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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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680部分:第九十七話 降臨への儀式その八


第九十七話 降臨への儀式その八

「全てその命を捧げました」
「聖戦の中に」
「どの者も見事な最後でした」
 まさにそうだというのである。
「ではアーレス様、その者達を」
「今こそ再びですか」
「遂に」
「そうだ、そうする」
 また言う彼だった。
「行くぞ、いいな」
「はい、それでは」
「あの者達も喜びます」
「このアーレスがいる限りはだ」
 アーレスはさらに話すのであった。
「そなた達は何度でも蘇ることができる」
「そうでした、まことに」
「アーレス様がおられれば我等は幾度でもです」
「蘇ることができます」
「まさに」
 そうなのだった。アーレスがいればであった。
「では今から」
「彼等を」
「蘇らせてですね」
「このアーレス己に仕える者達は一人たりともおろそかにせぬ」
 アーレスの目が峻厳な光を放った。そうしてであった。
「それではだ」
「はい、それでは」
「今から」
「蘇るがいい」
 その右手をゆっくりと掲げてであった。その右手を少し上にやって手を何かを掴む様に上に向けている。そうしてそこから紅い光を宮殿全体に放った。
 するとであった。広間にだ。あの彼等がいた。
「おお、アーレス様」
「この世に戻られたのですね」
「ようやく」
 彼等は蘇ってすぐにだ。アーレスの姿を認めて歓喜の声をあげたのであった。自分達について言う者は誰一人として存在しなかった。
「ではいよいよですね」
「聖域を倒し」
「この世を治められるのですね」
「その為に」
「そなた達はだ」
 ここでアーレスはさらに言うのであった。彼等に対してもだ。
「これから私の為に動いてもらう」
「喜んで」
「その為にです」
 まさに答える彼等であった。アーレスの前に恭しく片膝をついている。
 そして八大公達もだ。既に宮殿の中にいた。そうしてだった。
「アーレス様、まずはです」
「御帰還心より喜ばせて頂きます」
「そしてです」
 彼等はそれぞれ言うのであった。
「いざ聖域にですね」
「今から」
「いや、あの者達の方から来る」
 彼等にも言う言葉は同じだった。
「だからだ。我々はだ」
「護るのですか」
「このトラキアを」
「迎え撃つ」
 やはりそうするというのであった。
「わかったな」
「御意」
「では我等も」
「エリスは私の補佐につけ」
 まずはエリスについて告げた。
「そして四闘神、続いて八大公」
 やはり神が先であった。これは彼等にしてみれば当然のことであった。
 
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