でもないだろうが、オペレーション・デイブレイク前の一時として、ノベンタから休日を貰い、こうして3人でデートと洒落込んでいた訳だ。
もっとも、特別にやるべき事というのはない。
ウインドウショッピングをして、食事をして、軽く映画でも見て……という、ありふれた、それこそテンプレと呼ばれてもおかしくないデートコース。
だが、俺や凛、綾子にとっては、そんな普通のデートこそがたまにしか出来ない、珍しい体験でもあった。
……混沌精霊と魔術師、そして半サーヴァント。
そう考えれば、寧ろ普通ではないデートコースなら幾らでも考えられるんだけどな。
そんな訳でそんな楽しいデートを一通り済ませると、予約していたホテルで夜のお楽しみとなった訳だ。
まぁ、オペレーション・デイブレイクの件があるので、かなりセーブして、だが。
にしても、そういう目的のホテルがないってのは微妙に使いにくいよな。
軍人が多いんだし、そういうホテルがあってもおかしくないと思うんだが。
「うーん……こういう海は人が多くてあまり好みじゃないわね」
凛がリモコンを使って部屋の中にあるTVのスイッチを入れると、そこには海水浴をしている者達の光景が映し出されていた。
だが、そこに映し出されているのはかなりの大人数であり、人混みと呼ぶのに相応しい。
海水浴をしている者に話を聞いているインタビュアーの側には、女をナンパしている男の姿も映っている。
それもまた、凛や綾子にとっては面白くないのだろう。
この2人は、俺の目から見ても……いや、誰の目から見ても間違いなく美人と言ってもいい。
東洋人は数歳程年下に見られる事があるとか、中には成人しているのに外国では信じて貰えずに子供料金で映画を見る事が出来たとか、そんな話を聞くのも珍しくない。
だが、凛と綾子の場合はその大人っぽい雰囲気と西洋人に負けないだけのボディラインをしているという事もあって、子供に間違えられるという事は全くなかった。
そうなれば当然恋愛に積極的な男達は凛や綾子を放っておく筈もなく、連合軍の基地でも何度も口説かれた経験があるらしい。
……凛と綾子の生身の実力を知っている者、あの模擬戦――というか蹂躙――の戦いを見ていた者は、そんな馬鹿な考えを抱いたりはしないが、それを知っている者の数はそれ程多くはない。
中には何をとち狂ったのか、凛と綾子はシャドウミラーという傭兵団の一員であり、そうである以上は連合軍の正規兵である自分達よりも地位は低いと判断して、強引に迫ろうとした者もいたらしいが……そいつがどんな目に遭ったのかというのは、言うまでもないだろう。
ただ一つだけ言える事は、基地の中央で裸のまま大股開きで縛り付けられていた数人の男が、軍警察……MPにしょっ引かれる事になったらしいが。
「泳ぐのは好きなんだけど、こんなに人がいるとあまり泳げそうにないよな」
TV画面を見ながら、綾子がしみじみと呟く。
実際問題、こうして見ている限りでは砂浜だけではなく海の中にも大勢人の姿があり、とてもではないがここに行きたいとは思わない。
というか、まだ5月なのに何だってこんなに海水浴に行ってるのやら。
今の時点でこの状況だと、本格的な夏になったらどうなるんだろうな。
……まぁ、俺の予定が正しければ、恐らく地球では大きな内乱状態になっており、夏になっても海水浴を楽しむような真似はとてもじゃないが出来ないだろうけど。
それでも戦場になっていない場所なら海水浴を楽しむ余裕があるか?
W世界での騒乱が一段落したら、人のあまりいない場所に泳ぎに行くのもいいかもしれないな。
「そのうちノベンタ辺りにプライベートビーチでも借りて、泳ぎに行くか?」
確認した訳ではないが、元帥なんだし恐らくプライベートビーチくらいは持ってるだろう。
「へぇ、それはちょっと楽しみね。こんなに人が多いと色々面倒臭そうだけど、プライベートビーチなら妙な考えを持つ人もいないだろうし」
凛が俺の言葉に頷き、反対側の綾子も嬉しそうな表情を浮かべている。
どうやらこれは決まりらしい。
凛と綾子の水着姿も楽しみだ。
「……アクセル、ちょっとえっちな顔になってるわよ」
「あたし達の水着姿でも想像したとか? ……けど、あたし達の身体で見てない場所も、指と唇が触れてない場所もないんだから、水着姿でそんなに興奮するのか?」
「するに決まってるだろう」
綾子の言葉に断言する。
確かに、綾子の言葉は事実だ。
凛と綾子の肢体で、俺の唇と指が……そして凛は綾子の、綾子は凛に対しても触れていない場所はないだろう。
それでも、それはそれ、これはこれという奴であって、凛と綾子の水着姿は決して俺にとっても蔑ろにしていいものではない。
水着には水着のいいところがあるのだから。
そう力説すると、凛と綾子はどこか呆れたように溜息を吐く。
「なんだって、あたし達はこんな性欲魔人に捕まったのやらな」
「あら、それを言うなら性欲精霊じゃない?」
「確かに。……でも、そうと分かっていながら離れられないのが悪辣だよな」
「へぇ。……なら、もっと俺から離れられないようにしてやった方がいいな」
そう告げ、綾子と凛を抱き寄せて唇を重ね、身体を入れ替えるようにしてベッドへと押し倒し……やがて部屋の中には甲高い嬌声が響き渡る。
そんなやり取りをしながら、オペレーション・デイブレイク前、最後の休日は過ぎていくのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:575
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1217
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