転生とらぶる
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ガンダムW
1553話
エアリーズを使って反撃してきたOZの人物は、当然そのまま捕らえられて連合軍の方で裁かれる事になった。
それを不服としたOZの他のメンバーが色々と文句を言ってきてるようだったが、それは自分達にまで火の粉が飛ぶと判断したからか……それとも単純に仲間を思っての事か。
理由はともあれ、現在の連合軍がOZに対する疑念をより強くするのには当然と言うべき行動だった。
おかげで表現するのもおかしいが、連合軍の中でOZに対する不信は以前よりも強くなっている。
そんな中……俺はOZのビルゴに対抗するべく、レーザー兵器の開発をノベンタ達へと進言した。
「レーザー兵器? ビームライフルでは駄目なのか?」
真っ先にそう告げたのは、セプテム。
それでも以前のように俺へ対する敵対心は殆どなくなっている。
今こうしてビームライフルでいいのではないかという意見を口にしたのも、純粋に連合軍の現状を見ての事だろう。
今の連合軍は、OZに対して油断をしていない。つまり、少しでも多くの戦力を有する必要があった。
OZが何か行動を起こした時、それに対応するように。
……この辺だけでも、原作とは大きく異なっているんだよな。
原作ではオペレーション・デイブレイクが起きると、OZに対して殆ど警戒していなかった連合軍の基地は、通信網を遮断され、その基地だけでOZに対抗する事になり、最終的には各個撃破の形で次々に陥落させられていった。
だが、今の連合軍にそんな様子はない。
もしOZが何か行動を起こしても、油断をしていないのですぐに対抗する事は可能だろう。
……ただ、連合軍の戦力の殆どがリーオーとトラゴスだというのが問題なのだが。
地球ではエアリーズを主力とし、宇宙では恐らくトーラスを主力とするだろうOZ。
連合軍は、宇宙ではリーオーしか存在しない。
トラゴスはあくまでも地球で使用するMSなのだから。
そうなると、やっぱり宇宙で活動出来るMSは欲しいよな。
トーラスをもっと入手出来るように進言するべきか?
ただ、OZも自分達が疑われているのを理解している以上、それに対抗出来るMSをそう簡単に寄越しはしないだろう。
「俺が聞いた話だと、OZの方で秘密裏にMSを開発しているという噂がある。まだ設計段階だが、なんでも電磁的なバリアを張ってビーム兵器の殆どを防ぐ事が出来るらしい。ミサイルやマシンガンといった実弾兵器も同様にな」
その話はセプテム達にとっても初耳なのだろう。
目を大きく見開き、俺の方へと視線を向けていた。
……まぁ、実際、まだOZでそんなMSの計画はされていないしな。
原作ではオペレーション・デイブレイク後にOZがガンダムを開発したドクターJを始めとする技術者達を捕らえ、それで開発させる事になるMSだ。
今の状況では、当然影も形も存在しない。
「ベンティ将軍、そのような情報は入っているのかね?」
「いえ」
ノベンタの言葉に、ベンティが首を横に振る。
その話を聞いたセプテムが、改めて俺の方へと視線を向けてきた。
「こう言ってるが?」
「そっちにはまだ情報が入っていないみたいだな。ただ、こっちには間違いなく情報は入っている。俺達がその手の技術が得意だというのは、証拠付きで見せただろ?」
「ぬぅ、それは……」
連合軍がOZに対して不信を抱くようになった原因……ある程度の地位にあるOZのお偉いさんが、MS数機分を作る事が出来るだけの資材を横流ししていた証拠。
それを見つけてきたのが俺達である以上、セプテムもここでは強く言えないらしい。
「あの件だって、連合軍では情報を持っていなかった筈だ。そう考えれば、こっちでも今回の情報を入手してもおかしくないと思わないか?」
「だが、それは……」
「分かった」
躊躇する様子のセプテムの言葉に割り込むようにノベンタの声が響く。
「ノベンタ元帥!?」
まさか自分の言葉に割り込まれるとは思っていなかったのか、セプテムが驚愕の表情でノベンタへと視線を向ける。
普段は温厚なノベンタだけに、これは俺にも予想外だった。
だが、別に語気が荒いという訳でもないのを考えれば、そんなにおかしな話って訳でもないか?
「彼の言葉に、今まで偽りがあったかね?」
「いえ、それは……」
ノベンタに問われたセプテムは、言葉に詰まる。
実際には色々と偽りと呼ぶべきものはあるんだがな。
特に俺の素性に関してとか、トールギスの出所に関してとか。
ともあれ、セプテムが黙り込んだのを見てノベンタは言葉を続ける。
「もしもOZが連合軍に対する反逆を考えており、先程アクセルが口にしたように強力な防御能力を持ったMSを開発した場合、連合軍は非常に不利になる」
「まぁ、ただでさえ兵の練度という意味では、連合軍が劣っていますしな」
「ベンティ将軍!」
セプテムの怒声が部屋の中に響く。
タカ派のセプテムとしては、OZよりも自分達が劣っているのは認めたくないのだろう。
今更だが、もしかしてセプテムの性格から考えると、俺に対して敵対的ではなくなった理由って、実はOZに対して明確な敵意を抱くようになったから、というのもあるのか?
セプテムにとってはどうしても敵が必要だが、OZ以外に俺達も敵とするのは色々と難しい。
であれば、俺達との仲は修復し、より大きな敵であるOZと戦う。
もしそれが本当だった場合、OZを倒した後は再びこっちと敵対姿勢になるかもしれないな。
まぁ、OZやホワイトファング辺りを倒した後であれば、既にこのW世界での騒乱は殆ど収まる。
バートン財団の件も、それまでに手を出しておけばどうにでもなるだろう。
ああ、いっそ旗印のマリーメイアをトレーズに届けるというのも面白いか。
……まだトレーズを盲信している状態のレディ・アンがいる前で、トレーズの娘を連れて行くと、下手をすれば修羅場になりかねないが。
バートン財団とトレーズが手を組む可能性はあるか?
コロニーの代表という形で立ち上がるのであれば、トレーズと手を組む可能性はないが、デキムの方はコロニーがどうかとか、地球がどうとか、あまり関係ないしな。
とにかく、自分が地球圏を実質的に支配出来ればそれでいいという……老害な俗物以外の何ものでもない。
対照的な2人が手を組む可能性というのは、かなり少ないと思う。
そんな風に考えている間にも、ベンティとセプテムの言い争いは続き、まだ収まっていなかった。
「ベンティ将軍も知っているでしょう。幾ら連合軍が巨大だからといって、それ程の余裕がある訳ではないという事は!」
「勿論。だが、今の状況を考えれば、OZに対する備えは必須だ」
「それは分かります。ですが、何の証拠もなくアクセルの言う通りに準備をするというのでは……」
「しかし、今までアクセルの言葉が間違っていた事があったかね?」
「それは……」
「認めたまえ。アクセルの持つ情報網は、連合軍よりも上なのだと」
「それは……」
不満そうなセプテムだったが、ベンティの言葉に一理あると理解したのだろう。少し黙り込み……やがて口を開く。
「分かりました。レーザー兵器の開発は行わせましょう。確かに、ビーム兵器の威力は高いですが、それだけに頼るというのも危険そうですしな」
そう、セプテムは退く。
まぁ、俺の場合は情報網があるとかじゃなくて単純に原作知識なんだけどな。
その原作知識にしても、現状ではかなり介入している関係上、そのうち当てに出来なくなりそうだが。
特にオペレーション・デイブレイク以後は、連合軍を負けさせるつもりはないので、特に差異が大きくなるだろう。
「ただし……ここまで事を大きくしたとなれば、後日実はOZの方でそのような新型MSを開発していませんでしたとなった場合、相応の処罰を受けることになるだろう。それでも構わないか?」
セプテムにとって、レーザー兵器の開発は受け入れたものの、決して本心からのものではないのだろう。
ビームだけに頼るのは危険だと言ってはいるが、実際に今まではビーム兵器と実弾兵器だけで問題がなかったのだから、理解出来ないでもない。
……まぁ、他の世界でもレーザー兵器を導入している世界なんてそんなに多くないのは事実だし。
寧ろ、レーザーが一番研究されているのは、レーザー級、重レーザー級が存在するマブラヴ世界だろう。
あっちはまさにレーザー級の研究が生死を分けると言っても過言ではなかったらしいし。
それに比べると、こっちはついでに研究……といった程度なので、どうしてもマブラヴ世界に比べると必死さが違う。
まぁ、マブラヴ世界では自分達でレーザー兵器を実用化する事は出来なかったが。
「構わない」
罪に問われる可能性がある。
そう言われてもあっさりと引き受ける事が出来るのは、やっぱりホワイトスターという場所が存在しているからだろう。
今のままではホワイトスターに戻る事は出来ないが、それでもニーズヘッグを始めとする俺の専用機を使えばW世界そのものを敵に回してもどうとでも出来るという自信があるのも関係している。
勿論そんな風にならないというのが一番いいんだが。
「では、この際だ。他にも何か進言しておく事はあるか?」
「は? ……まぁ、勿論あるけど……」
ノベンタの口から出て来た言葉に一瞬驚く。
セプテムは苦々しい表情を浮かべているし、ベンティの方も戸惑ったような表情を浮かべている。
まさか、ノベンタの口からそんな言葉が出るとは思っていなかったのだろう。
いや、正直俺もノベンタのその言葉には驚いている。
俺が思っている以上にこっちを買ってくれていた……という事なのだろう、多分。
だが、当然ノベンタがここまで俺を買っているというのを面白くないと思う者はいる訳で……
「ノベンタ元帥! アクセルはノベンタ元帥直属の傭兵団ではありますが、それでもあくまでも外様です! あまり頼るのは……」
セプテムの言葉と態度は理解出来る。
実際、ノベンタがこれだけこっちを買っているというのは、予想外だったしな。
連合軍のトップが、部下……それも正式な連合軍の人間ではなく、あくまでも外様の傭兵。
それも、OZから盗み出した――表向きはマーケットで買った事になっているが――トールギスを使っているような俺に頼るというのは、連合軍として色々と不味い状況なのは事実なのだろう。
「だが、アクセルの意見は為になるだろう?」
「それは……」
セプテムが言葉に詰まる。
まぁ、俺が連合軍に雇われてから今までやって来た事を考えれば、セプテムも強く言えないのは分かる。
エアリーズの部隊を鍛え直し、OZの部隊を相手に圧勝するだけの練度に引き上げる。
OZの新型MSのトーラスを連合軍に譲渡させるように進言する。
OZが手こずり、連合軍の兵士では手も足も出ないガンダムを、単機で撃退する。
OZの基地に忍び込み、MS数機分は建造可能な資材の横領の証拠を見つけてくる。
ざっと考えたところで、これだけの手柄を立てているのだ。
特に、ガンダムを単機で撃退したというのは手柄としては大きい。
……もっとも、俺に対して敵対的な奴は、撃退出来たのだから、撃破したり鹵獲したりも出来たのではないかと、そう言っている者もいるのだが。
まぁ、そういう奴は今では少数派になりつつある。
今はこうしているセプテムも、連合軍全体で見れば俺に対しては好意的な方だし。
「それで、どうだね。何か連合軍に……そして私達に対して進言したいことがあれば、言ってみるといい。その全てを必ずしも叶える事が出来るとは言えないが、それでも有益な話であれば見当させて貰うが」
「……じゃあ、1つ。十日後にニューエドワーズ基地で行われる予定の、連合軍上層部を集めての連合総会。そこで、コロニーに対して宥和政策を行うということになると思うが、それを出来るだけ早く公表して欲しい。それこそ地球と宇宙、全ての通信で」
「馬鹿な!」
再び叫ぶのはセプテム。
「コロニーとの宥和政策を行うというのは、まだ決まっている訳ではない」
「お前としては、そう言うしかないんだろうけどな」
セプテムは宇宙軍のトップ……つまり、コロニーに対して圧政を行ってきた組織のトップだ。
実際にはOZが色々と裏で糸を引いている事も多いのだが、それは殆ど知られていない。
あくまでも表向きのトップはセプテムなのだ。
その上、セプテム自身もタカ派の中心的な人物だ。
もしコロニーに対して宥和政策を行う場合、一番割りを食う形になるのは、間違いなくセプテムだろう。
だからこそ、こうして抵抗しているのだが……
「もしコロニーとの宥和政策を公表した場合、上手くいけばガンダムが味方になる。……それでもか?」
「……何?」
俺の言葉に、セプテムはそう言葉を返し……ノベンタとベンティの二人も同じように驚きの表情を浮かべるのみだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:575
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1217
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